・根を傷つけずに植え替えたい人
・育苗ポットにお金かけたくない人
・市販の育苗ポット(数百個単位)を買うほどには必要としない人向けです。
※濡れた新聞紙は破れ(崩れ)やすいので、ポット単体を手に持って移動するのは無理です。
必ず水切り籠と受け皿などに入れた状態で使用しましょう。
材料
1、適当な筒
中が空洞になっていた方が底面を作りやすいです。
(手慣れれば空洞がなくても作れるようになります)
素材に関しては缶でも瓶でも型紙でも。
新聞紙が巻ければ円筒に拘らず、四角柱でも問題ないです。
2、新聞紙の見開き1枚
(耐久性に関わるので個人の好みに任せますが、何枚も重ねてぶ厚くすると加工しにくいです)
3、接着剤
(どんな種類の接着剤でもいいです。とにかく接着剤でお願いします。糊やテープ、ホッチキスでは心許ないです)
手順1
用意した筒の直径を測りましょう。(育苗ポットの直径になります)
これだと出来上がる育苗ポットはだいたい3号(1号につき3㎝⇒3号だと直径9㎝)かな?と予測できます。
見開き1枚の新聞紙を
二枚折りにして…
さらに縦半分に折り
開いて、折り目をつけましょう。
(ポットの底面と側面の境界です)
手順2
筒(口の空いてる方)を中央線に合わせる形で置いて
ぐるぐる巻いて
紙の端に接着剤を中央線あたりまで引いて
ピタッととめましょう。
手順3
巻くとこんな感じですかね
中はこんな感じ
内側の紙の端っこから
徐々に内側に押し込む
結構強引に
押し込んで!
ぱんぱーん
(ここでグリグリ押さえつけすぎると、紙の耐久性が弱くなり水を含んだ時にこの部分から裂けやすいです)
手順4
隙間なくきっちり巻いてしまったので大変ですが、新聞紙を筒から離しましょう。
筒(缶)の端と
巻いた紙の端をそれぞれ、破かないように注意しながら
スルーっと…
なるべく形を潰さないように、
鉢底部になる紙を引っ張りすぎて破かないように
慎重に抜きましょう。
手順5
抜いた新聞紙の中はこうなってるので、
ちなみに外側になる底面もボコボコですので…
内側に拳を入れて
ドスンドスンと底を均しましょう。
遠慮は要りません。
土を入れるスペースが必要なんですから。
均した内側
均した外側の底面
簡単ですが
手順としてはこれで終わりです。
わざわざ鉢底穴を作る必要はありません。
紙なので。
私は新聞の見開き1枚分では不安だったので、
もう1枚使って、ひとまわり大きいサイズのポットを作り重ねて使用してます。
こう、重ねると
……
上が余りますな…
ハーイ
ドスンドスン~
……(-_-;)
上の余るところが気になる人は、折るなり切るなりしてください。(私は折って使ってます)
どうせ2個重ねて使うくらいなら…
初めから見開き2枚分(真ん中で折るから実質4枚分)の厚さで作ったらいいじゃん、と言われるかと思って検証用に作ってみました(左)
見た目は良さげですが…
4枚はぶ厚い…
端が纏まりにくく、接着剤を1枚ずつ間に張り付けることに…
抜きにくい…
力要りますよ。
でも紙破かないように慎重にやらないと、マズい(;´д`)
紙が厚くて筒の内部に押し込みにくいです。
底面を作るには筒を抜いて、腕を突っ込んで一枚ずつ押し込んでいくしかないです。
ここも慎重にやらないと形が崩れます😭
4枚重ね(見開き2枚分)だと出来上がりだけはキレイなんですけどね…
慎重に作らないと破けるので力と時間がかかります。
早くたくさん作りたい人は、見開き1枚二つ折りから1個ずつ作って、2個重ね使いした方が楽です(見た目はあれですが)😅
実際に土と水を入れてしまえば
・英字新聞で作ったらお洒落な感じになったかもしれません…
・側面のヘナヘナが許せない人は新聞紙の中に厚紙でも仕込むと良いかもしれません…
・鉢底の雑な作りが気になる人は、あらかじめのりしろを計算して切り込みを入れ、きれいな円形底を作れるかもしれません…
毎日の水やりで紙が破れやすくなるので、鉢増しの際には
・ポットを破く
・ポットごと入れる
などの、根を傷つけずに植え替えができる利点があります。
苗が立派に育ったら、早めにしっかりした鉢に植え替えてあげましょう。
育苗ポットは身近な容器で可能なので、育てる種や苗の性質に合わせて使い分けるのもありではないでしょうか。
※イギリスには専用の製品が存在してます。(空洞は空いてません)
『ペーパーポッター』
さすが園芸大国。
見た目も値段もお洒落です。
日常的に育苗ポット作る人には必要かもしれません😅