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評論シリーズの一覧

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ねこたんぽ
Thymusさんの🏷️毎月23日は本と植物と。私の🏷️評論シリーズ、と勝手にコラボさせていただきました〜 評論シリーズNo.112 ほしよりこ『B & D』 「きょうの猫村さん」で大ブレイクしたほしよりこさんは「何って言いがたいもの」を作りたいと思っておられるそう。その方向性の一つの結晶が「B & D」です。一話がせいぜい数ページでサラサラ読める漫画ですが、妙に心に残る。神童チィチィを中心に大学生からおじいさんまで、幅広い年齢層の男たちの日常が徒然なるままに綴られます。男しか登場しません(女や恋の話は出てきます)。年のかけ離れた男同士の友情?がなんか心地良い。ほし作品のキモである名言、名セリフも忘れた頃にとび出して心に刻まれます。一つだけ挙げましょう。川に教科書を投げ捨てたチィチィを先生が叱って「川にはようさん魚がいるんや他の生き物も暮らしてんねんで!自分のすまいにうっとしい教科書がばさーと落ってきてみい‥どんな気持ちするか考えてみい」「おえっとちゅる」「そやろーあかんのやで、そんなことしたら」「お魚〜ごめんなちゃいっ‼︎」「今さら謝ったかて魚に人の言葉はわからへんっ!君は芯はええ子のはずやその空っぽのランドセルしょってほんまに気持ちも軽なったんか自分の心に聞いといで」素敵でしょ?説教くさくなくてたまらなく可笑しいのにすごく大切なことを教えています。ほし作品を読むと、こんな会話が出来たら良いよねっていつも思わされます。端的に言えば、「人間が描けてる」ってことなんでしょうね。大好きです😻
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ねこたんぽ
ジョン・アクセルロッド指揮、兵庫芸術文化センター管弦楽団(通称PAC)in北九州(ヴァイオリン三浦文彰)に行ってきました(評論シリーズNo.111🎻) PROGRAMは ①ベートーヴェン「エグモント」序曲 ②ブルッフヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 op.26 ③ベートーヴェン交響曲第5番ハ短調op.67 <運命> という豪華版です。いやぁ、堪能しました。 まずは三浦君のブルッフ、以前からの美音に、野太さ、余裕が加わっていよいよ全盛期を思わせました。枯野を吹き渡るような哀愁もところどころ滲ませて、老ヴァイオリニストのような味を出しているのには舌を巻きました。フィナーレで弓が吹っ飛んでしまったのはご愛嬌ということで🤣 にしてもブルッフ先生、けしからん曲を書かれましたねぇ。1楽章の劇的展開はいつ聴いてもゾクゾクします。メチャクチャ格好イイ!カッコ良すぎて泣けた〜😭 アクセルロッド+PACは期待と予想通り、威勢の良い、魂のこもった演奏でした。特筆すべきはチェロ団、歌ってましたね〜、見てるこっちまで嬉しくなるくらい、弾く歓びに満ちていました。運命の3楽章では弦楽器4種がリレーするのですが、パチッとはまっていたので本当に気持ち良かった。ティンパニ君も素晴らしかったなぁ‥ハードロック好きな私にはティンパニやコントラバスが弱々しく感じられることが多いのだけれど、昨日はパワフルでした。運命の4楽章、幕開けからもう歓喜が溢れ涙も溢れましたよ😭ソレイユホールの薄っぺらい壁よ、吹き飛べとばかりの怒涛のティンパニ、弦楽器団も入魂の弓捌きで歌い上げました。 にしてもベートーヴェン先生は偉大だ、偉大などという陳腐な言葉では言い表せないほどに。誰が5番を聴いて俯いていられようか。これほど勇気と希望と歓びを与える曲を本当にありがとうございます🤩
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ねこたんぽ
評論シリーズNo.110『ベフゾド・アブドゥライモフ(Behzod Abduraimov)』🎹 今日は「クラシック音楽の日」。昨日Eテレで初めて知ったピアニストがウズベキスタンのアブドゥライモフ。「良いねぇ‥近づきたくなるね」と『淀五郎』の台詞みたく思いまして、早速彼+RAI国立交響楽団の「チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番」を聴いてみました。いやぁ、実に素晴らしい✨割とスローテンポで始まりましたが、オケもピアノも美しいのでかったるさはゼロ。長い長い第一楽章も短く感じました。第二楽章は高速で転がるような繊細なタッチ、第三楽章は迫力、うねりが十分あるのに粗さは皆無で、深い余韻を残します。 彼のピアノの推しポイントは、まず美音!硬質なクリスタルガラスのようですが、決して冷たくはなく、奥底に温かさが感じられます。超高速パートでも一音一音粒立っていて明瞭に聞こえます。そして豊かな歌心‼︎ 完璧な技巧あればこそでしょうけれど、やはり人間が良いのではないでしょうか。心に響く抑揚、情感は傑出しています。「八代亜紀かよ‥」と呟いてしまいました。それほど自由で巧くて趣があるのです。 デニス・マツーエフが豪快な雷鳴だとすれば、アブドゥライモフは吹き渡る風でしょうか。甲乙付け難いピアニストツートップです🤩演歌でいえば(言うなよ!)、どんな曲でも圧倒的歌唱力で自分の色に染め上げる島津亜矢がマツーエフ、どんな曲でもその曲の持つ情感を完璧に表現する市川由紀乃がアブドゥライモフ(さっき八代亜紀言うたやん😝)、ということになりそうです。今回アブドゥライモフでチャイコを聴き終えた時最初に感じたのは「チャイコって天才‥」ということでした。歌手(演奏家)が凄いと感じさせるか、作曲家が凄いと感じさせるか。どちらを選ぶか?決められませ〜〜んっ🤣
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ねこたんぽ
評論シリーズNo.108「Cozy Powell」🥁 今日4/5はイングランドの名ドラマー、コージー・パウエルが50歳の若さで没した日。コージーは、レッド・ツェッペリンのジョン・ボーナムと並ぶ二大ロックドラマーです(あくまでも私見ですよ😅)。彼は様々なバンドを渡り歩いていますが、私とコージーの出会いは第二期レインボーの名盤Rising(邦題「虹を翔る覇者 」なぜ⁇)。冒頭Tarot Womanのイントロ、幻想的シンセサイザーを突き破るように入って来るドラムスのカッコよさ!続くRun with the Wolfのエンディング、どうだこれでもか!というパワフルな連打。そしてB面(もはや死語‥)、Stargazer、A Light in the Blackという壮大なる記念碑的組曲。リッチーの唸るギターやオーケストラを向こうに回して一歩も引けを取らないスケールの大きなドラミングはコージーの真骨頂。リッチーのg、コージーのds、ロニーのvoはロック史上最強のユニットでしょう。その後もグラハム・ボネット(秀樹がカヴァーした「孤独のナイト・ゲームス」などで知ってる人は知っている😆)、マイケル・シェンカー・グループ(Armed and Ready、Cry for the Nations、Into the Arenaなど)などで素晴らしい演奏を聴かせてくれましたが、飲酒&携帯しながら運転&スピード出し過ぎにより分離帯に衝突して死を遂げました。実に勿体無い‥結論:飲酒運転、ながら運転、スピード出し過ぎ、全部ダメ!絶対! ※左上は私のコージー・パウエルプレイリストの一部です。気が向いた方は聴いてみて下さい。
