警告

warning

注意

error

成功

success

information

木の花の一覧

いいね済み
79
いいね済み
醜男
小紫(コムラサキ) シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木。湿地などの近くに自生するが自生種はまれにしかなく、栽培種が逃げ出して野生化したものが多い。自家受粉により結実できるので実つきがよく、一般に市販されているものはほとんどが本種である。庭や公園に近縁種の紫式部(ムラサキシキブ)の名で植えられ、園芸店でもムラサキシキブといって販売されていることもある。葉は小さく、上半分だけに鋸歯がある。花期は6~8月。10~20個の淡紫色の花を葉腋の上部につける。花は雄しべ4本、雌しべ1本が突き出る。果期は9~11月。果実は核果。径3㎜ほどの球形で、葉の付け根より上につく。紫色を帯びた細い枝が長く伸びて枝垂れ、丸い果実が群がるようにつく。白い果実の園芸品種がありシロミノコムラサキまたはシロシキブと呼ばれる。 樹高3mほどの近縁種、ムラサキシキブに似るが、樹高が40~120㎝で小さいことが名の由来。別名のコシキブは、紫式部に対して、優雅な女流歌人として知られた『小式部内侍(こしきぶのないし)』にあやかってつけたともいわれる。また、ムラサキシキブは江戸時代初期までは実紫(ミムラサキ)、玉紫(タマムラサキ)、山紫(ヤマムラサキ)といい、その語源は紫の実が敷きつめられた『紫敷き実』であったようで、このムラサキシキミが変化してムラサキシキブになった。別の説として、紫色の実がたくさん成ることから『紫繁実(むらさきしげみ)』の転訛ともいわれる。他にも、植木屋が源氏物語の筆者『紫式部』にあやかろうと、ミムラサキの実の色にかこつけて命名したのではないかともいわれる。 よく似た紫式部(ムラサキシキブ)、藪紫(ヤブムラサキ)との識別点は次の通り 小紫 ・紫式部より全体に小形 ・葉は小形で若葉に毛がある ・花は葉柄からやや離れてつく ・果実は径3㎜で葉の上側にまとまってびっしりとつく ・茎に稜の出ることがある 紫式部 ・葉は無毛 ・花は葉柄の付け根につく ・果実は径3.5㎜でまばらにつく ・茎はまるい 藪紫 ・葉は裏面に毛が密生する ・花は葉腋に数個つく ・果実は径4~5㎜で葉に隠れる部分もある ・果実の半分を毛のある萼が包む ・茎はまるい 出典『木の実のガイド』『里山の花木 ハンドブック』『都会の木の実・草の実図鑑』
いいね済み
80
いいね済み
醜男
紫式部(ムラサキシキブ) シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木。野山の雑木林に生える。高さ3mほどに育ち、細身の枝を横方向に広げる。葉は対生し、尾状に先が尖った長楕円形で鋸歯がある。花期は6~8月。対生する葉の付け根に芳香のある淡紫色の小さな花が群れ咲く。筒形の先が4裂して平らに開き、4本の雄しべが突き出る。果期は9~12月。果実は核果。径約3.5㎜の球形で、葉が緑色の頃から紫に色づき、落葉後も枝に残る。園芸店でムラサキシキブといって販売されているものは、ほとんどが近縁種の小紫(コムラサキ)である。 ムラサキシキブの幹は真っすぐ伸びて強く、金槌などの道具の柄、杖、箸、傘の柄に用いられた。特殊な用途として、火縄銃の銃身掃除や弾丸込めの唐子棒に使われた。 江戸時代初期までは実紫(ミムラサキ)、玉紫(タマムラサキ)、山紫(ヤマムラサキ)といい、その語源は紫の実が敷きつめられた『紫敷き実』であったようで、このムラサキシキミが変化してムラサキシキブになった。また、紫色の実がたくさんなることから『紫繁実(むらさきしげみ)』の転訛ともいわれる。他にも、植木屋が源氏物語の筆者『紫式部』にあやかろうと、ミムラサキの実の色にかこつけて命名したのではないかともいわれる。 