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観葉植物

蘭(ラン)の育て方|植え替え時期や水やり方法は?花が終わったらどうする?

洋ラン 蘭 花

ランはラン科植物の総称で、2万5千種以上の野生種があり、その分布は非常に幅広く、南極以外の全ての大陸に存在します。主に日本~東アジア原産のランの一部(春蘭、風蘭、エビネ、セッコクなどを「東洋ラン」、それ以外を「洋ラン」といい、趣味の観賞用や贈答用の花として古くから愛されてきました。

種類にもよりますが、一般的な家庭環境であれば温室がなくても育てられるものも多いです。この記事では、基本的なランの育て方ポイントをご紹介します。

【蘭の育て方】水やり頻度、おすすめの肥料は?

洋ラン 蘭 花

置き場所

暖かくなったら屋外の明るく風通しの良い場所に置きましょう。与えられる水の量に対して光線が強すぎると葉焼けを起こしてしまうので、その場合は日除けをしてください。

冬はレースのカーテン越しの室内に置きましょう。寒い地方では、窓際に置いてしまうと寒さで傷んでしまうことがありますので、夜は窓から少し離すか、箱をかぶせるなどして下さい。

水やり

ランは多くの場合、春から秋にかけて新芽を伸ばす「生育期」と冬に葉の生育が止まり、花芽を出しやがて花を咲かせる「休眠期」があります。

ランの生育期である5〜10月頃には、植え込み材の表面が乾き始めたタイミングで水をたっぷり与えましょう。生育期に水が少ないと株の生育が悪くなり、良い花が咲かなくなってしまいます。

休眠期に当たる11〜4月には、良く乾いてから水を与えましょう。冬の水やりが多すぎると根腐れを起こしやすいので注意しましょう。

肥料・追肥

蘭 肥料

ランは厳しい環境を生き抜いてきたこともあり、ほかの草花と比較して、ごくわずかな肥料で見事な生育を見せます。

春の植え替えのときに緩効性肥料を与えるか、春に新芽をのぞかせてから夏の終わり頃にかけて、1〜2週間に一回ほど、1000倍ほどに希釈した液肥を与えましょう。

それ以降に肥料を与えてしまうと、植物内の肥料が余って花芽をつけなかったり、根を痛めてしまう原因になってしまうので、気をつけてください。生育期に肥料を与えるので、花が終わったあとのお礼肥えという感覚とは違うためご注意ください。

【蘭の植え替え】時期や土の作り方は?

※蘭は原則として土を使用せずに育てますが、本記事ではわかりやすく植え込み材料のことを「土」と表現します。

蘭の植え替え時期

ランの植え替え時期は、生育期にあたる4〜6月です。何年に一度という感覚ではなく、新しく出てくる芽がはみ出そうになったらもしくは、土(植え込み材料)が傷んだら植え替えるようにしましょう。

もし花が咲いていたら、花が終わってから植え替えをしましょう。

蘭の土の作り方

ランを植え替えるときに使う土(植え込み材料)は、市販の洋ラン用培養土(ミックスコンポスト)か、水苔もしくはバークを使います。東洋ラン専用の培養土もあるので、ランの種類に合わせて探してみましょう。

比較的高価ではありますが、洋ラン用培養土は排水性・保水性のバランスがよく、根が細い種類のランや初心者に向いています。胡蝶蘭などの根が太い着生ランは水苔もおすすめです。

蘭の植え替えの仕方

ここからはパフィオペディラムを例に、洋ラン培養土(ミックスコンポスト)への植え替えを写真付きでご紹介します。

  1. 植え替えで用意するもの

    蘭 ラン 植え替え 用意するもの

    ランの植え替えには、下記のものを用意しましょう。

    • 一回り大きい鉢(※上の写真では素焼き鉢を使用していますが、ミックスコンポストを使う場合は原則素焼き鉢は使用しません)
    • 洋ラン用培養土
    • 鉢底石、鉢底ネット
    • 清潔なハサミ
    • ピンセット
    • 移植ゴテ
    • 緩効性肥料
    • 消毒用ライター(もしくは消毒液)
  2. ポットや元の鉢から取り出す

    蘭 植え替え ポットから抜く

    まずはランをポットから取り出します。種類によっては、根の成長が遅く折れやすいものもあるので、根鉢を揉むのではなく、そっと外すかハサミでポットを切って取り出します。

  3. もともとの植え込み材を落とす

    蘭 植え替え 古い植え込み材を落とす

    ポットが抜けたら、苗を揺すって軽く植え込み材を落とします。隙間が少しできたら根を傷つけないようにしながら指をいれるなどして、できるだけ古い植え込み材を落としましょう。

  4. 枯れた根を剪定する

    蘭 植え替え 枯れた根を剪定する

    古い植え込み材がある程度とれたら、根のスカスカになっているもの等や傷んで黒ずんでいる部分を、消毒したハサミで切りましょう。ハサミの消毒はライターやバーナーで焼いて消毒するか、リン酸三ナトリウム飽和溶液に15分程度付けておくかします。

  5. 新しい鉢に植え込み材をいれる

    蘭 植え替え 新しい鉢に土をいれる

    新しい鉢に鉢底ネットを敷いて、鉢底石をしきつめ、あらかじめ鉢の3分の1程度まで、新しい洋ラン用培養土などの植え込み材をいれます。

  6. 鉢に苗を据える

    蘭 植え替え 新しい鉢に苗を据える

    鉢を苗の真ん中にすえて、一番上の根の生え際は、鉢のふちから2〜3cm下の位置になるよう、あらかじめ入れる植え込み材の量を調整します。

    あまり押し付けると根が折れるので、そっと置いてちょうどいい位置にしましょう。

  7. 根の隙間に植え込み材をいれる

    蘭 植え替え 隙間に植え込み材をいれる

    根の隙間に入り込むように、少しずつ植え込み材をいれていきます。数回にわけて土を足して、その都度、鉢を揺らしながら根の隙間に土を落としていきます。

    根が多く根の間に植え込み在が入っていきにくい場合は棒などを使って根の隙間に植え込み材を積めるようにします。

  8. 鉢の周りを植える

    蘭 植え替え 隙間に鉢周りに植え込み材をいれる

    根の隙間にしっかり土が入ったら、鉢の周りもしっかりと植えていきます。植え替え後は緩効性肥料を鉢のふち側に置き肥しておくといいです。水やりも鉢底から流れ出るまでたっぷり行いましょう。

    蘭 植え替え バークで化粧

    今回は化粧土の代わりに洋ラン用バークを表面にしいて、より見栄えがよくなるように仕上げました。

こちらの記事では胡蝶蘭を例に、水苔やバークに植え替える方法もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

蘭の花が終わったらどうする?

ランは花茎の下から順に花が咲き、早く咲いた花から枯れていきます。咲き終わった花を放置すると病気に感染するリスクが上がるので、枯れた花から順次折り取っていきましょう。

また、花茎が黄色くなってきたら、まだ咲いている花がついていても、花茎ごと根本から5cmほどのところで切り取ります。黄色い茎を放っておくと、そこから腐って株全体が弱るので気をつけましょう。

【蘭の増やし方】株分けの時期はいつ?

ランの増やし方は「株分け」が一般的です。

株分けは春の植え替えと一緒に作業しましょう。鉢から株を引き抜き、植え込み材料を取り除き、バルブ(茎)を3〜4本ほどつくような分け目を探し、手で優しく分けましょう。あとは植え替えで紹介した方法と同じように、新しい植え込み材とともに植え付けてください。

なお、バルブが少ない場合は無理に株分けすると、両方とも枯れることがあるので、充実した茎が増えるまで控えてください。

【蘭に発生しやすい病気と害虫】

蘭 鉢植え

ランが注意すべき病害虫は、ほかの植物とくらべて少ないとされています。ただし、下記のような病害虫が発生することもあるので、より良い状態で花を保つためにも、病気や害虫を早期発見できるように、日頃のお手入れを心がけてください。

かかりやすい病気

ウイルス病 感染すると、葉や花弁に黒い斑点や色抜けなどが起こり、正常に生育しなくなります。ハダニなどの吸汁害虫の媒介や、ハサミについた汁液により感染し、一度かかると他の株にも感染が及ぶ危険性があります。そのため器具などの消毒作業を忘れないようにしましょう。
難腐病 細菌性の病気で、あたたかくなってきた春頃、新芽や葉、株が黒ずんで腐敗してしまう病気です。水がたまっている箇所に発生しやすいため、鉢を吊るしたり、植え込み材が乾いてから水やりをするなど、水気が溜まらないようにします。

つきやすい虫

ハダニ 体長は0.5mm程度と小さいものの、梅雨から夏にかけて繁殖し、葉の汁を吸うなど生育を妨害します。成虫だけ駆除しても、卵さえ残っていれば繰り返し繁殖するので、殺ダニ剤と残留薬剤を用いてどちらも駆除するのがおすすめです。
ナメクジ ナメクジは花弁や葉、出できたばかりの新芽などを食べてしまいます。見つけたら早いうちに殺虫剤で駆除しましょう。
アザミウマ アザミウマは蕾の中に入り込み、花弁の汁を吸います。繁殖力が強く、被害も広範囲にわたってしまうので、見つけたら早いうちに殺虫剤で駆除しましょう。
カイガラムシ カイガラムシはバルブや葉、花茎などあらゆる所で増殖し、汁を吸い株を弱らせます。バルブの薄皮の下や葉の裏などわかりにくいところにつき始め、気がついたときにはカイガラムシの巣になってしまっている事もよくあります。花弁や葉、見つけたら早いうちに殺虫剤で駆除しましょう。

ナメクジ以外は植え替えの時にオルトランDXを播いておくとある程度の予防になります。

蘭の育て方を覚えて、花を長く楽しもう!

洋ラン 蘭 花

ランは初心者から上級者まで、誰でも育てがいを感じることができる植物です。難易度も種類によって千差万別ですが、ていねいに育てれば色鮮やかなお花があなたを迎えてくれることでしょう。

ランは一部の種を除き、基本的に一年中屋外栽培をすることは難しいということを認識しておきましょう。比較的寒さに強い品種は、屋内に取り込むだけで冬越しができますが、寒さに弱い品種は、寒さが厳しい冬の場合は暖かい室内で育てたり、夜間は箱をかぶせたりするなどの工夫が必要です。

品種によって耐寒性は異なりますので、購入される際に確認することをおすすめします。

スパティフィラムの育て方|花が咲かない原因は?植え替え・株分けのやり方は?

