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果樹の種類・品種

柿の種類・品種|それぞれの特徴や味、流通する時期は?

甘柿

秋の時期に食べられる日本を代表する果物と言えば、柿がよく知られていますね!柿の木はお庭などで栽培されることも多く、熟した柿は生食や干し柿などでおいしく食べられます。柿は私たちに馴染みがある果物ですが、じつは多くの種類や品種があることを知っていましたか?

ここでは、柿の特徴や家庭で育てやすい種類や品種について詳しく紹介していきます!

柿とはどんな果樹?

柿はカキノキ科カキノキ属に分類され落葉樹で、秋の時期に旬を迎えます。日本には奈良時代に中国より渡来してきたと言われ、日本で古くから食べられている果物の一つです。柿には主に「渋柿」と「甘柿」があり、渋みのもとはタンニンが原因です。タンニンはカキタンニンとも呼ばれ、病気や便秘などに効果があります。その他、ビタミン類やカリウム、そして食物繊維などが豊富なので、実は栄養価が高い果物なのです。

柿は果肉の部分がおいしいですが、皮と実の間にも栄養が豊富なので皮ごと食べると健康にもよいです。果物として食べられることが多いですが、柿の皮を刻んで柿ジャムにしたり、柿の皮を揚げて天ぷらにして食べることもできるので、お好みで召し上がってみてはいかがでしょうか。

ただし、柿は食べ過ぎると下痢や腹痛などになりやすいため、適度に食べることをおすすめします。

柿の種類はどれくらい?

毎年秋の季節になると、スーパーなどでは柿がずらりと並んでいますね。柿には渋柿と甘柿があり、完全渋柿や完全甘柿とも呼ばれています。品種によっては不完全渋柿や不完全甘柿もあり、味も異なります。

柿には約1,000種類あると言われ、そのなかでも甘柿は20種類ほどです。種なしのものもあり、品種によって特徴も実にさまざまです。

それでは、家庭で育てやすい柿の種類や品種について、詳しく見ていきましょう!

柿の種類の中でも家庭で育てやすいのは?

富有柿(ふゆうがき)

富有柿は完全甘柿の品種で、岐阜県瑞穂市が発祥と言われています。富有柿は国内で生産されている柿の約8割を占め、もっとも栽培されている柿の一つです。果皮はなめらかで光沢があり、果汁が多くて味も甘いことが特徴です。

太秋柿(たいしゅうがき)

太秋柿は富有柿を品種改良して誕生した甘柿品種で、10月下旬~11月上旬頃に収穫時期を迎えます。富有柿は11月中旬頃が旬ですが、それより2週間ほど早く収穫できることを目標に育成されました。太秋柿は他の柿よりもサイズが大きく、サクサクとした歯ごたえでジューシーな味わいが特徴です。

次郎柿(じろうがき)

愛知県豊橋市が生産地の次郎柿は、富有柿と同じく完全甘柿の一種です。四角い形をしていて歯ごたえがあり、種はほとんどありません。昔は国内で多く栽培されていましたが、現在では全体の約3%の生産量です。次郎柿は、柿のシーズンである10月下旬~12月上旬頃に多く出回ります。

紋平柿(もんべいがき)

紋平柿は、石川県の限定された地域で栽培されている渋柿の品種です。渋柿のため生食はできませんが、渋抜きすればおいしく召し上がれます。紋平柿はフルーティーな味わいが特徴で、旬の時期になると石川県を中心とした市場で流通します。

蜂屋柿(はちやがき)

蜂屋柿はサイズが大きく、古くから岐阜県美濃加茂市の蜂屋町を中心に盛んに栽培されてきました。釣鐘状の形が特徴で、表皮は濃いオレンジ色をしています。蜂屋柿は種なしがほとんどで、渋柿のため干し柿や熟し柿として食べられることが多いです。

平核無柿(ひらたねなしがき)

平核無柿は新潟県が原産の渋柿の一種で、渋柿の生産量の約8割を占めています。その名の通り種がなく四角い形が特徴で、10月下旬~12月上旬にかけて多く出荷します。平核無柿の果肉は硬すぎない丁度よい食感で、新潟県の他に和歌山県や山形県などでも栽培が盛んです。

市田柿(いちだがき)

市田柿は、昔から長野県南部を中心に栽培されてきた完全渋柿です。縦長で釣鐘状の形をしていて、大きさはやや小ぶりで上品な甘みが特徴です。市田柿は昔から焼くとおいしいとのことで、江戸時代には「焼き柿」とも呼ばれていたとのこと。収穫時期は、10月下旬~11月中旬頃です。

松本早生富有柿(まつもとわせふゆうがき)

