10月中旬のいつもの散歩道。その道の幾つか側道には、人の意図にかかわらず自然に繁殖する植物(これを一般に、雑草と言い、単に草とも言うらしい)は、この散歩者にはいつもいっときの安らぎを与える。

そんな中、春から深まり行く晩秋まで、人目にあまり気づかれないように、小さな白い、また薄紫の細い花びらを付けている可憐な草花、仲良く同居するハルジオン(春紫苑)と姫女苑(ヒメジョオン)との出会い---前者は一般的には4〜6月の、後者は6〜10月咲きと言われるが、前者は後者と仲良く季節を堪能享受している(場所によっては珍しくはないという)。因みに花言葉; 前者は「追憶の愛」、後者は「素朴で清楚」

両者の区別は、見た目ではなかなか難しいとの以前からも思い。よく観察しようと、両者に断りを入れて一部を頂き持ち帰りその違いを実感;
＜蕾:ハルジオンは下にたれる。ヒメジョオンは上をむく
＜蕾の色:ハルジオンはピンク色が混ざる。ヒメジョオンは白色
＜葉:ハルジオンは茎を抱き、葉幅がヒメジオンより広い。ヒメジョオンは茎を抱かない
＜茎:ハルジオンは空洞がある。ヒメジョオンは空洞はない
＜花弁:ハルジオンは糸状。ヒメジョンは少し幅がある