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バラ

バラの挿し木と接ぎ木による増やし方!初心者にはどちらがおすすめ?

バラ 薔薇 挿し木

みなさんが大切に育てているバラは、いつ病害虫の被害にあうかわかりません。そんなとき、バラの増やし方を知っていれば安心ですよ。同じ株の遺伝子を継いだ増やし方なら、これまで注いできた愛情もきっと受け継がれるはず。

今回は意外と簡単にできる、バラの増やし方についてご紹介します。

バラの増やし方!初心者におすすめは「挿し木・接ぎ木」のどっち?

バラを増やす方法は挿し木か接ぎ木がおすすめです。種まきから増やすのはプロでも苦戦するほど難しいので、どちらかの方法で増やしてみましょう!

挿し木 バラの枝を切って新たな苗として増やしていく方法です。初心者でも簡単にできますが、成長時間が長く、花を楽しむのに3〜5年かかります。
接ぎ木 ノイバラと増やしたいバラを接着させて増やす方法です。バラ生産者などのプロがとる難易度の高い手法ですが、成長が早く1〜2年で立派な株になります。

バラの増やし方① 挿し木

バラの挿し木に適した時期

バラを挿し木で増やすときは、次のいずれかの時期に行いましょう。

  • 5月〜7月の春夏に挿す「緑挿し」
  • 1月上旬〜2月下旬の秋冬に挿す「休眠挿し」

休眠挿しは冬の剪定で切った枝からつくることができますが、成長が遅いのが難点です。その点、緑挿しは生育期での挿し木で、比較的成長も早いのでおすすめです。

栽培適温は20〜30℃です。緑挿しでも真夏の気温が高すぎる時期は避けたほうがいいでしょう。休眠挿しは室内での管理が必要です。

バラの挿し木に必要なもの

バラ 挿し木 必要なもの

バラを挿し木で増やす際に準備するものは次の通りです。

  • 育苗ポット(今回はプラカップで代用)
  • 清潔な土(赤玉土か鹿沼土小粒、もしくは市販の挿し木用培養土)
  • 発根促進剤(ルートン)、活力剤(メネデール)
  • 水を張ったコップなど
  • よく切れる清潔なカッター
  • 割りばし

バラの挿し木のやり方

  1. バラの枝を挿し穂に切る

    バラ 挿し木 挿し穂に切り分ける

    剪定したバラの枝を切り分けて、10cm程度の挿し穂をつくります。挿し穂にする枝は下記の条件を満たしたものを選びましょう。

    • その年に伸びた新梢
    • 5枚葉が2つ以上ついている
    • 太さ直径5mm以上(鉛筆ほど)

    また、葉がは2箇所、かつ1箇所につき葉が3〜4枚になるように切り分けておきます。

  2. 挿し穂に切り口をそぐ

    バラ 挿し木 切り口をそぐ

    挿し穂の切り口を清潔なカッターなどでV字に削ぎ落とします。こうすると水分を吸い込みやすくなり、その後の発根率が上がります。

  3. 挿し穂を水につけておく

    バラ 挿し木 挿し穂を水につける

    挿し穂の切り口を、水に1〜2時間ほどつけておきます。このとき、水にメネデールなどの活力剤を混ぜておくのがおすすめです。

  4. ポットに土をいれる

    バラ 挿し木 ポットに土をいれる

    育苗ポットなどに、挿し木用の土を9割ほどいれておきます。今回はプラカップの底に穴をあけて代用しました。

    土はあらかじめ水やりをして、十分に湿らせておきましょう。割りばしなどを5cmほどの深さまで挿して、植え穴をあけておきます。

  5. バラの挿し穂をさす

    バラ 挿し木 挿し穂を挿す

    水につけた挿し穂を取り出し、切り口に発根促進剤(ルートンなど)をつけてから、植え穴にさします。このとき、だいたい挿し穂の半分が土に埋まるくらいの深さまで植えてください。

  6. バラの挿し木が完了!

    バラ 挿し木

    最後にたっぷりと霧吹きをして挿し木完了です。

    育苗ポット以外でも、大きめの容器に複数本、挿し木をしても大丈夫です。いくつか挿す場合は、植え穴の間隔を5cmほどとるようにしてください。

バラの挿し木をしたあとの管理方法

バラ 挿し木 置き場所

置き場所

バラを挿し木したら、明るい日陰で管理するようにしましょう。直射日光が当たらないように気をつけてください。

屋外であれば建物の東側の明るい日陰がおすすめです。また、休眠挿しの場合には、温度調整が必要ですので、簡易的な温室か、24時間暖房の効いた室内で管理するといいですよ。

水やり

バラの挿し木では、乾燥させないことが重要です。発根して新芽が伸びるまでのだいたい1〜2ヶ月間は、土が乾かないように水をあげてください。

常に湿った土が理想で、受け皿に常に水をためて底面給水できるようにしておくといいでしょう。清潔を保つためにも受け皿は適宜よく洗ってください。もしくは挿した枝がずれないように優しくたっぷり水やりするようにしましょう。

鉢上げ

発根して新芽が生えたさらに1ヶ月後に、鉢に植え替える「鉢上げ」をしましょう。

なお、地植えで育てたいという場合でも、挿し木苗をいきなり地植えにすると根をはる体力が備わっていないので弱りやすいです。まずは鉢植えから始めて、2〜3年したら地植えにきりかえるのがいいでしょう。

植え付けた年の小さい苗でも、つぼみがつきますが、未熟な苗にたいして花を咲かせるのは負担が大きいので、来年に向けての準備と思って切り取りましょう。

植え替えのやり方はこちらの記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。

バラの切り花も挿し木で増やせるの?