スパティフィラム 鉢植え

スパティフィラムは丈夫で育てやすく、室内で栽培を楽しんだり、切り花としても親しまれている多年草の観葉植物です。とはいえ花が咲かない、植え替えの方法がわからないとう方も多いよう。

そこで今回はスパティフィラムの花がよく咲くように、正しい育て方をご紹介します。

スパティフィラムの置き場所!室内のどこに置く?

スパティフィラム 鉢植え

スパティフィラムの花を咲かせるには、年間を通して日当たりのいい場所で育ててください。ただし、直射日光は葉焼けを起こし、日陰の日照不足では花がつかなくなるので、室内の下記のような置き場所で育てましょう。

  • 木漏れ日が当たる程度の明るい日陰
  • レースカーテン越しの窓際

また、花を咲かせるなら室温は15〜20度の環境を保ってあげるといいです。逆にいうと冬でもこの温度が保てていれば一年中開花を楽しめますよ。

耐寒温度は8度ほどなので、冬の暖房切れの室内温度には注意してください。冬の夜の窓際はとくに冷えますので、寒すぎると花が咲かないどころか枯れる可能性もあります。昼間は日当たりのいい窓辺、夜は暖かい室内に移動させるといいです。

スパティフィラムの水やり!季節の頻度は?

スパティフィラムは湿潤を好む観葉植物のため、水切れが起きやすく、極度の乾燥は花が咲かない原因となります。

葉が茂って土に染み込みづらいので、水やりするときは茎をかき分けて土に直接流し込むように、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えましょう。葉に霧吹きをする葉水も通年してやるとハリツヤが出ます。

なお、パキラやガジュマルなどの人気の観葉植物の多くは乾燥を好むので水やりを控えめにして育てますが、同じ水やり頻度だとスパティフィラムは水切れしてしまいます。

季節ごとに、次に説明する頻度で水やりしてください。

春〜夏の水やり

スパティフィラムの生育期は5〜9月くらいの最低気温25℃を上回る時期です。生育期には水の吸い上げが早いので水切れに注意してください。鉢植え・地植えともに表面の土が乾ききる前にたっぷり水をあげましょう。

秋〜冬の水やり

最低気温20℃を下回ると休眠期に入り吸水のペースも落ちます。それと合わせて水やりも頻度を落としてください。真冬は葉が萎れてきたら水をあげるくらいが目安です。

スパティフィラムの肥料!おすすめの種類は?

スパティフィラム 花芽

肥料を与える時期

スパティフィラムは春から秋ごろまで長期間にわたって花を咲かせるため、一般的な観葉植物よりもやや多めに肥料を与えましょう。

肥料は春に緩効性粒状肥料を置き肥し、春から夏の終わりごろの開花中は2週間に1回ほど液体肥料を水やりの代わりに与えます。

おすすめの肥料

スパティフィラムは観葉植物として楽しまれていますが、樹木類ではなく草花と同じように多年草に分類される植物です。

そのため、市販の観葉植物用として売られている肥料はおすすめしません。観葉植物用肥料には茎や葉の生長をうながす窒素が多くが配合されており、スパティフィラムに与えると花付きが悪くなる可能性があります。

スパティフィラムにおすすめの肥料は、窒素・リン酸・カリを表すN・P・Kの割合が8-8-8水平型のものか、8-10-8山型のものです。

緩効性肥料を観葉植物用、液肥を草花用のものを使う方法もおすすめです。

スパティフィラムの植え替えと株分けをやってみよう!

植え替えの時期はいつ?

スパティフィラムの植え替えは、生育期の初期4〜5月ごろか、9月に行いましょう。

花が付いているときは植え替えを控えた方がいいので、生育期のうち、できるだけ早いタイミングで植え替えするか、一通り花が先終わったタイミングで植え替えしましょう。

また、スパティフィラムは成長がとても早く、根詰まりを起こすと花が咲かなくなるので、1〜3年に1回の植え替えをおすすめします。

no-img2
松原真理子
購入して一番最初の花が終わったら早めに植え替えをすることで、夏場のトラブルを回避して、翌年の花付きが良くなります。

植え替えに必要なもの

スパティフィラム 植え替え 用意するもの

植え替えに必要なものは、下記などです。

  • 市販の観葉植物用もしくは草花用の培養土
  • 鉢底ネット、鉢底石
  • 一回り大きい鉢
  • 移植ゴテ
  • 菜ばしなどの細長い棒
  • 清潔なハサミ

株分けをする場合は鉢をもう一つ用意しておきましょう。

もし土を自分で配合する場合は、赤玉土小粒6:腐葉土3:バーミキュライト1の割合で混ぜ、適量の緩効性肥料を加えて使います。

植え替えと株分けのやり方

  1. 元の鉢から取り出す

    スパティフィラム 植え替え 細長い棒で鉢のフチをつつく

    水やりは1週間以上控えておいて、あらかじめ鉢の中の土を乾燥させておきます。

    2〜3年ぶりに植え替えをする場合は、根が回りきってなかなか鉢から取り出せないので、鉢の縁を一周、菜ばしなどでつつきながら引き剥がしておきましょう。

    スパティフィラム 植え替え 鉢から出す

    鉢を真横に倒して、軽く揺すりながら鉢側を引き抜くようにすると取れます。

  2. 根鉢をほぐす

    スパティフィラム 植え替え 根鉢

    このスパティフィラムは3年植え替えしていなかったので、根が鉢の中でかなり詰まっていました。

    しっかり土が乾燥していれば、根鉢(根とその周りの土)をほぐすと古い土もどんどん落ちていきます。

    数年ぶりに植え替えをする場合は、土が古くなって機能性が落ちているので、できるだけ根鉢の土を落とした方がいいです。1年ぶりであれば根鉢の底を3分の1ほぐす程度でかまいません。

  3. 株分けをする

    スパティフィラム 株分け

    スパティフィラムを株分けをして増やしたい場合は、この段階で裂いて分割して、この後説明するのと同じやり方で別の鉢に植えます。

    スパティフィラムはサトイモ科の植物なので、土を落とすと芋が発達しているのがわかります。株分けするときはこの芋単位で分け目を探してみましょう。

    あまり細かく分けてしまうと花が咲かなくなるので、8号株以上になったら半分程度に株分けするくらいがおすすめです。

  4. 古い葉茎や短い葉茎を整理する

    スパティフィラム 植え替え 細い根を切る

    茶色く枯れた古い葉茎を、できるだけ根本からカットして整理していきます。

    また、短すぎる葉茎をそのままにしてしまうと土に埋まって枯れてしまうので、根から分割できるようであれば株分けし、無理なら茎の根本から切ってしまいましょう。

  5. 不要な根を整理する

    スパティフィラム 植え替え 茶色い古い根を切る

    地上の茎葉を整理したら、同じくらいの量の根を整理しておかないと、蒸散作用のバランスが崩れて弱ってしまいます。

    太く白い根を残すようにして、黒っぽい根は切ってしまいましょう。

    根が長い場合は、太い根から分岐した細い根を切っていくといいです。根が絡まっている場合はナイフやカマなどでとかすように根と平行にすきましょう。

    面倒な場合は、下部3分の1くらい根を切ってしまっても大丈夫です。

  6. 新しい鉢の準備をする

    スパティフィラム 植え替え 新しい鉢を準備する

    一回り大きい新しい鉢に、鉢底ネットをいれて、鉢底石をしいておきます。次に、あらかじめ4分の1〜3分の1ほど培養土をいれておきましょう。

  7. スパティフィラムを植える

    スパティフィラム 植え替え 土をいれる

    新しい鉢の中にスパティフィラムを一束に持って、もう片方の手で土を入れていきます。

    ある程度土で埋まったら、鉢の中に分散させるように茎を少し離して微調整します。株同士が密集しすぎないように、中心にも土を入れるようにしましょう。

    スパティフィラム 植え替え 真上から見た写真

    今回はこのように株の中心に空間があくように植えました。こうすると風通しがよくなって、室内でも元気に育ちます。茎が倒れる場合はリング支柱を併用するといいです。

  8. 細長い棒で土をつめる

    スパティフィラム 植え替え 細長い棒でつつく

    茎の間や根の間に土がつまるよう、菜ばしなどの細長い棒でやさしくつつきながら、最後まで土をいれていきます。

  9. たっぷり水やりをして完了!

    スパティフィラム 植え替え 水やりをして完了

    最後に、鉢底からたっぷりと水が流れ出るまで水やりをして、植え替え完了です。新しい土でも微塵が混ざっているので、植え替え後の水やりは微塵を押し流すようにたっぷりと水やりしましょう。

    ただし、皿に水が溜まりっぱなしにならないようにしてください。

    植え替え後の置き場所は明るい日陰ほどの場所がおすすめです。

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松原真理子
植え替えた後は特に水を欲しがります。株が落ち着くまでは、水やりのペースを良く見極めてくださいね。

スパティフィラムの花が咲かない原因は?

スパティフィラムはきちんと育てると、5月〜10月と長期間にわたって開花時期をむかえます。ですがこの花を咲かせるのが難しいと、栽培に行き詰まっている方も多いようです。

スパティフィラム花が咲かない原因の多くは、次の4つなので、日々の手入れを見直してみましょう。

  • 寒すぎる、日当たりが悪い→8度以上の明るい日陰に置く
  • 水やりが少なすぎる→春〜秋は表土が乾いたらたっぷり
  • 肥料のリン酸が少ない→観葉植物用の肥料だけだとNG
  • 根詰まりしている→植え替えをする

スパティフィラムの花が終わったらどうする?

