庭が放ったらかしになっていたり、イメージを変えたいときは、DIYをしてみませんか?DIYなら庭の花壇やレンガの小道、フェンスやウッドデッキなど、いろんなものを材料費だけでつくれますよ。
今回は庭のDIYの方法や、おしゃれな庭づくりを叶えるガーデニングのコツをご紹介していきます。
庭のDIYをする前に、完成デザインのイメージを考えよう
庭の世界観やスタイルを決める!
庭と一口にいっても、和風庭園や、イングリッシュガーデン、ナチュラルガーデンなど、そのガーデンスタイルやデザイン、世界観はさまざまです。おしゃれな庭づくりをするなら、家の外壁やデザイン、素材に合わせて、庭の完成イメージを考えておきましょう。
庭のデザインやスタイル、世界観については、こちらの記事で詳しくご紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
庭(エクステリア)を構成する外構を把握する!
庭づくりの世界観やイメージが固まったら、次は庭(エクステリア)を構成する要素について考えましょう。
庭づくりには、大きく次の要素・外構があります。
- 門扉:家の敷地スペースの出入り口に設ける扉、またはアーチなど。
- フェンス:家の敷地スペースと公共スペースを区切る囲い。
- アプローチ:門扉から家の玄関までの通路。
- 駐車スペース:車や自転車などを置くスペース。
- デッキ:リビングと空間的に繋がった庭の一部。
- 植栽:シンボルツリーや生垣、花壇などの植物を植えるスペース。
庭づくりの計画にはこれらの要素・外構を組み合わせてデザインするといいでしょう。
全てDIYするのは大掛かりですが、手始めに一部分をDIYしたり、駐車スペースをアプローチと植栽スペースにDIYで作り直すなどしてみるといいです。
庭をDIYするときの注意点やコツとは?
目指す庭の世界観に合わせて植物を植えよう!
植栽する植物は、目指す庭の世界観に合わせて選びましょう。生け垣や花壇の草花、シンボルツリーにいたるまで、庭のデザインと相性のいい植物というものが存在します。
たとえば、イングリッシュガーデンであればルピナスやラベンダー、和風の庭であればアヤメやスイセン、ドライガーデンやロックガーデンならソテツやアガベなどがおすすめです。
DIYするなら、しっかり寸法を計測しよう!
庭づくりに限らず、DIYで失敗の原因となるのが計測ミスです。とくに花壇やレンガの小道をつくるときは、計測ミスで途中で材料が足りなくなると、モルタルの乾き具合なども気にしないといけないため、段取りが狂います。
事前にしっかりと計測して、必要な分の材料を割り出して準備するようにしましょう。また、ホームセンターでは木材を指定の大きさにカットしてくれるサービスもあるので、ぜひ活用してください。
目的や希望にあった素材選びをしよう!
庭づくりDIYをするときに考えておきたいのが、素材選びです。
例えば木材であれば、切る削るなどの扱いやすさはありますが、雨などで腐りやすく耐久性は低いです。モルタルやセメントの場合、作業にやや手間はかかりますが、雨風などの耐久性は高いです。
このように、それぞれの素材のメリット・デメリットを考慮した上で、材料を選ぶといいでしょう。また、デメリットを補うような塗料を活用したり、セメントキットなどを活用することで、より自由にDIYを楽しめます。
庭をDIY!おしゃれな庭づくりの方法とは?
庭づくり① シンボルツリーを植える
シンボルツリーはその名の通り、住まいのシンボルとなる樹木のことです。家族の時間をともにして成長していき、庭の中心的存在にもなるので、おしゃれな庭づくりには欠かせない存在です。
庭づくり② 生け垣やフェンスを設置する
生け垣やフェンスは、プライベートなスペースと公共のスペースを分ける境界線の役割と、目隠しの役割を担う、庭づくりの大切な要素です。
生け垣なら自然あふれる庭づくりが、フェンスならローメンテナンスで境界線と目隠しの役割を果たしてくれますが、どちらも植える樹種やフェンスの素材によって、特性が変わります。
フェンスをDIYする方法
庭づくりや外構で一番目につくのがフェンスです。庭のデザインや世界観の土台にもなると言っていいほど、フェンスの素材や形ひとつで、庭が様変わりします。
和風庭園であれば竹垣、フレンチ風であればアイアンフェンスなど、お好みに合わせて選ぶといいですが、フェンスをDIYするなら、ウッドフェンスがおすすめです。
- ブロック基礎を用意して、基礎が4分の1埋まる深さの穴を掘る
- ブロック基礎を埋めたら周りをコンクリートで固める
- ブロック基礎に固定金具をつけ、支柱となる木材をはめていく
- 支柱の木材がすべて建ったら、横板を貼り合わせていく
*ウッドフェンスをつくる前に、木材にはカビ腐食防止剤などを塗布しておくといいでしょう。