富有柿と大きな特徴はなく、松本早生柿とも呼ばれています。松本早生富有柿は、富有柿よりも約1~2週間ほど早く収穫できます。京都府綾部市にて松本豊氏という方が富有柿の枝変わりを発見したことが、名前の由来です。

西村早生柿(にしむらわせがき)

西村早生柿は富有柿と赤柿の自然交雑で生まれた品種と言われ、滋賀県で発見されました。西村早生柿の表皮は薄いオレンジ色で、さっぱりした味わいが特徴です。旬の時期は9月下旬~10月上旬頃で、柿のなかでも一番早く旬を迎える品種として知られています。西村早生柿は不完全甘柿のため、生育次第では渋みが残る場合もあります。

刀根早生柿(とねわせがき)

刀根早生柿は平核無柿の早生品種で、表皮が濃いめのオレンジ色で光沢があることが特徴です。旬の時期は平核無柿よりも2週間ほど早い9~10月頃で、全体の約半分以上が和歌山県で生産されています。刀根早生柿は渋柿なので、基本的に渋抜きをした上で出荷されます。

愛宕

愛宕は愛媛県で発見された渋柿の一種です。渋抜きして利用されます。スーパーではポリ袋に入れられて販売されることが多いです。果実の大きさは230gから300gほどです。

夕紅柿

夕紅柿はやや小型の柿で、170gから250gほどです。多く流通している富有柿よりも平らで四角い形をしています。果皮の色は徐々に深い赤に色づくことから夕紅柿となりました。果肉は柔らかく、糖度15度で甘い柿として有名です。

いろいろな柿の種類や品種を食べてみよう!

今回は、家庭で育てやすい柿の種類や品種、そして柿の特徴などについて紹介しました。柿は種類や品種も多くそれぞれ味などにも違いがあり、甘柿か渋柿かによって食べ方も変わりますね。柿はどれもオレンジ色で、見た目だけではすぐに違いを見分けることは難しいかもしれませんね。

今まで柿を食べるときに種類や品種まで気にすることは少なかったと思いますが、機会があれば柿の種類や品種を覚えて楽しんでみてはいかがでしょうか。

ブルーベリーの種類|2品種ないと実らない?品種の選び方と系統の違いは?

ブルーベリー

育てやすくて人気の果樹ブルーベリーですが、じつは2品種以上育てないとうまく結実せず、甘くおいしい実を収穫することができません。

ブルーベリーの種類には3つの系統があり、約300以上の品種が存在します。

今回はその中から、ブルーベリー自家栽培におすすめなブルーベリーの種類・品種について詳しくご紹介していきます。それぞれの特徴や見分け方についても解説しますので、ぜひチェックしてみてください。

ブルーベリーとは、どんな果樹?

ブルーベリーは北アメリカが原産で、ツツジ科スノキ属に分類される落葉低木です。

樹高は1m~3m程度で、4月~5月頃に釣り鐘状の白色やピンク色の小さな花を咲かせます。6月~9月頃には果実が熟し、生食やジャムなどにして食べられるので、家庭果樹としても人気です。

秋には葉が紅葉するので、1年を通して楽しめます。ブルーベリーは、屋外の日当たりが良い環境を好みます。半日陰でも育ちますが、花付きが悪くなるのでなるべく日が当たる場所で管理すると良いでしょう。

ブルーベリーの種類・品種はどれくらいある?

ブルーベリーの種類は、現在約200~300品種ほど存在します。また、ブルーベリーには大きく3つの系統があり、系統によって果実の違いや栽培地域に向き不向きがあります。

  • ラビットアイ系
  • サザンハイブッシュ系
  • ノーザンハイブッシュ系

下記にブルーベリーのそれぞれの系統の特徴をまとめたので、栽培地域にあった系統から品種を選ぶようにしましょう。

系統 果実の特徴 栽培の特徴 栽培地域
ラビットアイ やや小粒だが実つきがよく多収穫 暑さに強く、寒さに弱いので、樹勢が強く剪定が欠かせない。土壌適応性が高く育てやすい 温暖地〜暖地
西日本など
サザンハイブッシュ やや小粒で甘みが豊か 暑さに強い一方、やや寒さと乾燥に弱い土壌適応性が低く、細かな土壌酸度調整が必要 温暖地〜寒冷地
関東〜東北南部など
ノーザンハイブッシュ 大粒で酸味と甘みのバランスが良い 耐寒性が高い一方、夏の暑さや乾燥に弱い。土壌適応性が低く、細かな土壌酸度調整が必要 寒冷地〜寒地
北海道、東北地方など

年間平均気温:暖地15~18℃>温暖地12~15℃>寒冷地9~12℃>寒地9℃以下

ブルーベリーは2品種植えないと収穫できない?

