
2020/11/01
95回いいねされています
――《続き》――
間違いといえば、このコロリフェルムとバルボ オーラタム(Bulbophyllum auratum)、バルボ ロクスバーギー(Bulbophyllum roxburghii)の三者は互いによく取り違えられています。
たぶん、①デイジー咲きのバルボの中では小さめの花で、②下蕚片が屈曲または湾曲して下垂する点や、③下蕚片の表面に粘液が分泌される点、④上蕚片や花弁の微細構造も似ている点等が誤認の原因なのだろうと思います。
ネットでも、この3種のいずれかの名前で画像検索をかけると、必ず他の2種の画像も、(間違った名で!)上がってきます。
有名どころでは、Bulbophyllum auratum ‘Other World’という、アメリカ蘭協会で入賞したこともある個体がありますが、実はそれはオーラタムではなくてコロリフェルムです。
これは、‘Other World’という名で流通しているオーラタムの中に、間違えてコロリフェルムが混じっている、という意味ではなく、‘Other World’という名で流通している個体全てがコロリフェルム、という意味です。最初に個体名をつけた時に同定を誤って、それがそのまま広まったんでしょう。
興味のある方はauratum ‘Other World’というキーワードで画像検索してみてください。今回載せたこの花そっくりの画像ばかりが出てきますので。
ちなみに、うちの個体の入手時の名前は、コロリフェルムでもオーラタムでも、ロクスバーギーでもなくCirr. sp. でした😅
2020/11/01