４月は卯月。穏やかな陽気に誘われ、草花が咲きだし、虫たちも土中から顔を出し活躍し始める季節。
私の散歩道の道際等の草花達も、その硬い殻を脱ぎ去って、自己表現を大きくし始めている---

３月からの、草花達の満面の姿、姿---その21。
　　　　　　　　
　／清楚にも、白とピンク花びらの上方だけにもつ斑点／
春風に浮かれて歩く(その2)

　ある所用の後、久しぶりの比較的幅の広い通りを、春風に浮かれように歩く。
少しすると右手前方に、幾つかの淡い紅色の(その1)、その少し先にそれより小さな白い花らしきもの(その2)が飛び込んで来た。
何か小躍りする様にそこに足を進めた。更に、その先には、山吹色の花(その3)に出逢い観た。


　　　　　　　　　ツツジ(躑躅)


＜ツツジ(躑躅)の斑点模様の意味。下記の「ツツジ」より次に抜粋:
　ツツジ(躑躅)の花びらをよく見ると上方の花びらにだけ斑点がある。
これは「蜜標」または「ガイドマーク」とよばれ、昆虫に蜜腺があることを伝え、花粉を運んでもらうために誘う役目をしている。
実際、蜜は花の中央でなくこの斑点のある花びらにあるようである。＞

・ツツジ＜躑躅＞( ツツジ科 ツツジ属)
原産地は東アジア。落葉性の樹木(高木・低木)で、主にアジアに広く分布し、ネパールでは国花にもなっている。
＜特徴＞
花のピンク色がとても鮮やかで印象的な植物。
日本でも古くから栽培され、花を摘んで花片の下から蜜を吸うことができ子供の頃に蜜を吸ったことがある人も多いのではないでしょうか。
ただし、レンゲツツジには致死性になりうる毒があり、庭木として利用されることもあるので注意が必要。

花名は、花が筒状になっていることから「ツツジ」とつけられたといわれる。花名の由来はその他にも、花が連なって次々咲いていく様子から「続き」が語源となり変化していったともいわれる。

開花期: 4月～5月
花色: 白、赤、濃いピンク、オレンジ、黄、紫

ツツジの仲間にはツツジのほか、ツツジに花が似ているといわれているサツキや、シャクナゲ、アザレアなどがある。

→ツツジ(躑躅)＜ツバキ属＞
「ツツジ」は、ツツジ属のうち主に落葉性または半落葉性の植物の総称です。サツキやシャクナゲ、アザレアもツツジの仲間に含まれる。
ツツジは葉や花が大きめで、花は4月頃に咲きはじめる。

→サツキ(皐月)
ツツジ類は葉がやわらかい種類が多い中サツキは小さく硬いのが特徴。
サツキは日本が原産の種類で、古くから庭木や盆栽として用いられてきた。
ツツジの花が終わる旧暦の皐月・5月頃に花を咲かせることからその名がついたといわれている。

→シャクナゲ(石楠花)＜ツバキ属 シャクナゲ亜族＞
シャクナゲは常緑で葉に光沢があり、枝先に多数の花がまとまって咲く。花はピンク、白、黄色など派手で大きいことが特徴。

→アザレア(西洋ツツジ)＜ツバキ属 ベルギー・アザレア＞
アザレアは19世紀に台湾などのツツジがベルギーに伝わり、園芸品種として改良され、その後日本に輸入されてきたもの。
日本原産のツツジに比べて、色も豊富で八重咲きなどがあるため花姿も華やかなのが特徴。

＜ツツジとサツキの違い＞
似ているといわれるツツジ(躑躅)の花とサツキの花。ツツジとサツキについて、それぞれの特徴は次に。

　　　　ツツジ 　　　　　　　　サツキ
*花の色 　　白、ピンク、紅紫 　　　　紅紫
*おしべ 　　5本～10本ほど 　　　　5本ほど
*葉の感触 柔らかくふわふわ 　　　　硬め
*花期 　　春 　　　　　　　　　　 初夏
*花の大きさ 5～7cm 　　　　　　　　 3～5cm
*咲き方 　　一斉に咲く 　　　　　　数日で順々に咲く

＜つつじまつり＞
ツツジ(躑躅)の咲くころのになると、全国の色々な場所でつつじまつりが開催される。

ツツジ(躑躅)の名所である根津神社のある文京区では、毎年4月～5月にかけて文京つつじまつりが開催され、約3,000株のツツジ(躑躅)が咲き誇る。その他にも、花期になるとたくさんのつつじまつりが開催される。

＜ツツジ(躑躅)の斑点模様の意味＞
ツツジ(躑躅)の花びらをよく見ると上方の花びらにだけ斑点がある。
これは「蜜標」または「ガイドマーク」とよばれ、昆虫に蜜腺があることを伝え、花粉を運んでもらうために誘う役目をしている。
実際、蜜は花の中央でなくこの斑点のある花びらにあるようである。

(出典・参考: ＬＯＶＥＧＲＥＥＮ 植物図鑑 、ツツツジ Wikiipedia 他)