ブルーベリーを収穫するなら、1品種だけではなく2品種植えないと、実を収穫できなかったり、収穫量がかなり減ったりしてしまいます。

とくにラビットアイ系のブルーベリーは自家受粉できないので、1品種だけを栽培しても結実しません。ノーザンハイブッシュ、サザンハイブッシュ系は1品種だけでも結実しますが、2品種を並べて育てると、数倍実つきがよくなりますよ。

2品種同士の受粉が大切なので、品種を選ぶときは開花時期が離れていない品種同士を組み合わせます。同じ系統同士なら開花時期もほぼ一緒なので受粉しやすいです。ラビットアイとノーザンハイブッシュは開花時期が離れていて相性が悪いので注意してください。

ブルーベリーの種類:ラビットアイ系品種

ホームベル

ホームベルは8月頃に中粒の実をつける中生種で、ブルーベリーの家庭菜園におすすめの品種です。果実は酸味が少なく、甘いためフルーツとして生食にも向いています。

やや小粒ですが収穫量も多く、もっとも一般的に栽培されている品種です。

ブライトブルー

ブライトブルーはラビットアイ系ブルーベリーの中でも育てやすい品種で、大粒の果実が実ります。パリッとした食感で、甘さや程よい酸味がある人気品種です。他の品種よりも収穫期が長く、果実がゆっくりと熟し約5週間以上かけて収穫が可能です。

パウダーブルー

パウダーブルーはまるでパウダーがかかったような中粒の果実で、清楚な雰囲気の品種です。

親品種は「メンデイト」と「ティフブルー」であり、優れた果実の品質はティフブルーより受け継がれています。成熟期初期はすっきりした甘さですが、後期になると甘みが増してきます。

タイタン

タイタンはアメリカジョージア大学の開発によって誕生し、ラビットアイ系ブルーベリーでは最大級を誇る品種です。沢山の果実が実り、パリッとした食感でフルーティーな味わいが特徴です。雨によって裂果してしまいやすいため、雨除けができる環境で育てましょう。

バルドウィン

バルドウィンは数あるラピッドアイ系ブルーベリーのなかでも、トップクラスの強健性と甘さを誇る品種です。最大の特徴は収穫期の長さで、ブルーベリーのシーズンを締めくくる最晩生種としての地位を確立しています。

ブルーシャワー

ブルーシャワーはラビッドアイ系ブルーベリーのなかでも一際大きな実をつける品種です。ボリュームたっぷりの実を口に入れると、ほどよい甘さと酸味を楽しめます。

クライマックス

クライマックスはラピッドアイ系ブルーベリーで最も早く収穫が可能な早生品種です。ひとつの木に多くの実を結ぶ豊産性に富んでいるため、一度の収穫で数多くの実を採集できます。ラピッドアイ特有の酸味は控えめで、甘みを強く感じる品種です。

ブルーベリーの種類:サザンハイブッシュ系品種

オニール

オニールは甘みが強く香り豊かで、その美味しさから数多くあるブルーベリーの中でも大変人気のある品種です。耐寒性が強く育てやすい品種ですが、雨に弱く裂果しやすいという点もあります。

スター(フロリダスター)

スターはオニールと同様で、美味しさではブルーベリーの中でもトップクラスの品種です。果実を正面から見ると、中央部分がスター(星)のような形をしていることが特徴です。日本では、「フロリダスター」という商品名でも流通しています。

シャープブルー

シャープブルーは柔らかい果実で甘みがあり、サザンハイブッシュ系ブルーベリーの中では丈夫で育てやすい品種です。シャープブルーという名前は、フロリダ大学のシャープ博士にちなんで名付けられたとされています。

ジョージアジェム

ジョージアジェムは中粒の甘い果実をつけることから、食用として非常に人気の高いブルーベリー品種です。土壌への適応性が高く、コンパクトに栽培できるため、庭にスペースがあまりない方でも栽培できます。

ミスティ

ミスティはノーザンハイブッシュ系とラビットアイ系の長所を兼ね備えており、沖縄のような亜熱帯地域であっても甘くて大粒の実をつける品種です。常緑性かつ直立に生長するため、樹形の整った庭木としても重宝します。

ピンクレモネード

ピンクレモネードはノーザンハイブッシュ系とラピッドアイ系のハイブリッド品種で、ブルーベリーのなかではとても珍しいピンク色の実をつける品種です。観賞用としてだけでなく味も優秀で、一度食べると酸味と甘さのバランスが癖になります。

