今年はナゼか垂れて咲いた'春の雪'。 花茎が伸びてくる時期の日照が、今年はちょっと不足してたかな？ それにしても、なんて濃密な香り。毎年のことだけど、これ１鉢で20畳以上の空間が甘い蜂蜜香に満たされる。天然の芳香剤としては極めて優秀。むしろ、苦手な人にとっては辛いレベルかも。 '春の雪'はキンギアナム系交配種またはキンギアナムの種内交配/選抜品種と思われる蘭なんだけど、RHSのいわゆる『サンダースリスト』には登録されてない(or 登録情報を見つけられない)ので詳細は不明。 農水省には平成26年に品種登録されているのだけど、こちらも登録番号と品種名程度しか公表されてなくて、どのような交配か不明…だった、前回調べたときまでは。 今回、改めて調べ直すと、農水省の登録内容の詳細が確認できるPDF が見つかった。 交配内容まで書かれてた訳ではないのだけれど、品種説明の詳細の中で、品種の特徴の比較対照種としてデンドロビウム スペシオキンギアナムと、デンドロビウム ジリアン リーネイ 'ケイコ'が挙げられていたので、この２種が両親なのかもしれない。 ただ、'春の雪'の作者であるバイオ・ユーのHPの製品紹介では『キンギアナム '春の雪'』と紹介されているのでホントのところは？ デンドロビウム '春の雪' Dendrobium 'Harunoyuki' Bio-U RHS 未登録

満開🌸

今年の4月に‘春の雪’というキンギアナム系のデンドロを登場させました。 その時に 『‘春の雪’は花こそありふれた白花系のキンギアナムだけど、新芽に明らかに他のキンギアナムとは異なる特徴がある』 的なことを書きましたが、それがこれです。若葉がこんなにはっきりとした、ムラサキゴテンみたいな紫色に萌え出るキンギアナムは、他にあるのかもしれませんが、少なくとも自分は見たことないですし、あったとしても多くはないんじゃないでしょうか。 この新芽の色、富貴蘭や長生蘭だったら、これだけで十分一芸になりますよね。

うちには淡いピンクのキンギアナムの超古株があるのですが、母がまっ白いキンギアナムも欲しいと言って！昨年買い求めたのがこちらです。撮影は今日です。 デンドロビウム ‘春の雪’ Dendrobium ‘春の雪’ です·····たぶん。 たぶんって言うのは名札が無かったからです。 ‘春の雪’というのは背丈が低めのコンパクトなキンギアナム系デンドロビウムですが、国際的に蘭の品種名を管理しているRHSには未登録で、日本の農水省品種登録データベースには登録されているが、親種が記載されていないらしく、キンギアナムと他の蘭の交配種なのか、キンギアナム種内の変種同士の交配なのか、キンギアナムの選抜個体なのかよくわかりません。 花の時期の見た目は、少しコンパクトで白花の、ありふれた感じのキンギアナム系ですが、‘春の雪’は新芽が出始めると他のキンギアナム系とは明らかに異なる特徴を顕します。 それはその様子が顕れたときにまた。