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barchetta
フタバアオイ ウマノスズクサ科・カンアオイ属 日本固有種 うつ向きかげんに。ちょっと変わった花ですね
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真理
ミヤマキケマン 林縁で出会うことの多い 日曜ビタミンカラー♪🏷️ 托葉は全縁から櫛の歯状まで変化があるらしく、この個体は櫛葉あり⚡️ 蜜の溜まる後ろの距部分はフウロケマンと違ってあまり下に曲がらないようだ🟡(2枚目) 花の盛りを終えて、今はくっきりと数珠状にくびれた長細い実がついている🟢 中間型があるとはいえ、この括れ方といい、距の曲がる程度といい、フウロケマンではないと思う(*^ー゚) あ、キケマンは種が2列であまりくびれません(^^)(3枚目) 種にはエライオソームがついているので、アリが運ぶらしい🐜
89
醜男
紫華鬘(ムラサキケマン) ケシ科キケマン属の2年草。やや湿ったところに生える。軟弱な草で強い雨に打たれたりすると茎はなかば倒れるが、日がさせばすぐ元にもどる。全体が柔らかく、傷をつけるとやや悪臭がある。葉は2〜3回羽状に細かく裂ける。花期は4~6月。花は茎の上部にびっしりと総状につき、紅紫色で長さ1.2〜1.8㎝。まれに花が白いものもある。果実は蒴果。長さ1.5㎝ほどの狭長楕円形。種子にはエライオソームがついていて蟻が運ぶ。全草にアルカロイドのプロトピン、サングイナリンなどの毒成分を含む。プロトピンはムラサキケマンばかりでなく、多くのケシ科植物に含まれていて、軽い鎮痙、鎮痛の作用がある。この毒草を飲むと、涙と唾液の分泌が増え、心筋運動に障害が現れて、痙攣を起こす。死亡するほどの毒性ではない。 名前は紫色のケマンソウという意味。ケマンソウは花が垂れ下がってつく様子が『華鬘(けまん)』に似ていることが名前の由来で、鯛釣草(タイツリソウ)とも呼ばれる。華鬘とは仏像の胸あたりの装飾品で、うちわ形の金属に蓮の絵などを描いたもの。仏堂の欄間の飾りなどにもいう。本種はケマンソウとも華鬘とも似ていないが、ただ同属というだけでケマンの名を借用した。 出典『野に咲く花』『春の野草』『薬草の呟き』『野草の名前 春』
963
真理
ミヤコアオイ 山寺の奥は登山口になっていて、その境内にて出会う カンアオイの仲間😃これはミヤコアオイやね⤴️ 葉には雲紋というのですかね、模様が出ていていたので、ちょっと失礼してめくってみましたらコロコロと➰➰🔘(3枚目) ガク筒はぐっとくびれてまるで巾着袋(4枚目) ギフチョウは飛んでいませんでしたけどビューティフルサンデー🏷️
978
真理
ヤマエンゴサク キンキエンゴサク ブルーや薄紫だけでなくピンクやオレンジ味を帯びた色合いもみられる美しく青きドヨウ🏷️ エンゴサクの仲間は地域変異が多いらしいので苞葉を観察😃 ギザギザ多めでキンキエンゴサクかなぁ?と思います(⌒‐⌒) あ、『種子にある乳頭状突起』はまだ確認できていませんm(__)m
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真理
カタクリ カタカゴ 丹波市 終盤が近づく春の妖精❇️天候の関係もありようやく自生地へ🛻 一面に広がる花にも個性があって、蜜標の斑紋が濃いものもありますねぇ(3枚目)⭕️ うなじショット🏷️でさすると外花被と内花被が3枚ずつなのが分かりやすいです😃(4枚目) しれっと生えていたイタドリとツーショット(5枚目)
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醜男