花束やブーケによく使われるバラの切り花も、挿し木で増やすことができます。

とはいえ、葉っぱが全てとられていたり、そもそも茎が細くて貧弱な場合や、長く飾ってしおれている場合は発根する力がないので、挿し木で育てるのは難しいです。

もし5枚葉が2組ほどついていて、鉛筆ほどの太さのある新鮮な切り花があれば、「水差し」という方法で育ててみましょう。

  1. 切り花のバラを先端10cmほどに切る。
  2. 切り口をカッターでV字に切る。
  3. 切り口を水につけて明るい日陰で水替えをしながら管理する。
  4. 切り口付近に丸いイボのようなものができたら、挿し木用の土に植える。

その後は前述の挿し木と同じ手順で管理してください。イボのような発根の初期段階に入るまではだいたい2〜3週間かかります。その間、水腐れにならないよう水換えをこまめにしながら管理しましょう。

ゼオライトなどの根腐れ防止材をいれておくと、ある程度水質が清潔に保たれます。またメネデールなどの発根促進剤を適量、水に混ぜておくと発根しやすくなりますよ。

バラの増やし方② バラの接ぎ木

バラの接ぎ木に適した時期

バラの接ぎ木は、1月下旬〜3月上旬の真冬から初春にかけて行いましょう。台木となるノイバラが休眠から覚めるタイミングをねらって接ぎ木します。

とはいえ先にも述べましたが、バラの接ぎ木は成功率が低く、温度湿度管理などがセンシティブなので、バラ栽培の中級者やステップアップしたいという方におすすめの方法です。

バラの接ぎ木に必要なもの

バラを接ぎ木で増やす際に準備するものは次の通りです。

  • ノイバラの苗(台木)
  • 増やしたいバラの枝(穂木)
  • 鉢などの器
  • 清潔な土(赤玉土小粒など)
  • 接ぎ木用テープ
  • ナイフ、カッター

バラの接ぎ木のやり方

接ぎ木ではノイバラと増やしたいバラの形成層を密着させて伸ばしていきます。そのため台木に使うノイバラは、主枝が5〜8mmの鉛筆くらいの太さのものがおすすめです。穂木となる増やしたい方のバラの同じくらいの太さのものを選んで切り取りましょう。

  1. 増やしたいバラ苗から、芽がついている太さが直径5〜8mmほどの枝を長さ10cmほどに切って穂木をつくる。
  2. 穂木にある芽の下1cmの部分から切り口に向けて、深さ2mm、長さ1.5cmほど削ぎ落とす。
  3. 芽から上1〜2cmのところで水平に枝をカットして、穂木を短くする。
  4. 台木の準備ができるまで、乾燥しないように湿った布で包む。
  5. 台木となるノイバラの主枝を、地上部15cmのところで水平に切る。
  6. ノイバラを掘り起こして根を水であらい、古い根を切り落としておく。
  7. ノイバラの切り口を2mmほどの厚さで、2cmほど表皮を削ぐ。
  8. 穂木をノイバラの切れ込みに挟み込んで、「レ」の字のような形になるように密着させる。
  9. 接ぎ木用テープで固定する。根元から接合部は5〜6重に巻きつけて、台木の切り口もテープで塞ぐ様に巻く。(穂木の芽のあたりは1周くらい巻きつけるだけで大丈夫です)
  10. 肥料の入っていない培養土(赤玉土小粒など)を新しい鉢にいれ、接ぎ木苗を植える。
  11. 安定しない場合は支柱をさし、ビニール袋などを被せて保湿を心がける。

バラの接ぎ木をしたあとの管理方法

置き場所

バラの接ぎ木の時期は冷え込むので、発泡スチロール箱の中や、二重鉢にして温度の低下を防ぎます。屋内の明るい日陰で管理しましょう。芽がで始めたら、室内の直射日光を避けた日当たりの良い場所に移動します。

水やり

土の湿り具合をみながら、だいたい週に1回ほど水やりを行います。基本的に休眠期からの目覚めのタイミングなので、水の吸い込みは遅いです。

なお、接いだ部分に水が入るとうまく活着せずに、接ぎ木に失敗してしまうので、株下の水に与えるようにしてください。

鉢上げ

接ぎ木したバラは、1〜2ヶ月ほどすると、テープを突き破って新芽が伸びてきます。葉が開き始めたら覆っていたビニール袋は取り外してください。このとき、もし台木のノイバラから芽が出ているようであれば、切り落としましょう。つぼみができていたら摘み取って、苗の成長に養分を回します。

新芽の草丈が20cm以上になり、暖かい時期になったら、鉢上げをしましょう。

バラの増やし方はほかにもあります!

バラを増やす方法は他にも、種まき、芽接ぎなどがあります。種まきから芽吹かせて栽培するのはとても難しく、栽培のプロが新しい品種を生み出すときに取られる手法です。

また、芽接ぎは開花したてのバラの芽を利用して、挿し木のように増やしていく手法です。元気な目の見極めやタイミングが難しく、こちらも難易度が高いのでお勧めできません。

初心者におすすめのバラの増やし方は「挿し木」です!

初心者であれば挿し木で地道にバラを増やしていくことをおすすめします。新鮮な切り花であれば、水挿しなどを利用して増やしていくことも可能です。プレゼントでもらったバラを鉢植えで育てることもできるので、贈り物を大事に長く育てられるのも、挿し木や接ぎ木の魅力ですよね。

みなさんも、バラを増やしてみて、花々に囲まれた生活を送ってみてはいかがでしょうか。

育てたバラの写真を送ろう!参加型バラ図鑑「マイローズコレクション2022」開催

赤いバラ

たくさんのガーデナーを魅了するバラ。いまや原種から園芸品種まで数えるとその種類は4万以上あるともいわれていますが、みなさんはどんなバラを育てていますか?

住友化学園芸さんでは、よりバラの栽培を楽しんでもらえるよう「マイローズコレクション」という参加型バラ図鑑を公開しています。

おうちのバラの写真を投稿すると、抽選でバラ専用肥料や活力剤が当たるので、ぜひ参加してみてくださいね!

マイローズコレクションとは?