よく似た小紫(コムラサキ)、藪紫(ヤブムラサキ)との識別点は次の通り 紫式部 ・葉は無毛 ・花は葉柄の付け根につく ・果実は径3.5㎜でまばらにつく ・茎はまるい 小紫 ・紫式部より全体に小形 ・葉は小形で若葉に毛がある ・花は葉柄からやや離れてつく ・果実は径3㎜で葉の上側にまとまってびっしりとつく ・茎に稜の出ることがある 藪紫 ・葉は裏面に毛が密生する ・花は葉腋に数個つく ・果実は径4~5㎜で葉に隠れる部分もある ・果実の半分を毛のある萼が包む ・茎はまるい 出典『里山の植物 ハンドブック』『都会の木の花図鑑』『薬草の呟き』『樹木の名前』
いいね済み
81
いいね済み
醜男
唐橘(カラタチ) ミカン科カラタチ属の落葉低木。中国原産で薬用植物として奈良時代に渡来した。暖地では野生化しているものも少なくない。落葉性で耐寒性が強く、東北地方でも見られる。病気に強いので柑橘類の接ぎ木の台木に使われる。枝は葉緑素をもち緑色で稜があり、5㎝を超える長く鋭い刺がある。この刺を利用し、防犯、動物避けのために生垣や畑のまわりの柵として植えられた。花期は4~5月。葉が芽吹くより早く、長い刺の付け根に香りの良い白い花を1つずつ開く。秋に黄色に熟す果実をつける。カラタチは、果実の皮が剥けない、内部の果肉は固い、種子がたくさんできる、葉が落ちるなど、ミカン、キンカン、ナツミカンなどの柑橘類とは違っており、ミカン属から分けて、独自のカラタチ属に入れて区別されている。果実は乾燥させてから果実酒などに利用する。果実が熟す前に収穫し、3〜4つに輪切りにして日干しにする。この際、徹底的に乾燥させることが重要。乾燥不十分だと、服用の際に吐き気を催す可能性がある。 名前は、中国から渡来したことから、日本の橘に対して唐の橘であるからカラタチとなった。 出典『樹木の事典 600種』『都会の木の花図鑑』『里山の花木 ハンドブック』『薬草の呟き』『散歩で見つける薬草図鑑』『樹木の名前』
いいね済み
78
いいね済み
醜男
槐(エンジュ) マメ科エンジュ属の落葉高木。中国原産で1000年以上前に渡来したとされる。庭園樹、公園樹、街路樹などに利用される。葉は奇数羽状複葉で長さ15〜25㎝、9〜15枚の小葉がつく。花期は7~8月。花は淡黄白色の蝶形花。大量の花を咲かせ、その花が散り始めると樹の下が淡黄白色に染まる。果実は豆果。長さ4〜7㎝、数珠状にくびれ、裂開せず中にはべたつく果肉に包まれた種子があり、長く枝に残る。種子は歪んだ楕円形で黒褐色、やや光沢があり、へそは端に偏りやや凹む。冬の野鳥や小動物の貴重な食料となり、ヒヨドリは果肉とともに種子を食べ糞には種子が混じる。新芽は天ぷらやお茶に、花の黄色の色素はルチンで高血圧の薬、または乾燥させて止血薬とし、花と果実は染物の染料、果実は痔薬、熟した果実は揉み出して石鹸にと非常に生活に役立つ。 ハリエンジュ(ニセアカシア)と違い刺はない。ハリエンジュが春に開花するのに対し、本種の花期は初夏から夏にかけてである。また、イヌエンジュより小葉がやや細く枚数が多い。枝が垂れる栽培品種をシダレエンジュといい、稀に植栽される。 中国では高貴な木とされ、古くから宮廷の庭に植えて大臣の座る位置を示した。最高位の三大臣が槐に向かって座し、その左右に九卿が並んだ。このことから、後に大臣のことを槐位、槐座というようになり、エンジュは立身出世の縁起木となった。 源実朝は、鎌倉幕府の将軍となったものの、北条氏に実権を握られていて、飾り的な将軍になっていた。その現実から逃避するため、歌づくりに励む。朝廷ともよい関係をつくり、右大臣にまで昇る。右大臣を表す言葉が槐である。その上に鎌倉の鎌の金偏の金をつけて、歌集『金槐和歌集』を出した。 『和名抄』ではエンジュの槐を『恵爾須(えにす)』と表示している。エニスがエンジュに変化したという説もある。 出典『葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑』『草木の種子と果実』『薬草の呟き』『樹木の名前』
