春から秋までは花の豊富な季節です。庭の花や野草も加えてのびのびとピッチャーにたっぷり生けましょう
Stefan(ステファン)君の作品
私のコレクションから、高さのあるピッチャーを選びました。オレンジのバラをメインに、下方は紫色の菊を合わせるという、難しい色合わせです。
アドバイス:
緑の使い方に表情があり、ナチュラルな雰囲気がよく出ました。
バラだけが浮き出て見えるので、白っぽい花を加えることを提案しました。スターチスやスズラン菊などもありましたが、彼は小ぶりのスイセンを選びました。白を入れることで花の部分にやわらかさがでて、花器のグレーとも色が近くなり、一体感が出ました。形は変えずに、私は左の奥にギボウシを一枚加え、奥行きを出し、左に伸びた枝の葉をかなり落として、軽さを強調しました。
Heidi(ハイジ)さんの作品
この角度では取っ手が見えませんが、マットな黒いピッチャーです。私のコレクションから選びました。
いろいろな花を入れず、シンプルにバラを楽しみたいということでした。
アドバイス:
基本的には花を4本使うのはバランス的に賛成しないのですが、3本ではボリュームに欠けるので、今回は4本にしています。黒の器はどんな色も受け入れるのですが、ここまで黒の面積が大きいと、それなりに多くのグリーンや花材を入れることで華やかさを出せるのですが、ここでは本人の好みを尊重してシンプルに徹底しています。アスパラとバラだけでは表情が単調なので目立ちすぎない長さで、スパイスバインを加えました。
Penni(ペニー)さんの作品
シンプルな古いミルクピッチャーを持ってきました。水差しよりはかなり小さいので、メインは大きな花ではないほうがいいですよねと言いながら、緑にほんの少し赤を加えたようなおしゃれなカーネーションを使いました。
アドバイス:
緑に使っていたのはアスパラガスでしたが、印象が弱いので、メリハリを出すには強いグリーンを加えたほうがいいというアドバイスに、ペニーさんは班入りのギボウシを加えました。アストランティアもギボウシも下向きなので、元気さを出すために、スズランを加えました。カーネーションの後ろにあった長いナデシコを短くして、手前に入れました。
Anita(アニータ)さんの作品
持参してきたすんなりしたピッチャーは大きさも手頃で、デザインも派手ではないので、どんな花材でも合いそうです。
アニータさんの選んだのはユリです。
他に紫のアスターと緑色の小菊でまとめていました。葉物にはギボウシを2枚使っていました。細いハクロニシキの枝をアクセントに入れました。
アドバイス:
全体的な形はとてもいいと思います。ただ2枚のギボウシは重く見えたので、それらを抜いて、ハクロニシキを多めに散らします。白とユリの組み合わせでは、ユリの美しい色ががよく出ないので、後ろに濃いピンクのスプレーカーネーションを加え、引き立つようにしました。
Danise(デニース)さんの作品
デニースさんはこの日忙しいので、お稽古に顔だけ出し、お花を選び持ち帰りました。のち、写真を送ってくれました。
クリスマスの頃に使った緑のピッチャーを今回も使います。この緑はヒイラギの模様になっています。
濃いピンクのカーネーションと、やや薄いピンクのアルストロメリアを合わせたアレンジがいいと思います。
アドバイス:
長さも短めでタイト、花器とのバランスや花材同士のバランスもいいです。右にチラ見せしたスパイスバインのツボミが、良いアクセントになっています。
ハクロニシキの葉がもう少しアルストロメリアの花と花の間に入ると、さらに素敵に仕上がったと思います。
Valerie(バレリー)さんの作品
私のクラックガラスの花瓶を選びました。この花瓶は色がきれいですが、ちょっと花材を選ぶのが難しい色です。挿し口も細いのであまりお花を使えません。
カーネーションとアルストロメリア、白い小菊にアスパラガスを合わせました。
難しい形をうまくまとめました。
アドバイス:
花瓶の色が強く、花はやや面白みにかけるので、右上にスパイスバインのツボミを、左にアストランティアとヒペリカムを加えて、動きのある形にしました。
ピッチャー生けの時は詰め込みすぎるくらいが、かわいらしく仕上がります💕
Elaine(イレーン)さんの作品
頂き物の素敵なアンティークの器を持ってきました。初めて見るものでした。
オリエンタル風の図柄です。もしかして日本製?