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ねこたんぽ
写真(紫晃星の盆栽風。背丈8cm)とは何の脈絡もなく、唐突に、 評論シリーズNo.107「Gary Moore」🎸 というのも今日2月6日はアイルランドの生んだ名ギタリスト、ゲイリー・ムーアの命日なのです。2011年2月6日、まだ58歳の若さでした。彼を知らない人でも、ソチ五輪フィギュア、羽生結弦のショートプログラム(SP)使用曲「パリの散歩道」といえば思い浮かぶのではないでしょうか?彼の金メダルもこの曲とプログラムあってのことでした。 さて、ゲイリーは巧いし速いし、超一流のテクニックを持っているのですが、ロック/ブルース好き以外には知名度がイマイチ。私の考えでは、①大ヒットがない、②いろんなバンドを渡り歩き過ぎ、③あんまり上手くない(失礼!😆)のに歌いたがる(インストナンバーばっかりだったらどんなに良かったかと思っちゃいます)、④ミーハー受けする容貌とは言い難い(失言の連発、御容赦!💦)、こんなところが理由かな。 しかし確かなことが一つあります。ゲイリーはギターの「泣き」では最強クラスだということです。エレキギターの最大の良さはチョーキングとヴィヴラート、それにエフェクターを効果的に使うことで、泣き、タメを出せることだと私は思っているのですが、その点ゲイリーは達人なのです。哀愁が胸に迫り、ギター1本で涙を誘える、「泣けるギタリスト」なのですよ。音色の作り方は先日亡くなったジェフ・ベックに通じる巧さがありますが、泣きに関しては断然上を行っています。嘘だと思ったら、The Prophet(田中刑事君がSPで使いましたね)、Parisienne Walkways(パリの散歩道)、The Lonerを聴いてご覧なさい。じ〜〜んと来ますから😭 追記:かぶとさんに教わって聴いてみました、本田美奈子のThe Cross。これもゲイリー作なんですね〜。確かに泣きのギターが散りばめられています✨
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228
ねこたんぽ
今日はジミー・ペイジ🎸の誕生日。ということで、評論シリーズNo.106「Rhapsody of Fire」(長文ご注意🚨) GSのどなたか(忘れてしまって申し訳ありませ〜ん <(_ _)>)が勧めて下さって初めてRhapsody of Fireを聴いた時の衝撃。たまたまDawn of Victoryという曲だったのですが、「なんだコレ⁉︎もしかして究極⁇最高かよ⁇」みたいな一種の混乱が私の胸中を奔馬の如く駆け巡ったものです。イタリア🇮🇹のシンフォニックメタルバンドなのですが、方向性はまさしく北欧メロディックスピードメタルのそれで、私のツボにどハマり、速攻全部聴きました。というか、それ以来彼らの曲以外聴いていません。というか、聴けません。それぐらい究極かつ理想のロックサウンドです。クリアハイトーンで歌い上げる美しいメロディライン、一体感最高のコーラス、メカニカル&クラシカルなギターソロ、巧みな構成、それらが相まって生み出す疾走感や高揚感はこのバンドにしかないものです✨ ロックはここに到達すべく生まれたのだ! 彼らの音楽は①スピード違反劇的必殺ハードロック、 ②美メロ劇的必殺スローバラードの二つに大別できるでしょう。 ①Dawn of Victory、Emerald Sword、Holy Thunderforce、Rising from Tragic Flames、Raging Starfireなどをお聴き下さい。そこまで速くしなくても、というくらいの猛スピードでドラムスとギターが唸りを上げ、妻のようにハードなのが苦手の人は「え〜、ちょっと‥」となりかけたところでサビ、これが必殺!入り方の絶妙な間、エネルギッシュで壮大、かつノリ最高のコーラスで一気にハートを鷲掴む。「けしからん!狡いよ。巧過ぎる‥」となること必至。妻👩🏻もサビのところで笑いながら「これズルい!」とよく言っています🤣メロディも声も美しい上に構成がニクイ。普通サビでアップテンポするところ、むしろサビの方が遅い。「やられた感」半端ないです。Dawn of Victoryはアンセム/聖歌、Emerald Swordはチャント/応援歌として最高じゃないでしょうか?中毒性めちゃ高、注意⚠️ ②はSon of Pain、Shining Star、Magic Signs、Wings of Destiny、Lost in Cold Dreams、The Magic of the Wizards Dreamをお聴き下さい。ホントにイタリア🇮🇹ですか、フィンランド🇫🇮の間違いでは?と言いたくなるような冷たさ、透明感、哀愁に満ちた美し過ぎるメロディ。劇的な盛り上がり。沁みる〜。泣ける〜😭まさしく必殺_(┐「﹃゚。)__ 韓流ドラマの名場面とか、フィギュアスケートとかに是非使って欲しい⛸三原舞依ちゃん、友野一希君、宇野昌磨君、いかがですか? とりあえずアルバムを一枚聴いてみようと思われたら、Legendary Yearsがオススメです♪
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ねこたんぽ
評論シリーズNo.105『全日本フィギュア2022』⛸ お待たせしました、実に久しぶりの評論シリーズです。え⁈待ってないし、師走で忙しい⁇まあそうおっしゃらず、忙中閑ありと言うじゃありませんか。フィギュアスケート愛が語らせるのです、聞いてやって下さいよ😉 ※女子シングル 優勝した坂本花織選手のスケールの大きさ、爆発的スピードはもう言及するまでもないことですよね。踊りの部分はまだまだ不器用で、正直に言えば格好悪いとさえ思いますが、そういう欠点を吹き飛ばす爽快感は彼女ならではのものです💮 私のイチオシは2位になった三原舞依選手。病気との闘いのためか、基礎体力は花織ちゃんに及びませんが、常にディープエッジが保たれる技術は抜群で、滑らかで力みのない滑りと美しい身のこなしが清らかな感動を生み出します。SP「戦場のメリークリスマス」は感涙ものの名作です✨ 今回俄然注目株となったのが千葉百音選手!ジュニアとは思えない情感溢れるスケートを見せてくれました。ポスト舞依ちゃんの一番手。ジャンプ、スピン、ステップ、何処にも穴がありません。