片栗(カタクリ) ユリ科カタクリ属の多年草。落葉樹林の林下に群生する。葉は淡緑色で紫褐色の斑紋をもつことが多く、はじめ1枚で、開花するときは2枚になる。花期は3~5月。地下深く長さ3〜5㎝の長楕円形の鱗茎(りんけい💬俗にいう球根)があり、この先端から地上に20㎝ほどの花茎を伸ばし、花茎の先に1個の花を下向きに開く。花弁の付け根にはW字形の蜜標識(ネクターガイド)がある。花は日が当たると開いて反り返り、夕方に閉じる。雨の日や陽射しがない日は花を開かない。果実は朔果。中に20~30個の種子がある。果実は成熟すると先端が3裂して種子を落とす。種子にはエライオソームがついていて蟻が運ぶ。木々に葉が茂り林内が暗くなる新緑の季節を迎える頃には地上部は枯れ、地下貯蔵器官と種子を残して休眠する。 カタクリがまだ寒い早春に花を咲かせるのは次のような理由が考えられる。カタクリの花が咲く時期は林の樹木にまだ葉がないため、地上まで光が到達し光合成ができる。樹木の葉が展開する5月頃までに1年間に必要な栄養分を蓄積し、6月頃から長い休眠に入る。他の植物が生育を始める前のまだ寒い時期から花を咲かせることで競争を避けるという生き残り戦略である。 カタクリは種が発芽して花が咲くまで8年以上かかる。8年間は毎年葉を広げるだけで、ひたすら栄養を蓄積する。他の花と比べると光合成できる期間がわずかなため、花を咲かせるだけの栄養分を蓄えるのに8年かかる。開花するようになってからは10年以上に渡って毎年花を咲かせる。 地中深くに長楕円形の小さな鱗茎があり、かつては片栗粉の原料とされた。現在の片栗粉はジャガイモのでんぷん。 名前は、花が咲かない片葉に鹿の子模様がはっきりと現れることから、片葉の鹿の子で『片葉鹿の子』が『カタカゴ』になり、転訛してカタクリになった説がある。他に、葉が栗の葉の一片に似ているなど諸説ある。 出典『春の野草』『都会の草花図鑑』『人が学ぶ 植物の知恵』『薬草の呟き』
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真理
フクジュソウ 盛りを過ぎ、なぜか手前の花弁が取れて断面図のように中が見られるものもあり、雄しべは落ちても曲がった柱頭は残って、次第に結実していく(2枚目) 月曜日にビタミンカラー🏷️ ご近所の庭に咲いたというのが約3週間前で、太陽に向かって開きはじめの時期は雄しべの向きも揃っている(3枚目)❇️ 庭といっても山林続きで自生とも栽培ともつかないが、先々代はお花好きとのことなので植えられたか?🟡
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醜男
姫踊子草(ヒメオドリコソウ) シソ科オドリコソウ属の2年草。1893(明治26)年に東京の駒場で発見されたヨーロッパ原産の帰化植物。今では日本各地の道端、空き地、河川敷など日当たりの良い場所に群生する。葉を積み重ねた三角錐の形と、シソの葉のような赤紫色は、遠くから眺めてもすぐにわかる。どこでも群生し、しばらく放っておかれた畑などでは絨毯のような景観となる。多くは秋に芽生え越冬してから成長するが、春以降芽生えることもある。葉は重ならないように生える。新しい葉が生えるときは下の葉を陰にしない位置に出る。下の葉ほど葉柄は長く面積が大きく、すべての葉に太陽の光が当たる。葉は花時には暗紫色で、やがて緑色になる。花期は3〜5月。花は淡紫色、シソ科特有の唇形花で上唇と下唇がある。上唇に沿って雄しべがあり、花粉はオレンジ色。下唇の一部が前に突き出て昆虫の着陸場になり、蜜のありかを知らせる濃紅紫色の蜜標がある。種子にはエライオソームがついていてアリが運ぶ。 名前は、踊子草(オドリコソウ)に似ていて小さいため姫が付いた。オドリコソウは花の形を笠をかぶった踊り子に見立てたのが名前の由来。海外ではred dead nettle(トゲのない赤いイラクサ)と呼ばれ、若い茎葉と花が食用にされる。 出典『雑草のはなし』『都会の草花図鑑』『春の野草』『帰化&外来植物見分け方マニュアル 950種』
