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サタティ
詩集「ここ数年のリアル」第3章④ 本能寺 夜 小雨 夜9時過ぎ 本能寺 周囲をビルに取り囲まれ 門前には数組のカップル ケータイのカメラでピース そこだけ少し薄暗く 前の商店街も閉店 アーケード蛍光灯の光も あまりさしこまず雨で濡れる 時は戦国時代 「歴史」が燦然と光を放つ 日本人のほとんどが知る 主な登場人物 主役?明智光秀 54歳 織田信長 48歳 豊臣秀吉 45歳 そして 徳川家康 40歳 なんかとても リアルに感じる年回り 自分を誰に置き換えても そこにはある種の感慨が 大通りに面した 近くのホテルのロビーには どこかの修学旅行生たちが 体育すわりをして教師の注意を聞く それをガラス越しに眺めながら 通り過ぎる女同士二人連れは 「何で修学旅行に京都に来るん?」 「そら観光地やからやん!」 それをやり過ごして 踊る息子と黙々と歩く 雨はかすかに そぼ降る "HONNOUJI TEMPLE In the night A light drizzle" 2003.JUN. 15th. KYOTO 写真 京都市伏見区 20171203
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サタティ
夜の京都のど真ん中 新京極の小径を抜けて ぶらぶら歩き、 ゆっくりと 四条河原町 20191102
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サタティ
路傍の秋 四条西院駅付近 20191029
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サタティ
洛中の前栽に 白い花が浮かぶ 誘われて、敷居を跨いでいた 四条河原町付近 20191026
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サタティ
月日が百代の過客で、 行き交う年も旅人ならば どこからどこに行こうが 乗り合わせた列車次第 なのかも知れない 京都市 20191020 詩集 「ここ数年のリアル」2006上梓より7 六日目 奇跡はこの世にあるのだろうか 答えは簡単 無数に存在する 少なくとも自分をとりまく かつてと今と未来に 数え切れぬくらいに 当たり前すぎて気付かない事 ちょうど空気や水や陽光のように 日ごろ意識する事も無いもの それら一つでも失った時の事を 想像してみる おそらく耐えられはすまい 衝撃が走るその前に どれだけシミュレーションしても 耐性があがるとは思えない 心の準備、否 何度も死線を超えたのは 無心の前進から 捨てる事も拾う事も 同義語に近く そのどちらでもない選択肢を選ぼう 今、まだ生き続けている間を 奇跡の瞬間の連続を 縫うようにして奔る まもなく次の世界が見える 新しい世界 新しい奇跡 いよいよ もうすぐに 2006、6,20
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サタティ
文章化によっては 新たに自分の内面が分かるらしい たしかにそういう面も あると思う 四条西院 20181219 詩集 「ここ数年のリアル」2006上梓より5 四日目 視覚による記憶・聴覚の記憶 味覚による記憶・触覚の記憶 そして嗅覚による記憶 感覚機能は何を伝え何を指し示すのかはおいても 「とりわけ嗅覚記憶、におい・香りの記憶はいつまでも残るものである」 と、ある本で学者が唱えた 197X年 夏 極東の大都市のターミナル駅 最大不快指数とともに人ごみを泳ぐようにすり抜けていた時、 その時、確かに海の匂いがしてビルに区切られた空を見上げた その感覚は未だに体の中のどこかに消去されずに残った 一つのメモリーデータ 懸命にバックアップを取ろうとしても 膨大な新着情報にかき消されていく数多のメモリーたちを尻目に鮮明に保存されている そしてまた別の時 隣にいた(はずの)おまえの横顔すら思い浮かべ辛いのに 浮遊する微かな薔薇に似た香りは やはり鮮明に記憶と胸を焦がす 2006、6,18
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サタティ
以前、詩人になりたい 詩人として死にたいと 願った時期がある その時には何も書きはしなかったが その10年ほど前に一度 詩集をまとめていた 最近、「見たい!」とのリクエストが フォロワーさんの投稿にあり、 表現方法を考えていた こんな時代 なんだってアリ で、 ここに小出しにすることにした笑笑 返信コメント欄に一編ずつ ※と書いたけれど、返信増えたら見にくいので、長くなりますがここに貼ります もちろん 興味を持った方限定の インディーズ状態 詩はその詩集のラスト近くから始めてみる 写真はそれに因んだ内容や日付から 写真四条西院 20180614 詩集 「ここ数年のリアル」2006上梓より 「その前夜」 寝つきは悪い方じゃなかった 何年か前までは 疲れててもあまり疲れて無くても ワン・ツー・スリーで はいさよなら! 気がつけば起きている 何時でも何時までも こてこてに疲れ果てて それでも得体の知れないものを抱えて カーテンの合わせ目が少し開いている ちらちらと夜の明かりが明滅する 換気扇の低いうなりと 遠くのクラクションの断続 一年が速く過ぎるようになってから一体どれぐらいの年数を経たのだろう このままなら確実にイケそうなくらいやばい速度に感じる 疲れがすぐに現れなくなったりなかなか消えなくなったり 変に納得できる変化が緩やかに周りから囲い込む 夢をなくしたわけじゃない 夢を見たいわけでもない 夢見心地で暮らしていても 根っこの部分はうつつと地続き 似たような無為を重ねても 一つ一つ違う意味を見出し きちんと棚に整理して 前進の錯覚に自分を鼓舞する 今、時機(とき)は臨界目指し 確実に刻まれている その「X」が 見えるところまで そして その物語は再び始まろうとしていた 続く 「SONOZENYA」 HIMURO、TAKATSUKI Jun.14th '06