ジュエル

ジュエルは皮が薄いのにも関わらず甘くてジューシな大粒の実をつけることから、サザンハイブッシュ系ブルーベリーのなかでも評価の高い品種です。

さらに育てやすさに定評のあるシャープブルー以上に強健とも言われており、初心者でも比較的簡単に育てられます。

ブルーベリーの種類:ノーザンハイブッシュ系品種

レイトブルー

レイトブルーの成熟期は7月頃で、ハイブッシュ系ブルーベリーの中で成熟期が最も遅い品種です。ノーザンハイブッシュ系ブルーベリーの中では最も酸味が強く、果実は硬く品質も良いため、生食用に向いています。また、収穫量も多く、育てやすいですよ。

チャンドラー

チャンドラーはブルーベリーの品種の中で最大の大粒で、500円玉位までに成長することも多い品種です。大粒なだけでなく、爽やかな甘さと酸味が程よいバランスで美味しいため、大変人気があります。

ブリジッタ

ブリジッタはノーザンハイブッシュ系ブルーベリーの品種ですが、オーストラリア産であることから温暖な気候の地域でも育ちます。すっきりした甘さとパリッとした食感が特徴で、果実の大きさは中粒~大粒です。

スパルタン

スパルタンはノーザンハイブッシュ系ブルーベリーの品種の中では、比較的耐暑性がある品種です。果実の大きさがそろっていることが多いので、見た目がとてもきれいです。

ブルーレイ

ブルーレイは果実が大粒で、香りも甘味も良好な、ハイブッシュ系ブルーベリーを代表する品種です。収穫時期は6月中旬頃。耐寒性にも優れていますが、シュートの発生が多いことでも知られています。

ブルークロップ

ブルークロップは大粒の果実をつけるノーザンハイブッシュ系ブルーベリーの品種です。ただし、シュートの発生は少なく、栽培難易度が低いとされているため、初心者の方にも比較的おすすめの品種です。

初心者におすすめのブルーベリーの種類・品種は?

初心者でも育てやすいおすすめのブルーベリーの種類は、関東以南にお住まいなら「ホームベル」と「ブライトブルー」、関東以北にお住まいなら「ブルーレイ」と「ブルークロップ」の2品種を選ぶのをおすすめします。

それぞれ開花時期がそこまで大きく変わらないので、近くで育てれば受粉もしやすく、実つきもよくなります。

ブルーベリーの種類を覚えて、2品種植えてみよう!

数多くの品種があるブルーベリーですが、品種ごとにその特徴は異なります。系統によって栽培できる地域が違いますが、地植えや鉢植えで育てることが出来ます。ご自宅でブルーベリーを育てて自家製ブルーベリージャムなどを作れば、食事も一層楽しくなりそうですね!

まずはご自身が興味のある品種を覚えて、ぜひご自宅でブルーベリーを育ててみてはいかがでしょうか。

イチジクの種類|人気品種8選!育てやすいのは?特徴や味は?

いちじく 桝井ドーフィン

甘くてねっとりした食感が特徴のイチジクは、生食はもちろんドライフルーツやジャムなどで食べられています。

イチジクは品種が多く海外原産の品種が多くの割合を占めていますが、最近では国内産のイチジクも誕生していることをご存じですか?イチジクの種類について詳しく紹介していきましょう!

イチジクはどんな果物?

イチジクはクワ科イチジク属に分類される落葉高木で、西アジア~アラビア半島が原産の果実です。樹高は約3~6mにもなり、地植えと鉢植えどちらでも育てられます。

イチジクは漢字で「無花果」と書き、花が咲かないように見えていることから名付けられました。実際にイチジクは枝の先に花をつけず、実の中に花が咲くという大変珍しい果樹です。

イチジクには食物繊維のペクチンやカリウム、ビタミンEなどを多く含み、栄養価が高い果実として知られています。温暖な気候を好むため、北海道のような寒い地域では残念ながら育てることができません。

育て方は難しくないため、園芸初心者の方でも育てることができますよ。

イチジクにはどんな種類がある?

イチジクは国内だけでも約100種類以上の品種があり、日本の主な名産地は和歌山県や愛知県、そして兵庫県などです。

イチジクは年に1〜2回収穫できる果実で、夏の時期に収穫するイチジクを「夏果専用種」、秋に収穫するものを「秋果専用種」、そして夏と秋に収穫できる品種は「夏秋兼用種」と呼ばれています。

また、イチジクは熟すと表皮が赤くなるのが一般的と思われていますが、これは蓬莱柿という日本で昔から流通しているイチジクがそうなるだけであり、なかには熟しても表皮が黄緑色のもの(青イチジク)や、白っぽいもの(白イチジク)、黒くなるもの(黒イチジク)があります。

イチジクの種類の中でも家庭で育てやすいのは?

