先に投稿した第5章に続いての詩集からのイメージ
2006年プライベート上梓
プライベート詩集
「ここ数年のリアル」より 第1章①
※写真
20191019
回想 ⅰ
土曜日 午後
寒い日 暑い日
子どもには関係なかった
ともだちと ほたえながら
坂道 あがって
教会のとなりの いつもの部屋
高台から 太陽のひかりは
色を変えながら まちをてらす
雨の記憶は ない
異国につながる窓があるとすれば
ここはまぎれもなく その場所
さいごのおやつが 楽しみだった
はじめての英語の教室
小学3年から6年まで続いた
うっとりとした 土曜の午後
おばあちゃんと 同じ年・同じ国の人と
考えることができなかった
ハイカラな 英語の先生
お礼がいいたかった 心から・・・
ずいぶんたってから ほんとに時が流れてから・・・
Dec.9th '01 IMAZATO
「ここ数年のリアル」第1章②
※写真
20191019
ナイル
夜の帳はゆるやかに
漆黒を招待するインディゴブルー
化鳥の囁き
進化を拒む一隅
秘め事にもならない
密かな溜め息
大きく慈しみの笑顔
川面に浸す 瑠璃色の夢
「いつかきっと・・・」
ファラオの掠れ声
幻聴に振り向くも
地平の果て
ただ
ひときわ ひかり輝く
名も無き 星 ひとつ
今日もここで
幾千年の夢想に馳せる
"NILE"
Jun.27th '02 TAKATSUKI
「ここ数年のリアル」第1章③
※写真
20191026
回想ⅱ
気がつけば 「そこ」に座っていた
長机3人掛け4~5 「コ」の字型
パイプ椅子10くらい の 1席
初めて見る ホワイト・ボード
会議室みたいな部屋の3分の1
サッシ窓は すりガラス?
外は夜の暗さか
時間感覚、少し麻痺
「なんとなく、ただ、なんとなく」
家から5分のスーパー2階
新規増設 プレハブ部屋
「看板」 あったのかしらん
同年(らしい)男4 女2
表情 少し重い? 記憶不鮮明
中年男性1 いや 4
たぶん初日 なら 4
途中の記憶 であれば 1
手渡された コクヨ紙ファイルB5版
生まれて初めて 穴あけパンチ
ファイルする 「向き」はあっていた、らしい
男性にほめられる。 うれしい。
こうして、初めての「塾」は
開講初日を 双方緊張で迎える
中2のときの ある日
知った顔 女1
「へー・・・」
なんとなく、不思議
教師全員 学区公立高校教師
うち、一人の所属する高校に
合格したとき 既に彼は転任
同じ中学の女 高校の同級生として
進学 仲間意識 変わらず
20年後には 跡形も無かった
初めての塾 (名前すら 忘れた)
10年後でも 有ったんだろうか?
「恩師」たちとは その後
1度も会っていない
いま、不思議な因縁から
彼らの後を、なぞるように
仕事をしている
2001,12,14 Takatsuki
「ここ数年のリアル」第1章④
※写真
20191025
回想 ⅲ
♪ぐああああああん
♪どどどどどっ! ばしっ!