SP「シンドラーのリスト」はリプニツカヤのそれを凌駕しています🥹今後が楽しみです♪ ※男子シングル 友野一希君、世界選手権代表決定、本当におめでとう❣️3位でも君はour loveだよ!踊り心は昔から最高だったけれど、以前はジャンプやスピンがひどかったよね🥲きっと考えに考え、鍛えに鍛えて一つずつ課題を克服して来たのだと思います。ジャンプに大きなミスは出たけれど、最後の爆発的ステップ❗️全身を弾けるように投げ出して心を解き放つ魂のステップ❗️他の誰にこれを求められるでしょうか?稀代のエンターテイナーです🤩 優勝した宇野君はもはや別次元。太刀打ち出来るのはネイサン・チェンだけでしょうね。もはや余人に見えていないものを掴んでいます。この数年、意識の持ち方が激変しましたよね。さらなる進歩が楽しみです。 ペアとの二刀流、森口澄士選手も良いですね😃3アクセルの前に沈み込む癖はちと気になりますが、表現力、スタミナ、光っていました。是非シングルも続けていただきたいものです。 ※アイスダンス 村元哉中・高橋大輔組、おめでとうございます㊗️大輔はやはりスゴイ。シングルから転向して数年でここまで来るとは!センスの塊、それ以上に努力と探究心・向上心の賜物でしょうね。二人の相性も抜群。オペラ座冒頭の村元選手の顔、もはやクリスティーヌにしか見えず、怖いほどでした。それほど演技に没入できるというのも大切な能力だと思います。フィニッシュでこけちゃいましたが、世界選手権で完成形を見せてもらえるでしょう😊 あ、植物はユーフォルビア ・ハンディエンシスです。ブラッドストーンと一緒にスケート靴のコスプレです。
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ねこたんぽ
評論シリーズNo.104🎸【ディープ・パープルの3曲】 6/9はロックの日。私をロックに目覚めさせてくれたのは間違いなくディープ・パープル、というかギタリストのリッチー・ブラックモアでした。シンプルでキャッチーなリフ、当時としては目を見張るような超絶速弾きソロ、演歌・歌謡曲好きの少年はあっけに取られたものです。「何だこれ!カッコ良過ぎる‥!」。小遣いをせっせと貯めて初めて買ったLPがパープルのライブ盤でした。それからはもうハードロック一辺倒。レインボー、ツェッペリン、サバス、ジューダス‥「ハードロック以外音楽にあらず!」みたいな青臭いことを叫んでいたものです😂今でこそクラシックでもロックでも演歌でも良いものは良いという当たり前のことが分かるのですが、当時の私にはそれくらいパープルサウンドが魅力的だったのですね✨そんな思い入れあるバンドからベタに3曲語らせて下さい😁 🎸Child in Time 初期の名曲、というかほとんどパクリらしいです💧でも良いんです。ダークなムード、絹を裂くようなヴォーカル、ツェッペリンの「アキレス最後の戦い」に影響を与えた(に違いないと勝手に思っている)ダン、ダダダダッ、ダダダダッ、ダダダダッというキメのリズムから始まる長大かつソウルフルなギターソロ、大ブレイクを予感させるに十分な一曲。反戦歌であることも、大作であることも、曲調やヴォーカルも、全てがユーライア・ヒープのソールズベリーを思い出させますが、いずれ甲乙つけ難い味があります。 🎸Smoke on the Water 名曲揃いのアルバム「マシンヘッド」の中でもやはりコレ!当時のギターキッズは楽器店の試し弾きでこの曲かツェッペリンの「天国への階段」かどちらかのイントロを爪弾いたものです。CMや甲子園の応援でもしばしば使われるので誰でも聴いたことがあり、一度聴けば一生忘れられないフレーズでもあるでしょう。私が魅了されるのはイントロの構成。最初はギターだけ、次にドラムスが加わり、最後にベースが入ってくるまさにその瞬間!何度聴いてもゾクゾクするほどカッコイイ🤩 🎸Burn 後にホワイトスネイクを結成するデヴィッド・カヴァーデイルをヴォーカルに迎えて心機一転投入したのがこの名曲。タマホームのCMでお馴染みですよね。聴きどころはなんといってもバッハをモチーフにした、メカニカルでありながら甚だエモーショナルなリッチーのギターソロです。ソロに入る部分の絶妙な「引っ掛かり」、人間業ですかコレーッ!と驚愕させられた光速アルペジオ、心憎いタメ・モタレ・キメが生み出す抜群のドライブ感。これぞロックだ✊
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ねこたんぽ
評論シリーズNo.103🎤【市川由紀乃さんについて】 1976年生まれ。一応「演歌歌手」というくくりで、たまにTVで見かけるくらいの殆ど認識のない人でしたが、最近由紀乃さんが「プレイバックpart2」を歌っているのを聴いて驚愕🙀こりゃすごい歌手かも?と思ってサブスクで聴きまくってみてまた驚愕🙀やっぱりすごい歌手でした。今までB級演歌歌手だと思っていてホントにごめんなさい🙏「唄女(うたいびと)」というシリーズで昭和の名曲を数々カヴァーしておられるのをまあ聴いてご覧なさい。わたしゃ何回「いいねぇ‥い〜い歌手だねぇ‥こりゃ近づかないわけにゃいかないね」と呟かされたことか(分からない方は金原亭馬生師匠の「淀五郎」を聴いてね!)。何が巧いって、その歌が持つ情感、趣きを完璧に表現する力ですよ。単に歌がうまいというなら島津亜矢さんが一番だと思いますが、この情感、味の出し方は由紀ちゃんならではでしょう。例を挙げましょう。 「あなた」➡︎幾分鼻にかかった甘い声で無垢な儚い夢の世界をこの上なく美しく唱い上げる🥹 「ろくでなし」➡︎はすっぱの裏のか弱さ、キメの巧いこと‥ 「人形の家」➡︎脆さとスケール感の同居、見事✨ 「思秋期」➡︎透明感、切なさ類なし😭 「ペッパー警部」➡︎伸びやかでキレッキレ、完璧な美ハーモニー🤩 「契り」➡︎オリジナルとは違う解釈で静かに歌って説得力抜群。 「異邦人」➡︎異空間に消えてゆくように揺蕩う完璧な歌唱でエキゾチシズムに浸りきれる( இ﹏இ ) 「瀬戸の花嫁」➡︎海の煌めきを感じさせる温かく澄み切った歌声🏝 「狙いうち」➡︎ノリ最高で超クール💃 いやー、もう最高❣️日本最高のシンガーの一人ですよ❣️是非「唄女Ⅱ」「唄女Ⅲ」を聴いてみて下さい。私の感想が控えめなものだということがお分かりになるでしょう😉
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ねこたんぽ
