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ヤナギ。の一覧

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ぷっしぃ
ヤナギの幹に刻み込まれたシロスジカミキリの産卵痕。 広葉樹の幹にまるでマシンガンで撃たれたかのような横一列の傷があれば、それはシロスジカミキリによるものである可能性が高いですね。 樹皮を齧って浅い穴を掘りその中に卵を産み付けながら横向きに進んでいくためこのような傷ができます。 しばらくするとこの傷から樹液が染み出すため、多くの昆虫がこれによって餌にあり付けているというわけですね。 このようにシロスジカミキリは生きた樹木にダメージを与えるため何かと毛嫌いされがちですが見境なく木を齧って回るわけでもなく、同じ樹種でもまったく齧られてない木もあれば集中的に齧られている木もあるため恐らく何らかの好き嫌いがあるものと思われます。 個人的な感想ですが太く健康な木にはあまり手を付けず、樹形が悪くて弱っているような木に集中攻撃を仕掛けているように見えるんですよね。 まぁ弱っていると言うのもシロスジカミキリのせいで弱っている可能性もあるのですが、結果的には勢いの弱い木を早々に枯らすことで間引きのようなことになってるんじゃないかなー、と。 例えば森全体を巨大な畑だと考えると、病気の株や生育不良の株を間引いてくれるカミキリムシというのはやはり無くてはならない存在だと思うんですよね。 顔が怖いから悪いヤツに見えるかもしれないけど、まぁ見た目はさて置き自然環境にとっては相当良いことをしてるヤツなんじゃないかなーと思います。
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ぷっしぃ
ブナ林シリーズ番外編、森とか麓の村とかの昆虫シリーズです。はい、パチパチパチ〜 というわけで今回は昆虫メインでやらせて貰おうと思います。 何でかって言うとせっかく2時間も掛けてブナの森に行ったのに花があんまり咲いてなかったから… でも手ぶらで帰るのは勿体無いし、もうしょーがないからこんな感じで行きますよってことでですね。 花には出会わなかったけど昆虫にはいっぱい出会ったので、今回はこのネタで行かせて頂こうと思います。 ※虫注意です。苦手な人は見ないでくだちい。 ヤナギの細枝で休憩中のミヤマクワガタ。 山地ではわりとよく見掛ける種類ですね。 体長80mm近くにもなる大型種で、比較的涼しい環境を好む山地性のクワガタです。 細身な体に発達した頭部を持つサイケデリックなデザインで、個人的に日本のクワガタの中では一番カッコイイと思っているヤツですね。 特徴は全身に生えた微毛とトサカのような頭の冠で、恐竜で例えるとディロフォサウルスみたいな感じでしょうか。 ちなみにディロフォサウルスっていうのはジュラシックパークで毒を飛ばしてデブを喰い殺したエリマキトカゲみたいなヤツです。 まぁ実際にはエリマキとか毒とかは無かったみたいなんですけどね、えぇ。 ミヤマクワガタは生息環境により形態を変化させる面白いクワガタでして、大まかに言うとフジ型、サト型、エゾ型という3つの形態に分けられます。 一般的に最もよく目にするのがサト型(基本型)で、寒い地域ではエゾ型に、暖かい地域ではサト型になるみたいですね。 これは遺伝的な個体差ではなく生息環境による形態変化で、例えばエゾ型からサト型が生まれることもあればサト型からフジ型が生まれることもあります。 このような性質は国産のクワガタでは珍しく、生息環境により自らの姿を変化させるフレキシブルな一面のある種類だと言えますね。 外国産のクワガタとしてはニジイロクワガタやアルキデスオオヒラタなどに同じような現象が見られますが、何故このようなことが起きるのか詳しいことは分かりません。 ミヤマクワガタは元々低温を好むため他のクワガタよりも一足早く活動し、大体6月中旬には成虫が出現します。 ただし寿命が短いので、9月にはほとんど見られなくなっちゃうんですけどね。 他のクワガタやカブトムシなど、ライバルとなる大型の甲虫類が活動する前に繁殖を済ませてしまおうという作戦だと思います。 クワガタに限らず昆虫の数が年々少なくなってる気がするのですが、しかし今年はいつになくクワガタの発生が少なくてちょっと寂しいですね。 大型のクワガタは卵から成虫になるまで3年ほど掛かるので、恐らく3年前の天候が関係してるんじゃないかなーと。 降雨量が少ないと産卵数や幼虫の生存率が極端に落ちるため、たぶんそのへんの気候条件が時間差で表れてるのかなと推測しております。 でも今年は降雨量が多かったので、3年後にはクワガタの当たり年が来るんじゃないかなーと期待してるんですよね。 残念ながら今年は70mm級の大型個体には出会えなかったので、3年後の夏を楽しみにしながらその場を後にしました。
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