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多肉植物の土

多肉植物の植え替え時期は?水やりのコツ、土の選び方、置き場所は?

多肉植物 植え替え 苗を取り出す

ぷっくりとしたフォルムで人気の多肉植物には、お手入れのひとつに植え替えの作業があります。初心者でも簡単にできるので、多肉植物の健康のためにも定期的に植え替えをしましょう。

今回は、多肉植物の植え替え方法を動画や写真で詳しく説明するほか、植え替えにベストな時期や植え替え後の水やりや置き場所についても詳しくご紹介していきます。

【動画】基本の多肉植物の植え替え方法

こちらの動画では、基本の多肉植物の植え替えの流れをかんたんにまとめています。まずは、こちらの動画をチェックしてみましょう。

詳しい方法やコツについては、以下を参考にしてくださいね。

多肉植物に植え替えが必要な理由

単体や寄せ植えなどで楽しめる多肉植物は、ほかの植物と同様に定期的に植え替えが必要です。

多肉植物が何年も経ち生長すると、根が鉢の中に広がることで根詰まりの原因となります。根詰まりは植物の生長を妨げ、さらに土がガチガチだと水を十分に吸収できなくなってしまいます。

植え替えをしないと、土壌環境は悪化していくだけです。適宜大きな鉢に植え替えることで根詰まりの心配もなく、あまり手入れをしなくても育ってくれるので、定期的な植え替え作業は必ず行ってあげることをおすすめします。

多肉植物の植え替えをする目安は?

多肉植物を育てるにあたり、植え替えのタイミングとなるサイン・目安がいくつかあります。下記のようなサインを発見したら、正しい時期に植え替えしましょう。

  • 鉢底から根が出ている
  • 土の表面にたくさんの根が出ている
  • 茎や葉がからからに干からびている
  • 葉に変色が見られる

ちなみに、多肉植物を大きく育てたいときは、1年に1回植え替えをして少しずつ鉢の大きさをあげていくといいです。あまり大きさを変えたくない場合は、上記の植え替えサインが出てなければ3年に1回の植え替え程度でも大丈夫です。

多肉植物の植え替え時期はいつ?

多肉植物の植え替え時期は、生育型が春秋型なら4月~5月頃、夏型なら4月~5月頃、冬型なら9月~11月頃です。

生育型は、その多肉植物がどの季節に生育期を迎えるかで決まりますが、だいたい下記のように振り分けられています。

春秋型
エケベリア、ハオルチア、セダム、クラッスラ、グラプトペタルム、ほか
夏型
アガベ、アロエ、カランコエ、ユーフォルビアの一部、ほか
冬型
リトープス、コノフィツム、ユーフォルビアの一部、ほか

生長期より少し前のタイミングで植え替えることで、根などが傷付いた場合でも回復力が早いです。逆に、湿気が多い梅雨の時期や真夏、そして冬はなるべく避けるようにしましょう。

植え替えの時期を間違えてしまうと、せっかく植え替えても多肉植物を枯らしてしまう原因になります。予め品種の植え替え時期を確認してから、作業することをおすすめします。

多肉植物の植え替えの土や鉢の選び方は?

多肉植物 植え替え 用意するもの

多肉植物の植え替え時には、事前に下記のものを用意しておきましょう。

  • 多肉植物用、またはサボテン用の培養土
  • 苗より1回り大きな鉢
  • 鉢底石(軽石)
  • 鉢底ネット
  • ハサミ(清潔なもの)
  • スコップかスプーン

植え替えする土について

植え替えするときに用意する土は、園芸店やホームセンターなどで販売されている「多肉植物用の土」または「サボテン用の培養土」にしましょう。

一例として、自分で配合する場合は、「赤玉土(小粒) 4:鹿沼土(小粒) 3:腐葉土もしくはピートモス 3 」の割合で混ぜた用土に緩効性化成肥料を混ぜましょう。

観葉植物用の培養土に鹿沼土を3割くらい混ぜて使うこともできます。

植え替えする鉢について

多肉植物の鉢は、素焼きの鉢やコンクリート、テラコッタなどの自然素材のものがおすすめです。保水性と排水性のバランスが良く、通気性も高いので乾燥を好む多肉植物が過ごしやすい環境をつくれます。

