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サタティ
個人詩集 「ここ数年のリアル」2006上梓より9最終 ※「みどりのまとめ」に一章すべてまとめてますので、そちらの方もよろしくお願いします。写真はすべて別バージョンです。 最終日 作業は一通りの終止符を見た 断続のリエゾンと不断のクリシェ とても自然に語ることの困難は かなり不自然な文字の説得か カーテンの隙間を視野の端で 捕らえるともなくとらえている 微かに唸るような可聴範囲外の振動 やはり微かに明滅し交錯する淡い光 あなたはどこから来てどこへ行く? あなたは一体何をする人? あなたの求めるものと恐れるものは一体何? あなたはどこから来てどこへ行こうとしている? 答えをすぐには求められていないらしいが 即答でも一生かかっても 多分同じ答えになると思う さようなら! ありがとう! ありがとう・・ さようなら・・・ しだいに声が姿形が薄れて消えていく・・・ もう目も見えないし耳もほとんど聞こえない そんな状態になっても なおくっきりと 残っているだろう物語のプレーヤーたちに 心からの賞賛と懺悔と大きな感謝を贈ろう まわりを取り囲むすべてのすべての人たち 偉大な物語のプレイヤーたち 自分の身のまわりに かつて、今、そして未来に「居た」 すべての大きな大きな心の支えに さいごまでおつきあいいただきましてありがとうございます 多謝 「最終日」 OSA.JAP. 2006.6,21 ここから12年経ち、次の日6月22日 イングランドに降り立っていた 写真はロンドン市内 20180622
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サタティ
一見、脈絡が無いようでも やはり同じ人間のすること ジャンルが違うようでも 出来上がるもののテイストは 似たものになってゆく 時間・空間を超えて 東京都 20120813 詩集 「ここ数年のリアル」2006上梓より4 三日目 じりじりと照りつける陽光 国道脇に規則正しく並んだ街灯は 昼間その存在感を消失し ただ徒に空を区切る ありきたりの噴水でさえ 日時計の花壇と相俟って 大通り広場の顔貌となり 和みの空間を拡げる 闇雲に歩いているだけでも 何がしかのモノが目に飛び込んでくる それをどう捉えようと自由だろうし そこに意味を見出すのも通過するのも やはり自由 目標もなく歩き続けて大通りから裏通りへ 裏通りから更に路地を抜ける 広い通りからどんどん狭い道への移動 両脇の建物に手荷物が触れるほどに 建物は其処彼処 植物の侵食と出会い 戸惑いながら朽ち果てて行くのか そんな事にはお構い無しの猫たちに 格好のスペースを提供する 目に焼きつくものと心に残るものが 必ずしも一致する訳ではないけれど 覚えようとしたものも忘れてしまう反面 突然甦る思いがけない記憶 少し掠れた声で 呟くように低く歌うように 伝えたものは 寂しげな笑顔の陰で、 見えない 2006、6,17
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サタティ
詩のことを書くのは とても気恥ずかしい 何故なら、自分の作品が 詩と呼べるかどうか、 言い切るだけの図太さを 備えていないから 歌詞ならいくつか書いた 必要に迫られて 詩は、どんな必要があったのか 書くことに どのような意味があるのか まだ、深く理解できていない そこに原因があるのかも知れない 写真 20180615 詩集 「ここ数年のリアル」2006上梓より2 「第一日目」 過ぎ去って思い出そうとしても それは不可能に近い事 その時の濃やかな時間の流れの中での ひとつひとつのやりとりはすべて 過ぎ去って思い出したとしても それは真実に遠いもの 後付けでの修正された記憶の中での 創作物たるレプリカント けれどもその日のことは とてもくっきりと印象に残っていて 突然のことにしては意外なくらい 予感が、と言うより確信があった 暗がりの中では色彩は消滅する けれども強烈な光を浴びても やはり色彩は消滅するらしい 中庸しか捉えられないこの感覚 水平線はもとより地平線の一部分すら しばらく見ていない 目線すらあまり動いてもいない しかし根拠の無い確信が深まる時 動きが始まる カーテンの隙間は光の明滅を早め しだいに拡大する光とともに それはやって来た 驚く事も無く 冷静に受け止められたのは 心のどこかで 予想していた事だからかもしれない そしてお互いに 「やあ」 というしかない雰囲気の中 その作業が始まった 2006、6、15