イチジクを栽培するときは品種選びが重要です。とくに初心者の方が家庭で栽培するときにおすすめしたいのは、収穫が2度あって育てがいのある夏秋兼用種のイチジクです。次点で秋果専用種もおすすめです。

夏果専用種がダメというわけではありませんが、収穫時期が梅雨と重なるため、病害虫のリスクが高まり、初心者にはやや栽培難易度が高くなります。

人気のイチジクの品種を紹介する前に、まずは収穫タイプなどをそれぞれ簡単に表にまとめました。詳しい品種の特徴は次項からご紹介します。

桝井ドーフィン 夏秋兼用種 大果100〜200g 赤イチジク
とよみつひめ 夏秋兼用種 中果80〜100g 赤イチジク
バナーネ 夏秋兼用種 大果120〜200g 白イチジク
蓬莱柿 秋果専用種 大果80〜120g 赤イチジク
ビオレソリエス 秋果専用種 小果50〜80g/td>

黒イチジク
コナドリア 夏果専用種 小果50〜80g 白イチジク
ホワイトゼノア 夏果専用種 小果60〜80g 青イチジク
ザ・キング 夏果専用種 小果40〜80g 白イチジク

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家庭菜園士 七尾びび
国内でよく栽培されている品種は蓬莱柿」とドーフィンの2種類で、ほぼ独占状態です。
イチジクは品種によって育て方が異なります。一部のお店では品種が間違った名前で販売されていたりするので、信頼できるお店で購入しましょう。

イチジクの種類!品種ごとの特徴は?

イチジク・桝井ドーフィン

国内では約8割を占める品種で、初心者の方でも栽培しやすく家庭菜園でも育てられます。夏秋兼用種で、夏果は約100~200g、秋果の場合は約50~110gとやや小さめです。

果皮は淡い赤色で果実の形はしずく型なのが特徴で、甘みはありますが後味はさっぱりしていますよ。収穫時期によって味などが変わり、夏果の方が味に定評があります。

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家庭菜園士 七尾びび
青果店で見かけるイチジクはほぼこの品種(桝井ドーフィン)です。

イチジク・とよみつひめ

福岡県が開発したとよみつひめは2006年に品種登録され、現在では市場に多く出回っています。糖度が17度以上とメロンのように甘く後味はさっぱりしていて、皮が薄いので丸ごと食べられことが特徴です。

とよみつひめは夏秋兼用種の品種なので、10月下旬頃まで収穫できます。果汁が多く味がよいことで有名な品種ですよ。

イチジク・バナーネ

フランスが原産の白イチジクで、やや細長い形をしています。バナーネは夏秋兼用種で、夏果の重さは最大280gにもなり秋果も130gと大果なことが特徴です。

どちらの時期のバナーネも糖度が高く、濃厚な味わいで酸味はほとんどありません。秋果は甘さが濃厚なので、味においては秋果の方をおすすめします。

イチジク・蓬莱柿(ほうらいし)

日本には江戸時代に渡来したと伝わる品種で、当時は薬用植物として利用されていました。見た目が海外の柿のようであることから「蓬莱柿」と呼ばれ、日本に長く定着していることから現在では「日本イチジク」とも呼ばれています。

味はほのかな酸味があり、イチジク特有のねっとりした食感が特徴です。夏果は9月上旬~11月上旬に収穫できますよ。

イチジク・ビオレソリエス

原産国のフランスでは昔から有名な品種で、国内では流通が少ないことから「幻の黒イチジク」とも呼ばれています。国内では佐賀県を中心に生産され、果皮は全体的に黒紫色で果実の大きさは約50~80gとイチジクの中でもやや小ぶりです。

秋果専用種の品種で、果肉は赤い部分が多くねっとりした食感で甘みも楽しめますよ。

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家庭菜園士 七尾びび
ほかのイチジクと比べてジューシーさはないものの、甘みがとても強くて人気の品種です。

イチジク・コナドリア

アメリカ生まれの白イチジクで、1957年に初めて公開されました。コナドリアは果肉が柔らかく甘さは控えめで、ドライイチジクにするのに向いています。

国内では富山県にて栽培が盛んに行われ、収穫時期は8~9月頃なので夏果専用種ですが温暖な地域では年に2回実がなることが特徴です。

イチジク・ホワイトゼノア

イチジクの中でも日持ちする品種で、耐寒性が優れているので秋田県や岩手県を中心に栽培されています。ホワイトゼノアは夏果専用種で果皮は黄緑色なことが特徴で、果肉はしっかりしていて皮ごと食べられますよ。

原産国のアメリカでは、ケーキに使用される品種として有名な品種です。

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家庭菜園士 七尾びび
夏果は7月上旬、秋果は8月中旬以降に収穫できます。完熟少し前で収穫するのがおすすめといわれている品種ですよ。

