なんだこの大きな雑草は！と実家屋上の扉を開け、孝雄ガーデニングで最初に目に入ったのは！ トウモロコシだった！！！！！ どこを目指している！父・孝雄！！！！ ガーデニングではなく限りなく農園に近い孝雄ガーデニング！！ 都会の片隅で！まだ日が昇る前に起床し植物たちに水をあげ、植物に寄り添った生活をする孝雄の姿は！もう農民と言っても良いだろう！！ 今回はそんなプロフェショナル孝雄を育て上げた彼の父について話しておこう！！ それは父・孝雄が現役だった頃だった！！ 自営業でクリーニング店を営んでいた父・孝雄は配達を終えた帰り道、赤信号で停車中のバックミラー越しに、勾配な坂道を立ちこぎで駆け上がる自転車を目撃した。 『若い奴は凄いパワーだな』 と自身が老いた事をため息混じりに呟いた時！ミラーの中でグングン迫り来る自転車に乗る男の姿を目の当たりにして思わず声を出した。 Σ父さん！！！！！！！！！！！ ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ それは父･孝雄に強靭なスタミナのＤＮＡを与えた張本人！ 父の父！哲次７９歳（当時）であった！！ 既に他界しいる父の父･哲次は、尋常じゃないスタミナとパワーを兼揃えたお爺ちゃんであり！ この並外れた生命力には！いくつかのエピソードがあった！！ 自営でクリーニング業を営んでいた父・孝雄は、当時好景気という事もあり一代でマンションを築き上げる。そのマンションの最上階にはラスボス哲次が君臨していたのであった！ それは、ある日のことである。 その異変に気付いたのは孝雄だった。 一階にある郵便受に新聞が2日分溜まっている！！ ラジオ体操と今や絶滅の一途をたどる乾布摩擦を毎朝欠かさなかった哲次には珍しく、新聞が2日分も郵便受に溜まっていることは異例のことだった！ すぐさま哲次の部屋まで駆け上がる孝雄！！ そこには！台所で冷たくなり倒れている父の父・哲次の姿があった！ 気が動転する孝雄は、冷たくなっている哲次をなんとかしようと、人工呼吸とか心臓マッサージではなく！ 冷たくなった手を思いっきり摩り！！ 身体を温めるという新たな救命を試みる！ 時同じくして！！ 孝雄からの一報を受けた母親は119番に連絡！！ 数十分後に救急車が到着するのだが！！この時！誰もが想像しえなかった奇跡体験アンビリバボーな出来事を目撃する事になる！！ 『救急隊です！患者さんはどちらですか！！』 『はい！私です！』 Σ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ 孝雄の救助方法が正しかったのか（諸説あります)！！摩り続けた手は次第に暖かくなり！全身がポカポカしてくる！！ そして意識を取り戻した哲治は！救急隊員に自ら手を挙げ名乗り！！ それはまるで呼んでいたタクシーに乗り込むように！ 軽い足取りで救急車に乗り込んで行ったのだった！！ Σ哲次再起動！！！！！！！！！！！！！！！ 死なない男・哲次・・・・、 だが、それから数年後 鋼鉄ジーグの哲次は病に侵され、病院から余命三ヶ月と宣告される。 特に名家の出でもなく、三男として誕生した父の父・哲次は、親族とも疎遠となっている為、新たに哲次一族の墓を立てる必要があった！ この哲次の急報に悲しんでいる暇も無い！ 早急に入る墓を手配すべく、父・孝雄は、限られた時間の中、墓探しに明け暮れる！！ とにかく、完成するまで何とか生きていてもらおう！！ ほぼ毎日！誰かしらが見舞に行って、彼の病状をうかがっていた！ そうこうしている内に、三ヶ月が経過する！！ 何とか間に合ったと安堵する父・孝雄だったが、予想だにしない問題が飛び出すのだった！！ Σ全然！！！死なない！！！！！！ ！！！！！！！！！！！！！！！！ むしろ、顔の血色は入院前より良くなっていき！！医者もビックリするような驚異的な回復力をみせる！！ そして余命三ヶ月と宣告されてから六ヶ月！！ ガンに侵された哲次は！！ 退院をする！！！！！！！！！！！ ！！！！！！！！！！！！！！！！ 医者は言う！！！ 完治した訳じゃありません。 哲次さんの身体が、ガン細胞を抑え込んでいるので全然転移してないんです！ Σ！！！！！！！！！！！！！！！！ こいつは！当分…… 死・な・な・い・ぞ！！！！！！ それから二度程、入退院を繰り返すのだが！！普通に自分の足で歩いて帰ってくる回復っぷり！！ むしろ！！だんだん健康的になって行ってるように見えるのは気のせいなんだろうか！！ ひょっとしたらサイヤ人じゃないかと囁き初められてから、ついに彼は 皆に見守られながら没する。 それは、医者から余命三ヶ月を突き付けられてから Σ 三年後の出来事だった！！！！ 『ONE PIECE エピード オブ 哲次』 完