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ツキノワグマの一覧

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あんなか
クマの話⑧🐻 写真は、逃げ出したクマ🐻が、スリップした跡です。慌てたのは私だけでなく、クマさん🐻もなんですね。 今年の大型連休で鉢合わせしたクマ🐻の話をきっかけに、シリーズで特集したお話も今回が最終回です。 そもそも、あのエリアはクマ🐻の色が濃い地域のひとつなんです。今回紹介する本も、このエリアが舞台です。 その本のタイトルは『熊を撃つ』西野嘉徳(閑人堂)。舞台は、飛騨地方の山之村。富山県に接する山之村は、標高820m~1100mの山岳盆地に点在する伊西、森茂、岩井谷、下之本、瀬戸、打保、和佐府の7つの集落の総称です。 昭和の半ばまでは「秘境」と呼ばれていました。人口は64戸に132人(2008年)。主な産業は、ほうれん草栽培や畜産🐮など。 冬の積雪❄️は2mを越える豪雪地帯で、最低気温は氷点下🌡️20℃にもなります。伝統の保存食「寒干し大根」が作られています。 行政の出先機関や病院🏥、商業施設は標高400mの神岡町から標高1240mの伊西峠を越え、急勾配のつづら折りの県道をたどって、片道20km、車で40分ほどかかります。 この地域には、代々クマ猟🐻を行ってきたマタギの旧家があります。狩猟期間は、法律で定められた11月15日~翌年2月15日ですが、クマ猟🐻は2月初旬から15日に集中して行われます。 これは冬眠中に肥大する「熊の胆」と呼ばれる胆のうを出来るだけ大きな状態で得るためでした。かつては、米と味噌を持って寝泊まりして猟に出ました。現在では、日の出とともに歩き始め、日没には村に帰る猟のスタイルが主流だそうです。 かつては冬が訪れると5ヶ月も深い雪に閉ざされるため、神岡との交通は遮断されました。伊西峠越えは現在と違って命がけでした。冬の間、閉じ込められる生活の中で、熊の胆は万病の薬だったそうです。また、冬の間は肉も希少でした。 そうした意味ではクマ猟🐻に限らず、ヤマドリや野ウサギ🐰など、野生動物の肉は貴重であり、猟は生活の営みの一部でした。 巻末の特別寄稿の中で、角幡唯介さんが「人間も自然の営みの一部であり、無限の循環の中にあり、環境と調和している」と書いています。山之村の人々の生活は、まさにそのサイクルの中にあるわけですね。
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あんなか
クマのお話⑦🐻 ある秋の日、私は山から下山して車🚙のハンドルを握っていました。 山裾を縫うようにくねくね走る峠道🏞️。山の余韻に包まれながら、狭い道路を運転していたのです。 道路はガケ沿いの狭い道。この道路は、しょっちゅう崩落があって通行止め⛔になるんです。現実に、そこかしこに落石や路肩の崩壊があって、慎重にハンドルを握らないといけません。 道路はカーブが連続して、見通しがききません。スピードを押さえて進みました。 その時です! 車が、カーブを回って道路が束の間の直線になる瞬間、目を疑いました。目と鼻の先にクマ🐻がいるじゃないですか!! 道路の山側の側溝の中にいた子グマ🐻が、あわてて道路に飛び出しました。ギャーッ! 目の前ほんの数メートルです🆘 クマ🐻は、慌てて道路を逃げていきます。こちらは車の中なので、身の安全を確信してクマを追いかけました。足裏についた水が足跡🐾となって、簡易舗装の路面に、点々💦とついています なおも追いかけると、焦ったクマ🐻は道路のガケ側に飛び降りて、斜面をガシガシ降りていきます・・・ふ~~っ! 今、思えば、クマ🐻が逆上でもしたら、ヤバかったですよね。サファリ・パークと勘違いしちゃいけません。 お茶目なつもりでクマ🐻を追跡したつもりが、ゲーム気分だなんて、それはダメダメです🆖。最悪、私の高級車(うそつけ~)が、クマ🐻の鋭いツメやキバの餌食になったかもしれないのです。 それにしても、クマ🐻に遭遇するのは、なにも深い山の中だけではありません。最近のクマ🐻は、中央高速道路のすぐ脇でさえ、クマ棚を作ると何かの記事で読みました。 ツキノワグマ🐻の平均寿命は10年ほど。中央高速道路が出来てから40年くらいなので、その地域のクマ🐻たちは、赤ん坊の頃からずーっと高速道路を見て育っているわけです。 動物たちはみな、巧みに環境の変化に順応しています。まさに、それが野生動物本来のたくましさなのかもしれません。動物との関わりは、一体どうあるべきなんでしょうね。