ピンクのバラ

マイローズコレクションとは、肥料や殺菌殺虫剤などの園芸メーカーとしてしられる住友化学園芸が運営する、『参加型のバラ図鑑』コンテンツです。

有名な人気品種からあまり知られていないレアな品種まで、いろいろな種類のバラの写真が集まるので、新たなバラとの出会いもあるかもしれません。

大切に育てたバラを見て欲しい人や、いろんなバラを育ててみたい人、これからバラを育てたい初心者でも楽しめるコンテンツですよ♫

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マイローズコレクション2022に参加すると…

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参加方法

住友化学園芸ホームページ「eグリーンコミュニケーション」内
「マイローズコレクション2022」ページから投稿

投稿された写真はこちら!

参加条件

ご自宅などでご自身でバラを育て、それを撮影した写真のWEB投稿が可能な方

募集期間

2022年5月20日(金)~2022年6月30日(木)

参加賞

バラ肥料

投稿いただいた方の中から抽選で30名様に「マイローズ参加賞」をプレゼント!
参加賞は住友化学園芸のバラ専用シリーズ「マイローズ」から下記の製品をお届けします。

  • 「マイローズばらの肥料」700g入
  • 「マイローズばらの液体肥料」800ml入
  • 「マイローズばらの活力剤」480ml入

当選者にはメールで連絡がいくので、「info@secure.sc-engei.co.jp」の受信許可設定をお忘れなく!

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ぜひ、大切に育てたバラの写真を投稿して、マイローズコレクションをお楽しみください♫

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バラ・パレードとは|育て方や誘引の方法、花の特徴や香りは?

バラ・パレード

バラにはたくさんの種類があり、毎年たくさんの品種が開発されています。そのなかでも今回はバラ・パレードについて紹介していきます。

パレードとはどんな特徴のあるバラなのか、育て方の基本とあわせて記載しました。ぜひご参照ください。

バラ・パレードとはどんなバラ?鉢植えでも育てられる?

バラ・パレードは、四季咲きのバラの一種で、濃いピンク色の花が特徴的です。育てやすいバラで、日陰でもしっかりと生長します。花もちがよいバラで、一度咲くとよく目立ちます。

バラ・パレードはクライミングローズに分類されます。クライミングローズは、枝をよく伸ばす特徴のあるバラで、アーチやフェンス、オベリスクなどに誘引すると庭が美しくなります。

草丈は2mから3mで花の大きさは8cmです。完全に開花するとカップ咲になります。また開花をするとよい香りがするのもバラ・パレードの特徴です。

香りは強くなく、ほんのりと香る程度。甘みのある香りではなく、すっきりとしたさわやかな香りです。

四季咲き性のあるバラなので、香りは開花するにつれて薄らいでいきます。香りを楽しみたい場合は、一番花を楽しみましょう。

バラ・パレードの育て方:置き場所、日当たり

鉢植え

鉢植えは春、秋は明るい場所で育ててください。真夏は直射日光が長時間当たらない場所を選びましょう。半日陰に移動させるなどをして日差しを調節します。

冬は雪が積もったり、霜がついたりしないようなるべく冷えない場所に移動させましょう。

地植え

長時間日光が当たりすぎない場所に植えてください。夕方になると日陰になるようば場所がおすすめです。バラ・パレードは耐陰性があるため、半日陰でも育てることができます。

バラ・パレードの育て方:土

バラ用の土、草花用培養土など市販の土で栽培ができます。地植えで栽培する場合は、庭土に元肥を混ぜて栄養を入れておきましょう。

バラ・パレードの育て方:肥料

バラ・パレードを美しく咲かせるには肥料が必要です。まず庭土に元肥を混ぜて起きます。さらに冬を越せるように寒肥も1月から2月ごろに行います。

また適宜、追肥として肥料を与えることで美しく花が開花します。

バラ・パレードの育て方:水やり

バラ・パレードは水やりが必要です。乾燥しないように栽培しましょう。鉢植えはこまめに水やりをして、土の表面が乾いたタイミングで与えてください。

バラ・パレードの剪定

バラ・パレードは剪定が必要です。全体のバランスを確認しながら、新芽の上でカットをしてください。新芽を取ると、花が咲かなくなるため気を付けましょう。

枯れた枝、飛び出した枝、混み入った枝、交差した枝も切り取ります。

バラ・パレードの誘引

バラ・パレードは誘引をしてフェンスやアーチ、オベリスクで楽しめます。誘引は冬が向いていて、12月から1月に行いましょう。横に誘引をして、隙間のないように均等に枝を引いてください。

バラ・パレードの病害虫

他のバラと同じく、黒星病、うどんこ病、アブラムシ、カイガラムシの被害に遭うことがありますが、バラ・パレードは比較的丈夫なバラです。

バラ・パレードの育て方を覚えてきれいな庭を作ろう

ショッキングピンクのようなはっきりとしたピンク色の花弁が特徴的なバラ・パレードは、お庭に植えるとよく目立ちます。

緑の葉とのコントラストもくっきりしていて美しいので、ぜひお迎えしませんか。

バラ・ボレロとは|育て方や誘引の方法、花の特徴や香りは?

ボレロというバラの品種は名曲ボレロのように雄大で美しい見た目が特徴のバラです。このページではバラ・ボレロについて紹介しています。

特徴や育て方についてまとめているので、これからバラをお迎えしたい方はぜひご参照ください。

バラ・ボレロとはどんなバラ?鉢植えでも育てられる?