217
barchetta
春の妖精が咲き出しました。 カタクリ ユリ科・カタクリ属
178
かし
今日のお花 ジャイアントスノードロップ 別名 オオユキノハナ(大雪の花) *ヒガンバナ科マツユキソウ属 花期は1〜2月 西ヨーロッパを原産とする多年草の栽培品種! 花は白色で下向きに咲き、長い外花弁と短い内花弁の6片花! スノードロップとの違いは ・内花弁の緑色の斑文が基部と先に2個!(スノードロップの斑文は1個) ・そして葉の幅が広い所! 夜になると花弁を閉じて昼間吸収した暖かい空気を保管するそうです! 開花から約6週間ほどで地上部は枯れて休眠するスプリングエフェラルの1つ❣️ 2月20撮影
93
醜男
仏の座(ホトケノザ) シソ科オドリコソウ属の2年草。日当たりのよい畑や道端に群生する。葉は対生し扇状円形で鈍い鋸歯がある。花期は3~6月。上部の葉腋に紅紫色の唇形花を密につける。上唇は上にのびてかぶと状。下唇は3裂し、中央裂片はさらに2裂して、花粉を媒介するハナバチ類の足場になっている。上唇に沿って縦に並んだ葯室から花粉をだしている雄しべが見える。ふつうの花より小さく、つぼみのまま結実する閉鎖花が多数まじる。果実は分果で4個でき、宿存萼の中で熟す。果実の中に種子は1個。種子にはエライオソームが付いていてアリが運ぶ。 葉は半円形で茎を取り囲むようにつく。これが仏像をすえる台座に見えるのが名前の由来。なお、春の七草のホトケノザはキク科の小鬼田平子(コオニタビラコ)のことである。 出典『野に咲く花』『里山の植物 ハンドブック』
967
真理
ジャイアント スノードロップ Galanthus elwesii オオユキノハナ 雪の降らない暖かな2月…お構いなしに咲き始めた 白い水曜日♡🏷️ チームうずくまり🏷️観察(^^) 外側に大きな花びらが3枚、内側に小さな花びらが3枚、後ろに細長く一見蕾のようにも仏炎苞にも見えるのは、花を守っていた苞葉🙆 うつむいた花をそっと覗いてみると、重なりあった内花被片の基部にも先にも緑色の斑が入っている🟢(2枚目、3枚目) 『森は生きている』のお話はロシアだからおそらく品種が違うけれど同じ仲間やね(^^) スノーフレークと言い間違えやすそうになって時々混乱する🌀😱
134
醜男
木通(アケビ) アケビ科アケビ属の落葉つる性木本。雑木林や林縁に生え、根本から多数のつるが出てほかの木に巻き付いて高く登る。5枚の小葉は掌状複葉。花期は4~5月。花に花弁はなく、花弁に見えるのは3枚の萼片。雌雄同株で、紅紫色の雌花が花序の基部に1~3個つく。雌花には蜜も花粉もないが、大きくて目立つので虫は騙されて誘い込まれる。雌花より小さな淡紫色の雄花が花序の先に5~10個、下向きにつく。秋になると紫色に熟す果実は縦に裂ける。中の白い果肉は甘く、鳥獣に食べられ散布される。種子は黒色、エライオソームがついていて蟻が運ぶ。アケビ類は籠編み材、薬用、食用に古くから現代に至るまで親しまれている。果実の皮を油で炒めて食べる地方がある。また、春先に若葉や若枝を木の芽と呼んで浸し物、胡麻和えなどにして食べる。種子からアケビ油が採れ、ドレッシングに。 果実が熟すとぱっくり開くので『開け実』が語源。果実の色に由来する『朱実(あけみ)』との説もある。木通はつるを切って息を吹きかけると空気が通ることからついた。 