4~6月までの間に、新芽の整理をしていきます。
今年の花芽
旧枝の先端の新芽は、これから花になるので剪定しません。状態の悪いものだけ整理します。
健全な花芽です。奥に蕾の元が見えます。
先端の芽でも蕾がありません。これは昨年の秋に花芽への分化が起きなかったためです。このままでは葉だけが大きくなり、不要なので株元近くの新芽まで切り戻します。
3月に花として芽吹きましたが、成長途中で低音(霜)に会い、花が枯れ死してしまった花芽です。これ以上成長しないので不要のものです。同様に株元の新芽まで切り戻します。
来年の花芽を作る為の葉芽
株元の新芽達です。この芽は全て今年の花ではありません。来年の花になるための枝や幹なのです。随分と混みあっているので整理をしていきます。密集していると徒長を初めて、健全な幹になりません。株の大きさにもよりますが、新芽が10~20本も有れば十分です。要領は、種まき後の発芽した苗の間引きと同じです。
できるだけ太い芽(指の太さが目安)を残し、小さい芽は根元からもぎ取ります。
写真では左を残し、右の二つを取ります。
並列で二つある芽は、大きい方を残します。
写真では右を残し、左をもぎ取ります。
同じ並列の芽でも両方とも小さければ、両方ともにもぎ取ります。
旧枝の間にある芽は、この先コブを作るので厄介になります。
不要なのでもぎ取ります。
たとえ大きな新芽でも、お互いが近ければどちらかを取るようにします。
全体のバランスを考え、太陽光が均等に当たる様にします。
株の大きさにもよりますが、新芽が10~20本も有れば十分です。均等に日光が当たり、空気の流れができるようにしてやります。
同じ作業は冬前の剪定で行いますので、強制はしません。ですが、幹や枝の徒長を防ぐためと株の体力の消耗を防ぐため(花や必要な枝・幹に栄養を回すため)に、是非ともこの作業はおすすめします。何より冬前の剪定の手間が省けます。
一度にやる必要はありません。6月の夏剪定までに、気付いたら少しづつ行って下さい。