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オキザック柑橘の一覧

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オキザック
【ミカン…不知火(シラヌイ)モドキ】 我が家のミカンが開花しました❗ その姿はまるで常盤露草……(笑)😱 (R1.5/4開花) ◾間違いがあり一部訂正してます😅 去年「不知火」の種から発芽した実生3株のうちの1株です。こんなに早く花が咲く事は極めて珍しい事でビックリ❗ おまけに無理をしたのか奇形花です(笑)😱 一般的に柑橘の実生は長~い幼若期(6年~10年)を経過しないと初着花しないのでとりあえず10年を目処に世話してそれからその後を考えようと思ってました。実生1年目に限り幼樹開花という離れ業をやってのける柑橘は有りはするもののそれはグレープフルーツなのです。 それを期待してグレープフルーツの発芽にも成功してたのですが世話を怠り枯らしてしまっておりました😭 そんな私を見て可哀想に思ったのか代わりに「不知火(モドキ)」が離れ業をやってのけました(笑)😲 嬉しいのですが余計頭が混乱するぞーて事で色々調査開始です。 幼樹開花はやはりグレープフルーツに多く見られる現象です。グレープフルーツを母親にして花粉親は様々な品種で実験した幼樹開花の結果が公表されてます。これはブンタンの血筋がなせる技のようでブンタン系が混ざればこの幼樹開花の現象を少なからず誘発する事も出来るようです。 九州大学農学部の研究資料や他の柑橘研究資料などから母親を他の柑橘にして花粉親にブンタン系統を使用して幼樹開花してる研究結果の確認も出来ました。 その交雑組み合わせでは母親を「不知火」にしてるケースはありませんでしたが母親を「清見」にしてる例はありました。「不知火」は清見(母親:種子親)×ポンカン(花粉親)の掛け合わせで出来た品種です。本来「不知火」は花粉はあるものの量が少なく稔性も低い為種無し果実となる品種です。 その「不知火」に種が入ってた為今我が家のベランダですくすく育ってる訳ですが種が出てきた時点で他の花粉量が多く稔性の高い他品種が混ざった事は容易に想像は出来てました。 今回幼樹開花を見せた事により我が家のこの株は珠心胚からの発芽ではなく交雑胚からの発芽で厳密には「不知火」ではなく「不知火(モドキ)」であると考えられます。花粉親はブンタン系(文旦、グレープフルーツ、晩白柚、河内晩柑)などが考えられます。グレープフルーツは個人栽培は見られるものの果樹園栽培は殆ど日本では行われず輸入に頼ってますので残り3種の可能性大という考察に至りました。何となくですが産地熊本で出回る量を考えると河内晩柑が我が家の「不知火(モドキ)」の花粉親ではないかなとそう考えてます。自己満足ですが何か謎が解けたようでスッキリです☺️🍊🎶
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【ミカン 興津早生(オキツワセ)】 園芸公園で咲いてた興津早生です。 4/25に我が家のベランダで宮川早生が咲いたのをきっかけに他品種の花も観察しようと園芸公園に足を運びました👣 先程投稿した上野早生は宮川早生の枝変わり品種でしたがこの興津早生は宮川早生を母親にカラタチを花粉親にして育成した珠心胚実生です。 普通は交雑させたのであればその雑種から新品種が誕生するのが世の常ですがそうでない所も柑橘の面白い所です😁 先程の上野早生でも少し触れましたが基本的に未受粉でも蜜柑は実をつけます。これは蜜柑の単為結果性という性質によるものです。この興津早生のように実生から育てる為には種なしの温州みかんから種を採取しないといけません。その為には花粉量が多い柑橘を花粉親にして無理やり種有りにする手法がとられてます。 他の果樹であれば出来た種は父親と母親の性質を受け継いだ雑種なので雑種が育つ事となるのですが柑橘の場合は少し違ってて一つの種に沢山の胚(後の個体になる初期の組織)が形成され其々が誕生の準備をする多胚性種子となる柑橘が多いです。(1つの雑種胚しか持たない単胚性種子の柑橘もあり) もし温州みかんに種が出来たのであればその一つの種の中の未来の子供の数(胚数)は20~40個ぐらいと言われてます。