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ほうれん草の栽培・育て方|プランターで簡単に育つ?種まきや間引きの方法は?

  • ヒユ科
  • ホウレンソウ属

冬が旬のほうれん草は、栽培難易度も低く、初めて家庭菜園に挑戦する方にもおすすめの野菜です。種まきをしてから1〜2ヶ月で収穫できるのも、育てがいを感じやすくて嬉しいですよね。

今回は、家庭菜園のスタートにもぴったりな、栄養満点ほうれん草の育て方をご紹介します。

ほうれん草の栽培場所

ほうれん草は日当たりのいい場所が好みですが、冷涼な気候で育つので暑さには大変弱いです。ですので、直射日光が長時間あたらない場所でも育てることができます。強健なので多少日当たりが悪かったり、半日陰でも育っていきます。

地植えはもちろん、鉢植え・プランターでも栽培可能です。鉢植えの場合は10号以上、プランターの場合は50cm前後のもので、深さが25cm程度あるものを用意するといいです。

ほうれん草の土

ほうれん草は酸性の土を嫌います。日本は一般的には酸性の度合いが高い土壌がほとんどなので、播種前に酸度の調整を行いましょう。

プランター栽培の土づくり

イラスト:プランターの場合の野菜の土づくりの方法

ほうれん草をプランターで育てる場合、土の配合は【赤玉土(中粒)6:腐葉土4:バーミキュライト1】の割合で用意して、用土量に適した緩効性の化成肥料をいれ、用土1ℓに対して2gほどの苦土石灰(有機石灰の方がおすすめ)を混ぜて、1週間ほどなじませたら土づくりの完了です。

菜園・畑栽培の土づくり

イラスト:畑の土づくり

ほうれん草を直種で育てる場合も、種まきの2週間以上前に、1㎡あたり200gの量を目安に苦土石灰をすきこんでおきます。

1週間たったら1㎡あたり完熟堆肥を2kg、化成肥料を100gをまいて混ぜ合わせておきます。その後1週間、土をなじませて準備完了です。

ほうれん草の種まき

種まきする時期

ほうれん草は3月中旬〜4月中旬の春と、9月上旬〜10月下旬の秋の2回、種まきができます。

春まきでは、とう立ちしてしまうことが多いので、春まき用の品種を選びましょう。ほうれん草は冷涼な環境で生育しますし、寒さによって甘みが増すので、初心者は秋まきがおすすめです。

種まきの前の芽出し

ほうれん草の種は、表皮がかたく発芽しにくいので種まきの前に発芽させておくと安心です。

種を水に一晩、もしくは1日浸して、湿った布で包んで乾燥しないようにポリ袋にいれたら、冷蔵庫に2〜3日保管します。1mmほどの芽がでた種が、全体の1割程度にまでなったら種まきをします。

表皮を取り除いたネーキッド種子や、特殊処理されたプライマックス種子などの場合には、そのまま種まきをして問題ありません。

プランター栽培の種まき

イラスト:プランターでのほうれん草の種まきの方法

ほうれん草のプランター栽培での種まき手順は次の通りです。

  1. プランターに底穴ネットを敷いて、底が見えなくなるまで底石を敷き詰める
  2. 野菜用培養土や配合した土をプランターの8分目ほどまでいれる
  3. 深さ1〜2cm程度の浅いまき溝を10cm間隔でつくる
  4. 1〜2cm間隔で溝に種をかさらないようにまく
  5. 溝の両脇の土を戻して溝を埋め、種と土が密着するように、軽く手で押さえる
  6. 種が動かないように優しく水を与え、発芽するまでは土が乾かないように管理する

菜園や畑栽培の種まき

イラスト:畑の畝 畑に種を直まきする方法

ほうれん草を菜園や畑で育てる場合、種まきの手順は次の通りです。

  1. まず高さ10cmほど、幅は60〜90cmほどの畝をつくる
  2. 深さ1〜2cm、幅3cm程度のまき溝を15cm間隔でつくる
  3. 種同士を1〜2cm離してばらまきする
  4. 種の上に土を約1cmほどかぶせて、軽く手で押さえる
  5. 種が動かないようにたっぷりと水をあげ、発芽するまでは乾燥させすぎないようにする。

ほうれん草の水やり

ほうれん草は乾燥が苦手なので、畑栽培やプランター栽培にかかわらず、水はたっぷりとあげましょう。

とくに種まきしてから発芽するまでは、プランターにラップを張って通気口の穴をいくつか開けるなどして、乾燥させすぎないようにしてください。

プランター栽培の水やり

ほうれん草をプランターで育てる場合、表面の土が乾いたら、底穴から水が漏れ出すくらいしっかりと水やりをしていきます。

菜園・畑栽培の水やり

ほうれん草を菜園や畑で育てる場合、雨の日以外、晴れの日は毎日水やりをするくらいがいいでしょう。ただし、晴れていても、土が十分に湿っている場合は水をあげるのは控えてください。

