
2021/02/27
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日本の古典では花といえば「桜」を指しますが、平安時代初期までは花といえば「梅」を指すことが多かったのです。
梅はあたたかい春に先駆けて、まだ寒い時期にいち早くつぼみをつける春を告げる花です。
「梅」で有名な俳句
梅が香に のっと日の出る 山路かな
松尾芭蕉さん
現代語訳・・早春の朝、山道を歩いていると、梅の香りにさそわれるかのように、太陽がのっという感じで顔を出したなあ。
梅一輪 いちりんほどの 暖かさ
服部嵐雪さん
松尾芭蕉の弟子。この梅の俳句は、2通りの解釈があります。
本来の主流は「梅の花が一輪、また一輪と咲くにつれて、だんだん寒さがやわらぎあたたかくなっていくなあ」という解釈、春の訪れにワクワク心がはずむ明るい雰囲気になります。
もう1つは「梅の花が1輪咲いて、あたりにはその1輪ほどのかすかなあたたかさがあるなあ」という解釈です。こちらは、まだ寒さが残るけれど、美しくかぐわしい1輪の梅にほのかなあたたかさを感じ心をふるわせている俳句
・・との事デス!
自分は今は後者の方の解釈をしております。
東京は今日の最高気温8度で寒風が吹いていました。
明日は12度。
暖かい日でありますように・・
2021/02/27