いいね済み
86
いいね済み
醜男
芙蓉(フヨウ) アオイ科フヨウ属の落葉低木。中国原産で古くから庭木として植えられ、暖地の海岸に近い林などに野生化している。日当たりのよい環境を好み、大気汚染などに強く丈夫なので、道路沿いに植えられることが多い。葉は5角形で浅く3~7裂し、柄は長い。花期は7~10月。直径10㎝以上にもなる大輪の一日花を次々と咲かせる。淡紅色または白色の5花弁で、花はしぼんでも落ちずに翌日も残る。果実は蒴果。球形で表面に多くの毛があり、秋に熟すと上向きに5裂して多くの毛のついた種子を出し、冬にも枝に残る。 名前は中国名『木芙蓉』の木を略して音読みしたもの。中国では『芙蓉』は蓮を意味し、『木芙蓉』は『花が蓮に似ている木』、すなわちフヨウを意味する。日本でも平安時代は芙蓉と木芙蓉が使い分けられていたが、いつしか『木』の1字が忘れ去られ、『芙蓉』の2文字だけでフヨウを表すようになった。また、八重咲きの園芸品種『酔芙蓉(スイフヨウ)』は、朝開いたときは白色だが、段々と赤みを帯び、夕方には紅色になり酒に酔ったように見えることが名前の由来。近年は草本でフヨウ属の仲間のアメリカフヨウが盛んに栽培される。アメリカフヨウは葉に裂け目がなく、花が大きく数も多い。 出典『樹木の事典600種』『樹木の名前』
いいね済み
93
醜男
山椒(サンショウ) ミカン科サンショウ属の落葉低木。野山に自生する日本古来の香辛料。丘陵や低山の林に生え、庭で栽培もされる。高さ約3mになる。枝や葉に赤褐色の刺が2本ずつ出るのが特徴。葉は羽状複葉で互生する。花期は4~5月。花は淡黄緑色で目立たない。雌雄異株。果実は雌株につく。果実は蒴果。2〜3個の分果となる。分果は球形で径約5㎜。熟すと2裂し、種子は糸状の種柄でぶら下がる。種子は分果の中に1個。太い幹はこぶだらけなので、すりこ木として使われる。 春の若葉は『木の芽』と呼び、吸い物や筍料理に添え、薬味に利用される。辛味を持つ若い果実は『実山椒』と呼びチリメンザンショウなどの佃煮にされる。熟した果実の果皮を粉末にしたものが『粉山椒』で、鰻の蒲焼きに添える。『花山椒』は煮物に利用される。生薬として胃薬や整腸剤、正月の屠蘇散にも使われる。『七味唐辛子』、中国料理の『花椒(ホアジャオ)塩』『五香粉』の材料。刺がほとんどない朝倉山椒が最も風味が良い。 サンショウは日本原産で、古名を『はじかみ』という。古事記にも登場するほど古くから利用されてきた。はじかみの語源は、『花から実が爆ぜるカミラ(ニラの古名)』の意ともいう。辛くて『歯が蹙(しか)む』という説もある。2〜3世紀頃にショウガが日本に渡来し、辛い味からこれも『はじかみ』と呼ばれたため、サンショウ、ショウガと区別されるようになった。大陸の花椒、胡椒と区別して、日本の『山に生える椒(はじかみ)』と呼んだとみられる。 出典『里山の植物 ハンドブック』『里山の花木 ハンドブック』『草木の種子と果実』『食材図典』『樹木の名前』
4084件中 1-24件 を表示

人気のコラム一覧

2024.02.14

春に咲く花といえば?4〜6月に見頃を迎える春の花一覧

by.GreenSnap編集部
2019.10.16

簡単DIY!「100均製氷ケース」で多肉ポットを作ろう!

by.hana (a piece of dream*)
2022.08.31

クローバー(シロツメクサ)の花言葉|葉の枚数によって幸せにも怖い意味にも...

by.GreenSnap編集部
2020.01.29

カット苗を買ってきたら?購入後の手順と根を出させるコツ

by.mokutaro(杢太郎)
2020.01.15

小さな多肉がギュギュぎゅっと。魅惑の「多肉畑」へようこそ!

by.内田アリ
2024.02.14

冬に咲く花といえば?寒い時期を彩る人気の冬の花一覧

by.GreenSnap編集部