スパティフィラムの花が終わったら、長く開花を楽しむためには花がら摘みをしましょう。

ちなみにスパティフィラムは白い花が咲くと思われがちですが、実際の花は「肉穂花序」という黄色い棒状の部分で、白い部分は「仏炎苞」とよばれるガクの一部が変形した部分です。

スパティフィラムの花が終わるサインは、この白い部分(仏炎苞)が緑色に変色してきたころです。

種を採取しない場合は、早めに花がついていた茎を根本から切り落とすことで、株に栄養がまわり、次の花を咲かせる肥やしになります。

スパティフィラムの増やし方

スパティフィラムは株分けのほか、種まきでも増やせます。とはいえ、種まきから育てると開花までに3〜4年かかるので留意してください。種はほとんど販売していないので、採取したものをまくようにします。

赤玉土(小粒)と水苔などを混ぜ、保水力をあげた育苗ポットを用意します。たねを重ならないように均等にまいたら、5mmほどと浅く土をかぶせて、乾燥しないように日陰で水をよくやり管理します。

スパティフィラムの育て方で注意する害虫・病気

スパティフィラムは、比較的病気には強いですが、害虫には気をつけましょう。葉茎に寄生して弱らせるカイガラムシ、葉の裏側に寄生するハダニなどが発生しやすいです。発見した場合はブラシなどでこそげ落とし、殺虫剤をまいて対処してください。

スパティフィラムは葉に埃が溜まりやすいので、日頃から濡れた布巾などで、軽く葉の表面を拭いてあげてください。また、1日1回霧吹きなどで、葉の表面に水分を行き渡らせることも病害虫の防除や埃の除去に繋がります。

スパティフィラムの育て方のコツをおさえて花を咲かせよう!

スパティフィラムは美しい花も楽しめる観葉植物として人気です。気をつけるべきは温度ですが、一年を通して室内で楽しめば、そこまで気にかける必要もなく、簡単に育てることができます。ぜひみなさんもスパティフィラムの上品な佇まいを楽しんでください。

アマリリスの育て方|植え替えの時期は?植えっぱなしはNG?冬越しのコツは?め?

アマリリスPhoto by aquaさん

アマリリスは秋植え春咲き球根、もしくは春植え秋咲き球根の2タイプがあります。球根植物なのできちんと手入れをすれば、何年も花を楽しむことができます。

この記事ではアマリリスの基本の育て方から、球根は植えっぱなしでいいのか、植え替える場合の時期や方法などについてご紹介します。

アマリリスの育て方のポイント

アマリリスの育て方のポイントは、花が咲き終わってからもそのまま育て続け、球根にエネルギーを蓄えさせることです。そのほか、球根を植えるときは浅植えにすることが、美しく育てるコツになります。

とくに育て方が難しいわけではないので、初心者にもおすすめの球根植物です。

アマリリスを育てる場所

アマリリスは直射日光を避けた日当たりと風通しのいい場所で育てましょう。とくに夏は強い日差しがあたると弱ることがあるので、明るい日陰に移動するか遮光をしましょう。

なお、アマリリスは地植えもできるものの、管理がしやすい鉢植えがおすすめです。鉢植えであれば、越冬などもしやすくなります。

アマリリスの球根の植え方

アマリリス 球根 植え方

植える時期

アマリリスの球根を植える時期は、3月〜4月頃にかけてです。ただし、品種によっては11月〜1月にかけて植えるほうが適している場合もあるので注意してください。

ソメイヨシノが咲き終わったくらいの、気温20度ほどを目安にしましょう。

鉢植えにするときの植え方

アマリリスを鉢植えする場合には、大輪種球根1つにつき5号程度、小中輪種球根1つにつき4号程度の鉢を用意しましょう。

  1. 植える前日に市販の草花用培養土に水やりをして湿らせる。
  2. 鉢の底穴を鉢底ネットでふさぎ、鉢底石をしきつめる。
  3. 湿った培養土を、鉢の3分の2ほどいれる。
  4. 球根の丸い尻側を下に、土の上におく。
  5. 大きめのプランターに複数の球根を植える場合は、球根2つ分の株間をあける。
  6. 球根が半分ほど埋まるように土をかぶせる。
  7. 水やりは植え付け直後ではなく、10日後からスタートさせる。

花壇に地植えするときの植え方

アマリリスを地植えするときは、ガーデンアマリリスなどの寒さに強い品種を選ぶと冬越しも簡単でおすすめです。

  1. 植える2週間前に庭土1㎡(深さ30cm)あたり、苦土石灰100gほどをまいて、土壌酸度を調整する。
  2. その1週間後に庭土1㎡あたり2kgの堆肥をまいてよく耕す。
  3. さらにその1週間後、土に水やりをしてよく湿らせておく。
  4. 翌日、球根の高さ半分ほどの植え穴を掘る。大球なら株間30cm、中小球なら株間20cm。
  5. 球根の丸い尻側を下向きにして、植え穴に植える。
  6. 隙間をかるく土で埋めて、手でかるく押し固める。

アマリリスの水やり

アマリリスの水やりは、鉢植えなら春から秋までの間は、土が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。鉢底から水が流れ出る量を目安にしてください。

秋以降は水やりの回数を少なくしていきます。冬の季節は、断水(水を与えない)でも大丈夫です。春の季節になって、芽が出てきたら水やりを再開しましょう。

アマリリスの肥料

アマリリスに肥料を与える時期は、球根から葉が出始めてからです。葉が枯れるまでの間の、だいたい4〜10月くらいまでは、定期的に肥料を与えましょう。

鉢植えのアマリリスには、草花用のリン酸が豊富な液体肥料がおすすめです。水で希釈して水やりの代わりに10日に1回与えます。

地植えのアマリリスには、草花用の緩効性肥料がおすすめです。2ヶ月に1回ほど置き肥し、生育がわるければ液体肥料も併用しましょう。

アマリリスは植えっぱなしはだめ?

アマリリスは2〜3年なら植えっぱなしでも大丈夫です。

ただし、地植えにしている場合は、一般的なアマリリスは冬に10度以下になる地域だと冬越しできないので、掘り上げて一時的に球根を鉢に植え替える必要があります。

寒さに強いガーデンアマリリスなら-5度まで耐えますが、球根の整理のため2〜3年に1回は植え替えるのがおすすめです。

また、鉢植えのアマリリスでも、長年育てていると球根が増えて鉢いっぱいになってしまうので、植え替えてください。

アマリリスの植え替え

球根の植え替え時期は?

アマリリスの球根の植え替え時期は、鉢植えなら4〜5月、地植えなら10〜11月ごろです。

いずれの場合も、葉が枯れない段階での植え替えは控えてください。日当たりのいい場所で秋以降断水して育てれば、自然と葉が枯れるので、手でぽろっと取れるようになるまで待ちましょう。

球根の植え替え方法は?

  1. 植え替えに必要なもの

    アマリリス 植え替え 必要なもの

    球根の植え替えには、下記のものを用意しておきましょう。

    • 草花用培養土
    • 鉢底ネット、鉢底石
    • 一回り大きい鉢
    • 移植ゴテ
    • 清潔なハサミ
    • 菜ばしや長匙などの細長い棒
  2. 土を水で湿らせておく

    アマリリス 植え替え 土を湿らす

    あらかじめ新しい鉢に、鉢底ネット、鉢底石をしきつめたら、鉢の9割ほどまで培養土を入れましょう。

    植え替える前日に、土に水やりをしてよく湿らせておきます。アマリリスは球根が腐りやすいので、湿った土程度の水分量が適しています。

  3. 元の鉢から球根を掘り出す

    アマリリス 植え替え 球根を掘り上げる

    球根を傷つけないよう、優しく手で土をかきわけながら、球根を取り出しましょう。

    2年目以降の球根だと、球根に膨れた鱗片ができることがあります。もしくは自然に分かれて子球ができることもあるので、取り分けて増やすこともできます。

  4. 古い皮を剥がす

    アマリリス 植え替え 皮を剥がす

    球根の土をよく落として、茶色く古くなった皮を剥がしていきましょう。無理にとると球根が傷つくので、手で軽く剥がれるところだけ剥がします。

    アマリリス 植え替え 皮を剥がした球根

    今回はこの程度まで剥がしました。

    なお、もし枯れない葉がそのまま残っている段階でやむをえず植え替えする場合は、土は落とさずにそのまま一回り大きい鉢に植え替えましょう。

  5. 新しい鉢に球根を植え替える

    アマリリス 植え替え 球根を仮置きする

    鉢に入れていた湿った土を2割ほど一旦かき出します。

    球根を土の上に置いたとき、球根の高さと鉢のふち下1〜2cmのラインが合うように、土の高さを調整してください。

  6. 隙間に土をいれる

    アマリリス 植え替え 土をいれる

    球根と鉢の隙間に土をいれていきます。このとき、球根の葉が出てくる上部に土がかからないよう、注意しましょう。

  7. 植え替え完了!

    アマリリス 植え替え後

    球根全体の半分〜3分の1ほどを土に埋めたら、植え替え完了です。水やりは土が乾いてから、約10日後を目安に与えましょう。

    地植えで秋に植え替えた場合は、その後水やりは不要です。

アマリリスの冬越し

アマリリスは春もしくは秋に開花しますが、その都度花がら摘みをしましょう。花をつけたままにすると種ができるものの、球根が小さくなってしまうので、次シーズンに花が咲きにくくなります。

また、秋以降になると葉は自然と枯れてきます。ただし、自然と落ちるか、手で簡単に取れるようになるまで、多少見劣りしますが葉は取らないでください。

冬になっても葉が枯れないときも、そのまま切らないで残しておきます。この場合は、鉢植えでも二重鉢にして屋外の日当たりのいい場所に置いておくと、枯れていきます。

冬の間、水やりは断水し、暖かい室内へ取り込んでおきましょう。

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松原真理子
葉が見苦しい状態でも、枯れていないのであれば、まだ球根に必要な栄養を送る役目(光合成)をしています。

アマリリスの増やし方(株分け)

アマリリスの増やし方は、「株分け」もしくは「種まき」でできます。ただし、球根からの方が育てやすいので、株分けがおすすめです。

植え替えと同じタイミングで、2〜3年に一度、球根を掘り上げましょう。土を落としたら、子球根と親球根を手で分けて、それを植えつけていきます。

アマリリスの育て方で注意すべき病気・害虫

ネダニ

ネダニは球根にひそんで養分を吸って葉を枯らせる害虫で、球根のキズなどから侵入します。ネダニはアブラムシなどと違って、地中に潜んでいるので見つけにくいです。何も問題がないようなのに成長が悪いようならば、ネダニの可能性を疑いましょう。殺虫剤を散布して対処します。

赤ダニ

赤ダニも気をつけておきたい害虫の一つ。赤ダニは葉の裏に潜んでいます。もしも発生したら鉢を横に倒して水でダニを洗い落としましょう。薬剤を用いて駆除することもできます。

モザイク病

モザイク病は葉にモザイクのような斑点ができるのが特徴の病気です。これは、モザイク病にかかっている植物と接触することによって感染します。そのため、ほかの植物との接触はなるべく避けるようにするとともに、モザイク病にかかったら早めに処置しましょう。

赤斑病

これは秋に生じやすい病気です。この病気にかかると葉が枯れて球根が成長しなくなります。長雨のジメジメした日々に生じやすいので、雨が何日も降っている際には気をつけておきましょう。

アマリリスには毒性があるので注意!

