題『”カレンおばさんのチューリップ”』

ハニー隊員:

11月30日

カレンおばさんが何かのおまけで
チューリップの球根をひとつ
もらってきた

手渡された球根は
とても小さく
見るからに弱々しい

そういえば先週
チューリップと
ラナンキュラスと
ムスカリの球根の寄せ植えを
作ったばかりだ

12月1日

鉢を用意して
土を用意して

“種子は蒔く”だが

球根の場合は？

“球根を土に沈める”?
“球根を土に隠す”?
“球根を土に埋める”?

何かどれも物騒な気がする

お水をたっぷりとあげて

まぁ　簡単だ　はずだった…..

3月1日

3ヶ月が過ぎても
“カレンおばさんのチューリップ”は
いっこうに顔を出す気配がなかった

先に作った球根の寄せ植えたちは
順調に葉を出し
まさに”すくすく”と
育っているのに…..

今年の冬
湘南北部は暖かい

記憶をたどれば
朝　マイカーのフロントガラスが
凍っていたのは2回だけだ

まさか
“沈め方が”
“隠し方が”
“埋め方が”
間違っていたのだろうか…..

3月9日

“カレンおばさんのチューリップ”が
ようやく地上に
葉を出してくれた

ほっとしたよ…..

レミオロメンさんの歌に
3月9日とゆう曲がある

流れる季節の真ん中で
ふと日の長さを感じます

花咲くを待つ喜びを
分かち合えるのであれば
それは幸せ

うちのお庭にも
春の気配が感じられ始め
植物たちも動き出している

なぜだろうか…..今
いちばん気になっているのは
あの小さくて弱々しく見えた
“カレンおばさんのチューリップ”

いったい
どんなかたちの
どんな色の花が

咲くのだろうか

3月16日　

“カレンおばさんのチューリップ”は
少しだけど背が伸びた

写真を撮った

来週には
暦のうえでも春が来る…..


byハニー隊員

to be continue…..