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迷迭香の一覧

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醜男
ローズマリー/迷迭香(マンネンロウ) シソ科マンネンロウ属の常緑低木。地中海沿岸原産のハーブ。日本には江戸時代末期にオランダから渡来した。生け垣やトピアリーに使われる。茎には四角い稜があり、茎が直立するタイプと、横に伸びて垂れ下がる匍匐性タイプがある。葉は線形で葉柄がなく、表面が濃緑色、裏面は白く短毛が生え、対生して密生する。花期はほぼ周年。花は唇形で前年の枝に数輪つく。花色は薄紫色や白色、ピンク。花つきの良いもの、あまり咲かないものがある。 古代ギリシャ時代から料理や香料だけでなく、魔除けや儀式の装飾としても使われてきた。葉には殺菌、酸化防止、脂肪の消化促進などの作用があり、針のように尖った葉を利用する。生の若枝を用いたり、開花直前に収穫し乾燥した葉を利用する。持続性のある強い香りを持つ。甘い香りと樟脳に似た強い芳香をもち、わずかな苦味を感じる。マトン、鶏肉、豚肉などの臭み消しに効果的。肉に乾燥葉をまぶしたり、生の枝を敷いてグリルやローストするのに最適。ソースやマリネには軽く揉んで加え、風味がついたら除く。また、ローズマリーの精油の歴史は古く、1330年にはすでにつくられていた。花の咲いた先端部を半乾燥させ、水蒸気蒸留にかけて精油を得る。精油は香水、お香、シャンプー、洗剤、虫除けに使われている。葉からつくられる軟膏やオイルは関節の冷えやしびれに効果がある。 古代ギリシャ人はローズマリーに魔力があると信じていた。病室を殺菌するためにローズマリーを焚く習慣があり、そのにおいに消毒作用があると信じられていた。シチリア島ではローズマリーの細い葉の下にはヘビの姿をした妖精が隠れているという物語がある。昔は記憶力を高めるために学生が髪にローズマリーの小枝をつける習慣があった。ぬいぐるみの中に詰めると恋人ができたり病気が治ったりすると信じられていた。枕の下に小枝を入れておくと悪い夢を見なくなる。記念日の象徴として結婚式や式典(イギリスやオーストラリアの戦没者追悼式典では人々がローズマリーの小枝を胸につける)で使われるほか、葬儀で参列者が墓にローズマリーを投げ入れる習慣もある。 ローズマリーにはギリシャ神話の女神アフロディーテが海から現れたときに体につけていたという伝説があり、学名の中の『Rosmarinus(ロスマリヌス)』はラテン語で『海の滴』という意味がある。また、聖母マリアが、休みをとろうと、白い花のローズマリーの茂みの上に青い外套を敷くと花が青色に変わったため『マリアのローズ(ローズマリー)』と呼ばれるようになったともいわれる。 出典『食材図典』『ハーブの秘密』『香料植物の図鑑』『くらしを楽しむハーブの手帳』『ハーブ図鑑』『日本大百科全書』
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