アマリリスは球根や花などに毒が存在しています。犬などのペットや子供などが誤ってアマリリスを食べると下痢や嘔吐などの中毒症状を起こすことがあるので気をつけましょう。

アマリリスの育て方を覚えよう!

アマリリスは見た目もよく育てていて楽しい花の一つです。そしてアマリリスは難易度も高くありません。本記事で解説したようなポイントに気をつければ美しいアマリリスが育てられるはずです。

また、アマリリスは紹介したように品種もかなり多くなっています。おすすめなのはレッドライオンなどのように見た目が派手な大輪系のアマリリスですが、いろいろと調べて自分にあったものを選んでみると良いでしょう。

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松原真理子
我が家では毎年春、八重咲きのアマリリスが鉢に植えっぱなしで花を咲かせています。一重咲きに比べて少し開花時期が遅いのが八重咲きの特徴です。

南天の育て方|挿し木の時期とコツは?植える場所はどこがベスト?

南天の実

南天は縁起がよいとされており、赤い実などはお正月に飾られることでも有名です。比較的育てやすいので、初心者向きな樹木です。

この記事では南天の育て方から、植える場所の選び方、挿し木などでの増やし方についてご紹介します。

南天とはどんな庭木?

南天の実

南天はメギ科の常緑樹のひとつで、品種にもよりますが放置しても2〜3mにしか伸びない低木です。日本で古くから栽培され、日本の気候にもあっているため初心者にも育てやすい庭木といえるでしょう。

5〜6月頃には白い花を咲かせ、11〜2月頃には赤や黄色などの実をつけます。

南天の実は鑑賞するだけでなく、咳止めとして用いられることもあります。ちなみに、南天の葉は解熱作用があるともいわれています。食品の防腐効果もあるため、弁当などに南天の葉が用いられるそうです。

南天を植える場所

南天を植える場所は、日当たりと風通しの良さが大切です。

南天は日光に当たることで実付きがよくなります。午前中は日光に当たり、午後は明るい日陰となるような場所を確保してあげましょう。

具体的には建物に対して東〜南の方角に植えるのがベストです。強い直射日光に当たると葉焼けすることもあるので、西日があまり当たらないところに植えましょう。

南天の苗の植え付け

南天の苗の植え付け時期は、4月〜9月頃です。このうち30度を超える暑い時期や梅雨時期は避けてください。

南天は水はけの良い土を好むので、植える前に庭土に3〜4割ほど腐葉土を混ぜ、元肥として肥料を混ぜておきましょう。鉢植えで育てるなら観葉植物用培養土を使ってください。

植えるときは根鉢はなるべく崩さないように植えてください。複数本植える場合、1mは株間をあけて植えましょう。

南天の育て方

南天の苗木・葉 水やり

水やり

南天の鉢植えの場合には、水切れしない適度に、土が乾いたら水を与えます。

地植えの場合には、水やりは不要で、基本的には自然雨だけで問題ありません。ただし、暑い時期に雨が降らない日が続く場合は、たまに水やりしておきましょう。

肥料・追肥

南天は、肥料なしでも育つ丈夫な植物です。しかし、しっかり実をつけさせたい場合には9月頃に緩効性肥料を与えると良いでしょう。

剪定

南天の剪定は、絶対に必要というわけではありません。品種によってはそこまで大きくならないので、まったく剪定しなくとも問題ないです。

とはいえ、剪定すると形が整うので、しておくと良いでしょう。剪定する際には、育ちすぎた枝などを取り除いておきます。葉なども適度に刈り取ります。

鉢植え南天の植え替え

南天を鉢植えで育てている場合は、2年に1回程度、春か秋の時期に植え替えが必要です。植え替えをすることで、根詰まりを防止することができます。

南天の増やし方(挿し木・種まき)

挿し木の時期と方法

挿し木は南天の増やし方の一番簡単で手軽にできる方法です。南天の挿し木をする時期は2〜3月頃です。

  1. 伸びてから2〜3年経った古い枝を剪定する。
  2. 剪定した枝を15cm程度の長さに切り分ける。
  3. 枝についている葉や茎を全て切り落とす。
  4. 枝の切り口を下にして、水に1〜2時間つけておく。
  5. ポリポットに市販の挿し木用の土を9割いれる。
  6. 枝の切り口にルートンなどの発根促進剤を塗布して、1ポットあたり2〜3本を目安に土に挿す。
  7. たっぷりと水やりをして明るい日陰で管理する。

南天を挿し木した後は、土が乾燥しすぎないようにこまめに水やりをしてください。根が出るまで2〜3ヶ月かかることもあるので気長に育てましょう。

よく根が張ったら、鉢上げするか植え付けして育ててください。

種まきの時期と方法

南天は、苗を植え付けるのが一般的ですが、種まきから育てることもできます。種まきから育てる場合は、植えつけから開花までに4年以上かかり、栽培もやや難しくなります(ただし、種でしか手に入りにくい品種もあります)。

南天の種は、園芸店で購入するか熟した果実から採取することができます。種まきの時期は、4月頃です。

種をポットや鉢に撒いたら、水をかけて日陰で管理しましょう。その後、発芽するまで土を乾燥させないようにします

南天の実がならない原因・対策

南天は乾燥には弱いため、土が乾燥してしまうと実がつきにくくなります。また、肥料を与え過ぎて窒素分過多になるのも、実のつき方に影響を与えます。

南天の実をしっかり実らせるため、受粉を促すために花にビニール袋をかぶせておくのもおすすめです。これにより良い雨除けになり、実がつきやすくなります。

南天の育て方で注意すべき病気・害虫

カイガラムシ

カイガラムシの幼虫が発生することがあります。カイガラムシの幼虫が成虫になると対処も難しくなります。カイガラムシを放って置くと、すす病などの病気にもなる場合があるので気をつけましょう。カイガラムシは小さいうちは薬剤で、大きくなったらブラシでこそぎ落とします。

すす病

カイガラムシなどの虫の排泄物が原因です。すす病になると葉に黒いすすみたいなものが付きます。これによって葉が光合成などできなくなります。

実を食害されている

南天の実が鳥に食べられてしまうこともあります。しかし、南天の実はあまり美味しくないためか、食害される頻度は少ないです。

南天の育て方を覚えて、花や実を楽しもう!

南天は育てやすい花の一つ。南天は花だけでなく紅葉する葉や実なども楽しめるので一石三鳥です。南天は品種も多く、鉢や庭の雰囲気にあった品種も必ず見つかることでしょう。

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松原真理子
南天は品種によって成長や姿にも非常に差があります。園芸店で見かけたら品種についてよく確認して地植えにする場合には、場所をよく検討してください。

南天は縁起がよいとされており、赤い実などはお正月に飾られることでも有名です。比較的育てやすいので、初心者向きな樹木です。

この記事では南天の育て方から、植える場所の選び方、挿し木などでの増やし方についてご紹介します。

南天とはどんな庭木?

南天の実

南天はメギ科の常緑樹のひとつで、品種にもよりますが放置しても2〜3mにしか伸びない低木です。日本で古くから栽培され、日本の気候にもあっているため初心者にも育てやすい庭木といえるでしょう。

5〜6月頃には白い花を咲かせ、11〜2月頃には赤や黄色などの実をつけます。

南天の実は鑑賞するだけでなく、咳止めとして用いられることもあります。ちなみに、南天の葉は解熱作用があるともいわれています。食品の防腐効果もあるため、弁当などに南天の葉が用いられるそうです。

南天を植える場所

南天を植える場所は、日当たりと風通しの良さが大切です。

南天は日光に当たることで実付きがよくなります。午前中は日光に当たり、午後は明るい日陰となるような場所を確保してあげましょう。

具体的には建物に対して東〜南の方角に植えるのがベストです。強い直射日光に当たると葉焼けすることもあるので、西日があまり当たらないところに植えましょう。

南天の苗の植え付け

南天の苗の植え付け時期は、4月〜9月頃です。このうち30度を超える暑い時期や梅雨時期は避けてください。

南天は水はけの良い土を好むので、植える前に庭土に3〜4割ほど腐葉土を混ぜ、元肥として肥料を混ぜておきましょう。鉢植えで育てるなら観葉植物用培養土を使ってください。

植えるときは根鉢はなるべく崩さないように植えてください。複数本植える場合、1mは株間をあけて植えましょう。

南天の育て方

南天の苗木・葉 水やり

水やり

南天の鉢植えの場合には、水切れしない適度に、土が乾いたら水を与えます。

地植えの場合には、水やりは不要で、基本的には自然雨だけで問題ありません。ただし、暑い時期に雨が降らない日が続く場合は、たまに水やりしておきましょう。

肥料・追肥

南天は、肥料なしでも育つ丈夫な植物です。しかし、しっかり実をつけさせたい場合には9月頃に緩効性肥料を与えると良いでしょう。

剪定

南天の剪定は、絶対に必要というわけではありません。品種によってはそこまで大きくならないので、まったく剪定しなくとも問題ないです。

とはいえ、剪定すると形が整うので、しておくと良いでしょう。剪定する際には、育ちすぎた枝などを取り除いておきます。葉なども適度に刈り取ります。

鉢植え南天の植え替え

南天を鉢植えで育てている場合は、2年に1回程度、春か秋の時期に植え替えが必要です。植え替えをすることで、根詰まりを防止することができます。

南天の増やし方(挿し木・種まき)