イレーンさんはピンクのアルストロメリア、黄色い菊、クリーム色のスナップドラゴンを花材に選びました。葉物は濃い緑を選ぶと全体が重くなるので、軽やかなユーカリを入れて動きを出しています。素敵に仕上がりました。
アドバイス:
ユーカリがさらに花器とマッチするように、やや煮た色のエリンギウムを加えました。目立ちすぎない程度に入れます。また直立していたスナップドラゴンを、他との統一感を出すため、やや倒すように入れ直しました。花材を多く使っているため、しっかりと好きな角度に留めることが、可能です。
Mary(メアリー)さんの作品
彼女は自分の亡くなったおばさんの家族、というまさにアンティーク。小ぶりのミルクピッチャーだと思います。小さいのでやや花材を選ぶのに時間がかかります。普通サイズのバラやユリでは大きすぎるので、スプレーマムとスプレーカーネーションを使います。アストランティアも入れて、ピンクのスナップドラゴンを使いたい、と悩みます。
アドバイス:
そのまま使うには長すぎるスナップドラゴン、ハサミを入れて分離します。花先の方を見せてアクセントに、ピンクの大きいところは後ろにちょい見せです。花瓶が黄色なので、あまり多く緑を使うとくどくなります。モサモサのスパイスバインの葉を落とし、スッキリさせました。
Audrey (オードリー)さんの作品
チェリーさんのお母さんです。
華やかなお花が好みです。
私の大きめティーポットを使います。剣山を入れる人もいますが、ない方が自然な形に仕上がります。
濃いピンクのカーネーション、スナップドラゴン、ユリを合わせてきれいな色を集めます。選んだ葉物はアスパラガスで、大きすぎる葉物より、この方がくどくならずずっといいので、花材の組み合わせは成功です。
アドバイス:
スナップドラゴンは後ろの中心に入っていました。あまりに唐突に現れたように見えるので、アスパラの流れに沿うように横に流します。白っぽい色が下がることで花器との調和が生まれます。
ハンドル近くに白いアルストロメリアが入っていましたが、ハンドルを見せるために緑のヒペリカムに置き換えました。
Cherry(チェリー)さんの作品
渋い物好きのチェリーさんは私のコレクションから、古いグレーのミルクピッチャーを選びました。
「今日は生け花を忘れて自由にね〜」と私が言っているのに、やはり和の雰囲気に生けてました😃
アドバイス:
小ぶりの器なので、大きな花は使えません。器と一体化したような色合いを選び、長い枝でうまく流れを出しました。赤いアルストロメリアが同じ場所に高く入っていたので、短くきりっとスパイス程度に見せます。また、直線ラインに柔らかさを出すため、アストランティアを左右に加えるようアドバイスしました。
Marguerite(マルガリータ)さんの作品
きれいな空色のいいサイズのピッチャーを持参してきました👍これはなかなか季節的にもサイズ的にも良さそうです。
自分です花器を購入し持参してくることが多いですが、大き過ぎたり、柄が大きすぎて使いにくかったりと、奮闘中。
今回はちょうどいいものを選びました。
アドバイス:
好きなバラをどちらか選べないので、両方でもいいですか?と聞かれ、今回は細かいことにこだわらずに生けることができるピッチャー生けなので、2色でも3色でもと答えました。
バラとアスパラガス、白いアスターでまとめていましたが、ややおとなしすぎるので、スパイスバインでアクセントを作り、やや強い緑のギボウシを右後ろに加えました。
Ruth(ルース)さんの作品
とても素敵なアンティークのピッチャーを持ってきました。初めて見たのですが、何やらオリエンタルな印象を受けます。とても素敵です。
アドバイス:
ユリは外せないと最初に選び、他にはアスパラガスと白い菊を選びましたが、白では器とのコントラストが強すぎたので、紫がかった菊に置き換え、取っ手とのバランスを取るため、リリーグラスを2本加えました。
Donna (ダナ)さんの作品
シンプルで可愛らしいピッチャーを持参してきました。
静かな色のものには派手な色を合わせがちですが、白い菊を使い、野原から摘んできたようなアレンジがとても可愛らしいと思います。
アドバイス:
エリンギウムのところに、緑のヒペリカムともう一本ヒヤシンスが高く入っていましたが、ヒヤシンスを控えめにしたほうが、器との調和が保たれます。
とても素敵な作品だと思います。
Linda (リンダ)さんの作品
アドバイス前
体調が悪かったので花材だけを取りに来て、家で生けたものです。最初に生けた写真はこれです。
アドバイス:
全体的に花材の茎が長すぎます。
ピッチャーに生ける時は、ボリュームのあるような形に生けると落ち着いて見えるので、花材は短めにとアドバイス
Linda(リンダ)さんの作品
アドバイス後
こちらはリンダさんが自分で生け直したものです。まだ切り詰めが足りない感じはありますが、最初のものよりは器と調和して見えますね。
私の作品
お稽古の後に生けたものです。この日、数人の生徒さんが残っていて、少ない花材でもピッチャー生けが出来るのですか?と聞かれたので、花を少なめに、ギボウシの葉を大きく使った作品にして、こういうのもありですよ、と見てもらいました。色々な色の葉ばかりを使っていけるのも、楽しいと思います。
sasukemama倶楽部の皆さんの作品
せんこ*さんの作品
素敵な器はビールのジョッキ🍺?
まさに夏らしく良いではないですか。
いつも季節の花や庭の花をうまく生けて見せてくれます🩷
倶楽部の部長さん、応援団長さんいつもありがとうございます。
涼しげな色の組み合わせも、器とのバランスも素敵にまとまっています。
まっky さんの作品
豊富にあったクリスマスローズとスイセンの花をおおらかにい生けたものです。
バランスのことだけ言うと、やや全体に茎が長い気がします。器から離れた場所には大きな花首がない方が、軽やかに見えます。でも、これはピッチャーやティーポットなどに自由に生けるテーマなので、豊富なお花を見せることができれば、成功です。なので細かいことは抜きにして素敵なアレンジです。見えている前だけではなく、後ろに緑の葉物を入れると、更に奥行きが出ます。
こういったテーマのときは生け花とはまた違った楽しさがありますね。庭のお花でのアレンジ、いつも楽しみにしています。
まとめ
私の作品
モコモコと短いものばかりが花材となっているのは、生徒さんが使えなかったものを使っているためです。もったいないですから、小花アレンジや窓辺シリーズの小花としていつも利用しています。
野草でも庭の花でも組み合わせによって色々な表情を見せてくれる、自由なアレンジ、皆さんもぜひお試しください。最後までみどりのまとめを見て下さりありがとうございました。
生徒さんたちの作品、各自、違う花器で、花材も自分で選べて楽しそう。
昔、先輩に誘われた職場の華道部を3ヶ月で離脱した私ですが😅見ているとまたやりたくなります。フラワーアレンジメントを先に習っていたので、オアシスに挿すことに慣れてしまうと、どうも剣山が苦手で😅
自宅にピッチャーはいくつかあるので練習してみます。
荷造り頑張ってくださいね🍀