かつて、そこにいた場所に舞い戻り、微妙なズレを感じながら、さまよう記憶と記録
キッカケはその花を見たところから
その花に目がとまった
平成の初めごろ以来の知人宅に行く途中の公園、日差しは強い
知人宅を後にして、とある小路の途中に門を閉ざした学校があり、その中庭には花が
駅の近くの橋
整然と規律正しい
帰路につかず、新たに足を伸ばし月を見て
商店街のアーケードを抜けて、横道は黄昏
空き地で月を見上げた
空き地で月を見上げた 2
あかりはふつう温かく感じるはずだが
横丁から月を見ていた
月を見上げた
地下鉄駅前に出て、月を見た
ここで地下鉄、予定外の駅目指して
ここも数年ぶり、苦しい記憶の場所を懐かしむ
空を見上げて目をまわす
団地の月
町場の月
川面、橋を渡るとき
川の向こうの月
橋の真ん中で見た月
家路の途中に連れ合いと合流
異国風の眺めと月
現実とのズレは、その前から始まっていた
ホームから見た花に出会う前の時を戻る
もう一つ戻る
さらにもどる
公園の樹々たちの語らいに戻る
静かな午後に
空をくぎる、どうやらこの辺りから揺れだしていた
最後、これにたどり着くのか、この色
最近はくーちゃんを探して雲を見てます。