鉢の大きさは株に対して一回り大きいものを選ぶことです。大きすぎる鉢に植えてしまうと、根がうまく伸びず逆に弱ってしまうので注意してください。

鉢底に詰める「鉢底石(軽石)」を準備しますが、石の代わりに中粒赤玉土を使用しても構いません。

道具類について

多肉植物を植え替えするときに、余分な根などを切るために使う「ハサミ」は、使用する前に必ず消毒してから使いましょう。

「割り箸」や「ピンセット」は、土を詰めるときに便利です。とくに、ピンセットは葉の間に土が入ってしまった時など細かい作業にも適しています。

その他、植え替えする際に「新聞紙」や「ビニールシート」などを敷いておくと、作業がしやすいです。

多肉植物の植え替え方法は?

  1. 水やりを控えて乾燥させる

    多肉植物 植え替え 水やりを控える
    多肉植物を植え替えするときは、あらかじめ水やりを控えて、土をよく乾燥させておきましょう。土の内部までカラカラになるように、5〜10日以上は水やりを控えてください。

    土を乾燥させることによって、多肉植物を取り出すときにあまり根を傷めずに作業できるので、失敗が減ります。

  2. 多肉植物を取り出す

    多肉植物 植え替え 苗を取り出す
    次に、植え替え前の鉢から多肉植物をていねいに取り出します。

    なかなか抜けないときは、鉢の周りをゴムハンマーなどで軽く叩きながら茎の根元を持つときれいに抜き取ることができます。

  3. 多肉植物の根鉢を崩す

    多肉植物 植え替え 根鉢をほぐす
    取り出した多肉植物の根鉢(根とその周りの土)を優しくほぐします。だいたい3分の1ほど崩しましょう。

    根腐れしていたり、病気にかかっている場合は、土と病変した部分を全て落としてください。

  4. 多肉植物の古い根を切る

    多肉植物 植え替え 古い根を切る
    根鉢がほぐれたら、黒ずんでいたりカラカラに干からびている古い根を、清潔なハサミで切り落とします。

    軽く引っ張って抜けてしまうような根は古いので引っ張って取り除きます。白くて太い若めの根だけ残しましょう。

  5. 新しい鉢の下準備をする

    多肉植物 植え替え 鉢にネットと底石をいれる
    一回り大きめの新しい鉢に、鉢底ネットを敷いて鉢底石を底が見えなくなるまで敷き詰めます。

    こうすることで、鉢底穴からの土の流出を防いだり、底に水が溜まりっぱなしになって根腐れしてしまうのを防ぎます。

  6. 新しい鉢に土を入れる

    多肉植物 植え替え 鉢に土をいれる
    新しい土を鉢底石がしっかり隠れる程度、もしくは鉢の高さ1/3〜1/2ほどまで入れます。

    この段階で入れておく土の量は、苗を置いたときに元の植わっていた鉢の部分が新しい鉢のフチ下1cmほどの高さになる程度を目安にしましょう。

  7. 新しい鉢の真ん中におく

    多肉植物 植え替え 土の上に苗を置く
    根の整理ができたら新しい鉢の真ん中へ、できるだけ根を広げて土の上に置きましょう。

    こうすると、しっかりと根を広く張らせることができるので、株がぐらつかなくなります。

  8. 隙間を土で埋めていく

    多肉植物 植え替え 隙間に土をいれる
    ピンセットや割りばしなどを使って、苗の脇までしっかり土が入るように埋めていきます。

    ときおり鉢の側面を叩いたり揺らしながらいれていくと、土が隙間なく入ります。

  9. 植え替え完了!

    多肉植物 植え替え 土をつめていく
    鉢のフチ下1cmほどまで土を入れたら、これで植え替えは完了です!