庭づくり③ グランドカバーを設置する
グランドカバーとは、むき出しの土・地面を、植物(グランドカバープランツ)を植えたり、砂利、シートを敷いて隠すことで美観を保つ、庭づくりの手法のひとつです。
つくりたい庭の世界観に合わせて植物を選んだり、和風な庭なら砂利を敷いてみると、とたんにおしゃれな庭に近づけられます。
砂利敷きグランドカバーをDIYする方法
庭全体、もしくは小道部分に砂利を敷くことで、単なる土よりも手入れの行き届いた景観性の高い庭づくりが実現できます。また、防草シートと組み合わせることで、雑草の生えない庭づくりもできます。
砂利のカラーや素材はさまざまで、ホワイトだとフランス風や和風、ピンクブラウンだとイングリッシュガーデン風に、レッドブラウンはロックガーデン風な印象になります。
粒の大きさなどでも印象が変わりますし、歩く小道用なのか、景観用なのか、防犯用なのかによっても選ぶ素材は変わります。
- 花壇や他の地面とフラットになるように、砂利を敷く分(深さ3〜5cm)溝や窪みを掘る
- 地面の空気が抜けるように、足で踏み固めるか、転圧器具を使ってならしていく。
- 防草シートを全面に張る
- 地面から厚さ3〜5cmほど、砂利を敷き詰める
*レーキやトンボを使って最後に砂利をならしましょう。
*完成後に砂利止めスプレーをふきかけたり、砂利地盤安定材を敷いてから砂利をまくとなおいいです。
庭づくり④ レンガの花壇をDIYする
レンガでの花壇づくりは、少々大掛かりではありますが、完成すると一気に庭の雰囲気を変えられるのでおすすめです。初心者の方でもさほど難しくなく、次の手順でつくれます。
- 花壇(レンガ)を設置したい場所に深さ10cmほどの溝を掘る
- 溝に5cmほど砕石を敷いて、モルタルをのせる
- 水を染み込ませたレンガを積み上げていく
*レンガを積むときはときどき水準器をつかって水平になるように積みましょう。
*レンガの接着剤となるモルタルは、レンガを積むと少しはみ出るくらいの量を塗っていきましょう。
*はみ出たモルタルは最後に水に濡らしたハケなどで取り除きます。
これらの手順つくり、モルタルが乾いたら完成です。
庭づくり⑤ レンガの小道やプローチをDIYする
レンガの小道はアプローチやガーデニングスペースにおすすめで、レンガの花壇よりも簡単につくれるので、初めての庭のDIYにおすすめです。
方法は様々ですが、基本はレンガの花壇づくりと同じです。
- レンガの厚さ+砕石10cm+モルタルまたは敷砂2〜3cm分の深さに溝を掘る
- 溝に砕石、モルタルまたは敷砂を敷く
- 水を染み込ませたレンガを並べていく
- 最後にモルタルまたは砂をレンガの隙間にいれ埋めていく
*花壇と道がフラットになるように水準器を使いながら敷き詰めると、歩きやすい小道になります。
*はみ出たモルタルは最後に水に濡らしたハケなどで取り除きましょう。
庭づくり⑥ バーゴラをDIYする
パーゴラとは、主につる性の植物を這わせてつくる日陰棚のようなもので、庭の出入り口やテーブルスペースに設置すると、完成度の高い庭になります。
最近では2万円前後で材料がすべて揃った「パーゴラDIYキット」などが販売されているので、DIY初心者からステップアップしたい方にもおすすめです。
パーゴラの作り方はさまざまですが、いずれも気をつけておきたいのは安全性です。基本的に高さ2mを超える建造物になるので、雨風にあおられても倒れないよう、コンクリートで基礎を固めるか、重しなどを設置して作るといいでしょう。
基本的にはフェンスのDIYでご紹介したような作り方を応用するといいです。
庭づくり⑦ ウッドデッキをDIYする
ウッドデッキは業者に頼むのが当たり前と考えがちですが、DIYでもつくることができます。ただしDIY初心者には難しいので、ある程度経験を積んでから挑戦してみましょう。
フェンスやパーゴラDIYと同じように、ウッドデッキにも基礎や支柱などの考え方が必要です。事前にしっかりと測定をし、綿密な設計図をつくってから書くようにしましょう。
庭のDIYして、レンガやタイルのおしゃれな庭づくりを楽しもう!
ガーデニングに夢中になると、植物を育てる喜びの他にも、庭の景観や完成度をあげる方にも興味が出てくる方も多くいます。そのようなときには、業者に頼むのもいいですが、DIYをしてコツコツと庭づくりを楽しむのもひとつの手です。そのほうが予算的にも安くすむので、気軽に庭づくりにチャレンジしやすいですよ。
自分で庭づくりをして、さらにそこで草花を育てていくと、さらなるガーデニングの楽しさを味わえるかもしれません。みなさんも庭造りに、ぜひ挑戦してみてください。
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