おきょうさんの《GS小説パロディ》📚 評論シリーズと勝手にコラボ〜👏 『斜め景色の盆栽』by 島田荘司 ➖盆栽の幹を斜めに作りたがる男が、景色を斜めにして撮るクセがあるために起こる不可解な事件。 評論シリーズNo.102🕵️‍♂️ 【島田荘司『斜め屋敷の犯罪』】 日本を、いや、世界を代表するミステリー作家、いや、文豪、それが島田荘司先生。先生の功績は幾多あれど、ここでは二つだけ挙げておきましょう。 ①「探偵」小説を復活させたこと。 私の子供時代、シャーロック・ホームズ、明智小五郎、金田一耕助、エラリィ・クイーン、ファイロ・ヴァンス、隅の老人、思考機械などなど、名探偵を主人公とする小説が綺羅星の如く存在し、夢中になって読み耽ったものでした。ところが、高度経済成長期、松本清張らのいわゆる「社会派」ミステリーの台頭に反比例する形でこれら探偵小説は衰退していきました。「警察が解決できないものを一市民に過ぎぬ探偵風情が快刀乱麻を断つなどリアリティがない」というわけです。誤解なきよう申し添えますが、私は松本清張も好みます。しかしやはり、探偵小説、不可解な謎を論理の力で解き明かすあのカタルシスは強烈な魅力ですし、そもそも小説は面白ければ良いのです。島田先生は「占星術殺人事件」とこの「斜め屋敷の犯罪」で御手洗潔という名探偵を世に送り出し、絶滅寸前だった本格探偵小説の復活を高らかに宣言してくれたのです。「斜め屋敷」は、自動人形による完全密室殺人という不可能犯罪に、大仕掛けの機械トリックによる胸のすく論理的解決をつけ、謎解きの楽しさを存分に堪能できる記念碑的作品となりました。 ②日本人の「悪平等主義」を暴いたこと。 先生は御手洗潔のセリフを借りて、日本人の良くない精神をズバリ切り捨てます。地位や資格に弱く、そういうものを持つ人には媚びへつらい、逆に女子供や平社員には威張り散らす。自分が持っていないものを誰かが持っていると不愉快になり貶しにかかる。「ベンツに乗っている奴は悪党だ」みたいなやっかみの精神構造。低値安定横並び、みんな同じだと安心する。自分より優れた資質の者がいると自分が劣っていることが浮き彫りになるから居心地が悪い、従ってよってたかって潰しにかかる。そういう浅ましい、貧しい精神からいい加減脱却しようよ、と教えてくれたのです。この小説でもそういうあたりがデフォルメされて、ニヤリとさせられます。
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ねこたんぽ
評論シリーズNo.101(*´○︎`)o¶~~♪︎ 【カーペンターズの3曲】 もはやスタンダードと言える名曲を無数に送り出したカレンとリチャードのデュオ。1969年の今日4/22は二人がメジャー契約を交わし、正式に「カーペンターズ」のグループ名で活動を開始した記念すべき日です。ほとんど全ての曲が上質なので3曲選べと言われても困ってしまうのですが、そこは独断で😝 🎼A Song For You 1972年発表のカヴァー曲(原曲はレオン・ラッセル)。退屈な部分が全くない、最初から最後まで全てが聴きどころという名作ですよね✨ I love you in a place where there's no space or time I love you for in my life you are a friend of mine And when my life is over, remember when we were together We were alone and I was singing this song for you 🎼 This Masquerade(マスカレード) 同じくレオン・ラッセルのカヴァー曲で1973年発表。レオン良い曲書いてるなぁ🤩すれ違う二人を描いた大人のラヴソング。 Are we really happy with this lonely game we play? Looking for the right words to say Searching but not finding understanding anyway We're lost in this masquerade 🎼 I Need To Be In Love(青春の輝き) 1976年発表。この曲がなぜ日米共にチャート1位にならなかったのか、私には全く解せません(。・_・?)ハテ? 実際、生前カレンはこの曲を最も好んだと言われています。理想の恋人なんていないと知りつつそれを求める女心の歌なのですが、私にはロクデモナイ世界だけど絶望しちゃいけないという励ましの歌に聴こえます😭 I know I need to be in love
I know I’ve wasted too much time I know I ask perfection of
A quite imperfect world
And fool enough to think
That’s what I’ll find
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ねこたんぽ
評論シリーズNo.100(*´○︎`)o¶~~♪︎ 【ABBAの3曲テイク2】 今から48年前(1974)の今日、ユーロヴィジョン・ソング・コンテストにおいて「恋のウォータールー」で優勝、その後世界最高の成功を収めたポップグループABBA。それにちなんで4/6は《アバの日》となっています。 評論シリーズNo.29「ABBAの3曲」中で以前私はこう書いています。 『私が初めて聞いたのはママミアだったと思います。何て斬新でキャッチーでエネルギーに満ちてるんだろう、キラキラしてる🤩と衝撃を受けたものです。このグループの美点は、一瞬で覚えてしまうメロディ、大音量にしてもうるさくない心地良いサウンド、アグネッタとアンニフリーダのエネルギー感溢れるツインヴォーカルにあると思います。シングルカットされていない曲の質が高いのも妥協しない彼らの姿勢を物語っています』 うん、その通り!加えるとすれば、そうした基本路線は守りつつ、ノリノリ・ハッピーなポップス、ヘヴィでドラマティックなディスコサウンド、哀切なラヴソング、胸に迫るピュアなスローバラードなど多様な曲を生み出せるのもアバが長く愛されてきた秘密ではないでしょうか? 今回はそんなアバからさらに3曲をチョイスしてみました。 ☆ Take a Chance on Me☆ 初期の代表曲の一つ。ねぇ、今フリーなんでしょ。だったら私にチャンスくれない?って感じの推し強めハッピーソング。イントロのキレのあるアカペラが印象的で、ノリが良く、聴き終わった後も脳内で♪テカチャンテカチャンテカテカチャン♪というハーモニーがエンドレスリフレインされるという危なさがあります🤣 ☆ Lay All Your Love on Me☆ 中期の名曲。シンセサイザーのミステリアスな響きが生かされた、切れ味鋭いダンサブルナンバーです。ヘタするとストーカーになりそうなくらいのパッションを彼に切々と訴えかける歌詞なんですが(゚_゚i)タラー・・・ ☆ I Wonder (Departure)☆ ABBAプロデュースのミニミュージカル The Girl with the Golden Hairに使われていた名バラードで、当時はコンサートを締めくくる歌だったそうです。悩める人、困難に立ち向かっている人よ、サビの歌詞を噛み締めつつこの曲を聴いて下さい。立ち上がり、顔を上げ、足を踏み出すことができるでしょう。 I wonder, it's frightening Leaving now, is that the right thing? I wonder, it scares me But who the hell am I if I don't leave it I'm not a coward Oh no, I'll be strong One chance in a lifetime Yes I will take it, it can't go wrong