バラ・ボレロは、四季咲きのバラの一種です。何度も花を楽しめるのが魅力で、花の色は黄色みがかった白です。しかし、よく見ると花弁の中心はほんのりとピンク色をしていて美しく、花の大きさは10cmほど。3~4輪がまとまって咲く房咲きです。

最大の特徴は花の香りと言ってよいでしょう。強い香りが楽しめ、その香りはフルーティーです。マンゴーのような香りと評されます。香りがするバラをお探しの方には強くお勧めします。草丈は80cmから120cmで育てやすいサイズと言えるでしょう。

花弁が多いのもその特徴の1つで、75枚から80枚あり、クシュクシュした印象のある花です。

病気や害虫に強いため、育てやすいバラとも言えます。鉢植えでの栽培もできます。

バラ・ボレロの育て方:日当たり、置き場所

鉢植え

バラ・ボレロは明るい場所を好みます。春、秋は明るい場所に置いてください。夏の直射日光を浴びすぎると傷みます。明るい日陰に移動をさせて管理してください。冬は冷たい風が当たらない場所に置きましょう。

地植え

バラ・ボレロを地植えする場合は、水はけのよい場所、長時間直射日光が当たらない場所をお選びください。ジメジメした場所は不向きです。

バラ・ボレロの育て方:土

バラ・ボレロを地植えする場合は、庭土に元肥を混ぜてください。

鉢植えで育てる場合は、バラ用の土、草花用の培養土など市販のもので問題ありません。水はけ、水もちのよい土がおすすめです。

バラ・ボレロの育て方:肥料

バラ・ボレロは肥料が必要です。
地植えの場合は最初に元肥を土に混ぜておいてから植えます。冬になると寒肥を与えてください。

3月、6月、9月になると鉢植えも追肥が必要になります。

ボレロの育て方:水やり

バラ・ボレロは地植えの場合は特に水やりはしなくてよいです。夏で雨がなかなか降らない時期は水やりをしてください。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから水やりをします。

バラ・ボレロの剪定

バラ・ボレロは剪定が必要で、剪定することで風通しがよくなり、病害虫予防にもなります。

冬に剪定をしましょう。12月から2月が向いています。草丈が半分くらいになるようにカットしてください。

バラ・ボレロの誘引

バラ・ボレロはフェンスなどに誘引ができます。均等に誘引してフェンスのすき間を作らないように横に引いていきましょう。

バラ・ボレロの病害虫

バラ・ボレロはうどんこ病、黒星病、アブラムシ被害にあう可能性があります。しかし、バラ・ボレロはとても強いバラなので、神経質に薬剤をまく必要はありません。

3月から11月はうどんこ病に気を付け、葉に白い粉がついていないかときどきチェックしてください。アブラムシも冬以外は活発なのでこまめに葉の裏まで確認しましょう。

初心者にもおすすめのボレロできれいな庭を作ろう

白いバラはとても清楚で美しく、花弁が多いため、ボリューミーで見た目が派手です。お庭にお迎えしたら非常に華やかになりますよ。

フェンスなどに誘引して美しいローズガーデンを作りませんか。

バラ・ノヴァーリスとは|育て方や花の色、誘引の方法は?

バラ・ノヴァーリスは見た目が紫色ですが、青バラに分類されます。その理由はなんでしょうか。

このページでは、バラ・ノヴァーリスについて解説しています。育て方もまとめたので、ぜひご参照ください。

バラ・ノヴァーリスとはどんなバラ?鉢植えでも育てられる?

バラ・ノヴァーリスは四季咲きのバラの一種で、青バラ系の品種です。青バラといっても実際は淡い紫色の花弁で、青くはありません。園芸界では、青、赤紫、紫、アッシュ系紫の花弁を青バラとして分類します。

花の大きさは9センチほどで、樹高は1.5cm前後です。よく育つと2m近くにまでなります。

バラ・ノヴァーリスは、やわらかな香りが楽しめる品種で、花弁が多い特徴があります。非常に丈夫なのが特徴で病害虫に強く、寒さにも強いため、初心者の方でも挑戦しやすいバラです。

名前の由来は小説「青い花」の作者の名前からです。これはバラ・ノヴァーリスが青系なことが関係しています。

また、バラ・ノヴァーリスは鉢植えでも栽培ができます。

バラ・ノヴァーリスの育て方:置き場所

バラ・ノヴァーリスは鉢植え、地植えで育てられます。

鉢植え

鉢植えで育てる場合は、季節ごとで置き場所を変えてください。真夏は直射日光が当たらない場所、冬は冷えない場所、霜が付かない場所にしましょう。

地植え

地植えの場合は、風通しがよく、水はけのよい場所で栽培しましょう。

バラ・ノヴァーリスの育て方:土

鉢植えで育てる場合は、バラ用土や草花用培養土など市販の土で栽培ができます。地植えの場合は水はけのよい土づくりを心掛け、元肥をしっかりと混ぜてから植えてください。

バラ・ノヴァーリスの育て方:肥料

バラ・ノヴァーリスは季節ごとに開花します。年に4回開花するため栄養が必要です。
地植えの場合は元肥と冬に寒肥を与えてください。地植え、鉢植えどちらも3月、6月、9月に追肥をします。

バラ・ノヴァーリスの育て方:水やり

地植えの場合は水やりは不要で、鉢植えでは土の表面が乾いたらしっかりと水やりをしてください。

バラ・ノヴァーリスの剪定

バラの剪定は夏と冬に剪定をします。四季咲きは開花後に剪定をするとよいでしょう。

冬は12月から1月に、樹形と整える程度に剪定をしてさらに誘引もしてください。

夏はコンパクトになるように剪定するのがよく、だいたい、3分の2ぐらいを目安にカットしてください。

バラ・ノヴァーリスの誘引

バラ・ノヴァーリスは自然と絡みつく特徴はないので、ヒモなどでくくりつけて誘引をします。横に伸ばすように誘引するのがよく、トゲが刺さらないように軍手をして作業をすることをおすすめします。

バラ・ノヴァーリスの病害虫

バラ・ノヴァーリスは非常に病気や虫に強いですが、気を付けるとすれば黒星病、うどんこ病、アブラムシに気を付けます。

こまめに葉、葉の裏、茎をチェックして、白い粉がついていないか、黒い斑がないか、小さな虫がついていないか見てください。

バラ・ノヴァーリスの仕立て方

バラ・ノヴァーリスはフェンス、オベリスクに仕立てるとよいでしょう。

フェンス

まずはしっかりと枝を伸ばすことが必要です。伸ばした枝を横に倒すようにしてフェンスに結びます。隙間ができないように均等に枝を伸ばしましょう。

オベリスク

垂直にオベリスクの芯を立てて土に固定をします。支柱はホームセンターで売られているものでよいです。つるが伸びてきたら、らせんを描くように芯に巻き付けていってください。

