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櫟(クヌギ)の一覧

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醜男
椚/橡/櫟(クヌギ) ブナ科コナラ属の落葉高木。丘陵や山地に自生する。小楢(コナラ)とともに雑木林を代表する樹種。かつては薪や炭に多用されたため全国に植えられた。薪や炭にするために切っても切り株からまた生えてくるので、根際から枝分かれした樹形がよく見られる。花期は4~5月。葉が出る前に黄色い雄花が房状に垂れ下がる。雌花は小さくて目立たない。葉は細長く縁に針状の鋸歯がある。ドングリ(堅果)は径2㎝ほどで、ほぼ球形。殻斗(お椀・帽子)は椀形で被針形の鱗片に覆われ、先の方の鱗片は反り返る。殻斗は総苞の変形で、若いドングリを包んで虫から守る。果実は翌年の夏に生長して秋に熟す。果実が育つと殻斗からはみ出してしまい、甲虫に卵を産みつけられ、幼虫に中を食われてしまう。ドングリが地面に落ちると幼虫は穴を開けて脱出し、土に潜ってさなぎになる。身近に手に入るドングリでは最も大きい。炭は断面の形から『菊炭』と呼び、茶の湯に使う。シイタケ栽培の原木に使われ、植林されることもある。樹齢を重ねると樹液がよく出てカブトムシが集まる木としても有名。 樹皮がコナラに似ているが、コナラの葉は鋸歯が大きな倒卵形なのに対して、本種は細長いので見分けられる。棈(アベマキ)にも似るが、アベマキの葉裏は白色で星状毛が密生する。本種は葉裏が緑色で無毛。 クヌギの果実は縄文時代から日本人が食料としてきたドングリ類のひとつ。クヌギという名前も古代から存在する。語源は定かではなく、果実を食用としたことから『食(く)の木』、景行天皇が筑後の国で見た巨木に感心したという伝説から『国の木』、『栗似木』など諸説ある。また、クヌギを表す漢字のうち、橡はトチ、櫟はイチイとも読む。椚は日本で作られた漢字であり、中国では使われない。古くはドングリをツルバミといい、クヌギのドングリの皮や樹皮は黒、灰色の染料となった。『万葉集』ではツルバミ色の衣は、地味な女性や平凡な庶民を象徴する。 出典『葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑』『秋の樹木図鑑』『里山の植物 ハンドブック』『草木の種子と果実』『身近な草木の実とタネ ハンドブック』『樹木の名前』
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