岩隈淳樹

この時に土を埋めすぎてしまうと、土が硬くなり過ぎてしまうので気を付けてください。

多肉植物の植え替え後の水やりと置き場所、肥料は?

植え替え後の水やりはいつから?

植え替え後、3〜4日ほど経ってから、十分に水やりをしましょう。水やりの際に株と鉢の間に隙間ができた場合は、用土を足して隙間部分を埋めていきます。その後は、用土が乾燥したら水を与えましょう。

植え替え後の置き場所は?

多肉植物を植え替えた直後は、明るい日陰で管理します。いつもより遮光率の高い場所においてください。水やりを再開したあたりから、徐々に半日陰において日光に慣らしていきます。

植え替え後に肥料をあげていい?

植え替えたばかりの多肉植物は弱っているので、この時期に肥料は与えないようにします。根張りがしっかりして新しい芽や葉が生えてきたり、ピンと葉が張った状態になってから、肥料をあげるようにしてください。

多肉植物の植え替えで失敗しないコツ

多肉植物の植え替えに失敗すると、葉がシワシワになったり、下の方の葉が乾いたように枯れていってしまいます。失敗を防ぐためにも、下記の3つのポイントをしっかり守りましょう。

  • 植え替えする時期を守る(生育期前〜初期)
  • 植え替えの鉢に大きすぎるものを使わない
  • 植え替えする前に水やりを控えて乾燥させる

多肉植物の植え替えのコツや水やりと土

肉厚でぷっくりした葉の姿が特徴の多肉植物は、観賞しているだけで自然と癒されますね。一株で育てる多肉植物もいいですが、違う品種の多肉植物を寄せ植えしても楽しむことができます。

植え替え自体は決して難しい作業ではないので、植え替えの時期が来たら大きめの鉢に植え替えて、どんどん大きく育てていきましょう。お部屋やリビングなどのインテリアに最適なので、ぜひともご自宅で多肉植物を楽しんでみてはいかがでしょうか。

コーデックスの土選び!塊根植物の用土を配合するには?

太い根っこや青々しい葉っぱが強い生命力を感じるコーデックス類は肥料を使わなくても十分に成長します。なので、全ての成長の基盤である土は十分にこだわる必要があります。コーデックスが成長する要素と土選びのポイントについて紹介します。

 

コーデックスの成長に必要な要素は?

【日光】

コーデックスの多くは日光を好みます。原産地が乾燥地帯で日差しの強い所であることが起因していて、そういった背景から日光不足に陥るとみるみる元気をなくしてしまう場合があります。

寒さに強い種類は珍しく、弱いものが大半なので冬は室内の暖かい場所に移動させます。

 

【水やり】

水は土が乾いたらたくさんあげます。夏型で冬が休眠期である事が多く、冬は断水するのが基本です。

しかし、冬に成長期が来るものもありますので、事前に調べておきましょう。

 

塊根植物コーデックスの用土の選び方は?

土を選ぶ場合、多肉植物専用の土を使用することも可能です。コーデックスは塊根植物と呼ばれていますが、多肉植物にも属しています。

一見、ぷにぷにしている多肉植物には見えませんが、肥大した根っこは水分を貯めこんでいて、これが多肉植物としての特性を持っています。

なので、通常の多肉植物専用の土を利用しても問題ありません。それらを選ぶ際は水はけの良いものを選ぶのが望ましいです。

 

コーデックスの土は配合できる?

自分で配合する場合も、水はけのよいものを選んでいきます。比率はその植物ごとの生態によって合わせていけばいいですが、水はけのよい土にするには「赤玉」、「鹿沼」、「軽石」をメインに持ってきた土を作ります。

通常の多肉植物専用の土から川砂を除いたものだと考えてください。コーデックスは日光と適切な水分で十分成長するので、肥料は必要最低限でかまいません。

 

塊根植物のコーデックスの土を選ぼう

コーデックス類を育てるときにこだわりたい土についてご紹介しました。

肥料等で成長を促さなくても自然の力で十分に成長するため、最初の一歩が肝心です。

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