アケビと近縁種の違い アケビ ・小葉は5枚で全縁(ギザギザなし) ・花色は薄紫色 ・果実は細くて小さく果皮は薄い ・果実は熟すと裂開する 三葉木通(ミツバアケビ) ・小葉は3枚で波形の鋸歯(ゆるいギザギザあり) ・花色は濃暗紫色 ・果実は大きく果皮は厚い ・果実は熟すと裂開する 五葉木通(ゴヨウアケビ) ・アケビとミツバアケビの自然雑種 ・小葉は3~5枚で波形の鋸歯(全縁もあり) ・花色は暗赤紫色 郁子(ムベ) ・小葉は3~7枚で全縁(尖った葉が基本) ・花色は淡黄白色 ・果実は小さい ・果実は熟しても裂開しない 出典『樹木の事典600種』『里山の花木 ハンドブック』『里山のつる性植物』『薬草の呟き』
186
barchetta
シロバナコマクサ ケシ科・ケマンソウ亜科 コマクサ属
959
真理
ハグロソウ 2枚の花弁とは面白い咲き方だなぁと、いつも思う(^^) ピンク?紫?の下唇に毛の生えた雄しべ2本が乗り、その間から雌しべが伸びて 火曜はマクロの発表会🏷️ 葉が黒く見えることが命名由来だそうですが、光の具合で確かに黒っぽく見えるかな? ところでこれもアリ散布植物だそうな\(^^)/
908
真理
ヒメハギ ↗️➡️花が咲いていたのは4月末 ↖️翼をつけた実が成っていたので、 ↙️大きさの比較で、ちょっと外して葉っぱの上に乗せて撮してみた♪開いて種を見たかったのだけれど、それにはまだ早かったみたい(^-^ゞ ↘️それよりも!ちぎりかけの実をすぐさまアリが持っていった‼️ エライオソーム付いてたんだ‼️ チームうずくまり🏷️で火曜はマクロの発表会🏷️
179
barchetta
今日のお花 大花延齢草 シュロソウ科・エイレンソウ属 ⚠️有毒植物
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真理
クサノオウ 草の黄、薬草の王、瘡(くさ)の王、湿疹(くさ)の王…湿疹の治療薬として使われていた所からの命名という説もあるそうなφ(・ω・*)フムフム…🟡 ニョッキリと突き出た雌しべの緑の部分は子房で、このままくねった円柱形の果実になる 日曜ビタミンカラー🏷️
145
醜男
踊子草(オドリコソウ) シソ科オドリコソウ属の多年草。山野や道端の半日陰に群生する。葉は対生し縁に鋸歯がある。花期は3~6月。茎の上部の葉腋に白色〜淡紅紫色の唇形花を密に輪生する。果実は分果。宿存萼の中に4個できる。種子にはエライオソームがつきアリを誘って運ばせる。 オドリコソウの若葉・花は和え物や天ぷらにして食べられる。多量の花を採取して、花と同量の砂糖、花の1.5倍の水、少量の酵母菌からイースト菌を入れて時々かき混ぜておくと花酒ができる。 花の形を編笠を被った踊り子の姿に例えたのが名前の由来。 出典『野に咲く花』『里山の植物 ハンドブック』『薬草の呟き』『草木の種子と果実』
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醜男
木通(アケビ) アケビ科アケビ属の落葉つる性木本。雑木林や林縁に生え、根本から多数のつるが出てほかの木に巻き付いて高く登る。5枚の小葉は掌状複葉。花期は4~5月。花に花弁はなく、花弁に見えるのは3枚の萼片。雌雄同株で、紅紫色の雌花が花序の基部に1~3個つく。雌花には蜜も花粉もないが、大きくて目立つので虫は騙されて誘い込まれる。雌花より小さな淡紫色の雄花が花序の先に5~10個、下向きにつく。秋になると紫色に熟す果実は縦に裂ける。中の白い果肉は甘く、鳥獣に食べられ散布される。種子は黒色、エライオソームがついていて蟻が運ぶ。アケビ類は籠編み材、薬用、食用に古くから現代に至るまで親しまれている。果実の皮を油で炒めて食べる地方がある。