イチジク・ザ・キング

イチジクの中でも品質が高いことで知られ、生食だけでなくドライフルーツとしても利用されることが多いです。国内では本州~九州地方まで広範囲で栽培され、果実は卵型の白イチジクで夏果専用種なので6月中下旬~7月中旬頃に収穫されます。

味は滑らかで、程よく食べやすいイチジクです。6月下旬から収穫できます。味は「極上」といわれていますよ。

いろいろなイチジクの種類や品種を覚えよう

今回は8種類のイチジクの種類や品種を紹介してきましたが、それ以外にもイチジクの品種はまだ沢山あります。

品種によって味や形などが変わるので、まずは興味がある品種から試してみてイチジクの種類や品種を覚えてみてはいかがでしょうか?

レモンの種類はどれくらい?品種ごとの味や特徴は?

リスボン

酸っぱい果物の代表といえばレモンが知られていますが、品種によって酸味や糖度のバランスはさまざまです。近年では酸味を抑えた品種も登場していて、ジュースやお料理などにアレンジして楽しめます。

レモンの種類について詳しく紹介していきます。

レモンはどんな果樹?

レモンはミカン科ミカン属の常緑低木で、インドが原産の柑橘類です。別名「クエン(枸櫞)」とも呼ばれ、クエン酸という名前はレモンから名付けられました。

葉は大きく木にはトゲがあり、品種にもよりますが1本の木に約100~150個の果実が収穫できます。レモンの多くは輸入品ですが、国内でも広島県や愛媛県、そして和歌山県などで多く栽培されています。

レモンの収穫時期は品種によって異なりますが、12月~3月頃までが旬の時期です。レモンにはビタミンCが豊富に含まれ、その他やクエン酸、リモネンなども含み、美肌や疲労回復、血行促進などの効果が期待できます。

レモンの種類はどれくらい?

レモンには、酸味が強いものから穏やかなものなど、いくつもの品種がありますが、日本では「リスボン」「ビラフランカ」そして「ユーレカ」の3種類が主流といえます。

レモンの種類

リスボン(サンキスト)

ポルトガル原産のレモンで、日本では最も主流な品種です。リスボンは暑さや寒さに強く、日本の気候にも適していて国内では広島県の瀬戸田などで栽培されています。

リスボンの実だけでなく花や葉にも香りがあり、初心者でも育てやすく人気があります。

ジェノバ

ジェノバは種が少なく、果汁が多い品種のレモンです。料理など食用に使うためにレモンを栽培したい方におすすめです。

ポンテローザ

ポンテローザは通常のレモンの数倍の大きさになるため、大きな実を収穫したい方におすすめの品種です。酸味も少なくて食べやすいですが、スーパーで見かけることはほとんどないため、家庭菜園で栽培してみると楽しいですね。

ピンクレモネード

果肉がピンク色で種が少ない品種で、レモネードに使用されることが多いです。若い果実の表面には緑色の縦模様が入り、熟していくと縦模様は消えていきます。

蕾は薄ピンク色ですが開花すると白色の花を咲かせ、班入り葉なのでシンボルツリーとして観賞も楽しめます。

ユーレカ

カリフォルニア原産で、温暖な気候での栽培に適している品種です。ユーレカは国内でも主力品種で、ビニールハウスで栽培される場合が多いです。

リスボンに比べると寒さには弱いですが、ジューシーな味わいがあり品質が高く評価されています。

ビラ・フランカ

ビラ・フランカは、トゲが小さく育てやすいので、初心者にもおすすめの品種です。1本でも実がつきやすく、果汁が多く、香りが良いのが特徴です。

イタリアのシチリア原産で、耐寒性にやや強い品種です。日本には1921年に導入され、現在では広島県の主力品種でもあります。レモンの形は少しふっくらした楕円形で、形状や特性などはユーレカによく似ています。

璃の香(りのか)

リスボンレモンと日向夏(ヒュウガナツ)の交配種で、かいよう病などの病害虫に強い品種です。果実の大きさは200g程度なので他のレモンと比べると大きく、酸味は少なくレモン特有の香りがあります。

皮の厚さが約3mmなので手で剥きやすいです。

スイートレモネード

レモンとミカンの交配種で、酸味は通常のレモンの1/5程度、糖度は10度もあるためレモンの風味もありつつ甘夏とレモン、そしてミカンを合わせたような甘みがあります。

形はメイヤーレモンのように丸く、皮は手で剥けるのでそのまま食べられます。スイートレモネードは四季なり性のため、適切な環境で育てることでいつでも実がなります。

マイヤーレモン

レモンとオレンジの自然交配で誕生した品種で、約100年前にアメリカのフランク・マイヤー氏が発見したことから名付けられました。国内では、東京都の八重島や小笠原諸島を中心に栽培されています。

