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柘植の一覧

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醜男
柘植(ツゲ) ツゲ科ツゲ属の常緑低木。石灰岩、蛇紋岩地帯などの山地に生える。生け垣や庭木にもされる。1〜3㎝の小さく丸い葉が密につく。倒卵形の葉は全縁で対生。葉先は小さくへこむ。葉は毒成分を含み、多量に摂取すると嘔吐や痙攣を起こす。花期は3~4月。雌雄同株。枝先や葉腋に淡黄色の花をつける。花弁はなく中央の雌花を雄花が囲む形。3本の角のある果実は熟すと裂けて開き内果皮が乾く力で種子を遠くに弾き飛ばす。葉が細いヒメツゲ、幅が広いスドウツゲなどの栽培品がある。イヌツゲは別の仲間で、葉に鋸歯があり互生するので見分けられる。よく似たセイヨウツゲは地中海沿岸から西アジア原産で、昭和40年頃からボックスウッドと呼ばれ非常に多く利用されてきた。ツゲよりも葉が少し大きく葉色が明るい。この木で箱を作っていたことがボックスウッドの名前の由来。 樹齢100年経っても幹は径10㎝ほどにしかならない。黄を帯びる材は木目が細かく上質で、櫛や印鑑、将棋の駒、浮世絵の版木などに使われる。高級な櫛の材は20年以上束ねて乾燥させ反りをなくしてから使われる。ブラシに比べはるかに静電気が起こりにくく髪を傷めない。長年使い込むことで飴色に染まり、手に馴染んで美しい。 ツゲの語源には諸説ある。葉の生え方に注目する説は、次々と葉が密生するため、『次』が転じたとする。葉の色に注目する説は、梅雨時に葉が黄色くなることから『梅雨黄(ツユキ)』が転じたとする。用途に注目する説は、杖にしてつくことから、『ツクキエ』が転じたとする。漢字で『柘植』とも書くが、中国では『柘』はハリグワを意味し、ツゲ一般を『黄楊』、日本のツゲを『小葉黄楊』と書く。イヌツゲと区別して、ホンツゲとも呼ばれる。また、伊勢神宮近くの朝熊山のツゲが有名であるため、アサマツゲともいう。朝熊山のツゲは材が緻密で固いことから、伊勢根付の材料として珍重されている。 出典『葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑』『葉っぱで見わける 樹木ハンドブック』『日本の樹木』『里山の花木 ハンドブック』『都会の木の花図鑑』『樹木の名前』
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