アストロフィツム属はその呼び名の通り表皮に微細な羽毛からなる白点を星のように散らします。兜や鸞鳳玉(ランポー)などが属し、ランポーは整然とした5稜で、上から見ると星型になることからスターカクタスとも呼ばれ、メキシコと米国テキサス州の一部(兜)に分布、春から秋の温暖な季節に成長します。花は黄色で底部が赤く染まる大輪です。花は日光が射す昼間に開き、夕方〜朝は萎んで蕊を守ります。これを2〜3日繰り返します。つまり、大きな花と底部の赤(紫外線が見れる昆虫には輝いて見える)により、蜂や花虻など受粉を媒介する昆虫を集めているのでしょうね。
アストロフィツムは、その姿形や模様の多彩なことから、日本で最も好まれているサボテンの1つです。花が大きく種も大きなことから実生しやすく、また種間交配が容易なことから、自分だけの姿や模様を作り出す楽しみがあります。種苗家として有名な方は、兜では茨城県の谷田貝氏。ランポーでは栃木県の山川氏、そして故人となられた恩塚氏。兜の谷田貝スーパーやランポーの山川ストロンギ、恩塚ランポーはマニアにとって垂涎ものですね🤤🎶🎶
各種に分けて紹介していきます。
先ずはメジャーな兜丸から。
兜丸 Astrophtum asterias
標準的な兜丸の形。アレオレ(刺座)はさほど大きくなく、アレオレ部分は稜の境より外にはみ出して、ふっくらしとした感じである。
花は大きく黄色で底紅。
兜丸(大疣タイプ)
アレオレ(刺座)の白い疣が大きいタイプ。
更に大きく毛がフサフサしていると珍重される。
なお、この株もそうだが。アレオレの部分が下に行くに連れてすぼみ、稜の境よりも低くなるものは、上から見た形から「ヒトデ形」と呼ばれ、珍重する傾向がある。
スーパー兜(瑠璃タイプ)
この株もアレオレ部分が下になるほど閉じている、いわゆるヒトデタイプなのか。購入時は「スーパー兜(実生)」の札だったが、緑の肌が濁ってないため、敢えて(瑠璃タイプ)とした。
さて、アストロフィツムの花は、パラボラアンテナ📡に似ていないだろうか。この花の形状は、花の中心部に太陽光を集め、雌しべや雄しべが暖かくなるのに適している。つまり、赤外線または熱により、受粉を媒介する昆虫類を集めているとも考えられる。
また、花の底紅の色は、花の中心部が紫外線をより反射させ、昆虫にとっては白く輝いてみえることで呼び寄せることとなる。言わば生存競争の結果の美しい花であると考えられる。(あくまで私見😋)
瑠璃兜大疣タイプ袖ヶ浦継ぎ
瑠璃兜 Astrophytum asterias f.nudum
白点が無い青肌の兜を瑠璃と呼ぶ。野生にも稀に存在するが、この写真は長年をかけて選抜固定し、肌の艶に磨きをかけたものである。
毛疣状のアレオレ(刺座)が大きくフサフサしたものを大疣と呼ぶ。大疣を好むか、主張しすぎないアレオレを好むかは個人的な嗜好であり、強制すべきではない。
なお、写真の株の花は赤みが強いタイプ。兜の赤花は珍重される傾向にある。
同じくメジャーな鸞鳳玉。
三角鸞鳳玉
鸞鳳玉 Astrophytum myriostigma
は一般的には5稜ですが、交配選抜により、3稜、4稜、6稜、8稜…などがあります。これは3稜のタイプ。おにぎりに似た姿と黄色い花弁の縁が黒くてキュートです。
4月の桜の季節から開花し始めました。
碧瑠璃鸞鳳玉(ヘキルリランポーギョク、ヘキラン) Astrophytum myriostigma 'nudum'
白点を生じない青肌のランポー。野生にも稀に出現する。稜にコブ状突起を作る亀甲ランポー、モンストなどに人気がある。メキシコ原産。
咲き始めは黄色い花が2日目にはピンクがかりました。
恩塚亀甲ランポー機雷タイプ
稜にコブ状の突起を生じる亀甲ランポーの最新のタイプかと思われます。モンストローサ的な遺伝も入ってるのかな?
成田ランポーとか、似てるタイプですね。
とにかくこの手は数が少ないために高価過ぎます😭
紅葉碧瑠璃鸞鳳玉
6月24日に咲いていましたので追加します。
花は同じですね。
その他のアストロフィツム属たち
般若(恩塚色)袖ヶ浦継ぎ
般若 Astrophytum ornatum
と恩塚ランポーの交配種だと思われます。
般若はアストロフィツム属最大で刺が強く柱状に育ち、フェロカクタスに近い種と考えられています。稜数は8稜が基本。般若は成長は早いが開花は遅く、接ぎ木の台木にも使われます。
写真の交配種はランポーの遺伝子が強く5稜で、恩塚ランポーの白点が強くでている品種。刺は般若の遺伝を残しています。
5月、つるバラが咲く季節から咲き始めました。
白瑞鳳玉(ハクズイホウギョク) Astrophytum capricorne var.niveum
白点に覆われた肌と細く黒い刺が美しいアストロ。これと兜を交配・選抜して瑞鳳兜が生まれた…と信じたい。(種と芽はその交配の実生)
瑞鳳玉 Astrophytum capricorne が基本種。白点が濃く頂部まで白いタイプが「白瑞鳳玉」、白点が無く細い黒刺を球体に巻きつけるタイプが「群鳳玉」、その黄色い刺は「黄鳳玉」、白点が無く黄〜黒の太い刺を伸ばすタイプが「大鳳玉」であるが、今は学名上で1種に統合された。「大鳳玉」の太短刺改良種「水牛大鳳」と「白瑞鳳玉」は人気があるが、他のタイプはほぼ市場に出回らなくなってしまった。
咲いたらまた写真を変えます。
クラシスピノイデス Astrophytum capricorne cv. Crassispinoides
瑞鳳玉の1つのタイプで、星は少なく刺が長いタイプ。あまり人気が無いため安価です。
カブトメデューサエ、は持ってません😭
花が咲いてない般若、大鳳玉錦、兜錦、ヘキラン錦、紅葉ランポーは掲載していません。
ご要望があれば、本体のみで追加掲載しますね。ではまた〜🖐️✋🖐️✋👋
素晴らしい💓👍
がっちゃん本出せるね💓
全部考えて、経験から綴っているのでしょ
ホントに素晴らしい👍💓大切にしますね👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