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サタティ
以前、詩人になりたい 詩人として死にたいと 願った時期がある その時には何も書きはしなかったが その10年ほど前に一度 詩集をまとめていた 最近、「見たい!」とのリクエストが フォロワーさんの投稿にあり、 表現方法を考えていた こんな時代 なんだってアリ で、 ここに小出しにすることにした笑笑 返信コメント欄に一編ずつ ※と書いたけれど、返信増えたら見にくいので、長くなりますがここに貼ります もちろん 興味を持った方限定の インディーズ状態 詩はその詩集のラスト近くから始めてみる 写真はそれに因んだ内容や日付から 写真四条西院 20180614 詩集 「ここ数年のリアル」2006上梓より 「その前夜」 寝つきは悪い方じゃなかった 何年か前までは 疲れててもあまり疲れて無くても ワン・ツー・スリーで はいさよなら! 気がつけば起きている 何時でも何時までも こてこてに疲れ果てて それでも得体の知れないものを抱えて カーテンの合わせ目が少し開いている ちらちらと夜の明かりが明滅する 換気扇の低いうなりと 遠くのクラクションの断続 一年が速く過ぎるようになってから一体どれぐらいの年数を経たのだろう このままなら確実にイケそうなくらいやばい速度に感じる 疲れがすぐに現れなくなったりなかなか消えなくなったり 変に納得できる変化が緩やかに周りから囲い込む 夢をなくしたわけじゃない 夢を見たいわけでもない 夢見心地で暮らしていても 根っこの部分はうつつと地続き 似たような無為を重ねても 一つ一つ違う意味を見出し きちんと棚に整理して 前進の錯覚に自分を鼓舞する 今、時機(とき)は臨界目指し 確実に刻まれている その「X」が 見えるところまで そして その物語は再び始まろうとしていた 続く 「SONOZENYA」 HIMURO、TAKATSUKI Jun.14th '06
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サタティ
少し長めの話 (もちろんスルー可、笑) 自転車に 乗れるようになったのは遅かった 高度経済成長の時代 大都市近郊の町も例外なく 開発の2字に踊らされ 交通戦争という言葉も リアルさを帯びる そんな時代に小学生だった 恐ろしいほど厳格なしつけ 明治時代生まれの祖母の肝いり 自転車は禁じられた 周りの全てが持っていても その横をついて走るよう指示された 2つ下の弟も同じ目にあっていた、 中学に進んだある日 丘の上の空き地で、 捨てられたとしか思えない 自転車をみつけた 当時、数少ない友人の一人に相談した 彼の親身な骨折りと 乗車指導、 自転車のメンテナンスのおかげで 人生初の自分の自転車を持った 当然、家族には告げず、 知人宅に預けていた 当たり前だが、ことは露見する 激しく叱責されたかどうかまで、 まったく覚えていない 反省もする必要を感じなかったから 日を置かずして、 親が新たな自転車を 購入して、与えてくれたことも、 事の正当化を補強する 半世紀近く前のトピック 何故、ここで語るのか まったく持って分からない 昭和に去った祖母 平成に逝った両親 深い愛情を注いでくれた事は 今なら分かる、 今なら、 遅きに失しても、 自転車から、 ここにつながっていくのかと 不思議な気分に支配されている ※救いの少しあるオチ 小学生の頃、おかげで走るのはやたら速くなった。リレーの記録は地方小都市で、30数年間にわたり破られなかった 弟はその後、大学で陸上部の主将となり京都都大路を駅伝で駆け抜け、マラソンの市民ランナーとして、今も各地の大会にエントリーをしている 人生、何が幸いするか分からない時のささやかなたとえにはなるかな?、ならんか笑 連作 自転車を巡る随想 ⑩ 20151109
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