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ねこたんぽ
今日は【等伯忌】、千利休や豊臣秀吉らに重用された絵師、能登は七尾の長谷川等伯の忌日です。彼の代表作といえば国宝、松林図屏風、松林図屏風といえば、ネ😉 評論シリーズNo.99🖼 【びじゅチューン!『松林ズ』】 はい、やってきましたねぇ、評論シリーズ、今回もびじゅチューン!井上涼さん、良いですねぇ。様々な美術品や建築物をモチーフに1分半のファンタジーを創り上げる天才です。 今回は等伯の傑作、松林図にインスパイアされた「松林ズ」、もうこのタイトルだけでやられますねぇ、図→ズ、思いつきそうで思いつかないでしょ⁈ 「粗密濃淡でゴイスーなデプス感」とある通り墨の濃淡だけで巧みに描き分けられた様々な樹形の松を、アイドルフェスに見立ててしまう、まさに奇想です🤩 それに、何ですかこの曲のオシャレさ❗️あ、それを理解していただくには絶対にコーラスバージョンで聴いて下さいね。エレクトリックドラム?のイントロに合わせて「ハ・セ・ガワ トー・ハク、ハ・セガワ、トー・ハク」とコーラス、そこにかぶせて囁くようなメインヴォーカル、どこかシャンソンの香り漂う上質な曲調。テクノ・シャンソンとでも言いましょうか。 ブリッジの「ピンチはチャンスってよく言うけど怖い でもできる私たちなら」、いつもながら励まされますねぇ。怖いことを否定しないところが涼さんの優しさなんですよ。怖いこと、沢山ありますねぇ。それを認めた上で、何とか乗り切ろうよっていうのが共感を生むんですねぇ✨ 「松の木が集まって」からのサビの洒落たメロディも秀逸です♪そこに入ってくる「ブラッシュ!」というコーラスというか合いの手は藁筆や硬くなった筆で描かれたことへのリスペクトでしょう。こういう細かいところまで美術作品や作者への愛が溢れているのも素敵です。神は細部に宿りたもうのですから😉 ♪あれ?なんかスモーク焚きすぎてない? (慌てふためくスタッフの声 yeah yeah) 視界ほぼホワイト でもすぐ出番 (スタンバイ OK 一か八かでゴー) ピンチはチャンスってよく言うけど怖い でもできる 私たちなら 松の木が集まって松林 このスモークの中でさえ show you にじみ ぼかし 適切な距離感 We are ラタタタタ 松林ズです あれ?もしかして雪? 吹雪いてきてない? (こりゃエマージェンシー イベント中止も視野に入れて) 床 ほぼアイスバーン でももっと踊りたい (まあ松だし 大丈夫だろうよ ゴー) ワンス アポン ア タイム あるところに ダンシングパインツリーズ ただ自由に 暮らしましたとさ 松の木はスノーだったって松林 Next stage に誘うために show you 粗密 濃淡 で ゴイスーなデプス感 We are ラタタタタ 松林ズです
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今日はエルヴィス・プレスリーとデヴィッド・ボウイの誕生日で《ロックの日》だそうな。 そこで、評論シリーズNo.98『日本のロック🎸この3曲を聴け!』 ✔︎THE ALFEE「メリーアン」 1983年発表、アルフィーの代表曲の一つ。遠く鐘響く幻想的な森の静寂が突如破られ、劇的に始まる様式美、グループサウンズの最良の部分を彷彿とさせるメロディライン、アコースティックとエレキ二段重ねの素晴らしいギターソロ。もうヴォーカルがヘタでも構わないっ🤣! ♪夜露にぬれる森を抜けて 白いバルコニーあなたを見た すがるような瞳と風に揺れる長い髪 ときめく出逢いに胸ははりさけそう メリーアン メリーアン メリーアン Won't You Stay For Me ✔︎クリスタルキング「大都会」 1979年、クリキンのデビュー曲。ロックバンドには珍しいクリアハイトーンヴォイスでサビから始まるのがとても印象的で先進的。冒頭で「いいねぇっ!」と思わせておいて、そのフレーズは最後の最後まで出てこない、焦らしの極地。イジワルな名曲と言えるでしょう😁 ♪ ああ果てしない 夢を追い続け ああいつの日か 大空かけめぐる 裏切りの言葉に 故郷を離れ わずかな望みを 求め さすらう俺なのさ 見知らぬ街では 期待と不安がひとつになって 過ぎゆく日々などわからない 交わす言葉も寒い この都会 これも運命と 生きてゆくのか 今日と違うはずの 明日へ Run Away Run Away 今 駆けてゆく ✔︎井上涼「1500年のオーディション」(NHK Eテレ、びじゅチューン!) ドイツを代表する画家アルブレヒト・デューラーの真正面自画像をモチーフに、オーディションの写真選考に渾身の自画像で挑むという妄想が炸裂するハードロック。「ニコニコ動画」などでコーラスバージョンを是非お聴き下さい。「そうだ自画像を描こう」というブリッジ部分、徐々に盛り上がるメロディとコーラスがまさにロックの定番でメッチャクチャcool👍2番の「悩み絶えぬMISOJI手前」の三十路を◯◯路に替えて歌えばほら、立ち向かう勇気が湧いてくるでしょ😉 ♪ 迫り来るオーディション! 1次審査は写真選考 でも証明写真じゃ この魅力は伝えられない そうだ 自画像を描こう 覚悟 決意 等々をつめこんで! I am アルブレヒト・デューラー! 思慮深いロングのソバージュ I am アルブレヒト・デューラー! 運命を選ぶ 長い指 私よりも私を語る 自画像 自画像
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ねこたんぽ