でもそれだけ多くの未来の子供候補が種の中に存在してもその中の1つしか父親の性質を受け継いだ子(雑種胚)は存在せず残りは全て母親の性質しか持ち合わせないクローン胚です。これだけの多胚でも実際には1本~5本ぐらいの芽しかでてきませんので後はその後の生長を見て母親と同じ葉の形状や性質などであればクローン胚、違ってる所があれば雑種胚個体と判別していくのだそうです。 クローン胚の事を珠心胚といい今回の興津早生はこのクローン胚から誕生してるって事になります。 本来クローン胚は母親と同じ品種が育つのでこの掛け合わせでクローン胚から生長したって事は同じ「宮川早生」が生まれたって事を意味するのですがそうでないからまた面白いです。 植物では突然ある枝だけ別の性質を持つようになる突然変異(枝変わり)がありこれが先程投稿した上野早生で宮川早生の枝変わりで発生してます。 それとは別に本来なら母親と同じ植物が育つはずの珠心胚からもこの突然変異が多く発生するのでこの突然変異を狙った新種獲得手法もあるようです。 本来母親の性質しか持ち合わせない珠心胚から【宮川早生】となるべく生まれたのに突然変異で違う性質を身につけたのが【興津早生】って事になります。その違いは着色が早くより早熟で糖が多いとの事です。 ただ見た目では興津、宮川、上野と殆ど見分けはつきませんですけどね💦😆 (福岡 花畑園芸公園にて R1.5/9撮影)
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【ミカン 上野早生】 園芸公園で咲いてた上野早生です。 4/25に我が家のベランダでは宮川早生が開花しました。 その花は昨日5/9に投稿しました。 上野早生と宮川早生は実は親子のような関係で佐賀県の上野寿彦さん所有の宮川早生の一枝の枝変わりが後の上野早生として登録されてます🌿🍊 温州みかんは葯の発達が不完全で様々な程度に退化して花粉の形成量も少ないと一般的に言われてます。 そもそも受粉が行われなくても実が肥大化する単為結果性という性質で実が形成される為、実は種すら出来ません。葯の中の花粉量は一般的に普通温州>早生温州>極早生温州といった具合で少なくなるのですが極早生になると殆ど花粉を形成しない品種も多いそうです。今回我が家のベランダの宮川早生の開花をきっかけにその他品種の葯の確認をしたかった為園芸公園に足を運びました。 花の姿形はさすがにそっくりでした😃 その他の花粉量が多いと言われる柑橘、今回は橙や晩白柚などと比較出来ましたが明らかに葯の袋の中の花粉量に違いがあるのは観察出来ました。 昨日の私の宮川早生の葯、今回の上野早生の葯の袋のくすんだクリーム色は中に花粉が入ってない色なのではないかとそういう見解に至ってます🎶 まだまだ観察の途中ですので違ってたらご教授願います🙇 花粉が多い品種の咲き始めの葯の色ははっきりした黄色のようです☺️ 後、温州みかんは雌しべの半分の高さで雄しべの伸長が止まってる品種が多いみたいです❗ 以前から柑橘類の花の同定は困難だと思ってましたが系統をおさえると大枠では絞れるかもしれません😉 (福岡 花畑園芸公園にて R1.5/9撮影)
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【みかん(みはや)】 今年の1/28に親戚から沢山の蜜柑が送られてきました。早速食レポと次の日1/29にはこの写真撮ってたのですが中から出てきた種が多胚性か単胚性どっちなのか不明だった為そのまま放置してしまってました。品種登録されてまだ間もない為どの文献、ネット検索でも情報が少なくその事が記載されてません。蜜柑の種が多胚性種子の場合1つの種から数本の芽🌱が育ちそれらは母親と全く同じ細胞のクローン胚(珠心胚)から発芽する可能性が高いです。父親の性質と母親の性質を持つ交雑胚も多胚性種子の中に1つだけあるのですがクローン胚の成長が旺盛な為交雑胚は未発芽で終わる事が多い為です。ですから多胚性の場合は母親と全く同じ品種が育つ事が多く種まきして育てる意欲も沸いてきます。 単胚性の場合は交雑胚一つしか種の中に存在しない為必ず雑種が育つって事になります。雑種の場合はその殆どが母親品種より味がおとる為育てる事に意味があるのか考えてしまいます。 