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直木賞の一覧

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ヒーちゃん
「新老人の思想」五木寛之さん 1932年福岡県生まれ。生後すぐ朝鮮へ渡り47年引き上げ。 早稲田大学中退。 67年「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞。他に「青春の門」「蓮如」など著者多数。 自分はこの本の最終章 理想の「逝き方」をめざして の部分に惹かれました。 このところ、知人、友人の訃報があいつぐ。しかし、考えてみると、社会全体の高齢化ということが、そこに透けて見えるようだ。 「春が逝く」といえば、なにかが惜しまれて終わる、という感じだ。この考え方から、輪廻という思想も生まれてきたのかもしれない。 古代インドでは輪廻は「業」と捉えてきた。しかしこの「業」「苦」の重い鎖を断つことをブッタはめざした。 「願はくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ」 平安時代末期の歌人 西行法師。 花の下にでの死は、現代人にとっての一つの指針かもしれない、い ま「逝き方」を考える時代に私たちは生きているのだ。 戦時中、桜は常に死と結びついていた。咲くよりも散ることが手本とされた。 人体は老化する。老いることが自然であり、死もまた当然とする文化である。 現在百歳以上の長寿者の数が五万人をこえている。問題はその八十パーセント以上が「寝たきり」老人であるということだ。 老いは人間の真実であり、運命なのだ。幸福な老人は少なく、不幸でみじめな老人が大半を占める。 むかしは「人生五十年」といった。なので「人生七十五年」 この辺が現代にふさわしい。 生命を尊重するということは、人間を自然の一部として覚悟することだ。そこに目に見えない感動も、アイデンティティーも存在するのではあるまいか。 最後の五行はそのまま引用させていただきました。 あとがきにおきましても、 私たち老人たちは可能な限り自立し、相互扶助をし、他の好意に甘えておぶさるべきではない。 という部分を紹介させていただきます。 一冊の本からの抜粋ですが、内容が皆さまに伝わればこんな嬉しいことはございません。 ではまた!
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ヒーちゃん
「追いかけるな」伊集院静さん 1950年山口県防府市生まれ。 立教大卒。92年「受け月」で直木賞受賞。作詞家として「ギンギラギンにさりげなく」「愚か者」 妻 夏目雅子さんと死別の後、女優 篠ひろ子さんと再婚。 「週刊現代」2014年から一年半までに載せたエッセイ集 生きるとは失うことーーより 仙台に帰ると紫陽花がまだ咲いていた。 今年はいつもより花の色があざやかに思えた。雨中に咲く花は情緒がある。 昔、鎌倉の由比ヶ浜通りで深夜に降り出したどしゃ降りの雨の中紫陽花は平然と咲いていた。 ーー強い花なのだ、と思った。 その頃の私はまだ二十歳代なかばで、毎晩、酒に飲んだくれ、青二才で、傲慢で、己のことしか考えられなかった。 その紫陽花を見た時も、どうしてこいつはこんなに平然と咲いてやがるんだ、くらいしか思わなかった。 今憂うのは、日本人の、個の甘さ、甘えである。 スマホを大事に持って、暇があれば覗いている。バカナコトヲ・・・。 己が何者てあるか目を目開いて見つめることである。 個を強くすることだ。 本気で憤れ。心底口惜しいと思え。それしか強くなる方法はない。 いつもはソフトな語り口の伊集院静さんにしては強い口調で終わっています。 今のウチの会社の特に若い男性はコスパと効率をすぐ口にして時間がきても終わらない他の人を手伝ったりせずに置いて帰ります。そして性格は妙にトンガッています。これで日本は大丈夫?と思ってしまうのは自分だけでしょうか? ではまた!
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