かたい枝を無理に曲げると、折れる可能性があるため、かたいものはそのまま自然に伸ばしておきましょう。

同じ方向の枝はネジネジに巻き付けます。つるの先端が飛び出さないようにヒモなどで支柱に結んでおくと見栄えがよいです。

バラ・ノヴァーリスの育て方を覚えてきれいな庭を作ろう


バラ・ノヴァーリスは透き通るような色をしたバラで、薄紫がとても美しいです。青バラ系に分類されるバラなので涼し気で珍しいですよ。ぜひ育ててみてお庭を華やかにしませんか。

バラ・トロイメライとは|鉢植えでの育て方や花の特徴、香りは?

バラトロイメライ

バラ・トロイメライはとても美しい品種で、ボリューミーな印象があります。育ててみたいという方も多いと思いますが、簡単に育てられるのでしょうか。

このページではバラ・トロイメライの特徴や基本的な育て方をまとめています。これからお庭にバラをお迎えしたい方やローズガーデンに憧れがある方はぜひご参照ください。

バラ・トロイメライとはどんなバラ?鉢植えでも育てられる?

バラ・トロイメライとは、四季咲き性のあるバラの一種です。樹高は120cmから150cmで、直立するためすらっとした印象があります。香りが強く、開花期には花やかな香りが楽しめます。

花弁の色は淡いピンク色で、サイズとしては中大輪にあたります。

病気に強いだけでなく、耐暑性にも強いため、初心者の方にも向いていて、鉢植えでの栽培も可能です。

トロイメライという名前は、シューマンの「子どもの情景」の第七曲に由来しています。

バラ・トロイメライの育て方:置き場所

鉢植え

バラ・トロイメライは明るい場所を好みます。ただし耐陰性もややあるため、半日陰でも栽培ができます。

地植え

地植えは移動ができません。明るい場所で長時間直射日光に当たらない場所を選んで栽培してください。

バラ・トロイメライの育て方:土

バラ・トロイメライの土は、バラ専用の土、草花用の培養土などで栽培ができます。地植えで育てる場合は、水はけ、水持ちがいい土づくりを心がけてください。

バラ・トロイメライの育て方:肥料

四季咲きのバラ・トロイメライは開花のためにエネルギーを必要とするため、肥料を必要とします。地植え、鉢植えともに栄養を与えてください。

地植えの場合は、まず元肥を与えます。冬は寒肥を与え、花期の前に追肥をしてください。寒肥は1~2月がおすすめで、追肥は3月、6月、9月がよいでしょう。

鉢植えの場合は、3月、6月、9月に肥料を与えてください。

バラ・トロイメライの育て方:水やり

バラ・トロイメライは、鉢植え、地植えで水やりが異なります。

地植えで育てている場合は、基本的には水やり不要です。降雨のみで十分です。ただし、気温が高い時期には水分不足になるため、カラカラになる前に水を与えてください。

鉢植えでバラ・トロイメライを育てる場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。鉢底から水が出てくるほど与えて問題ありません。

バラ・トロイメライの剪定

バラ・トロイメライは冬と夏に剪定をしてください。12月から2月、9月に剪定をするとよいでしょう。

バラ・トロイメライの誘引

誘引してつるバラとしても楽しめます。オベリスク、アーチ、フェンスに沿わせてみると美しくなります。

バラ・トロイメライの病害虫

バラ・トロイメライには虫が付きにくく、病気にも強いです。

害虫は、うどんこ病、黒星病になる可能性はありますが、無農薬で栽培してもめったに病気にはなりません。

バラ・トロイメライの香り

バラ・トロイメライの香りは、果物、森林の香りが混ざったようなふんわりした香りです。

開花すると、その存在がわかるほど、香りを感じることができるでしょう。

バラ・トロイメライの育て方を覚えてきれいな庭を作ろう

バラ・トロイメライは、見た目がとても美しく、花弁が多くぎっしりしたお花です。虫や病気に強いので、無農薬でも栽培でき、初心者の方にも向いています。お庭にお迎えしてみませんか。

バラ・ダフネとは|育て方や花の特徴、鉢植えでも育てられる?

バラダフネ

バラにはたくさんの種類があり、世界には数万種類があると言われています。日本で誕生したバラもたくさんあります。

このページでは日本で生まれたバラ・ダフネについて紹介しています。どんな特徴のあるバラなのか、水やり、肥料など育て方の基本について解説しています。

バラ・ダフネとはどんなバラ?鉢植えでも育てられる?

バラ・ダフネは四季咲きのバラの一種です。最大の特徴は花弁のカラーが変わることで、オレンジがかった淡いピンク色の花を咲かせますが、徐々に緑色に変化します。

バラ・ダフネの草丈は150cm前後で、花弁のサイズは6cmから8cmほどです。花弁フチはヒラヒラとしてウェーブ状になっていて、ふんわりした印象のあるバラです。香りは中~強で開花するとよい香りが楽しめます。

花の寿命も長く、一度開花したらしばらく先続け、さらに色も変わっていくため、人々を楽しませてくれるバラです。ローズクリエイターの木村卓功氏作出のブランド「ロサオリエンティス」 のバラの一種です。

「ダフネ」という人名のような名前は、ギリシア神話の精霊の名前が由来しています。アポロンからの求愛を拒んで、自分を月桂樹に変身させた精霊の名が由来しています。

バラのダフネが色が時間の経過とともに変わり、やがて緑色になることからこのような名前になったのでしょう。

ちなみに月桂樹とは、クスノキ科の常緑性のある樹木で、葉はローリエという名前で流通し、香辛料として知られています。花は黄色みがかった緑色で、ダフネの花の色によく似ています。