果実の皮は黄色からオレンジ色で、他のレモンよりもやや大きくふっくらした形をしています。マイヤーレモンの皮は薄く、酸味は少なくて糖度は高めです。

赤レモン

愛媛県産の品種で、別名「姫レモン」とも呼ばれています。マンダリンミカンとレモンの交配種なので果実の色はミカンのようなオレンジ色で丸い形ですが、酸味はしっかりとあります。

赤レモンの皮はスパイシーな香りがするため、カクテルやお料理のアクセントとして楽しめます。

ジャンボレモン

その名の通り一般のレモンより約4倍もの大きさで、果実の直径は約10cm~13cm、重さは800g~900g程度です。ジャンボレモンは四季咲き性の品種なので、1年に約2~4回開花します。

果実は縦長で卵のような形で、表面はゴツゴツしていることが多いです。果実の内側にはアルベドと呼ばれる綿状の白い部分が厚く、酸味が強くて爽やかな香りが楽しめます。

イエローベル

広島県の新品種で2012年に品種登録され、レモン種としては日本で初めての登録品種です。ビラフランカの自然交雑実生より選抜され、一般的なレモンよりも酸味が少なく皮が薄くて種も少ないので食べやすい品種です。

いろいろなレモンの種類や品種を覚えよう

果実が黄色で酸っぱい果物がレモンという印象がありましたが、品種によって形や味などはそれぞれ異なります。まだまだ市場に出回ってない品種もあるので、これからが楽しみですね。

レモンは育てやすい品種が多く、家庭菜園でも栽培出来ます。ご興味があれば、家庭菜園でレモンを栽培して品種を覚えましょう。

オリーブの種類|人気品種11選!直立型なのは?受粉には相性がある?

日本でも漬物やオイルなどに使われるオリーブは栄養価が高く、食卓に欠かせない存在です。そんなオリーブの木には、さまざまな種類が存在します。ここでは、代表的な人気のオリーブの種類のほか、それぞれの見分け方や使い方などについてご紹介します。

オリーブの木ってどんな果樹?

オリーブはモクセイ科オリーブ属に分類される常緑高木、果樹です。古くから地中海地方や北アフリカなどを中心に自生しており、温暖な気候で育つオリーブは別名「太陽の樹」とも呼ばれます。

寒さにも強いので日本のほとんどの地域で地植えにして育てられることから、庭木としても人気の植物です。花言葉には平和などの意味があるので、シンボルツリーとしてもぴったりですね。

5月~6月頃になると白くて小さな花をたくさん咲かせ、さらに9月~11月頃になると実が収穫できるようになります。

オリーブの実を収穫するなら2品種以上植えよう!

オリーブは自家結実性がほぼないので、1品種だけを育てていても受粉せず、実を収穫することは難しいです。収穫目的でオリーブを育てるなら最低でも2品種以上を植えて、近くで育てるか人工授粉させる必要があります。

また、品種の組み合わせによっては受粉しにくく、実つきが悪くなることもあるので、品種選びは慎重に行いましょう。品種同士の相性については後項でご紹介します。

オリーブの木の種類や品種はどれくらいあるの?

オリーブの木は世界に約1000種類以上の品種がありますが、日本で栽培できるのはそのうち約60種類ほどです。

オリーブの種類にはオリーブオイルに向いている品種とピクルスに向いている品種があるので、収穫した後の利用方法も考慮しながら、用途が同じ、もしくは近い品種同士を組み合わせるようにしましょう。また、中には自家結実性の高い、1本でも実がなりやすい品種もあるので、合わせてご紹介します。

オリーブの木の種類:ピクルスに向いている品種

オリーブ・マンザニロ

オリーブ・マンザニロはスペイン原産のオリーブで、樹形がコンパクトな品種です。マンザニロとはスペイン語で「小さなリンゴ」という意味であり、実がリンゴのように丸みがあることから名付けられました。

日本でも昔から育てられていて、オリーブの木の中でも育てやすい品種といえます。

オリーブ・シプレッシーノ

オリーブ・シプレッシーノはイタリアのシチリア島原産の品種で、日本でもとても流通しています。寒さに強く、零下10度まで耐えることができます。また、耐風性があるので防風樹としても人気があり、樹形が直立性なので庭木としても好まれています。