挿し木の時期と方法

挿し木は南天の増やし方の一番簡単で手軽にできる方法です。南天の挿し木をする時期は2〜3月頃です。

  1. 伸びてから2〜3年経った古い枝を剪定する。
  2. 剪定した枝を15cm程度の長さに切り分ける。
  3. 枝についている葉や茎を全て切り落とす。
  4. 枝の切り口を下にして、水に1〜2時間つけておく。
  5. ポリポットに市販の挿し木用の土を9割いれる。
  6. 枝の切り口にルートンなどの発根促進剤を塗布して、1ポットあたり2〜3本を目安に土に挿す。
  7. たっぷりと水やりをして明るい日陰で管理する。

南天を挿し木した後は、土が乾燥しすぎないようにこまめに水やりをしてください。根が出るまで2〜3ヶ月かかることもあるので気長に育てましょう。

よく根が張ったら、鉢上げするか植え付けして育ててください。

種まきの時期と方法

南天は、苗を植え付けるのが一般的ですが、種まきから育てることもできます。種まきから育てる場合は、植えつけから開花までに4年以上かかり、栽培もやや難しくなります(ただし、種でしか手に入りにくい品種もあります)。

南天の種は、園芸店で購入するか熟した果実から採取することができます。種まきの時期は、4月頃です。

種をポットや鉢に撒いたら、水をかけて日陰で管理しましょう。その後、発芽するまで土を乾燥させないようにします

南天の実がならない原因・対策

南天は乾燥には弱いため、土が乾燥してしまうと実がつきにくくなります。また、肥料を与え過ぎて窒素分過多になるのも、実のつき方に影響を与えます。

南天の実をしっかり実らせるため、受粉を促すために花にビニール袋をかぶせておくのもおすすめです。これにより良い雨除けになり、実がつきやすくなります。

南天の育て方で注意すべき病気・害虫

カイガラムシ

カイガラムシの幼虫が発生することがあります。カイガラムシの幼虫が成虫になると対処も難しくなります。カイガラムシを放って置くと、すす病などの病気にもなる場合があるので気をつけましょう。カイガラムシは小さいうちは薬剤で、大きくなったらブラシでこそぎ落とします。

すす病

カイガラムシなどの虫の排泄物が原因です。すす病になると葉に黒いすすみたいなものが付きます。これによって葉が光合成などできなくなります。

実を食害されている

南天の実が鳥に食べられてしまうこともあります。しかし、南天の実はあまり美味しくないためか、食害される頻度は少ないです。

南天の育て方を覚えて、花や実を楽しもう!

南天は育てやすい花の一つ。南天は花だけでなく紅葉する葉や実なども楽しめるので一石三鳥です。南天は品種も多く、鉢や庭の雰囲気にあった品種も必ず見つかることでしょう。

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松原真理子
南天は品種によって成長や姿にも非常に差があります。園芸店で見かけたら品種についてよく確認して地植えにする場合には、場所をよく検討してください。

ポトスの増やし方|挿し木や水挿し、株分けの時期は?根が出るまでどのくらいかかる?

ポトス 水栽培

育てているポトスを増やしてみたいと思ったことはありませんか。挿し木や株分けでポトスは増やすことができます。このページではポトスの増やし方を紹介していきます。これから増やしたいと思っている方はぜひご参照ください。

ポトスってどんな観葉植物?

ポトス

ポトスはサトイモ科の植物で、丈夫で美しいつる性観葉植物として人気があります。ちなみに私たちが慣れ親しんでいるポトスは、じつは幼葉。本来はモンステラのように葉が1m幅くらいに大きく成長するほど、生命力が高いんですよ。

ポトスのおすすめの増やし方は?

ポトスは自宅で簡単に増やすことができます。方法はおもに、「挿し木」「株分け」「水挿し」の3つの方法です。次に、それぞれ具体的なポトスの増やし方を見てみましょう。

ポトスの増やし方① 挿し木

ポトス

まず、挿し木の方法について紹介します。挿し木とは、ポトスの茎を剪定して新しい土に挿して増やす方法です。簡単な作業ですが、市販の挿し木用の土と鉢植えなど容器が必要になるので事前に用意してください。

ポトスの挿し木におすすめの時期

ポトスの挿し木は5月から7月が適切な時期で、遅くても8月までには行いましょう。適切な時期に挿し木をしないと、根が出てこないことや枯れてしまうことがあるので注意しましょう。

ポトスの挿し木の仕方

  1. ポトスの茎を10cm前後剪定します。このとき気根や節が切り取った茎側に含まれるような位置で切ってください。
  2. 切ったポトスの上の葉を2〜3枚ほど残し、下の葉はすべて取ります。
  3. 鉢植えに挿し木用の土を入れ、適度な大きさの穴をあけて先ほど剪定したポトスを挿します。
  4. 明るい日陰に置いて、挿し木用の土が乾燥しないように水やりをして管理しましょう。

必ず発根させたい、早く発根させたいという場合は、挿し木をする前にコップに水をいれて発根促進剤を混ぜ、1〜2時間つけてから挿し木をするといいです。

ポトスの増やし方② 水挿し

ポトス 水差し

次は挿し木とほぼ似た方法でより手軽にできる、ポトスの水挿しについてご紹介します。

水挿しとは、ポトスを剪定して水に挿すことです。1輪挿しのようなイメージで、少ないスペースでもポトスが楽しめます。

ポトスの水差しにおすすめの時期

ポトスを水挿しで増やす場合は5月から7月に行いましょう。暑すぎる時期は水に雑菌が湧きやすくなるので避けてください。

ポトスの水差しの仕方

  1. ポトスの茎を10cm前後剪定します。
  2. 剪定したポトスを水の入った容器に移します。
  3. 根が出るまでは2〜3日に1回くらい水を入れ替えて管理しましょう。
  4. 根が出てからは根の3分の1が水にひたるように水位を調整してください。

水挿しは透明な容器に入れれば根の生長がよくわかります。インテリアとしても楽しめるので水耕栽培はおすすめです。

虫が気になる方にも水挿しはおすすめです。透明な容器は100円ショップでも売られているので探してみてください。

ポトスの形が崩れたときは剪定をしてあげましょう。伸びすぎた葉を剪定することがありますが、処分をするのはもったいないですよね。そんなときも水挿しがおすすめです。

ポトスの増やし方③ 株分け

ポトス

ポトスは挿し木や水挿しだけでなく、株分けという方法でも増やせます。株分けは、ポトスを2つ以上に分けて繁殖させる方法です。

ポトスの株分けにおすすめの時期

株分けの時期は4月から7月です。株分けはポトスの根から引き抜いて分ける方法のため、負担がかかります。ポトスの生育が良い4月から7月なら株分けしやすいですので、必ず適切な時期を守るようにしてください。

ポトスの株分けの仕方

  1. ポトスの土を乾燥させます。
  2. 株分け前はポトスへの水やりをおさえて土を乾燥させてください。
  3. 傷んだ葉がある場合はあらかじめ取り除きましょう。
  4. 根の周りの土をほぐし、取り出しやすいようにしておきます。ほぐれてきたらポトスを鉢から取り出してください。
  5. ナイフを使って切れ目を入れて、ポトスの株を2つに分けてください。縦に剪定して割るイメージです。
  6. 根を確認して傷んだ根があれば取り除きましょう。
  7. 切り分けたポトスの株を新しい鉢植えに移し、たっぷりと水やりをします。土を乾燥させないように注意して、直射日光は避けましょう。

2週間ほどで根が安定してくるので、それまでは乾燥させないように気をつけます。2週間が経過すると通常のポトスとして扱うことが可能です。

ポトスを増やして根が出るまでどのくらいかかる?

ポトスは生育期である5〜9月ごろに増やした場合、成長が早いので根が出るまでそう時間はかかりません。

そのポトスの株の充実具合や健康度合いにもよりますが、挿し木や水差しで増やした場合、根が出るまでだいたい3〜5日程度かかります。

根を早く確実に出させるには、気根や節を残して切ることが大切なので切る位置に注意しましょう。

ポトスの増やし方を覚えて育ててみよう!

ポトスの増やし方を覚えて、複数の場所でポトスを育ててみませんか。新しい株を購入せずに増やすことができるのでおすすめです。

剪定をしてハサミを入れた茎を処分するのではなく別の場所で増やすのもおすすめです。たくさんポトスが増えていくので楽しいですよ。

フィカス・アルテシマの育て方|挿し木での増やし方、剪定の時期やコツは?

フィカス・アルテシマ

フィカス・アルテシマは東南アジアを原産とする、クワ科フィカス属の観葉植物です。ラテン語で”上背の高い”を意味するアルテシマの示す通り、数あるフィカスのなか大型で、自生地においては20〜30mに育ちます。

今回はフィカス・アルテシマの育て方についてご紹介します。

フィカス・アルテシマの置き場所

フィカス・アルテシマは風通しと日当たりのよい環境を好む植物です。室内栽培に足るだけの耐陰性をもっているものの、葉つきのよさは日照量に比例します。屋内で栽培する場合は、可能な限り日当たりのよい窓際に置くのがおすすめです。
耐寒性には優れないため、8℃を下回るような日々が続く冬場では屋内に入れて育てましょう。

フィカス・アルテシマの水やり

フィカス・アルテシマにはそれぞれの季節ごとに合った水やりをします。

  • 春〜秋(生育期):表土が乾いたらたっぷりと水やりします。室内栽培の場合、根腐れの原因となりかねないため受け皿に溜まった水は適宜捨ててください。
  • 冬(休眠期):表土の乾燥から2〜3日後に軽く散水や葉水をします。暖かい午前中に水やりしてください。

フィカス・アルテシマの肥料・追肥

葉つきのよいフィカス・アルテシマを育てたいのであれば、春〜秋の生育期にかけて肥料を施します。月1回、緩効性化成肥料を置き肥するか、規定量の2倍に希釈した液肥を10日に1回あたえてください。
葉先が黄色くなる症状が見られた場合は株の生育不良と考えられるため、窒素分の多い肥料を選ぶようにしましょう。