因みに母親を越える確率は1/2,500程度らしいです。品種改良はこの確率に挑戦してる訳ですので本当に研究機関には頭が下がる思いがします。今回これ以上自力で調べるのは無理と諦めその研究機関の農研機構に電話で問い合わせをしておりました😅 今日の午前中にその回答があり【みはやは単胚性種子】との事でした。 「みはや」は基本的に種は出来にくい品種ですが今回5-6個の種がとれた為どうしても調べておきたい事でした。 【みはや】 種子親(母親)…津之望(ツノノゾミ) 花粉親(父親)…No.1408 果皮は紅色が強くブラッドオレンジのような色で甘味が強く酸味が穏やかな蜜柑です。個人的には酸味が穏やかどころか全く感じませんでした。 もう少しあった方がバランスは良さそうですが…好みの問題ですかね。 ◾津之望…清見×アンコールNo2 ◾No.1408…(アンコール×興津早生)×(清見×伊予柑) 因みに津之望は前回投稿済みで今回はその津之望から誕生した蜜柑🍊でした😁
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【橘(タチバナ)】 大宰府天満宮にて 古事記(712年)日本書紀(720年)には西暦70年に非時香果(ときじくのかぐのこのみ)という不老不死の霊薬が日本に持ち込まれこの非時香果が「是今橘也…これ今の橘なり」と記述されてるそうです。その為「橘」はこの記述で、大陸から持ち込まれた説が存在してますが実際には「橘」は中国系やインド系とは全く違う系統で有る事が現在では知られており元々日本に野生化していた日本固有種とする説が正解のようです。では「非時香果」は何⁉️って話にもなりますが原色植物図鑑の牧野富太郎先生は「紀州みかん」、柑橘研究家の田中長三郎先生は「橙」にほかならないと推測されたそうです。 古くから日本に自生していた「橘」は果実は酸味が強く食用にむいてないものの、いつ何時でも旺盛に生い茂るその常緑さが「一族の繁栄」の象徴として重宝され万葉集に数多く詠まれてたり家紋に多く用いられたりしてるようです。 また「橘」の実は非常に小さいものの一房の実の大部分を占める大きな種がとれる事も「子孫繁栄 一族繁栄」を連想させたのではないかと個人的には考えたりします。 そんな有り難い「橘」は大宰府天満宮にも植栽されており今回は実をつけてる写真です。そのような事から全国の神社仏閣には多く植栽されてるようです。 ここで一句と詠える技量があればいいのですが残念ながら私にはそのような技量がありません(笑)😅
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【不知火】 柑橘…シラヌイの実生苗 今年2月に購入して食べた不知火に種4個入ってました。2/10に種まきして4/19に発芽~投稿は現在の様子です🌱 不知火は自家和合性、受粉木不要な品種です。おまけに花粉量が少なく稔性も低いので通常は無核(種無し)となる品種です。単為結果性が高いので種が無くても実が大きくなります。種があるのは珍しいのですが蜜柑農家が他柑橘を近くで栽培してる場合は時として他家受粉が成立し種が入る事が稀にあるらしいです…(o^-')b ! その場合の種子は多胚性種子です。1つの種の中に胚(後に個体を形成する初期段階の組織)が複数存在するのが多胚性種子で1つの受精胚と残りは母親の細胞からのクローン胚(珠心胚)が発芽の準備をしてます。受精胚が育てば長い月日と1/2,500の確率の壁はありますが新品種となる夢があります。但し多胚性種子の殆んどは胚の分化発育過程で受精胚の発育は阻害され母親のクローンの珠心胚が発芽するようになってて母親と同じ品種が育ちます。 品種改良の観点からは受精胚をいかに発芽させるかが鍵となる研究者泣かせの多胚性種子ですが私などの個人からすると種撒いただけで親のクローンが獲得できる有難い性質です(*^¬^*) 不知火の種からは不知火が育つのですから… 発芽した葉の形状、翼葉の大小などその品種の特徴を覚えるのに有効活用できますので多胚性種子の種撒きはどんどん行っていこうと思ってます😄 しかし文章長すぎ😱
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