収穫した実は、ピクルスに向いていますがオイルを抽出することもできます。

オリーブの木の種類:オイルに向いている品種

オリーブ・フラントイオ

オリーブ・フラントイオは持ち前の環境適応能力で、原産地のイタリアをはじめアメリカ、オーストラリアなど各地で生産されている品種です。生育旺盛なため、枝の剪定を適宜行う必要があります。卵のような形をした実からはオリーブオイルをたくさん採取可能です。

オリーブ・モライオロ

オリーブ・モライオロはイタリア中部のトスカーナ地方を原産としており、直立に生長していく品種です。全体的にまとまった立ち姿となっているので、シンボルツリーとしても楽しめます。フラントイオと並ぶイタリアで代表的なオイル抽出用の品種です。

オリーブ・ルッカ

イタリア原産のオリーブ・ルッカは、イタリアの都市名が由来です。日本にはアメリカから伝わり、品質が高く小ぶりな実をたくさんつけます。耐寒性や病気などに強いため育てやすく、オイルとして使うのにおすすめの品種です。

オリーブ・コラティーナ

オリーブ・コラティーナは大きな葉を生やしながら直立に生長するプロポーションのよい品種です。耐寒性・耐暑性はもちろん、病気にもかかりにくいことから、インテリアプランツとしても活躍できます。オリーブオイルを採取して食品加工に使いたい方にはとくにおすすめです。

オリーブ・ネバディロ・ブロンコ

オリーブ・ネバディロブロンコは原産国はスペインの品種で、オリーブの中で最も代表といえます。実の収穫量が多く、オイルもたくさん取れます。葉は細長くて丸みがあるのが特徴で初心者の方でも比較的育てやすいです。

オリーブ・レッチーノ

オリーブ・レッチーノはオリーブ・モライオロと同じイタリアのトスカーナ地方原産のオリーブです。フルーツのような香りを放つオリーブオイルを抽出できますが、ピクルスにしても楽しむことができます。コンパクトな葉をもつため観賞向きでもあります。

オリーブ・オヒブランカ

オリーブ・オヒブランカはスペインを原産とする品種で、強健な性質を誇ります。葉は銀白色の光沢が見られるシルバーリーフとなっているため、お庭に植えてシンボルツリーとしても楽しめます。オイル用につかわれますが、おもに観賞用として選ばれることが多い品種です。

オリーブの木の種類:1本でも実がなりやすい品種

オリーブ・ミッション

オリーブ・ミッションはアメリカ原産の品種で、直立性の樹形なのでベランダなど狭い場所でも育てることができます。葉裏は白銀色で、葉先は尖った形をしています。

やや自家結実性があるので、少量にはなりますが、1本でも収穫ができる可能性があります。日本国内で最も多く栽培されている品種で、収穫した実は、漬物としてもオイルとしても楽しむことができます。

オリーブ・ピクアール

オリーブ・ピクアールはスペインを原産とする、樹形の整った品種です。異品種交配ではなく自家受粉で完結できる点が最大の特徴で、実は黒く光沢のある質感をしています。オイル用の品種では世界中で最も多く栽培されています。

オリーブの品種の相性・組み合わせについて

先述したとおり、オリーブには品種ごとに相性の良し悪しがあります。日本でよく栽培される人気品種では下記のような相性があるので、参考にしてみてください。

相性が良い品種 相性が悪い品種
ミッション ルッカ、ネバディロ・ブランコ マンザニロ
ルッカ ミッション、マンザニロ、ネバディロ・ブランコ
マンザニロ ルッカ、ネバディロ・ブランコ ミッション
ネバディロ・ブランコ ミッション、マンザニロ ルッカ
ピクアール レッチーノ、マンザニロ

※相性悪い欄で空欄の場合は、相性良い品種以外のほとんどの品種で相性が悪い。

オリーブの木をシンボルツリーにするなら樹形にも注目!

オリーブをシンボルツリーとして植えたいという方は、樹形が品種選びのポイントです。一口にオリーブといってもその樹形は、真っ直ぐスリムに伸びる「直立型」と、横に広がる「開帳型」に大きく分類できます。

下記に樹形別でオリーブの品種をまとめたので、植えるお庭のスペースやイメージにあった品種を選んでみましょう。

直立型のオリーブの種類

  • ミッション
  • シプレッシーノ
  • ピクアール
  • モライオロ
  • コラティーナ

開帳型のオリーブの種類

  • ルッカ
  • マンザニロ
  • ネバディロ・ブロンコ
  • フラントイオ

オリーブの木は種類・品種を組み合わせて栽培しよう!

オリーブは品種が多く、特徴もそれぞれ異なります。品種によっては鉢植えでも栽培することができ、マンションなどに住んでいてもオリーブを育てられます。

品種ごとに漬物やオリーブの味なども異なるので、ぜひともご自分のお好きなオリーブの品種を見つけてみてはいかがでしょうか。