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あんなか
クマのお話⑤🐻 サイズ比較のためにリップクリームを置いてみました。 さて、初秋のある日のこと 舞台は福井・岐阜の県境エリアの福井側です。 その日は、友人二人を伴い、道なき道をたどり、沢をさかのぼって、目指す山🗻に登ろうとしていました。 先行する友人が、ルートを探っていました。その友人が、誤ってハチ🐝の巣をつついてしまったんです。 ハチ🐝が猛烈な勢いで煙のように舞い立つのが見えました。そして、黒いかたまりとなって、飛び回り、ぶんぶんうなり声を上げ始めたじゃないですか! 次の瞬間、友人の「あっ!」という声が聞こえました!あろう事か、ハチ🐝に刺されてしまったんです。 幸いにも、ハチ🐝はそれ以上襲ってはきませんでした。私たちはハチ🐝が飛び去るのを辛抱強く待ちました。友人は手袋🧤をしていたので、まずは手袋を脱がせ、刺された場所を確認しました。 そうこうするうち、手がみるみる腫れあがっていきました。友人が「気分が悪くなってきた」と訴えます。あわててバックパックからポイズン・リムーバー💉を取り出しました。急いで毒を吸い出します。 刺された場所をきれいにアルコール消毒して、抗ヒスタミン軟膏をすり込みました。けれども、痛みは徐々にひじまで広がり、手のひらは早くも『ドラえもん』状態です。 しばらくはそこに留まって、様子を見ていましたが、そこに停滞していても次の展開がありません。友人は行動に支障はないというので、様子を見つつ、彼をリードしながら、沢の右岸を巻いてロープでガケを懸垂下降🧗することにします。 その矢先、ロープで先に降りたもう一人の友人の「うわぁ!」🆘という叫び声に凍りつきました。今度は何? 見れば、対岸に動く黒い影⬛! それがヤブをバサバサッと踏みしだいて、ぐんぐん移動していきます。「なんだ?人の動きよりも速いぞっ!」と思ううち、それがクマ🐻だとわかりました。 瞬時に緊張の糸💣が張りつめました! ですが、クマ🐻はそのまま対岸の高みに消えていきます。 やれやれです🍀
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あんなか
クマのお話③🐻 こういう注意看板はよく目にしますが、今回は一度も見ませんでした。 というか、ここにクマがいるのは当たり前なのかも・・・ 実は、今回クマに出会った場所から、ほんの数キロ離れた地点で、数年前にもクマにバッタリ出会ってるんです。ここはクマの密度が濃いエリアなんです。 ある春の日、私たちは、道のない山の斜面を登って、飛越国境を目指していました。 苦しい登りのあと、ようやく急斜面がゆるみました。 そこは棚状の地形になっていて、その平坦地は、帯のように山腹をぐるりと取り巻いていました。 私たちは、その棚のような地形を横切り、ふたたび急な斜面を登り始めていました。ちょうど5~6mも登ったあたりで、突然、下の方からガサガサと、落ち葉を踏み分ける音が聞こえてきました。それが、どんどん近づいてくる! うわ、大型の動物だ!そいつは荒々しい息づかいで、全力疾走してきた。ぎゃー、ツキノワグマだっ! やがて、クマは、つい今し方、私たちがいた場所を通り過ぎ、そのまま森の向こうへと走り去っていきました。 ヤバかった!心拍数MAXです・・・ところが、ほっとしたのも束の間。またまた森の向こうから、バキバキとヤブを踏みしだいて、黒いかたまりが突進してきたんです。 そいつは、みるみる近づいてきました。激しい息づかいが聞こえてきました。わー、二頭目のツキノワグマだっ! ラッキーなことに、クマは私たちに気づかず、そのまま全速力で森の向こうへと消えていきました。なんてこった。タイミングがずれていたら、モロに鉢合わせのパターンだよ。 なんだろ。オス同士のなわばり争い?それとも、オスがメスを追い回していたのか? ようやく森に静けさが戻りました。私たちは、しばし言葉を失って、立ちつくすばかりでした。
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