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セイタカアワダチソウの一覧

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背高泡立草(セイタカアワダチソウ) キク科アキノキリンソウ属の多年草。土手や河川敷、空き地などに生える。明治時代に観賞用として入り野生化した北アメリカ原産の帰化植物。北九州に進駐した米軍の貨物に混じっていた種子から広がったともいわれ、戦後急速に分布を拡大し、現在では各地に大群落をつくる。地下茎を網の目のように伸ばして殖える。茎や葉には短毛があってざらざらする。葉は長さ6~13㎝の披針形で先は尖る。花期は9~11月。茎の先に大型の円錐花序をだし、直径約6㎜の黄色の頭花を多数つける。頭花は中心に3~5個の筒状花、周りに10~18個の舌状花が並ぶ。花期が長く晩秋まで咲く。花の少ない時期の貴重な花は昆虫の蜜源で、綿毛付きの種子は野鳥の食糧となる。晩秋まで花があるので、蜜源として養蜂業者が全国に広めようとしたこともある。かつては花粉症の原因と騒がれて草刈り運動も起きたが、虫媒花のため花粉はほとんど出ずとんだ濡れ衣だった。 名前のセイタカとは草丈が高いことを示す。アワダチは泡立ちのことで、黄色い小さな花、あるいは花後の綿毛が泡立つように見えることからついた名前。この綿毛(痩果の冠毛)は長さ約3㎜で風により遠くに運ばれる。 数ある帰化植物の中で背高泡立草だけがこれほど繁殖したのはいくつかの理由がある。 ①戦後の高度経済成長とともに、全国的に大規模な土地の造成が行われた。造成されて生き物がいなくなると、生態系内のポジションに空きができ、そこに合致する背高泡立草が入り込んだ。 ②帰化植物であるため日本に天敵や病害虫がいない。 ③地下茎と種子の両方で繁殖する。1本で4万個(一説には27万個)の種子を作り、さらに地下茎を縦横に長く伸ばし、1本が3年ほどで10数平方メートルの土地を占領する。種子には軽くて白い冠毛があり、風で広範囲にばらまかれる。 ④群落をなして生育し、背が高いため群落の中は暗く、発芽に光を必要とする多くの雑草の種子が発芽し成長するのが難しい。 ⑤根からアレロパシー物質という他の植物の生育を妨げる除草剤に似た特殊な成分を出し、周りの植物を枯らしながら勢力を拡大する。しかし、殖えすぎると自家中毒を起こして消えるため、1970~80年頃をピークに最近は減少傾向にある。 出典『雑草のはなし』『したたかな植物たち 秋冬編』
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