《石の日》といえば、石橋、ということで、唐突ですが、 評論シリーズNo.96🖼【びじゅチューン!『続いては、信貴山の石橋さ〜ん』】 平安時代の絵巻物、国宝「信貴山縁起絵巻」の「山崎長者の巻(飛倉の巻)」を元ネタに、BT newsの石橋さんが奮闘する怪作です🤣命蓮法師が法力で様々な奇跡を起こすお話ですが、歌詞はこちら💁🏻‍♂️ ♪は〜いこちら信貴山のふもと、石橋で〜す いま 目の前ですごいことが起こってるんです! なんか鉢?が倉?を持ち上げて? あっという間に山の上に飛んで行ったのよ 追うわ!わたしレポーターとして 引き続き石橋がお伝えいたします 紅葉さておき…信貴山の上の、石橋で〜す いま 大事な話し合いが続いてるんです! いわく 倉?の中?のお米だけ? パッと浮かせて元の場所に返しちゃうんだって! 追うわ!わたしレポーターとして 先回りして石橋がお伝えいたします ゼエゼエハアハア ゼエゼエハアハア は〜…い 再び信貴山のふもと、石橋で〜す いま、元いたお屋敷まで戻って来ましたよ〜 来たぞ 群れ…をなした…米俵! バーンとやってきて隕石みたいに降り注ぐんだから! かわす!わたしレポーターとして 最後まで石橋がお伝えいたします いったんスタジオにお返ししま〜す どゆこと どゆこと どゆことよ? どゆこと どゆこと どゆことよ? 世界〜 「追うわ!わたし」からのメロディ、リズムがノリノリで気持ち良い🎶石橋さんの身体能力が凄すぎる🤸‍♀️「どゆこと どゆこと どゆことよ?」というフレーズが日常生活で汎用性高し👍信貴山縁起絵巻について楽しく詳しくなれるお得な作品です😊 ところでこの石橋さんですが、「住んでます八橋蒔絵硯箱」で宮本さん(「祖母のコロッセオハット」のふみちゃんの元の御主人!)宅を訪れたのがびじゅチューン!初登場。当時は「わが街新聞」の記者で、宮本さんにいいようにあしらわれ、写真を撮り損ねるという失態まで犯しています(゚_゚i)タラー。それが本作や「竜田川にフタをする」では「BTnews」の「どローカルレポート」担当として、立派に(⁇)務めを果たしています。成長したねぇノω・、) 彼女については、将棋好き、どこでも寝られる💤、めがね収集マニア👓というトリヴィアがありますよ😁 ちなみに歌詞の最後の「世界〜」🌎これが謎。DVDブックにも一切言及なし。ねこ流解釈はこうです。①信貴山縁起絵巻で繰り広げられるような人智を超えた出来事がこの世界にはあるよね〜という感慨。②BT newsのMCは、ドリルになった見返り美人を袖にして牛乳を注ぐ女と付き合ったりしてるジョゼフ、気象予報士は自分の美貌にしか関心のないナルキッソス、レポーターは意味不明?の体当たり取材を得意とする石橋さん、と多国籍で曲者ばかり。もしかしてこの番組はワールドネットなのかも⁉︎そうならエンディングで地球の俯瞰の絵に「せかい〜♪」という歌を合わせているのも頷ける。  こういう重箱の隅をつつきたくなったらあなたも立派なびじゅチューン!ホリックです(◍︎ ´꒳` ◍︎)b
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ねこたんぽ
評論シリーズNo.95🖼 【びじゅチューン!『落穂拾子』】 はい、やってきましたねぇ、評論シリーズ、今回もびじゅチューン!井上涼さん、良いですねぇ。様々な美術品や建築物をモチーフに1分半のファンタジーを創り上げる天才です。 今回はミレーの落穂拾いにインスパイアされた「落穂拾子」まるで大河ドラマのオープニングのような壮大さ❗️冒頭♪ジャーン・フランソーワ・ミレー!と高らかにコーラスすればもうあなたもこの世界の一員です。 「人生も落穂さ いつの間にやらいつかに着いてた 落穂拾い続けて go forward」、ここがテーマでしょうね。落穂拾いのような単調な作業の繰り返し、私の人生こんなもの?、そう思いながら人は同じような毎日を生きてゆきますが、ふと振り返れば、意外に進歩してきたじゃないの、私は私なりに頑張ってきたのね、ってささやかな自己肯定感に微笑む。決して「空っぽ」ではなく「いつの間にやらいつかに着」くのです。胸に沁みるムード歌謡の傑作がここに誕生しました😭ジョリーラジャーズの見事なバックコーラスもお聴き逃しなく! それでは、またお会いしましょ。 サイナラ、サイナラ、サイナラ〜👋 ♪ 落穂拾子といえば この村に知らない者はいない 落穂拾絵と落穂拾美の 血の繋がりはない三人姉妹 落穂拾わせたら もう それは見事な連携プレイで いつかだなんて 来やしないかも 落穂拾いつくして 空っぽ 落穂拾子は だけど 動画配信はじめて ナンバーワン 拾絵は海で 地主とデート 拾美はMC Ochiboとして ラッパーデビュー 人生も落穂さ いつの間にやらいつかに着いてた 落穂拾い続けて go forward 今でも見せる 姉妹の 別の見事な連携プレイを
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評論シリーズNo.93🎹『HJ Lim ベートーヴェン ピアノソナタ第17番「テンペスト」』 今日9/4は「クラシック音楽の日」、で、昨夜は嵐、とくれば、やはりベートーヴェンのピアノソナタ、テンペスト(嵐の意)でしょう。1977年「赤い激流」で水谷豊が、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」で両津が(というか両津化した麗子が😆)弾いたあの曲です。 ベートーヴェンは弟子からこの曲と第23番「熱情」の解釈を尋ねられて、一言「テンペストを読め!」とのたもうたとか。勿論これはシェイクスピア劇を指しています。ある男が復讐のために生きるのですが、最後には皆を赦し、自らの赦しをも乞うというお話。正直、この曲を聴いてそのストーリーは浮かばないのですが、何せカッコいい曲ですのでとにかく聴いてみて下さい! ダンダダダーン、と深刻に重く、胸に迫る第1楽章、不穏な雰囲気を時折覗かせながらも強い意志をもって明るい未来を切り開かんとするような第2楽章、泣くほどカッコいいフレーズで疾走する第3楽章、う〜ん、サ・イ・コー😍 オススメ演奏はHJ Limさん。メリハリ、抑揚の効いた胸のすく演奏が彼女の持ち味で、硬質なクリスタルのような美音、休止の美しさはもとより、特に素晴らしいのは2楽章のダガダッ、ダガダッ、3楽章のダガダガッ、ダガダガッ、ダガダガッ、ダガダガッという低音部の切れ味とウネリです。ディープパープルの Child In Time、レッドツェッペリンの Achilles Last Standのドラム連打はこの曲に触発されたものかしら?などと妄想してしまうくらいロック的でクールな演奏です👍
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ねこたんぽ
評論シリーズNo.92🖼【びじゅチューン!『オフィーリア、まだまだ』 以下長文注意🚨好きすぎて書き過ぎてますので、暇な方のみお付き合いください💦 評論シリーズ?もはや「びじゅチューン!」紹介コーナーだろ、という声は華麗にスルーさせて頂き、今回も超オススメ、というか、もはやマスト、スタンダードと言える名作をご紹介します。それは、ジョン・エヴァレット・ミレイ作「オフィーリア」を元ネタとした「オフィーリア、まだまだ」です。歌詞はこちら💁🏻‍♂️ ♪ ブクブクと沈む中で 思い出した 「背泳ぎは得意」 ずぶぬれドレスは重いけど まだまだ 溺れちゃ いられないのよ オフィーリア 花を連れ川下り オフィーリア 編みかけの花輪は ドジョウにプレゼント オフィーリア ふと気づけば 意外にも青空 オフィーーーリア、まだまだ! スイスイと進みつつも 思い出しちゃう 恋人の罵倒 残酷 「尼寺にでもゆけ」 まだまだ 笑うには 早すぎる でも オフィーリア 自己記録 100ノット オフィーリア 瞬く間に イルカも メカジキも 友達に オフィーリア 素潜りで どこだってゆくわ オフィーーーーーーーーーリア まだまだ! オフィーリアとはシェイクスピアの悲劇、ハムレットの登場人物で、主人公である王子ハムレットの恋人です。