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サタティ
月を追いかけるように 洛中の大通りから路地 路地から大通りを繰り返し 一里は歩いていた 遠い御先祖が 多分そうしていたように 西大路七条 20191015
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サタティ
足もとの静かな美しさ 二枚目は、色が増える 四条西院駅付近 20191008
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サタティ
空模様はすぐれないけれども 足もとは、シンプルに美しい 四条西院駅付近 20191008
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サタティ
都大路の黄色い薔薇 真っ直ぐに咲いている 四条西院 20191001
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サタティ
トンネルを抜けることと 何かの線を踏み越えること 微かな心の揺れをともなう 遠い昔からの 本能に組み込まれた 微細な感情装置 宇治市 20190928
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サタティ
今日も薔薇が咲く 都大路の交差点、 雨がポツリと、 逃げ切れた 四条西院 京都市 20190910
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サタティ
ときおり、 何が撮りたかったのか 後で見た時はもちろん、 その時も わかっていなかったりする 特に京都洛中に 観光気分で うろつく時など 無防備なだけに、 連作 自転車を巡る随想 ⑨ 烏丸御池 京都市 20171130
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サタティ
夕暮れ時 草が生えたせまい空き地があって その横に、無造作な感じで自転車があり 夏の陽でも次第に翳りだして そんなところを ハツラツとして歩く人 そんな人などいるのだろうか? 少なくとも、ぼくじゃない みかけは、胸を張っていたとしても 心のどこかは、トボトボあるく 少しゆるめた、シャツのくびまわり 汗をぬぐいながら、 連作 自転車を巡る随想 ⑥ 京都府 亀岡市 20160730
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サタティ
京都市バスと赤い薔薇 小雨のなか、ゆっくりと 四条西院 京都市 20190827
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サタティ
ゆく川の流れ 洛中を流れる鴨川のほとり 橋の上から、眺めている 多くの人の歓声が上がる 鳥は、 微動だにしない 四条大橋より 京都市 20171013
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サタティ
車窓からの光景 南へ向かう特急列車 窓越しに見える景色 そこに映るのは自然 ただ、それだけでも 動く甲斐をみつける 暑い夏の終わりに向かって 桂川 京都市 20190813
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サタティ
バックステージ 2019Summer LAQUE四条烏丸 京都市 20190813
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サタティ
地下鉄の駅から地上へと 陽光は 今を盛りに照りつけている 大通りで信号待ち 洗練された ショーケースを背中にして ビルの合間の空を見上げる すぐそこに百日紅、 にこやかに咲いていた 四条烏丸 京都市 20190813
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サタティ
京の都の洛中のど真ん中 どこを見渡しても、 いかにも京都っぽい設え 異国の人人で賑わいを見せるが カメラはついつい上を向いてしまう そこには、夏の空と 壁を這う緑に、 空を横切る電線と 誰も見ることなしに 一つの世界を繰り広げている 四条河原町 京都市 20190813
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サタティ
夏に咲く薔薇 花びらの赤い色を 太陽に透かして仰ぎ見る 四条西院 京都市 20180829
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サタティ
シャガール、ユトリロ、ボナール それとも、いったい誰にみえるかな 誰って言われても、ちょっと嬉しい ※以前、同一の写真を上げておりましたが(ご記憶の方も少しは、、)誤って削除したため、再度、リメイクしてあげます。 京都 新京極 20170722
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サタティ
美術に詳しい訳ではないが 植物のくっきりした色合いを見ると ルネサンス期のイタリアを想う あくまでもイメージだけのことだが 四条西院駅前 京都市 20190723
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