「はっはっは」「わっはっは」
「おつかれさまでしたぁ!!」
"がしゃっ"と音をさせて重いドアを開く。
防音完備・淀屋橋のテナントビル2階
いつものスタジオ「g.」
1980年 大学は5年目の冬
バンドのメンツは いつものヤツら
ちょっぴりキッチュで 根は真面目
不器用なんや! お前ら!(オレもか)
なぜかついてた夕方のテレビ
普通つけないし、見ないぜ
夕方のスタジオのリハ後のテレビ
でも、何故かついてた
ニュース一発
「今日・・・時・・・分頃
ニューヨークの自宅を出たところで
・・・・・・が撃たれました。」
「何やてぇ!?」
「おい、ジョン・レノンが
撃たれたらしい・・・」
「撃ち殺されたらしい!!!?・・・・」
「嘘やろぅ?」
「・・・・・・・・・・・・」
長ーーーーーーーーい 沈黙
の
あとで
スタジオ代はらって
出てきた
みんな
無口になって
多分、その時、なにか、が、変わったんだろう、
と
思う
翌年の同じ日、同じ頃、連れ合いとヨーロッパの大都市を歩いてるなんて
「その時」は
1ミリほども予測できなかったんだから・・・・・
add.22years
Dec.8th
Takatsuki/Imazato
「ここ数年のリアル」第1章⑤
※写真
20191015
ナイル 2
砂漠を駆け抜ける風
密林を吹き抜ける風
川面で出会い 渦をつくる
西からの赤い光
東からの青い翳
夕べで出会い 微粒子を撒く
とおいとおい父祖の地には
誇り高き溶暗の黒
嘆き悲しみ怒り歓びそれらすべて
原色の吐息に巻かれ
夢と希望未来雄叫び声に出して
とどけとどけとどけ
異国の人よ
沈む想い浮かぶ想い
母なるナイルの汀に寄せては帰す
水の泡
ナイル 2
02 Dec.8th TAKATSUKI
「ここ数年のリアル」第1章⑥
※写真
20191015
オペラ
あなたは歌う つよく、やさしく
あなたは叫ぶ 激しく、燃えるように
あなたの歌が 響く、とどく
あなたの声が しみこむ、おくのほうへ
高まる器楽の演奏の音の波間に
ゆらめいて時折妖しく輝きを
投げかけるトーン、ノート、リード
受けとめたはずの過去の思い出
ひと時の現(うつつ)に棲む見知らぬ世界
連れ去った私の大切な魂のひとかけを
立ち昇る硝煙とルビーの混ぜ物をゆらゆらり振りながら
泣き出した遠い日々の風の中の旋律と
私は沈む 沈む 沈む、沈む
沈みながら渾身の力を込めて
見開いた目に映る それは幻
夢見の涯の 明日を超えた無限の時間
私は歌う 声高らかに
とどく事さえ考えもせず
あきらかな事 調子外れに・・・
あの人は眠る 眠る、眠る
よみの世界のしもべとなりて
"オペラ"
2002.Dec.21st Takatsuki
「ここ数年のリアル」第1章⑦
※写真
20191026
それでも私は旅に出るだろう
何度も方角を間違えた
見当違いのところにばかり出くわす
よそよそしい人ごみの中
時間ばかりが過ぎた
それでも私は旅に出るだろう
言いようも無い違和感と
例えようも無い浮遊感に
おきざりにした良心のかけ
曇り空が重い
それでも私は旅に出るだろう
人知れず涙を流し
いい知れぬ倦怠の中
齢を重ねた鬢に混じる銀色
ため息ついて見つめる
それでも私は旅に出るだろう
ここは魂の棲みか
無限の安らぎと
伝わる温度の安逸に惹かれ
手と手をにぎりしめる
それでも私は旅に出るだろう
いく度めかの終着駅に
たどり着いた終止感
明るい喧騒にまみれ
多くの人を思い浮かべ
もたれられたりもたれたり
うたかたの戯言連ね
もうどこにも行きはしないと
固く誓う己と仲間に
消えないように見張っていてと
叫ぶような心でそっとつぶやきもせず
だだをこねていたい
そうしていられるなら
離れ離れは考えたくも無い
それでも私は
旅に
出るだろうか・・・・・
「それでも私は旅に出るだろう」
2002 Dec.22nd Takatsuki
おはようございます😊
去年の10月の緑のまとめ🌲🟩気がつかなくて今朝 見せて頂きました😊
サタティさんは一生旅していく人のように思いますね…
今現在の旅はどんな感じなんでしょうね😉
写真の下に今里って書いてあったのでなんだか懐かしくなりました😊
実は娘が16年前に今里の次の駅 八戸ノ里に住んでいた時のことを思い出しました😊
暖かくなってきて桜のお花の咲く季節になってきましたね
季節は巡り巡って行きますね🍀*゜