フィカス・アルテシマの植え替え

フィカス・アルテシマは温暖な5〜8月が植え付け・植え替え適期です。根詰まりを未然に防ぐため、1〜2年に一度植え替えを推奨します。

フィカス・アルテシマの土には、市販の観葉植物用培養土を使いましょう。

  1. 株より一回り大きな鉢を用意する
  2. 鉢底ネットを敷いた鉢に、鉢底石を入れる
  3. 容器の1/3〜2/3の高さまで用土を入れる
  4. 株を慎重に取り出して根鉢を1/3ほど取り除いてから、痛んだ根を切り取る
  5. 株をしっかり手で支えながら鉢の中心に置く
  6. 鉢の縁から2〜3cm下まで土を盛り、株を安定させる
  7. 土が乾燥しないように水やりしながら管理する

フィカス・アルテシマの剪定

フィカス・アルテシマは剪定からの回復が早い春〜秋の生長期に剪定しましょう。剪定する枝1本につき数枚の葉を残すようにして剪定すると、株への負担を少なくできます。
剪定の際、枝の切り口からこぼれる白い樹液は肌荒れを引き起こすおそれがあるため、ゴム手袋を着用して作業してください。

フィカス・アルテシマの挿し木での増やし方

フィカス・アルテシマは挿し木で増やせます。挿し木で増やす時期は剪定や植え替えと同じく、春から秋の間です。剪定で切り取った枝を使って挿し木で増やしてみるのもおすすめです。

挿し木のやり方は以下の通りです。

  1. 新しく伸びた若い枝を15〜20cmほどカットする。
  2. 一番上の葉2枚を残してあとは取り除く。
  3. コップに水をいれ、メネデールなどの発根促進剤を混ぜる。
  4. 切り口を水につけ、1〜2時間浸す。
  5. 鉢に挿し木用の土を9割ほどいれ、枝を水揚げして5cmほど埋まるように挿す。
  6. たっぷりと水やりし、明るい日陰に置く。

挿し木した後は、土が乾き切る前に水やりをして乾燥を防ぎましょう。1ヶ月ほどするとしっかり発根するので、表土が乾いてからの水やりに頻度を落としてください。十分に根が張ったら鉢上げしましょう。

フィカス・アルテシマの注意する病気

フィカス・アルテシマはハダニやカイガラムシの被害を受けやすい植物です。ハダニには霧吹きや葉水をすることで駆除し、カイガラムシには薬剤や歯ブラシで擦り落とすなどして駆除しましょう。

フィカス・アルテシマの育て方を覚えよう

フィカス・アルテシマは大型の観葉植物としての地位を確立した植物です。家のインテリアプランツにするもよし、大切な人への贈り物とするもよしと、活躍する場面が多いのはとても魅力的ですね。

シマトネリコの育て方|植え替えや挿し木の方法は?室内でも育つ?

シマトネリコPhoto by Takaakiさん

庭木として人気のシマトネリコは、生長が早く大木になりますが、剪定である程度大きさをコントロールできるので観葉植物としても親しまれています。今回は、そんなシマトネリコの育て方や栽培のコツ、手入れの方法などについて詳しくご紹介します。

シマトネリコは、初夏に白い花を咲かせたり、斑入り品種もあるなど観賞用として楽しめる要素がたくさんある樹木なので、ぜひチェックしてみてください。

シマトネリコについて

シマトネリコは、亜熱帯から熱帯地域にかけて自生している半常緑の高木です。密に茂った小ぶりで光沢のある葉が、繊細で涼しげな印象を与えます。原産地は沖縄などの温暖な地域ですが、比較的寒さに強いため、関東より西の地域なら、庭木や街路樹としても楽しめます。

シマトネリコの株の選び方

シマトネリコは、庭のシンボルツリーとして利用できる大きく立派な株から、デスク上に置いて楽しめるコンパクトなミニ観葉まで、さまざまなサイズの株が販売されています。

ミニ観葉なら、ハイドロカルチャーや水挿しで育てることもできます。利用用途によって、ぴったりのサイズの株を選んでみましょう。また、アブラムシなどの害虫が付いていたり、葉が黄色くなって弱っている株は避けたほうがよいです。

シマトネリコの栽培場所

シマトネリコは室内のほか、関東より西の暖地であれば屋外でも育てることができます。半常緑樹ですが、室内管理や暖地で育てる場合は冬場もあまり葉を落とさないので、一年中緑を楽しめます。

屋外で育てる場合

シマトネリコは暑さに強く、日当たりのよい場所を好みますが、明るい半日陰でも育ちます。一方、寒さにはあまり強くないので、戸外で育てるなら暖地が向いています。気温が-5℃を下回ると、枯れてしまうこともあるので注意してくださいね。

室内で育てる場合

シマトネリコを観葉植物として室内で管理する場合、冬場はガラス越しの日光が当たる場所、春秋の生育期には直射日光が当たる場所、夏はレースカーテン越しの日光が当たる場所に置いてあげましょう。

シマトネリコの水やり

シマトネリコは乾燥が苦手なので、水やりには気をつけましょう。

シマトネリコは葉が多く生長が早いので、水をよく吸収します。植え付けて2年未満の株は、鉢植え・地植えともに表土が乾いたらたっぷりと水を与えます。植え付け後2年が経過した地植えの株には、よほど乾燥が続かない限り水やりしなくて大丈夫です。

鉢植えの場合、春から秋の生育期には土が乾く前に、冬は土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。

シマトネリコの肥料

シマトネリコは、肥料がなくても育ちますが、大きく元気な株に育てたい場合、以下の要領で肥料を与えてください。

地植えでは、元肥として2月ごろに有機質肥料を株元に埋めこんであげましょう。鉢植えの株には、4月から10月までの間、緩効性の化成肥料を2カ月に1回ほど施します。

シマトネリコの植え付け・植え替え

植え付け

シマトネリコの植え付け時期は、3月中旬から4月頃が適期です。

シマトネリコの栽培には、水はけと水もちのよい肥沃な用土が向いています。鉢植えの場合、市販の観葉植物用土が便利です。

地植えも鉢植えも、植え付ける際に用土に元肥を施すと、株が元気に育ちます。有機質肥料か緩効性化成肥料がよいでしょう。

植え替え

シマトネリコは生長が早く根詰まりしやすい植物ですので、鉢植えの場合は1年~2年に1回、一回り大きな鉢に植え替えるようにします。

鉢植えで根詰まりしてしまった株を植え替える場合、鉢から抜き取った株の根から竹串などを使って古い土をある程度落とし、古い根や傷んだ根を切り取ってあげます。その後、一回り大きな鉢に植え替えるとよいでしょう。

シマトネリコの仕立て方(株立ち・単幹)

シマトネリコは、株立ち・単幹どちらの株も出回っています。樹形の好みや植え付ける場所を考えて選んでみてください。一般的には、株立ちのほうが人気があり価格も高い傾向にあります。

株立ち

シマトネリコは根元が何本かの幹に分岐した株立ちか、1本の幹を育てる単幹のどちらかの樹形に仕立てることができます。

株立ちは、一本一本の幹が細めで生長が比較的緩やかなのが特徴。全体の枝葉が多いので存在感があります。雑木のようなナチュラルな雰囲気があり、庭のシンボルツリーとして人気の樹形です。

ただし、株立ちが大きくなると、幹の数が多いぶん幅をとることになります。そのため、スペースには余裕をもって育てるか、定期的に剪定してサイズ調整しましょう。

単幹

単幹の場合、栄養が1株に集中するため大きく強く生長するのが特徴です。生長スピードも早く、幹の上方の枝葉がよく茂ります。単幹に仕立てたシマトネリコは、街路樹として用いられることが多いです。

環境によってはかなり大きくなってしまう場合もあるので、植え付けは広い場所を選ぶようにしましょう。

シマトネリコの挿し木での増やし方

シマトネリコの増やし方は、「挿し木」が一般的です。挿し木の適期は5月から10月中旬であれば真夏や梅雨時期をのぞいていつでも大丈夫なので、剪定がてら一緒に挑戦してみましょう。

  1. 若い枝を長さ10〜15cmほどで切る。
  2. 切り口を斜めに切り直す。
  3. 水に発根促進剤を混ぜ、切り口を下に1〜2時間浸す。
  4. ポットや鉢に挿し木用の培養土を9割ほどいれる。
  5. 切った枝を水あげして挿し木用土に挿します。
  6. たっぷりと水やりをする。
  7. 直射日光の当たらない場所で管理し、しっかり発根するまで土が乾く前に水やりをする。
  8. 1ヶ月もすると根が張るので鉢上げする。

シマトネリコの剪定

シマトネリコじゃ生育旺盛で枝が伸びるスピードも早く、放っておくとすぐに大きくなる植物です。

枝が伸び、葉が茂りすぎてしまうと、シマトネリコの特徴である涼しげな雰囲気が失われてしまうこともあります。大きくなりすぎたと感じたり、姿形が乱れてしまった場合は剪定します。

剪定時期は3月か9月頃が適期ですが、真冬以外は随時枝を切り戻してもよいです。太い枝を切った場合は、切り口に雑菌が入るのを防ぐ役目の癒合剤を塗りましょう。なお、剪定には剪定ばさみを使用してください。

シマトネリコの育て方で注意すべき病気・害虫

シマトネリコは病害虫の被害は少ないほうですが、風通しの悪い環境で管理するとアブラムシやカイガラムシが発生することがあります。アブラムシやカイガラムシの排泄物は、すす病も誘発するので注意が必要です。

予防のために風通しを良くするか、発生したら薬剤を散布して速やかに駆除しましょう。こうした害虫は、新芽や若い枝、日照不足で弱った株に付きやすくなります。

シマトネリコの花

シマトネリコは、開花時期の5月から6月に白い花を咲かせます。枝先に密生して円錐状に小さな花が咲きますよ。なお、花を楽しみたい場合は、花期直前の剪定は避けましょう。

また、開花後は細長く垂れ下がった形の実を付けます。この実から落ちた種が、実生として育っていきます。

シマトネリコの花言葉

シマトネリコの花言葉は、「偉大」「荘厳」です。

シマトネリコの種類・品種

シマトネリコには、葉に斑が入った品種があります。よりナチュラルで軽やかな雰囲気が出て、観葉植物として楽しむのもおすすめです。

シマトネリコの育て方や仕立て方を覚えよう!