ほうれん草の間引き

イラスト:ほうれん草の間引きのやり方
ほうれん草の活発な生育をうながすため、収穫までに3回間引きを行います。思い切って間引くことが、美味しいほうれん草への収穫につながります。

1回目の間引きは、本葉が1〜2枚生えそろったところで行いましょう。育成の悪い株を選んで、株間が2〜3cmになるように間引いていきます。残す株が抜けないように、株元を抑えながら指で抜き取ってください。間引き後は、土の表面を軽くほぐして、株元に土寄せしましょう。

2回目の間引きは、草丈が5cm程度になったら行います。株間が5cm程度あくように間引いていきます。

3回目の間引きは、草丈が8cm程度になったら行います。生育の悪い株を選んで、株間が8〜10cm程度になるように間引きしましょう。

ほうれん草の肥料

ほうれん草の肥料は、2回目と3回目の間引きと同じタイミングで追肥を施しましょう。間引き直後に、1㎡あたり20〜30g程度の化成肥料を、株列の間にまいていきます。土を軽くほぐしていきながら肥料と混ぜ合わせ、株元に土寄せします。

このとき葉に肥料がつかないよう、気をつけてください。

その他のほうれん草のお手入れ方法

雨よけ

春まきのほうれん草は、梅雨など雨にあたる機会が多く、根腐れや病気の原因になります。トンネル支柱をプランターや畝に立て、ビニールで覆って雨よけをしておきましょう。

厳寒期の対策

遅くに植えた秋まきのほうれん草は、発芽率が下がってしまうので、寒冷紗や不織布を土の上に被せて防寒・保湿を行いましょう。霜がおりるような厳寒地域の場合にも、寒冷紗や不織布を被せると、葉先の傷み防止になります。

ほうれん草の収穫

ほうれん草は、種を植えてから収穫まで30〜50日程度かかります。草丈が25cm程度になったら収穫の目安です。春まきのほうれん草の場合、暑さに弱って葉が黄色く枯れていくので、気候を気にしながら早めに収穫するようにしましょう。

ほうれん草の育て方で注意する害虫・病気

ほうれん草はアブラムシやネキリムシ、ハダニ、ヨウトウムシなどが発生しやすいです。普段から観察し、葉に虫食い穴や斑点がある場合は排除して、殺虫剤などで駆除しましょう。

かかりやすい病気には炭疽病、うどんこ病、灰色かび病などが挙げられます。間引きなどをして風通しをよく保ち、発見した場合には取り除きましょう。

ほうれん草の花言葉

ほうれん草の花言葉は「健康」「活力」などがあります。ほうれん草はビタミンA、ビタミンC、カロテン、鉄分、カルシウム、マグネシウムなど、栄養が豊富な緑黄色野菜です。そのことからも健康的な花言葉がついたとされています。

ほうれん草の育て方のコツを抑えよう!

ほうれん草は和食にも洋食にもつかえて、使い勝手のいい栄養満点な野菜ですよね。とくに寒さで甘みが増したほうれん草は別格の美味しさですよ。家庭菜園ビギナーの方も、ほうれん草なら安心して育てられるので、ぜひ挑戦してみてください!

この記事を監修した人

小野未花子

文化農場3代目・家庭菜園プロデューサー。 野菜苗生産農家に生まれ、幼い頃から農場で育ち、家庭菜園が当たり前の環境で育ってきた。園芸大国である英国ロンドンに4年在住時に、再度家庭菜園の魅力を認識。日本に帰国後農家を継ぎ、日本での家庭菜園文化の拡大に努めている。 家庭菜園インストラクターの資格も持つ。
GreenSnap STORE:https://greensnap.co.jp/collections/producers-bunkanoujyou
WEB:https://bunkafarm.co.jp

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ほうれん草の基本情報

ジャンル
野菜
形態
一年草
学名
SpinaciaoleraceaL
別名
原産地
中央アジア

ほうれん草の性質

栽培難易度
易しい
耐寒性
強い
耐暑性
弱い
耐陰性

時期

種まき
3月 、4月、5月、8月、9月、10月、11月
肥料
4月 、5月、6月、9月、10月、11月、12月
収穫
1月 、2月、3月、5月、6月、7月、10月、11月、12月

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