バラ・ダフネには耐暑性があり、病気にも強いため、育てやすいバラと言えます。フェンスへの誘引もできます。育てやすくはじめてバラを育てる方にも向いています。

バラ・ダフネの育て方:置き場所

バラ・ダフネは鉢植え、地植えどちらでも育てられます。

鉢植え

バラ・ダフネを鉢植えで育てる場合は、明るい場所で栽培をしてください。季節によって置く場所は変えましょう。

真夏は直射日光が当たりすぎない場所に、冬は明るい場所で栽培して冷めたい風に当たりすぎないように注意をしてください。

地植え

地植えの場合は、風通しがよく明るい場所で栽培をしてください。風通しが悪い場所だと、うどんこ病になる可能性があります。水はけの悪い場所もバラ栽培には不向きなので、気を付けましょう。

バラ・ダフネの育て方:土

バラ専用の土があればそちらを使いましょう。他にも園芸用の土、草花用培養土がおすすめです。水はけ、水もち、肥料もちのよい土を好みます。

強い酸性、強いアルカリ性の土を嫌うため、地植えで育てる場合は、庭土のpH値を測定してください。弱酸性になるよう調整しましょう。

バラ・ダフネの育て方:肥料

地植え

まず土に元肥を施しておいてください。1月から2月に寒肥を与え、3月、6月、9月には追肥を与えます。

鉢植え

元肥、寒肥は必要ありません。3月、6月、9月に固形肥料を与えてください。または4月から9月に液体肥料を週1の頻度で与えるとよいでしょう。こまめに追肥をすることで、きれいな花を咲かせるようになります。

バラ・ダフネの育て方:水やり

バラは基本的に土が乾燥していたら与えてください。鉢植えの場合は土の表面が乾いたタイミングで水やりをします。

地植えの場合も土が乾いていたら水を欲しますが、与えてもその後雨が降ってしまうと、水分過多になる可能性があります。そのため、基本的に地植えの場合は水やり不要です。

ただし、真夏で雨が降らない日が続く場合は水やりをしてあげてください。

バラ・ダフネの剪定

バラ・ダフネは剪定は夏と冬にするとよいでしょう。夏は3分の2になるように剪定をします。冬は2分の1の大きさを目安に剪定をしてください。

バラ・ダフネの誘引

ダフネは誘引ができます。アーチ、フェンスに引くと美しいバラの姿を楽しむことができますよ。

バラ・ダフネの病害虫

バラ・ダフネはうどんこ病、黒星病になる可能性があります。バラのなかでは黒星病にやや強いです。

バラ・ダフネの育て方を覚えてきれいな庭を作ろう

バラ・ダフネは色の変化を楽しめるバラです。まるで複数種類のバラを育てているような感覚で楽しめます。ヒラヒラした花弁は女性らしい雰囲気があり素敵ですよ。

バラ・ストロベリーアイスとは|育て方や花の色は?

バラストロベリーアイス

バラにはたくさんの種類がありますが、今回はバラ・ストロベリーアイスについて解説していきます。

どんな色のバラなのか品種の特徴をはじめ、育て方の基本情報をまとめました。これからバラを育てたい方はぜひご参照ください。

バラ・ストロベリーアイスとはどんなバラ?鉢植えでも育てられる?

バラ・ストロベリーアイスはバラの一種で、1970年代にフランスのデルバール社で作られた四季咲きのバラです。見た目は名前からも想像がつくようにピンク色をしています。花弁はよく見るとピンク一色ではなく、グラデーションが入っていて、花弁の外が強いピンク、内側が白くなっています。

イチゴ味のかき氷のような見た目で花付きもよくこんもりしているのが特徴です。可憐な見た目とは裏腹に病気に強く、育てやすいバラとして知られています。

房になって開花をする特徴があり、花がよく目立ちます。誘引することができるため、アーチやフェンスに仕立てることもできるバラです。

バラ・ストロベリーアイスの葉は深いグリーンをしていて光沢があり美しく、ピンクの花とのコントラストも魅力的です。

花の大きさは8cmほどで、草丈は80cmから2mで、ほのかに香りが楽しめます。

バラ・ストロベリーアイスの育て方:置き場所

バラ・ストロベリーアイスは鉢植え、地植えで育てることができます。

鉢植え

明るい場所で育ててください。真夏の直射日光が当たる場所は避け、夏は涼しい場所に移動させてください。

バラ・ストロベリーアイスは耐寒性のある品種ですが、雪が降るほどの寒さは苦手です。冬は室内などあたたかい場所に移動させてください。

地植え

明るく風通しのよい場所を好みます。直射日光が長時間当たりすぎない場所を選びましょう。

バラ・ストロベリーアイスの育て方:土

水はけのよい土がおすすめです。鉢植えの場合は、バラ専用の土や草花用培養土などがおすすめです。地植えの場合は、堆肥、元肥を混ぜて土を作ってください。

バラ・ストロベリーアイスの育て方:肥料

地植えのバラには元肥・寒肥を与え、鉢植えには不要です。緩効性肥料を与えましょう。

地植え、鉢植えともに追肥が必要です。3,6,9月が追肥の時期で、バラの成長期に合わせて与えると美しい花を咲かせます。

バラ・ストロベリーアイスの育て方:水やり

鉢植えでは、土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えてください。地植えの場合は、降雨のみで育ちます。真夏で日照りが続くときのみに、たっぷりと水やりをしてください。

バラ・ストロベリーアイスの誘引

バラ・ストロベリーアイスはフェンスやアーチに誘引することができます。

バラ・ストロベリーアイスの病害虫

バラ・ストロベリーアイスは害虫に強いバラです。病気にも強いですが、うどんこ病にかかることがあります。白い粉が葉についていないかときどきチェックしてください。

バラ・ストロベリーアイスの剪定

バラ・ストロベリーアイスは枝が長くないため、強い剪定は不向きです。

葉が重なって密集している、明らかに傷んだ枝がある場合は、適宜剪定をしましょう。

バラ・ストロベリーアイスの育て方を覚えてきれいな庭を作ろう

アーチやフェンスに誘引できるバラ・ストロベリーアイスは庭作りにおすすめです。バラらしいピンク色で愛らしい印象があります。イングリッシュガーデンにも向いているので、ぜひ育ててみませんか。

鉢植えのバラを育ててみよう!植え付けの時期や手入れの方法は?

