簡単な選抜基準を画像と共に紹介。
あとは脳内垂れ流しでお送りします。
なるべく画像多めでがんばります。
実生選抜をはじめる前に
まず初めに、我が家の環境はほぼ子株から6、7号鉢までLED管理です。
そのためLED育成を軸に置いた話になります。
用意するのは自分で播種したものでも、フリマサイトやオークション等を利用するのでも良いと思います。
ただし、他の方から購入するのは後述するリスクを理解した上で行う必要があります。
画像のように、中株手前程度である程度ポテンシャルを感じられる株を確保するのを目標に、具体的な画像で解説します。
子株を選抜する際はある程度葉数を揃える必要があります。
流石に3枚程度では難しいです。
4~5枚くらいあると判別しやすくなります。
大体1年程度の育成で葉が4~5枚程度揃い、選抜出来るような状態になります。
やり方については一般的なネットにあるもので問題ないです。
オテロイは成功率も高く比較的簡単です。
管理はLED屋内管理を推奨します。
理由としては屋外では落ちる可能性が格段に高いため、優秀な個体も落ちてしまう確率が上がるため。
また、屋外遮光下にて光量不十分な場合ストレスを与えづらく、徒長気味になり選抜難度が上がります。
これは余談ですが余程管理スペースのある方以外は子株を全て育てるのは難しいと思います。最終的に屋外管理するにせよ、実生段階でLEDであればある程度整った形になるため、選抜で漏れた、余った際は捌きやすくなるメリットもあります。
実例
1年。短葉タイプからの成長例の参考。
2年。こんな感じになります。
ハイペースな育成で実生でも早く表現を出すコツ、といった趣旨の解説ではないです。
私は育成上手いわけでも選抜センスあるわけでもない、ただの素人園芸な点ご注意を。
子株 短葉選抜基準
短葉タイプは基本、良くなりやすいです。
中央に強いシワのあるものは特にコンパクトであったりムチムチになりやすいです。
子株の頃
選抜もしやすいですが、鋸歯がどんな形になるか、良くなるかどうかは正直この段階ではあまり分かりません。
強いものを選ぶに越したことはないです。
2年目、成長した姿
短葉タイプ ★☆☆☆☆
標準的な短葉タイプ。鋸歯が少し弱いが化ける可能性もある。
鋸歯のウネリ、長さ、皺、密度などで選んでいく。
短葉タイプ ★★☆☆☆
ムチっとしているもの。
比較的良くなりやすく、コンパクトであったりムチムチになりやすいが後述のタイプよりはそれなりに出現率もある。確保する場合は播種数にもよるが相応に場所が必要。
コンパクトタイプ ★★★☆☆
コンパクト要素に加え鋸歯が強いもの。こういうのは良くなりやすいですが、成長遅い傾向。
短葉タイプ ★★★☆☆
ちょっとウネリあるタイプ。
短葉タイプ ★★★☆☆
鋸歯密度が高い、ウネリがある、など。
短葉タイプ ★★★★☆
期待できそうなのが早い頃から分かるくらい、特徴のあるもの。
ちなみに超短葉一軍選抜でもこんな風なることもあります🤦♂️
子株 長葉 選抜基準
長葉タイプは正直選抜難しいです。
この段階ではずっと長葉なのか、成長につれ短葉になるのか分かりません。
そのため基本的には短葉タイプを選抜しつつ、長葉は特別に鋸歯の強いものを残すようにしています。
長葉の子株
成長で短葉になるのは、2つ要因があると考えています。
・成長につれそもそも短葉になる個体
・LED栽培下での現象
育成の上手い方の太陽光での管理でも、LEDほどは詰まって短葉ならない為ですね。
長葉タイプの成長例ですが、短葉になっています。
鋸歯を基準にすることで強いまま頑張ってくれる事が多いです。
長葉タイプ ★★★☆☆
鋸歯強い、ウネリあり、内巻き等。
とにかく激しく強いものを。
比較的長葉に多い傾向。成長につれ短葉になるものもありますが、これは正直分からないです。
やや長葉タイプ ★★★☆☆
ウネリ、トップ長め。
長葉タイプ ★★★☆☆
長葉タイプ ★★★★☆
ウネリあり密度高め。
参考目安でいうと悪魔とかのTCを基準にするといいです。
長葉タイプ 参考例。白幽霊のTC。
ウネリあり密度高めなのがわかると思います。
同じく悪魔くんのTC。参考例。
LEDだと比較的短く育ちます。
余談とまとめ
実生にはロマンがあります。
ネームドが最早普及種となり「自分だけの株」を求める人も以前より増えています。
また、投機的な対象としてもTCの影響や市場の飽和などでネームド株が安価になっている今、以前よりも注目されつつあります。
反面、初期から強い特徴の出やすいネームドは「実生選抜」として詐欺に利用されたりすることが、これからはフリマサイトやオークション等で(今もうあるかもしれません)予想されます。
皆さんお分かりかと思いますが実生をやる上でも、ネームドを購入する上でも、目を養うことは最も重要です。
信頼できる人からの取引、自分で播種する、色々あると思いますが見極めは大切です。
最後に
いい特徴の株が出たら、すぐに縦割りや胴切りで増やすのではなく種から生まれた株を大切に、じっくり変化を楽しんでいく育成もまた面白いと思います。
これを読まれた方が自分だけの実生で、最高の株に出会うきっかけになれば幸いです。
(もし、いい株に出会えたらカキコ株分けてくださいね!!)
取りあえず種をまいてみたものの選抜まで考えていなかったので参考にさせていただきます!