久しぶりに大雄山に行って来ました。春の花はすっかり終わっていましたが様々な植物を見る事が出来ました。後編はシダ植物編です。
同定には鱗片やソーラスの形など様々な写真を見比べて決めましたが、ここにはほとんど載せていません。
シダが沢山有ったので、前編、後編に分けました。
ホシダ
ヒメシダ科ヒメシダ属
見分けるのが難しいシダの中で、このシダは分かりやすい種類です。
ハカタシダ
オシダ科カナワラビ属
ツヤが有ってかっこいいシダです。斑が入る個体が人気ですが、斑が無くても美しいです。
イワガネソウ
ホウライシダ科イワガネゼンマ属
やや大型のかっこいいシダです。写真からは分かりませんが、葉脈が網目状になっており、イワガネソウと判断しました。
オオバノイノモトソウ
イノモトソウ科
大雄山周辺で一番個体数が多く、あちこちで大群落をつくっていました。
シロヤマシダ①
イワデンダ科ノコギリシダ属
1枚の葉が1m以上になる大型のシダです。ツヤのある濃い緑色が綺麗でした。
シロヤマシダの名前は、鹿児島市に位置する城山に因みます。城山は標高こそ107mと低いですが、自然が豊かで、シロヤマの名を冠した植物が複数有ります。
シロヤマシダ②
イワデンダ科ノコギリシダ属
この一画にだけとても大きな群落が有りました。
ナチシダ
イノモトソウ科イノモトソウ属
シロヤマシダの群落の中に一株だけ有りました。大きなシロヤマシダよりも更に大きく壮大でした。南方系のシダがこの場所で自生している事にびっくりしました。神奈川県では絶滅危惧Ⅰ類に指定されているらしい。
オオカナワラビ①
オシダ科カナワラビ属
一見、ハカタシダかと思いましたが、ソーラスが辺縁寄りに着いていたのでオオカナワラビとしました。最下羽片下向きの小羽片が長くなっていないのが気になります。
イノデ
オシダ科イノデ属
春先、新葉が展開する時に、鱗片がびっしり着いたクルクル丸まった新芽の姿が猪の前脚(手)に似ているから猪の手。この仲間には似た種類が多く分類が難しいグループです。
イノデモドキ
オシダ科イノデ属
イノデに似ていますが、葉身の幅がやや狭く、葉先が伸びているのが特徴です。
ウラジロ①
ウラジロ科ウラジロ属
1枚の葉が数年に渡って伸び続ける事、葉の裏が白い事から、長寿や誠実勤勉の象徴として、縁起物として飾られます。
ウラジロ②
ウラジロ科ウラジロ属
ウラジロの葉裏です。
ヤブソテツ
オシダ科ヤブソテツ属
この仲間も分類が難しいグループです。整った姿がかっこいいです。
ヒロハヤブソテツ
オシダ科ヤブソテツ属
ヤブソテツに比べて羽片の数が少なく、普通8対付きます。この株は7対付いています。
フモトシダ
コバノイシカグマ科フモトシダ属
よく見かけるシダですが、同定は難しいグループです。
ゲジゲジシダ①
ヒメシダ科ヒメシダ属
名前が面白くて分かりやすいシダですが、最近2タイプ有る事に気づきました。こちらか従来から認識しているタイプです。
ゲジゲジシダ②
ヒメシダ科ヒメシダ属
こちらのゲジゲジシダの葉身は紡錘形の様に基部と先端が細くなり、中央が膨らんでいます。
ベニシダ
オシダ科オシダ属
ベニシダはよく見かける普通のシダなのですが、実はそんなに簡単ではありません。似た種類が多く、しかも交雑して雑種も生まれます。だから名前を上げる時はとても慎重になります。
クラマゴケ①
イワヒバ科イワヒバ属
名前にコケと付きますが、コケ植物ではなくシダ植物です。とは言え、シダ植物門ではなくヒカゲノカズラ植物門に属しているので、所謂シダ植物とはかなり遠縁になります。
クラマゴケ②
イワヒバ科イワヒバ属
あちこちでかなり大きな群落を見ました。
カタヒバ
イワヒバ科イワヒバ属
近年、国内外来種のイヌカタヒバがあちこちに生えているので、慎重に検討しました。
初夏の緑色も綺麗ですが秋の紅葉も綺麗です。
イヌワラビ①
イワデンダ科メシダ属
あちこちで雑草の様に生えていますが、山で見ると美しく見えます。
イヌワラビ②
イワデンダ科メシダ属
こちらは色が違うタイプです。
コウヤコケシノブ①
コケシノブ科コケシノブ属
沢沿いの湿度が高い場所の杉の大木に着生していました。
コウヤコケシノブ②
コケシノブ科コケシノブ属
コウヤの名は高野山に由来しますが高野山限定ではなく広い範囲に分布しています。
ウチワゴケ
コケシノブ科アオホラゴケ属
この植物も名前にコケが付きますがコケ植物ではなく、こちらは正真正銘シダ植物です。矢張り湿度の高い場所に生える大木に着生していました。直径1cm前後の扇型の可愛い姿が特徴です。
植物観察って楽しいね(๑˃ᴗ˂๑)♬♡