鉢植え バラ

バラは花の女王とも言われ、古くから世界中のガーデナーを惹きつけてきたお花ですね。

バラの栽培には大きな庭が必要なイメージですが、実は鉢植えでも育てることできるんです!ベランダや小さなお庭、玄関など少しのスペースがあれば充分楽しむことができますよ♪

今回は、バラを鉢植えで育てる方法をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

バラは鉢植えでも育てられる!

バラは地植えで育てるイメージですが、他の植物と同じように鉢植えで育てることもできます。地植えと鉢植えのバラは育て方が違うので、バラを鉢植えで育てる際には正しい方法を知ることから始めましょう♪

バラの苗の種類


バラの苗は、季節によって販売されている種類が異なります。購入したバラのタイプを見分けてみましょう。

  1. 新苗
    前年の秋から冬に接ぎ木したものを春まで育てて鉢上げした、まだ若いバラの苗を指します。4月〜6月に若々しい葉や蕾が着いた姿で販売されます。新苗は、高さが40〜50cm、枝が1〜2本長く伸びたものが一般的です。3〜5号の小さめの鉢に植えられています。
  2. 大苗
    生産者が1年以上育てた苗を指します。11月ごろの晩秋〜早春まで出回ります。大苗には葉がついていません。
  3. 鉢苗
    鉢苗とは、大苗をさらに1年育てたものです。十分成長しているので、初心者でも育てることができます。通年販売されていますが、新苗よりも高価です。

鉢植えのバラの育て方:植え付け方法

用意するもの

  • 鉢底石
  • 培養土
  • 植木鉢(元々植えられていた鉢よりも二回りほど大きいもの)

植え付けの手順

  1. 鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷き、準備した土を鉢の約1/2まで入れます。
  2. ポットから苗を出して、新苗の場合は根鉢を崩さず土に埋めます。
    大苗の場合は、根鉢を崩して土に埋めましょう。
  3. 接ぎ木の接着部分を地表に出し、鉢の深さ5cm程度は土を入れないでウォータースペースとして残しておきましょう。
  4. 最後に、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。

鉢植えのバラの育て方:用土


鉢植えのバラには、赤玉土(小粒)6:乾燥牛ふん堆肥3:ピートモス1の割合で混ぜた土を使用しましょう。初心者の方は、バラ専用の土を使用すると良いでしょう。バラ専用の土はホームセンターなどで手に入ります。

鉢植えバラの育て方:水やり

春~秋の水やり

土の表面が乾いて白っぽくなってきたら水やりをします。1度の水やりは、鉢底から水が流れ出るくらいまでしっかりしましょう。

夏の水やり

夏の時期は、気温が高くなる前の午前中に水やりをするのがポイントです。気温が高い時間帯に水やりすると、株を弱らせてしまうので注意しましょう!この時期の水やりの目安は1日1回ですが、土が乾いていれば夕方頃に水をあげましょう。

冬の水やり

バラの休眠期である冬は、水やりは控えめにしましょう。

鉢植えのバラの育て方:肥料の与え方


たくさんある植物の中でも、バラは特に肥料が必要な植物です。バラの肥料は、窒素、リン酸、カリウムの割合が均等に配合された緩効性肥料を使用しましょう。バラ専用の肥料も販売されているので、そちらを使用するのもおすすめです。

鉢植えのバラは、定期的に追肥を施しましょう。地植えのように元肥と寒肥は必要ありません。鉢植えのバラには主に2つの肥料の与え方があります。

1つ目の方法は、3月、6月、9月に土の表面に粒状肥料を撒く方法です。

2つ目の方法は、4月〜9月の間に約1週間に1回、水で希釈した液体肥料を与える方法です。この方法で肥料を与える場合は、水やりは不要です。

鉢植えのバラの育て方:病害虫

バラは鉢植えでも地植えでも同じ害虫や病気にかかります。害虫はアブラムシやコガネムシ、病気はうどんこ病や黒点病などにかかりやすいです。アブラムシは3月下旬頃に新芽に発生することが多いので、スミチオンなどを株全体に散布しておきましょう。

コガネムシの成虫は初夏~秋の時期に発生し、葉などを食べてしまいます。そして、幼虫は夏~翌年の春にバラの根を食べてしまいます。成虫を駆除する場合は、土にベニカ水溶剤を撒いておきましょう。

うどんこ病は白いカビが生える病気で、症状がある葉や蕾を見つけたら摘み取りましょう。黒点病は葉の表面に黒点ができる病気で、主に雨の時期に多く発生します。

鉢植えのバラの育て方:鉢植えから地植えに植え替える


鉢植えのバラは地植えに植え替えて育てることもできます。植え替えのタイミングは、バラが休眠期に入った冬の時期です。

植え替えの手順

  1. 鉢から苗を取り出し、根を軽くほぐす
  2. 植え付ける場所に大きめの穴を堀り、掘り上げた土に肥料を混ぜる
  3. 根についている土を落とし、根を整理する
  4. 根を広げるように植え替えていく
  5. 土をしっかりと盛り、最後に水を与えれば完成

鉢植えのバラが育ってきたら?

きれいなバラを咲かせるためには、定期的に剪定が必要です。一季咲きのバラは冬の時期、四季咲きのバラは夏と冬に剪定します。剪定の方法はバラの品種によって異なるので、品種にあった方法で行いましょう。

バラを鉢植えで育ててみよう!

可憐で美しいバラの花を見ていると、幸せな気分になれますね。鉢植えのバラであれば、ベランダなど限られたスペースでも育てられますよ♪

機会があれば、ぜひ鉢植えのバラを育ててみてくださいね!

