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一寸アヤメの一覧

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阿南田零
アヤメの仲間にイチハツという花があります。GW 頃から咲き始めますが、日本のアヤメ類の中で一番最初に咲くので、一初と書いてイチハツと読むのだそうです。 もっとも、イチハツ自体は中国原産で室町~江戸期に渡来した帰化植物です。 近年は外国産のアヤメ類もたくさん持ち込まれ、イチハツは日本で最初に咲くアヤメ類では無くなりました。 うちで一番最初に咲くのはこちらの極小アヤメです。花茎は1~2㎝しかなく、ほぼ苔の中から直接花が開いてる感じで咲きます。 こちらは先週撮影しました。 標準的な和名は定まってないらしく、一寸アヤメ、コカキツバタ、マンシュウアヤメ、マンシュウコアヤメなど様々な呼び方をされているようです。ひと頃は山野草としても人気があって、かなり出回っていたようです。 このうち、一寸アヤメは花の高さが概ね5㎝以下のアヤメの仲間複数種の総称として用いられており、特定の種を指す名ではないようです。 コカキツバタとマンシュウアヤメはイリス ルテニカ(Iris ruthenica)という東欧~朝鮮半島に分布する大陸産アヤメに対する和名とされています。 うちにある極小アヤメはイリス ルテニカの矮性変種ナナ(Iris ruthenica var. nana)に相当し、この場合の和名はマンシュウコアヤメが適当そうです。 ただし、イリス ルテニカのサイズの変異は連続的で、矮小性の品種をあえて独立変種とする必要はない、イリス ルテニカという種に一括りにすれば十分だ、というのが現在の植物分類学の立場のようなので、その場合はイリス ルテニカの和名として用いられているコカキツバタやマンシュウアヤメと呼んでも差し支えないということになりそうです。 この場合でも、コカキツバタという呼び名は、絶滅危惧種のエヒメアヤメの地方名でもあって、(場合によっては意図的に)混乱を来しそうなので、コカキツバタという呼び名は避けて、マンシュウアヤメかマンシュウコアヤメと呼ぶのが妥当でしょうか。 個人的には、この小ささも考慮にいれて、マンシュウコアヤメとするか、矮性マンシュウアヤメとするのが良いような気がします。
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