奈良県「三峰山(みうねやま)」。樹氷が見たくて行ってきました。標高1235m、山頂の気温−9°、往復5時間のコースです。どんな世界が待っているのか⁉︎ ぜひご覧ください🤗✨
自宅から電車を乗り継ぎ1時間。
ここは奈良県宇陀市榛原。
駅前から三峰山(みうねやま)登山口までバスが出ている。たくさんの登山客がバスに乗り込む。
僕もその一人。
9時30分、町中は晴れていたけど、山は雪がチラつく曇り空。
でも、元気にいってきます!
最初は谷沿いを歩く。初めからゲイターと軽アイゼンをつける。
山に入る。
スギ林を抜けた。ここまで約45分。
シカの足跡⁈
標高800m。急に雪が深くなる。
春を待つ芽に雪が積もる。
上からだけじゃなく横からも。
突然開けた。標高950m。まだ霧氷はない。
1000mを超えたあたりから広葉樹が増え、徐々にその時が近づく。
風が描く。
雪と霧と
幹の苔たちも
冷たく美しい衣をまとう。
見上げれば
霧氷!
いつの間にかあたり一面、白銀の世界。
城の中にいる。
時間が止まる。
髪の毛が凍っていた。
曇り空に覆われた霧氷の森はモノトーン。
風が流れ
雲が切れる!
蒼と白のコントラスト。
モノトーンの世界が一変する。
幹の黒。空の蒼。白い花々。
一瞬の蒼穹は儚い雪のように姿を消す。
モノトーンの世界。11時。
「霧氷は着氷現象の一種で、氷点下の環境で樹木などに付着して発達する、樹氷、粗氷、樹霜の3つの総称」だそう。
あと少し。
山頂を目指す! 残り900m。
霧氷の林を歩く。
ますます雪が深い。
少し空が明るくなってきたような。
日が差し込む。
きた!
雲のカーテンが開くと、蒼の素敵な背景の前に、霧氷という名の踊り子が立つ。
何人も
何人もが
その身に、白いドレスをまとい踊る。
目が離せない。
公演は短く
再びモノトーンの世界へ沈む。
ここまで2時間15分。あと少し!
標識がこの深さまで埋もれている。
距離4.5km。2時間20分。
三峰山頂上!
標高1235m。
たくさんの子たちが応援してくれた。
そして、僕を拍手で出迎えてくれた。
太陽が近くに見える。
太陽の周りを虹が囲む「ハロ」。
雲が切れそうで切れない。
冬の厳しさと
寂しさと
美しさと
我慢と
期待と
希望を想い
歩く。
少し下ると開けた場所に出る。
八丁平と呼ばれる場所。
今までと違う景色。
眼下の山に雪はなく、孤立した不思議。
モフモフの雪と木々。
しばしの休憩。
山のご飯はいつもコレ!
マイナス9度。体を温めてくれる。
ひと心地つくと、周りがよく見える。
また風が流れ
美しい
蒼穹と白銀が現れる。
声も出ず
自然を想う。
なんて完璧で
力強く
儚い世界。
あっという間に空はその模様を変える。下山。
応援してくれる子たち。
下るのは早い。もうひとつ目的がある。
不動滝。
水の流れはあるものの半分が凍る。
大きな氷柱。
少し離れて見て
ギリギリまで近づく。
氷の牢屋。
滝壺に捕えられる夢を見る。
結界を越えて戻ってきた。
穏やかな世界。
苔たちの群生。
ただいま。
おかえり。
出迎えてくれた子。
ココへ来た証。
体を温めて
春を想う。
わぁ〜おぉ〜〜の世界🙌
樹氷なんか…見た事が無いです……
暖かい部屋で☕飲みながら…
冷たく儚い夢の世界に
招いて下さり…
沢山の夢!希望!…を
頂きました。
楽しかったです👏👏👏
感謝デス(꒪ˊ꒳ˋ꒪)。ෆ。