バラの花が咲かない!つぼみがつかない!原因と対策はなに?|三上真史のお悩みQ&A

バラ 薔薇 日当たり

こんにちは!三上真史です。

植物のお悩みQ&Aの第4弾は、GreenSnapで一番多くのユーザーさんが育てているというバラです!

今回もGreenSnapユーザーさんからたくさんのお悩み相談をいただきましたので、お答えしていきます!

バラのお悩みQ&A

2〜3年前からだんだん花付きが悪くなり、最近では1〜2程度しか咲きません

バラを育てている方なら一度は経験するお悩みだと思います。最初はうまくいっていたのに、段々と花が咲かなくなってくると心配になりますよね。

正直言いますと肥料不足、水の過不足、根詰まりなどこれまでの育て方や環境によってさまざまな原因が考えられるのですが、その中でも今回は特に花つきに影響する日光について書きたいと思います。

つまり日照不足の可能性が考えられます。

バラはあれだけ大きく立派な花を咲かせますので、とても多くのエネルギーが必要なんです。
バラ園に行かれたことがありましたら想像しやすいと思うのですが、太陽燦々な場所で元気に育っていますよね。

そうなんです、基本としてバラは日当たりを好むということなんです。

ただ間違ってはいけないのは、日光は好むが高温は苦手だということ。そのため高温多湿な日本の夏はバラにとってとても過酷で、葉焼けや、鉢植えの鉢が高温になることによる根のダメージには特に気をつけなければなりません。

暑すぎる真夏は、直射日光を避けて涼しい場所へ。

言わば僕たちと一緒なんです。天気がいいと気持ちも晴れやかで元気になりますよね。日を浴びて過ごすことで元気いっぱいになるわけですが、真夏は日焼けもしますし蒸し暑くて耐えられません。僕たちが快適な気候はバラにとっても快適、過酷な状況はバラにとっても過酷だということ。

つまり真夏の高温は気をつけなければなりませんが、元気に花を咲かせるためには基本はしっかり日に当てることが大切だということを忘れないようにしましょう。

ちなみに株の成熟具合でも変わります。

まだ苗木のような枝葉が充実していない株の場合は、単に葉への日当たりだけでなく、株元にも日が当たっているかどうかも大切です。

シュートと呼ばれるバラの土台となる太い枝は株元から伸びてくるため、できるだけ株元にも日が当たる場所で、たくましくしっかりとしたシュートを伸ばした株に成長させましょう。

そもそもバラにつぼみがつきません。どうしたらいいのでしょうか?

こちらもとても多くいただいたお悩みです。先程のお悩みにも繋がるのですが、生育がそれほど問題なく葉が茂っているにも関わらず花が咲かないようでしたら、ブラインドという症状が出ているかもしれません。

「ブラインド」とは?

ブラインドとは、本来は花をつける枝でありながらつぼみをつけずに伸びてしまういわゆる、花がつかない枝先のことです。せっかく大切に育てているのにつぼみがつかないとなると不安になってきますよね。

でもまずはご安心ください。これは一概に悪いというものではなく、バラ自身が体力温存のため何らかの理由でその枝の成長を止めてつぼみをつけないようにしている状態と言えます。つまり病気ではありません。

ですので葉が混み合っていなければ、そのまま光合成するための枝葉として残しておいても良いですし、いやいや、やっぱりもっと花を咲かせたいんだということでしたら、一季咲きのバラでなければ、ある処理をすることで花を咲かせることも可能です。

ブラインド処理でつぼみがつくかも?

ブラインド処理は簡単で、ブラインドになっている枝を見つけたら、5枚葉(ブラインド枝から分岐した、5枚の葉がついている小枝のこと)を3つほど残して、その上で切りましょう。

これだけです。そうすることで新たに枝が伸び、今度はしっかりとつぼみをつけて花を咲かせてくれる可能性があります。

ただ、ブラインド処理をしない方がいい場合もあります。

最初にもお伝えしました通り、花を咲かせるのはバラにとってとても体力を使うことなので、まだ株が小さいときはあえて花を咲かせずに株自体の成長に栄養を集中させるというのも一つの栽培方法です。

ちなみに僕はまだ苗木のときは、つぼみを全て取って花は一切咲かせず、花をぐっと我慢して株を充実させるようにしています。

バラの花が終わったらどうすればいいですか?

春の花後の剪定

花後は剪定をしましょう。方法はとても簡単です。まず春ですが、花が終わったらその花が咲いていた枝の半分くらい、5枚葉を残してその上で切るだけです。うまくいけば二番花を咲かせることができますよ。

株が充実して元気いっぱいに育っているようでしたら二番花、三番花と咲かせてお楽しみくださいね。

秋の花後の剪定

秋にも花が咲く四季咲き性のバラの場合は、秋は基本的に一度花が咲いたら今年の花は終わりと考えてください。春のように二番花、三番花は期待せず、一番花が終わったら剪定をして、来年の春への準備をスタートさせましょう。

切り方は、来年の株を充実させるため、葉が多く残るように春の花後の剪定よりも枝を長めに葉をなるべく残して切ってくださいね。いわゆる浅めの剪定というものです。

このように切ることで、休眠期となる冬前までは出来るだけたくさんの葉で光合成させて、来年の春に向けて力を蓄えておきましょう。

バラの花を咲かせるコツ、ぜひ参考にしてみて!

バラの育て方というと、季節ごとのポイントや剪定方法の違い、専門的な用語もあったりしてどうしても難しく考えがちです。
ですが、どうしてそうなるのかというバラの性質を知り、バラの気持ちになって考えれば、実はとてもシンプルで、一気に育て方が分かってきます。

僕も何度も失敗しては、なぜだろうと突き詰めて行きました。
皆さんもぜひ諦めずにチャレンジしてバラ栽培のコツを掴んでくださいね。愛情を込めて育てた分、見事に応えてくれるのがバラですので。