シマトネリコ(タイワンシオジ)は、庭木としても観葉植物、木材としても幅広く楽しめる樹木です。シマトネリコの木材は弾力性があるので、野球のバットやテニスのラケットの材料になることもあります。

株立ちか単幹かで印象や楽しみ方も変わるので、ぜひいろいろな仕立て方にチャレンジしてみてください。

※トップ画像はTakaakiさん@GreenSnap

アメリカンブルーの育て方|冬越しや挿し木のコツは?

アメリカンブルー、Photo by nicoさん

エボルブルスとも呼ばれるアメリカンブルー。その名の通りアメリカ原産の青色の花が美しい花になっています。若干育てるのが難しい花ですが、ポイントを守ればそこまで問題もありません。アメリカンブルーは気をつければ冬越しさせることもできます。

とはいえ、一体どのようにアメリカンブルーは育てたら良いのでしょうか。気をつけておかないといけないことなどはあるのでしょうか。ここではそんなアメリカンブルーの育て方について紹介します。

アメリカンブルーの育てる場所

アメリカンブルー

アメリカンブルーは日当たりが良いところに植えます。一年を通して日当たりが良いところに置きましょう。日当たりが悪いとあまり花も育ちませんから気をつけておきたいところ。

また、多年草なので植える際には冬季が気になるところでしょう。冬場は霜にあたらないようなところに植えることも大事です。冬越しについては後述します。

アメリカンブルーの水やり

土の表面が乾いたら水をたっぷりあげます。アメリカンブルーは湿度に弱いので、あまりにも用土が水っぽくならないようにしましょう。最悪の場合、水を与えすぎると根が腐ってしまうこともあります。

アメリカンブルーの肥料

アメリカンブルーの花をたくさん咲かせたい場合、しっかり肥料もやる必要性があります。春から秋にかけて固形肥料もしくは液状肥料を株元に与えましょう。冬場は花も半冬眠状態になります。このため、冬越しする場合でも肥料を与えなくて大丈夫です。

アメリカンブルーの土

アメリカンブルーを育てる用土は、水はけが良い条件が欠かせません。赤玉土7対腐葉土3の割合で混ぜた用土を使用してみてください。

アメリカンブルーの植え付け・植え替え

植え付け

アメリカンブルーは、種まきではなく苗を植え付けるのが一般的です。植え付け時期は、4~6月頃が適期となっています。苗は少し深めに植え付けると良いでしょう。

植え替え

アメリカンブルーはかなり増えやすい植物です。もしも鉢が狭くなってきたら、一年に一回程度の頻度で植え替えをしましょう。5月頃が植え替えに適しています。株を引っこ抜いたら軽く土を落として新しい鉢に植え替えましょう。この際、枯れた根やからまっている根などは切り取ってください。

アメリカンブルーの手入れ・摘芯

アメリカンブルーは写真などで見ると大変花数が多いように思えますが、実際に育ててみるとそこまで花が咲かないと悩む人は多いです。これを防ぐためにもしておきたいのが摘芯です。

摘芯をすることにより脇目が育つようになって花もより増えるようになります。摘芯はつるが30㎝以上伸びてきたら行いましょう。伸びたツルの先を切り戻せば完了です。

加えて、しっかりと日当たりの良い場所で育てることも大事です。日があまり当たらない場所だと茎も弱くなりしっかりと花もさきません。

また、品種によってはかなり咲きやすいものもあります。アメリカンブルーの品種にはピロサスやグルメラッスなどがあります。このため、あまり咲かなくて困ったら品種選びもしっかりしてみると良いでしょう。

アメリカンブルー挿し木での増やし方

挿し木で増やせる時期

アメリカンブルーは挿し木という方法で簡単に増やすことができます。挿し木で増やせる時期は5〜7月頃の生育期です。この時期に挿し木することで、しっかりと秋冬に向けてしっかりと根がはるようになります。

挿し木のやり方

  1. その年に伸びた新しい茎先10〜15cm切り取る。
  2. 水に発根促進剤を混ぜ、切り口を1〜2時間水に浸す。
  3. ポットや鉢に挿し木用の土を9割いれる。
  4. 割り箸などで土に植え穴をつけ、茎が3〜4cm埋まるように挿す。
  5. 隙間を土で埋め戻し、たっぷりと水やりする。

挿し木後の管理

アメリカンブルーを挿し木した後は、明るい日陰に置いて、土が乾く前に水やりをしてください。1ヶ月もすると根が張ってくるので、その後は表土が乾いたら水やりするように頻度を落としてください。

十分に根が張っているようであれば秋に鉢増しするか、そのまま冬越しさせて次の春に植え替えましょう。

アメリカンブルーの冬越し

アメリカンブルーの耐寒温度は5度程度です。もしも外に植える際には地域によってはグリーンハウス内でないと冬越しできないことも。こうした際には一年草として扱って、翌年度に新しく種を植えると良いでしょう。

もしも寒い地域で外で育てている場合には鉢に入れ替えてベランダなどに移動させましょう。冬越しさせるつもりならば最初から鉢で育てるようにすれば移動もしやすいです。

冬の期間中は水やりはそこそこに控えるようにします。株全体を切り戻すことも効果的です。

ちなみにアメリカンブルーは冬場には半冬眠状態になります。半冬眠状態になると葉の色が薄くなり、枯れてきているみたいになります。

アメリカンブルーが枯れる原因と対策

もしもアメリカンブルーが枯れたら水のやりすぎを疑ってみましょう。あまりにも水をやりすぎると根腐れなどを引き起こします。

アメリカンブルーの育て方で注意すべき病気・害虫

アメリカンブルーを育てる際に注意したいのがアブラムシとハダニです。特にハダニには気をつけてください。

アブラムシ

アブラムシは大きさ2mmから4mmほどの黄色い虫で、葉について養分を吸い取ります。アブラムシは夏場に特に発生しやすいです。種類はかなり多く、地域によって個体差も大きいです。また、幼虫も成虫も花に被害を与えるので気をつけておきましょう。

こうしたアブラムシを見つけたら早めに殺虫剤で対処することが大事です。また、あらかじめ以下のような対策と予防をしておくのも良いでしょう。

例えば、アメリカンブルーの近くに高い植物を植えてアブラムシを遮る、防虫ネットを利用するといったことができます。他にも、土が乾いているとアブラムシも発生しやすくなるので、土が乾きすぎないようにもしておきましょう。

また、肥料を与えすぎているためにアブラムシが発生することもあります。このため、窒素肥料などはあまり与えすぎないようにしましょう。

ハダニ

ハダニは乾燥する夏場に発生しやすいです。ハダニが発生すると葉の養分が吸い取られて花がしおれていきます。ハダニは葉の裏などにひそんでいますから、葉の裏に赤色の虫がいたらハダニの発生を疑いましょう。

ハダニは水に弱いことため、霧吹きをアメリカンブルーの葉に定期的にしておくことで予防になります。また、一度発生したらすぐに被害が広がってしまうので、ハダニ用の殺虫剤をまくと良いでしょう。

灰色カビ病

灰色かび病は灰色のカビみたいなものが葉に現れるのが特徴です。この灰色かび病を起こさないようにするためにも風通しが良いところでアメリカンブルーを育てましょう。また、枯れた花があったら放っておかないで取り除くことが必要です。

アメリカンブルーの花

アメリカンブルーは、開花時期の4月下旬~10月頃になると、2~3cmほどのきれいな濃い青色の花を咲かせます。株が四方に広がる性質を持つため、花壇の寄せ植えやグラウンドカバーなどに人気となっています。

アメリカンブルーの花言葉

アメリカンブルーには「恋人のキズナ」といったような花言葉があります。また、アメリカンブルーは花が青色なこともあり、「清潔さ」という花言葉もあります。このように、花の見た目にちなんだ花言葉が多いようです。

アメリカンブルーを育てて寄せ植えを楽しもう!

アメリカンブルーは園芸に慣れてきた人におすすめです。アメリカンブルーは見た目が良いですし、非常に生息旺盛で簡単に増えてくれます。また、品種も多いので自分にあったものも選びやすいことでしょう。

これからアメリカンブルーを育てるつもりならば,冬越しのことも考えて鉢で育てることをおすすめします。また、窓際などに鉢を吊り下げて育てるのもおすすめです。

※トップ画像はnicoさん@GreenSnap

コウヤマキの育て方|挿し木の方法は?枯れる原因は?縁起が悪いって本当?

Photo by 101匹鉢ちゃんさん

コウヤマキ(高野槙)は和歌山県の高野山に多く分布している針葉樹です。コウヤマキ科コウヤマキ属に分類され、この科と属はコウヤマキ1種類しかない樹木です。

今回は、そんなコウヤマキの育て方をご紹介します。

コウヤマキとは?縁起が悪い庭木って本当?

