久しぶりに大雄山に行って来ました。春の花はすっかり終わっていましたが、沢山の植物特にシダを見る事が出来ました。
前編は種子植物を、後編はシダ植物を紹介します。なお、同定の為に使ったソーラスや鱗片を写した写真は省略します。
ホタルブクロ
キキョウ科ホタルブクロ属
優しいピンク色の花が咲いていました。
アリドオシ
アカネ科アリドオシ属
花も果実も有りませんでしたが、蟻をも突き通すような鋭い棘で「アリドオシ」と分かります。果実は赤くなり、縁起物として一両と言われます。『千両万両有り通し(アリドオシ)』とダジャレて、正月には3鉢を揃えて飾る風習も有ります。
カントウミヤマカタバミ
カタバミ科カタバミ属
春先に白くて可愛い花を咲かせますが、今はその時期は終わり見られませんでした。
周辺では、ムラサキカタバミやアカカタバミが咲いていましたが写真は撮りませんでした。
マタタビ①
マタタビ科マタタビ属
夏梅の別名のごとく、梅に似た可愛い花が咲いていました。中国原産のキウイフルーツや日本原産のサルナシも同属です。
マタタビ②
マタタビ科マタタビ属
マタタビは蔓植物なので、他の植物(樹木)に絡んで葉を広げます。だから、あまりにも繁茂すると、踏み台になった植物は弱って仕舞います。
マタタビ③
マタタビ科マタタビ属
マタタビの花はとても可愛いですが、下向きに咲くので虫には目立ちません。そこで花期にだけ葉を白くして花が咲いている事を飛んている昆虫にアピールします。
ユキノシタ①
ユキノシタ科ユキノシタ属
比較的ありふれた植物ですが、山の中で咲いている姿を見るとハッとさせられます。
ユキノシタ②
ユキノシタ科ユキノシタ属
苔むした中に咲く姿は幽玄です。
カントウマムシグサ①
サトイモ科
この姿だけから同定するのは難しいですが、この地域に自生するテンナンショウ属はカントウマムシグサとホソバテンナンショウ、ウラシマソウ、スルガテンナンショウ、ムサシアブミだけなので、カントウマムシグサとしました。斑が入った葉が美しいです。
カントウマムシグサ②
テンナンショウ属
カントウマムシグサとした理由の一つにこのマムシ模様の偽茎が有ります。
セッコク①
ラン科セッコク属
花期は過ぎていましたが、あちこちでセッコクを見る事が出来ました。
コレは石碑の上のセッコク。かなりの大株でした。
セッコク②
ラン科セッコク属
樹木に着生している姿には逞しさを感じます。
セッコク③
ラン科セッコク属
ランの種子はとても小さく風に舞って再び樹木に降り立ちます。樹木に着いても自力では発芽できず、ラン菌と総称される菌類の助けを借りて発芽します。そのラン菌と巡り会えるかも運任せです。非常に低い確率を乗り越えてこうやって発芽、成長しているのです。
カヤラン①
ラン科カヤラン属
カヤランもこの大雄山では比較的よく見かけランです。花期はとうに過ぎ、実が成長していました。
カヤラン②
ラン科カヤラン属
植栽のツツジの小枝に、地衣類とセッコクとカヤランがびっしりと着いていました。
杉①
ヒノキ科スギ属
大雄山の巨杉群は県指定の天然記念物です。その中でもこの杉の姿には風格が有りました。
杉②
ヒノキ科スギ属
その杉を近寄って見上げたところ。様々な植物が着生しているのが見えます。
大雄山最乗寺の仁王門
大雄山駅からこの最乗寺仁王門までは約1.1km。徒歩でここまで歩くと幾つかのシダを見る事が出来ますがここからが本番です。
てんぐの小路入口
仁王門の直ぐ近くにこのてんぐの小路が有ります。ここから約2km歩くと最乗寺に到着します。この整備された道の左右を見ながらゆっくり観察します。
大雄山最乗寺(道了尊)の大天狗
迫力が有ります。天狗伝説が有り、パワースポットでもあります。
小天狗
大天狗とともに、人々をあらゆる災厄から救うとされています。
マタタビの葉が白くなる理由に甚く納得。そんな理由があったとは😆