ハムレットは父親である先王がその弟によって暗殺されたと考え、復讐を遂げんが為に狂人を装っています。彼から「尼寺へゆけ!」と言われたオフィーリアは精神を病み、柳の木の下で溺死するのです。この「尼寺」発言は、ねこ流解釈では「復讐のために生きる自分と結ばれても悲劇が待ち受けているだけだから、自分のことは諦めてくれ」というハムレットの愛の言葉なのですが、オフィーリアには真意が分かるはずもなく、絶望のどん底に突き落とされてしまいます。 悲しい、悲し過ぎる‥ところがこの状況を描いたミレイの絵が、涼さんの手にかかると一転、素晴らしい応援歌になるのですから驚きです❗️ミレイの絵で頭が左になっているのに、「まだまだ」では右に向かって猛然と泳ぐオフィーリア、そう、彼女はUターンしたのです。「運命に流されるままなんてイヤよ、こんなところで死んでたまるもんですかっ!」と聞こえてきそうな決然たる泳ぎと表情、そして「ふと気づけば意外にも青空」、真っ暗に見える状況にも光は必ずある、素晴らしいメッセージです。不吉な意味を帯びた花輪はドジョウにでもプレゼントよっ!🤣 ところで、2番の「まだまだ笑うには早すぎる、でも」。ここが私には謎でした。この状況で「笑う」なんて誰が思うんだろう、って。どう思う?って妻に聞いてみました。 💁🏻‍♀️「1番で、絶望的な状況に立ち向かって力強く泳ぎ始めたオフィーリアを見て、私たちは『ああ、良かったあ、もう大丈夫ね』って思うじゃない?でも、彼女の試練、心の傷はそんな簡単なものじゃない。ちょっとやそっとで癒えるわけないのよ。それが『まだまだ笑うには早すぎる』ということじゃないかしら?元気そうに見えるかもしれないけれど、心はまだズタズタなのよ。だからこそその後の『でも』が感動的なのね」 🤩100%納得しました。いやあ、そういうことに違いありません。そもそもハムレットという作品は悲劇ではあっても、困難な状況の下でも己の人生を力強く生きよとのメッセージが込められていると思われますので、そこまで含めて表現している井上作品って素晴らしすぎます。もちろんサウンドもベリベリナイスで、乾いたドラムスのシンプルな連打が、まだまだこれからや、やったるでい!💪と私たちの気持ちを奮い立たせてくれるのです。びじゅチューン!DVDブックに「暗に五月病の人に向けた歌」とあるのも納得です。 🍱びじゅチューン!重箱の隅知識:この作品でドジョウのストップウォッチには、SUGOIHAYAI TOTTEMO HAYAI HONTO DESUKA SUGOINE MANEDEKINAI TIME IS MONEYと書いてあります⏳
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ねこたんぽ
評論シリーズNo.90🖼 【びじゅチューン!『写楽式洗顔』】 日本が世界に誇る鬼才、井上涼先生が古今の名作から得た奇想天外な着想を、1分半の音楽とアニメに創り上げるEテレの「びじゅチューン!」、いずれ劣らぬ名作の玉手箱です。Best3を選ぶのが評論シリーズの定型ですが、びじゅチューン愛💖が強すぎてそんなのムリ🙅‍♂️一つずつ語らせてくださいまし<(_ _)> まずは私を驚愕させた一曲、『写楽式洗顔』です。 本作の元ネタは誰もが一度は目にしたことがあるあの浮世絵⬅️『三代目大谷鬼治の奴江戸兵衛』、作者は東洲斎写楽です。このポーズとハラリと乱れた髪から井上先生は「こってりメイクを一刻も早く洗い落としたい人↘️」を想起してしまいます🤩その歌詞がこちら💁‍♂️ ♪ 歌舞伎メイクで過ごすのが 長年ポリシー でも残業終わりには さすがにベトベト 落としたい 試したい あの洗顔メソッド お昼休みにネットで 見つけてしまった 写楽式洗顔! まず寄り目まず寄り目、で ガンガン 力入れ への字口 で念願の洗顔! すっぴんが鳥似 素顔は隠す方針 その方が パフォーマンス…上がる でも肌には負担 そんなのわかってる だからきっちり落としたい あの洗顔メソッド、で〜ぇ 写楽が誰だろうと 構いやしないんだわ 写楽式洗顔! まず寄り目まず寄り目、で ガンガン 力入れ への字口 で念願の洗顔! すっぴん後すぐ何らかのパック 写楽式洗顔! 日々寄り目寄り目で ガンガン 力入れ への字口 で念願の洗顔! おやすみ写楽 曲がまた最高なんですよ!まず冒頭の♪トーシューサイ シャーラック♪というコーラス。実に小粋です。「残業終わりには」ヘトヘトになるから、それと掛けて「ベトベト」、さりげなく憎い詞でしょう?織り込まれた「ポリシー」「メソッド」などのカタカナ語をコーラスが本格的発音で繰り返すのがカッコいい👍サビに至るまでは鳥のように軽やかに、サビでは♪センガァ〜ン♪と唸るところ、「で」を次の小節の頭に持ってくるリズム感、2番の「あの洗顔メソッド」の後の「で〜え」というタメ、それに続く「構い〜やしないんだわ!」の切れ味、バックの渋いベースライン、もう最高です😻中でも最高なのが2番のサビ連発の繋ぎ部分、「すっぴん後すぐ何らかのパック」、言葉・メロディ・リズムの完璧な三位一体攻撃、バシッと打つ決めの部分がパックという破裂音で出来ているので歌っていてメッチャ気持ちいい❣️そして最後、♪おやすみシャ〜ラク♪のクに被せるようにしてコーラスがGood night!と締めるんですが、「おやすみ」を英語で言い直しているだけでなく、クとgが音の上でも重なっている。いやぁ、考え抜かれた見事な楽曲で、超cool👍 YouTubeなどで是非視聴してみて下さい。中毒性が半端ない‥
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ねこたんぽ
こちら下関は梅雨明けか?と思わせる陽射しが照りつけています。暑気払いに冷酒でもなめながら昭和歌謡に浸るのはいかがですか。山口県周南市、はつもみぢの原田、夏純米「ナツ」、フルーティでキレのある良い酒でした😋 評論シリーズNo.89🎤【1975年のヒット曲】 田部井淳子が女性初のエベレスト登頂🏔に成功、カープがセ・リーグ初優勝⚾️、マルちゃんのきつねうどんやカップスター🍜がヒットし、がきデカの「死刑!」や「アンタあの娘のなんなのさ」が流行った1975年、ねこたんぽ少年はどんな曲にお熱だったのでしょうか? ③敏いとうとハッピー&ブルー【わたし祈ってます】 問答無用のザ、ムード歌謡!誰もが歌いやすいメロディとリズム、それでいて歌う満足感を得られる優れもの😉今回調べてびっくりしたのはリーダーの敏いとうさんの経歴。青学在学中にアメフト部を作り、フランク・シナトラのボディガードをしたかと思えば日大獣医学科を卒業、遠藤実の愛犬を診察した縁で芸能界入り、どういう人なんでしょうね( ☉_☉) パチクリ。 ♪ わたし祈ってます 身体に十分 注意をするのよ お酒もちょっぴり ひかえめにして あなたは男でしょ 強く生きなきゃだめなの 私の事など 心配しないで 幸せになってね わたし祈ってます ②甲斐バンド【裏切りの街角】 1974年デビューの彼らが一般に認知された曲。ウエットではあっても女々しくはない。キャッチーではあっても軽薄ではない。ハードではあっても過激ではない。絶妙なバランス感がヒットの理由でしょう👍 ♪雨にけむる街並みを 息をきらして駆けつづけた つきささる吐息をはいて 駅への道駆け続けた わかってたよおいらじゃだめさ でも二人生きてきたんだ とぎれた電話は生きてゆく 悲しさに泣く君の声 しとしとさみだれわだかまり 君さえいてくれたならば 走る車は泥にたたかれ 見上げた時街が泣いていた ①バンバン【「いちご白書」をもう一度】 この年の、というか、日本音楽界にとっての大収穫と言える名曲✨過ぎ去った青春への鮮やかで痛切な追憶、ラストの素晴らしく美しいギターソロ。まさにフォークとロックの幸福なマリアージュ💒 ♪ いつか君と行った映画がまた来る 授業を抜け出して二人で出かけた 哀しい場面では涙ぐんでた 素直な横顔が今も恋しい 雨に破れかけた街角のポスターに 過ぎ去った昔が鮮やかによみがえる 君もみるだろうか「いちご白書」を 二人だけのメモリィー どこかでもう一度
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評論シリーズNo.87🎨🎤🎸 井上涼【びじゅチューン!の3曲】 NHK Eテレ📺の『びじゅチューン!』をご存知ですか?え、ご存知ない?それはいけません、人生の損失ですよ。YouTubeでも見られますから今すぐ見て下さい。古今の有名美術作品が破天荒な歌とアニメに生まれ変わります。その発想力はまさに異能の天才、その上、アニメも音楽も全て自分で手がけているのですから、とんでもない才能です。傑作揃いで3曲選ぶなんてムリ!なんですが、まずはこれを聴いて下さい、お願いです!一聴海馬に刻み込まれて一生忘れられなくなることを保証します。 ③ 『噴火する背中』🌋 大阪城にある『富士御神火文黒黄羅紗陣羽織(ふじごしんかもんくろきらしゃじんばおり)』をもし妻が何気に着ていたら?黙して語らず怒りを背中でアピールする妻に慄く夫の姿が可笑しすぎる🤣「嗚呼!日頃の行いがぁああ、悔やまれぇるぅ〜」この歌のおかげで苦もなく長ったらしい羽織の名前を覚えられました。井上涼さん、ありがとう! ② 『プリマヴェーラに家庭訪問』👩‍🏫 ウフィツィ美術館所蔵、ボッティチェリの『プリマヴェーラ(春)』。謎に満ちたこの絵から、ヴィーナスが先生に家庭訪問される状況なんか思い浮かびますか?その妄想からハチャメチャな世界がブワーッッと展開します。『あまりに騒がしい我が家を、むしろもう…見て!』と開き直っちゃうヴィーナス、それに続く『プ、プ、プ、 …プ、プ、プ、 …プ、プ、プ、プリマヴェーラ!浮かれてるの 春だから』というサビが完璧過ぎて最高にノレちゃう一曲。 ①『何にでも牛乳を注ぐ女』🥛 ご存知フェルメールの名作が、社内食堂に侵入して何にでも牛乳を注ぐ謎の女に大変身。味付けに自信満々のベテラン調理師とのバトルの行方は⁉︎2番の『いいえー、私は何にでも、牛乳を注ぐ女。何が来ようとひと注ぎ、あの味にしたい〜。そーっとやってきて、さーっと注ぐと、ファーっとまろやか、それ見てキーっとなるけど、さーっとおいしそうに、残さず食べました、牛乳~』というところがたまらなく好きです。言葉を音楽にはめ込むこの人のセンスは尋常ならざるものがありますよ。 他にもモナリザとか真珠の耳飾りとかナルキッソスとか見返り美人とか、もー素晴らしい曲があり過ぎて、また書かせて下さい、いえ、書きますので シクヨロッ♪d(*'-^*)b♪
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評論シリーズNo.86📚O. Henry【最後の一葉】 今朝の奇峰錦の姿からこの短編を思い出し、読み返したら、感動しました。泣きました( ꈨຶ ˙̫̮ ꈨຶ ) [あらすじ](未読の方、ネタバレ注意⚠️) グリニッジヴィレッジで画家としての成功を夢見て暮らしているジョンジーとスー。病膏肓に入り気力を無くしたジョンジーは窓外の木がすっかり落葉してしまったら自分の命も尽きるのだと言うようになります。その話を聞いたのが、同じアパートの階下に暮らすアル中の売れない画家ベアマン。その晩嵐が吹き荒れ、木の葉は最後の一枚に。次の夜も嵐でしたが、翌朝あの木の葉は耐え抜いているのでした。心励まされたジョンジーは生きようと決意するのですが、ベアマンは数日後に肺炎でひっそりと世を去ります。そう、あの木の葉こそ彼が嵐の中描き上げた畢生の傑作だったのです。 😹ねこ流解釈:なんといってもベアマンがカッコいい!男!いつか傑作を描いてやると嘯きつつ、彼には自分のしがない将来がある程度見えていたのではないでしょうか。それに引き換えジョンジーは若い。当時としては女性が画家として身を立てようというのも異例です。満々たる野心を抱いた若い女性をこんなことで死なせてはならじ、そんな熱い思いがベアマンを無謀な行為に駆り立て、渾身の傑作を描かせたのでしょう。一度芸術を志した以上、傑作をモノにするまでは軽々しく死を口にするな!という命を賭けたエールだったとも解釈できますね。
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ねこたんぽ
評論シリーズNo.85📚 アンネ・フランク【アンネの日記】 1929年6月12日、アンネはフランク夫妻の二女としてこの世に生を受けました。誕生日のプレゼントの日記帳をキティと読んで、親友に語りかけるかのように心情を綴ったアンネ。ナチのユダヤ人迫害を逃れてアムステルダムの隠れ家に潜伏してから逮捕・連行されるまでの記述が大半を占めるこの日記は、戦争、差別に警鐘を鳴らす啓蒙書の使命を必然的に帯びてきましたが、いい年齢になって初めて読んだ私には違う衝撃がありました。10代の女の子とは到底信じ難い思索の深さと文章力に圧倒されたのです。自分、親、周囲の人々を冷徹とも言えるほど客観的に見つめる視線、複雑に揺れる内面を短い言葉で鮮やかに表現する手腕、まさしく天才です。書くという行為の意味、学ぶことの素晴らしさを改めて教えられた気がします。暗鬱さは殆ど感じず、才気煥発な女の子が縦横無尽に駆け巡っているよう。そんな眩しいほどの才能が、いきなり「アンネの日記はここで終わっている」という一文でブッツリと断ち切られていることに慄然とさせられます。日記という形態の例えようもない冷酷さ。 そしてもう一つ、アンネの日記から私が感じたのは、カミュの「ペスト」から学んだのと同じ教訓、つまり、極限状況において正気を保たせるのはそれまでと同じ日常の行為を続けることだということです。戦争であれ疫病であれ、食べ、学び、冗談を言い合い、愛し合う、そうやって人は苦難を乗り越えてゆくのでしょう。
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