コウヤマキ(高野槙) 葉
Photo by @kiraさん@GreenSnap

コウヤマキはコウヤマキ科コウヤマキ属に分類される、常緑針葉樹です。日本では、九州、四国、本州に自生し、とくに和歌山県にある高野山で多く見ることができます。

仏壇のお供え用として使われることもあることから、縁起が悪いとする意見もありますが、実際は高野山では霊木として大事に育てられている縁起のいい樹木です。

コウヤマキは自然に育てていても樹形が整い、加えて春には黄色い花を、秋には松ぼっくりのような実をつける変化も楽しめるため、庭木としても人気です。

コウヤマキの日当たり

コウヤマキは、なるべく日当たりの良い場所で育てましょう。ただし、長時間の直射日光や真夏の西日など、強めの日差しが当たると葉焼けや乾燥する恐れがあります。

地植えの場合は、遮光シートなどで日除け対策をしたり、株元を敷きワラなどを使って土を覆い、乾燥を防ぐといいでしょう。

なお、コウヤマキはほかの木と密接して育つと、その当たった部分が枝枯れしてしまいます。植え付けの際は周りのスペース、場所をよく考えた上で植えてください。

コウヤマキの植え付け

植える時期

コウヤマキの植え付け時期は、12月〜2月を避けた、10月〜3月までの間に行います。10月はコウヤマキの休眠期に入り、3月からは新芽が伸びてくる時期に当たります。

なお、日本において植え付けの適地としては、東北南部から沖縄県までとなります。

苗の植え方

コウヤマキを植え付けるときは、庭土に腐葉土を3〜4割まぜ、緩効性肥料を混ぜておきましょう。

根が弱いため、根鉢は崩さずにそのまま植えてください。隙間を土で埋めた後、株周りを山のように高くして乾燥防止のための藁などを敷いておくといいです。植えた後はたっぷりと水やりをしましょう。

また、根付くまで時間がかかるため、支柱を立てておくと良いでしょう。

コウヤマキの水やり

コウヤマキは夏も冬も基本的には水やり不要です。自然に任せて生長させましょう。もし乾燥が激しいようなら、土の表面が乾いたらたっぷりと与えてください。

コウヤマキの肥料・追肥

コウヤマキはやせ地だと育ちにくいです。

コウヤマキを育てるときは、2月に堆肥か化成肥料を施します。化成肥料には、微量の元素を含んでいるものを利用しましょう。肥料を与えすぎると根を痛める原因になるので、適量にしておきましょう。

剪定を行ったあとにも肥料を与えますが、芽吹きのあとも施肥しておくと良いでしょう。

コウヤマキを鉢植えで育てている場合は、緩効性化成肥料を3・6・11月に少量与えましょう。

コウヤマキの挿し木での増やし方

挿し木する時期

コウヤマキの増やし方は、「挿し木」をが一般的です。挿し穂は4月下旬頃に行うと良いでしょう。

もしコウヤマキを鉢植えで育てて、室内で冬越しさせている場合、挿し木をする前に低温処理として、5度前後の環境で管理することが必要です。

挿し木のやり方

  1. 若い元気な木を10cm〜15cmほど切り取る。
  2. 切り口を斜めに切り直す。
  3. 水に発根促進剤を混ぜ、切り口を1〜2時間つけておく。
  4. 容器に挿し木用の土を9割ほどいれる。
  5. 土に3〜4cmほど埋まるように挿す。
  6. 隙間を土で埋め戻し、優しく水やりをしておく。

挿し木後の管理方法

コウヤマキを挿し木した後は、明るい日陰で土が乾燥しすぎないよう、こまめに水やりをして育てましょう。1ヶ月もすると発根するので、土が乾いてから水やりするよう頻度を落としてください。

なお、コウヤマキの挿し木はやや難しいため、根が出てきたとしてもすぐに植え付けしないようにしてください。発根しても半年ほどはじっくりと育て、ポットに根が十分に張ってから植え替え・植え付けしましょう。

コウヤマキの育て方で注意すべき病気・害虫

コウヤマキは虫がつくことがそれほどない樹木です。しかし、根にカナブンの幼虫やが潜んでいる可能性があります。

また、まれに葉に斑点がつくことがありますが、元気であればさほど心配する必要はありません。

湿度が高くなってくるとウイルス病などが発生する可能性があります。発症したら、その部分をすぐに取り除きましょう。

コウヤマキの手入れ

コウヤマキの幹の内部の枯れ込みには注意しましょう。日当たりが悪い場所で育てていると、光合成ができなくなり枯れていってしまいます。

美しい樹形が無くなって、蒸れて病気になってしまう恐れもありますので枯れた葉っぱは手で取ってください。

コウヤマキの剪定

コウヤマキを剪定するのであれば、強い枝を切り戻すか芯を間引くのどちらかです。

強い枝を切り戻す場合、樹形を見てところどころに勢いのある枝が飛び出ていることがあります。放置していると樹形のラインがぼやけてしまい美しい形にはなりません。

そんなときは、飛び出ている枝は樹形のラインよりも少し深めにして切り戻しをするときれいになります。

そして、芯を間引く際は、芯が枝分かれしていることがあり2本以上立つことがあります。若い木によく見られることで、そのときは1本だけを残して切り取ってしまってください。

コウヤマキの花言葉!

コウヤマキはイヌマキともいわれ、その花言葉には、「慈愛」「色褪せぬ恋」という意味があります。

コウヤマキは防風林や生け垣の代わりとなって植えられる樹木です。その姿が家族を守るように育っていくことから、慈愛の花言葉がつけられました。

また、季節関係なく緑の葉っぱを付けている姿から、色褪せぬ恋という意味になっています。

コウヤマキの育て方は簡単!挿し木で増やすのもおすすめ

高野山で有名な樹木のコウヤマキの育て方についてご紹介しました。

生長すれば5m以上にもなり、移植が嫌いな樹木ということがわかりました。日本でも公園や街中でも植えられており、庭木としても活躍しています。

育てるのであれば植える環境とスペースを十分に配慮した上で抵触させましょう。

フィカス・ベンガレンシスの育て方|剪定や挿し木の時期や方法は?

フィカス・ベンガレンシス

フィカス・ベンガレンシスは東南アジアを原産とする、クワ科フィカス属の観葉植物です。
フィカス・ベンガレンシスはゴムの木の仲間で、うごめくヘビのような、曲がりくねった幹をもちます。仏教発祥の地インドでは「長寿の木」と呼ばれており、室内に飾る観葉植物や贈り物にも最適です。
今回はフィカス・ベンガレンシスの育て方についてご紹介します。

フィカス・ベンガレンシスの置き場所

フィカス・ベンガレンシスは風通しと日当たりのよい環境を好みます。春〜秋には屋外栽培が可能で、直射日光による葉焼けを防ぐため遮光ネットを設置しましょう。フィカス・ベンガレンシスには耐陰性があるため、室内照明でも育てられるのは大きな魅力です。耐寒性には比較的乏しいので、8℃以下になるような冬の間は室内に移動させることをおすすめします。

フィカス・ベンガレンシスの水やり

フィカス・ベンガレンシスは寒さに弱いため、それぞれの季節に合った水やりをするように心がけます。

  • 冬(休眠期):土が乾いてから2〜3日後に軽く散水や葉水をする程度に留めます。午前中の水やりがおすすめです。
  • 春・夏・秋(生育期):表土が乾いたらたっぷりと水やりしてください。休眠期の近づく晩秋から、徐々に水やり頻度を減らしていきます。

フィカス・ベンガレンシスの肥料・追肥

フィカス・ベンガレンシスには春〜秋の生育期に肥料を与えます。

固形の緩効性化成肥料を2ヶ月に1回与えるか、200〜300倍に希釈した液肥を10日に1回ほど、株元に施してください。肥料焼けのおそれがありますので、冬場に肥料を施すのは控えましょう。

フィカス・ベンガレンシスの用土

フィカス・ベンガレンシスには水はけのよい土が適しています。「赤玉土小粒7:腐葉土3」の割合で混ぜた配合土を使用しましょう。市販されている観葉植物用培養土でも構いません。

フィカス・ベンガレンシスの植え替え

フィカス・ベンガレンシスは発芽適温である10℃以上の気候が続く5〜6月が植え付け・植え替え適期となります。鉢植え栽培の場合、根詰まり防止のために1〜2年に一度植え替えしてください。

鉢植え栽培のフィカス・ベンガレンシス

  1. 株より一回り大きな鉢を用意する
  2. 鉢底ネットを敷いた鉢に、鉢底石を入れる
  3. 容器の1/3〜2/3の高さまで用土を入れる
  4. 株を慎重に取り出し、根鉢を1/3ほど取り除いてから、痛んだ根などを切り取る
  5. 株を手で支えながら鉢の中心に据え置く
  6. 鉢の縁から2〜3cm下まで土を盛り、株を安定させる
  7. 土が乾燥しないように水やりしつつ管理する

地植え栽培のフィカス・ベンガレンシス

  1. 株よりも一回り大きな植え穴を掘る
  2. 掘り起こした土に、腐葉土を3割ほど混ぜる
  3. 株を穴にいれて、支えながら隙間に土を入れ埋める
  4. 土を手で軽く抑えて、水やりをして土着させる

フィカス・ベンガレンシスの剪定

フィカス・ベンガレンシスは春〜秋の生長期に剪定します。剪定からの回復期を可能な限り短くするため、剪定する枝1本につき数枚の葉を残すようにして剪定するのがおすすめです。こうすることで水分や栄養が葉の位置まで確実に行き届き、素早い回復が見込めます。

フィカス・ベンガレンシスの挿し木での増やし方

フィカス・ベンガレンシスを剪定したら、一緒に剪定した枝で挿し木をしてみるのもおすすめです。フィカス・ベンガレンシスは生命力が高いので、時期とやり方さえ間違えなければ、初心者でも簡単に増やすことができますよ。

挿し木のやり方は以下の通りです。

  1. ベンガレンシスの枝先を15〜20cm切り取る。
  2. 一番上の葉2枚だけを残し、葉を半分に切る。
  3. コップに水をいれ、メネデールなどの発根促進剤を適量混ぜる。
  4. 切り口を水につけ1〜2時間浸す。
  5. 新しい鉢に挿し木用の土を9割いれる。
  6. 土に枝を差して土で埋め戻し、たっぷりと水やりをする。

挿し木をした後は、明るい日陰に置いて根が張るまでは土が乾燥する前に水やりをしましょう。1〜2ヶ月もすればしっかりと根が張るので鉢上げしましょう。

フィカス・ベンガレンシスの注意する病気

フィカス・ベンガレンシスはハダニやカイガラムシの被害を受けやすい植物です。ハダニには霧吹きや葉水をして、カイガラムシには薬剤や歯ブラシで擦り落とすなど早急に駆除してください。

フィカス・ベンガレンシスの花言葉

フィカス・ベンガレンシスの花言葉は「永久の幸せ」です。
仏教やヒンドゥー教など、インドの宗教史において神聖視されてきたフィカス・ベンガレンシスを表す花言葉となっています。

フィカス・ベンガレンシスの育て方を覚えよう

フィカス・ベンガレンシスは水やりのポイントを押さえれば誰でも簡単に育てられる観葉植物です。インテリアプランツとしての評価も高く、お部屋の雰囲気づくりに一役買ってくれますよ。