また、春先に若葉や若枝を木の芽と呼んで浸し物、胡麻和えなどにして食べる。種子からアケビ油が採れ、ドレッシングに。 果実が熟すとぱっくり開くので『開け実』が語源。果実の色に由来する『朱実(あけみ)』との説もある。木通はつるを切って息を吹きかけると空気が通ることからついた。 アケビと近縁種の違い アケビ ・小葉は5枚で全縁(ギザギザなし) ・花色は薄紫色 ・果実は細くて小さく果皮は薄い ・果実は熟すと裂開する 三葉木通(ミツバアケビ) ・小葉は3枚で波形の鋸歯(ゆるいギザギザあり) ・花色は濃暗紫色 ・果実は大きく果皮は厚い ・果実は熟すと裂開する 五葉木通(ゴヨウアケビ) ・アケビとミツバアケビの自然雑種 ・小葉は3~5枚で波形の鋸歯(全縁もあり) ・花色は暗赤紫色 郁子(ムベ) ・小葉は3~7枚で全縁(尖った葉が基本) ・花色は淡黄白色 ・果実は小さい ・果実は熟しても裂開しない 出典『樹木の事典600種』『里山の花木 ハンドブック』『里山のつる性植物』『薬草の呟き』
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真理
トキワイカリソウ 林の縁の傾斜地で目を引く出会いがあった(^^) トキワと付くからには冬越しをする葉があるということだけれど、下に見えている新葉は艶々キラキラ✨ ただ、当地ではこちらのような赤紫ばかりで、残念ながら白や黄色は植えられたものだ…
941
真理
カタクリ シロバナカタクリはいつも遠くに咲いているのを眺めるだけだったけれど、今回は比較的近くで愛でることが出来た🎵 花糸もヤクの色も白く、この個体の蜜標はうっすら♡ 綿帽子を被ったゼンマイやシダの仲間たちが、花の間からひょっこりと顔を出す丹波市の自生地です✨ コロナ禍も落ち着いたということで、先日はカタクリ祭りが開かれ、地元の名産品やうどん、鯖寿司、キッチンカー等も無事出店されました(o^O^o) 「お米どうですかぁ~、黒豆どうですかぁ~」 「篠山からなんです」「なんや地元かf(^^;」
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醜男
錨草/碇草(イカリソウ) メギ科イカリソウ属の多年草。主に太平洋側の山地に生える。葉は2~3回3出複葉。小葉は長さ3~8㎝、ゆがんだ卵形で基部は心形、裏面に開出毛、ふちに刺毛がある。花期は4~6月。花は直径約2㎝で花弁は4個、花色は濃淡に変化が大きく紅紫色~白色。基部に長さ1.5~2㎝の距(きょ💬花冠や萼の一部が管状に突出したもの)があり、蜜を蓄える。種子にはエライオソームがついていて蟻が運ぶ。中国地方以西には花が白く小型で距がない梅花碇草(バイカイカリソウ)も分布する。 4枚の花弁から細い距が四方に長く伸びる花の形を、船の錨に見立ててこの名がついた。日本でのイカリソウの名前は、平安時代初期から江戸時代末期までの複数の文献に登場している。花の形が美しかったので観賞用として栽培されていた。中国では、古い中国の本草書(ほんぞうしょ💬漢方薬のカタログ)により強壮、強精剤として名高く、羊がイカリソウを食べて精をつけたという言い伝えがあり、漢方では乾燥させたものを淫羊藿(いんようかく)と呼ぶ。李時珍(りじちん💬中国の医師・本草学者)の『本草網目(1560年)』には『四川の北部に淫羊という動物がいて、一日に百回も交尾する。それはこの藿という草を食うからということだ。そこでこの草を淫羊藿と名付けた』とある。淫羊藿を煎じて服用するか酒に漬けて用いる。 出典『山に咲く花』『春の野草』『野草の名前』『薬草の呟き』
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