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醜男
錨草/碇草(イカリソウ) メギ科イカリソウ属の多年草。主に太平洋側の山地に生える。葉は2~3回3出複葉。小葉は長さ3~8㎝、ゆがんだ卵形で基部は心形、裏面に開出毛、ふちに刺毛がある。花期は4~6月。花は直径約2㎝で花弁は4個、花色は濃淡に変化が大きく紅紫色~白色。基部に長さ1.5~2㎝の距(きょ💬花冠や萼の一部が管状に突出したもの)があり、蜜を蓄える。種子にはエライオソームがついていて蟻が運ぶ。中国地方以西には花が白く小型で距がない梅花碇草(バイカイカリソウ)も分布する。 4枚の花弁から細い距が四方に長く伸びる花の形を、船の錨に見立ててこの名がついた。日本でのイカリソウの名前は、平安時代初期から江戸時代末期までの複数の文献に登場している。花の形が美しかったので観賞用として栽培されていた。中国では、古い中国の本草書(ほんぞうしょ💬漢方薬のカタログ)により強壮、強精剤として名高く、羊がイカリソウを食べて精をつけたという言い伝えがあり、漢方では乾燥させたものを淫羊藿(いんようかく)と呼ぶ。李時珍(りじちん💬中国の医師・本草学者)の『本草網目(1560年)』には『四川の北部に淫羊という動物がいて、一日に百回も交尾する。それはこの藿という草を食うからということだ。そこでこの草を淫羊藿と名付けた』とある。淫羊藿を煎じて服用するか酒に漬けて用いる。 出典『山に咲く花』『春の野草』『野草の名前』『薬草の呟き』
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醜男
片栗(カタクリ) ユリ科カタクリ属の多年草。落葉樹林の林下に群生する。葉は淡緑色で紫褐色の斑紋をもつことが多く、はじめ1枚で、開花するときは2枚になる。花期は3~5月。地下深く長さ3〜5㎝の長楕円形の鱗茎(りんけい💬俗にいう球根)があり、この先端から地上に20㎝ほどの花茎を伸ばし、花茎の先に1個の花を下向きに開く。花弁の付け根にはW字形の蜜標識(ネクターガイド)がある。花は日が当たると開いて反り返り、夕方に閉じる。雨の日や陽射しがない日は花を開かない。果実は朔果。中に20~30個の種子がある。果実は成熟すると先端が3裂して種子を落とす。種子にはエライオソームがついていて蟻が運ぶ。木々に葉が茂り林内が暗くなる新緑の季節を迎える頃には地上部は枯れ、地下貯蔵器官と種子を残して休眠する。 カタクリがまだ寒い早春に花を咲かせるのは次のような理由が考えられる。カタクリの花が咲く時期は林の樹木にまだ葉がないため、地上まで光が到達し光合成ができる。樹木の葉が展開する5月頃までに1年間に必要な栄養分を蓄積し、6月頃から長い休眠に入る。他の植物が生育を始める前のまだ寒い時期から花を咲かせることで競争を避けるという生き残り戦略である。 カタクリは種が発芽して花が咲くまで8年以上かかる。8年間は毎年葉を広げるだけで、ひたすら栄養を蓄積する。他の花と比べると光合成できる期間がわずかなため、花を咲かせるだけの栄養分を蓄えるのに8年かかる。開花するようになってからは10年以上に渡って毎年花を咲かせる。 地中深くに長楕円形の小さな鱗茎があり、かつては片栗粉の原料とされた。現在の片栗粉はジャガイモのでんぷん。 名前は、花が咲かない片葉に鹿の子模様がはっきりと現れることから、片葉の鹿の子で『片葉鹿の子』が『カタカゴ』になり、転訛してカタクリになった説がある。他に、葉が栗の葉の一片に似ているなど諸説ある。 出典『春の野草』『都会の草花図鑑』『人が学ぶ 植物の知恵』『薬草の呟き』
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醜男
木通(アケビ) アケビ科アケビ属の落葉つる性木本。雑木林や林縁に生え、根本から多数のつるが出てほかの木に巻き付いて高く登る。5枚の小葉は掌状複葉。花期は4~5月。花に花弁はなく、花弁に見えるのは3枚の萼片。雌雄同株で、紅紫色の雌花が花序の基部に1~3個つく。雌花には蜜も花粉もないが、大きくて目立つので虫は騙されて誘い込まれる。雌花より小さな淡紫色の雄花が花序の先に5~10個、下向きにつく。秋になると紫色に熟す果実は縦に裂ける。中の白い果肉は甘く、鳥獣に食べられ散布される。種子は黒色、エライオソームがついていて蟻が運ぶ。アケビ類は籠編み材、薬用、食用に古くから現代に至るまで親しまれている。果実の皮を油で炒めて食べる地方がある。また、春先に若葉や若枝を木の芽と呼んで浸し物、胡麻和えなどにして食べる。種子からアケビ油が採れ、ドレッシングに。 果実が熟すとぱっくり開くので『開け実』が語源。果実の色に由来する『朱実(あけみ)』との説もある。木通はつるを切って息を吹きかけると空気が通ることからついた。 アケビと近縁種の違い アケビ ・小葉は5枚で全縁(ギザギザなし) ・花色は薄紫色 ・果実は細くて小さく果皮は薄い ・果実は熟すと裂開する 三葉木通(ミツバアケビ) ・小葉は3枚で波形の鋸歯(ゆるいギザギザあり) ・花色は濃暗紫色 ・果実は大きく果皮は厚い ・果実は熟すと裂開する 五葉木通(ゴヨウアケビ) ・アケビとミツバアケビの自然雑種 ・小葉は3~5枚で波形の鋸歯(全縁もあり) ・花色は暗赤紫色 郁子(ムベ) ・小葉は3~7枚で全縁(尖った葉が基本) ・花色は淡黄白色 ・果実は小さい ・果実は熟しても裂開しない 出典『樹木の事典600種』『里山の花木 ハンドブック』『里山のつる性植物』『薬草の呟き』
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luna
🪴草花たち  その247     タケニグサ(竹似草、竹煮草) 草丈が高く、この出立ちが涼しげで魅力的に見えます。 オレンジ系の種の色と、 蕾と思われる白のコントラストが綺麗です。 面白いことに、 花弁はなく萼片も開花と同時に落ちるのだとか。 説明文を読みながら、 この糸状のものは雄蕊か… オレンジ色のものは結実したばかりのところなのだな… これが熟すと薄茶色ということなのか… …とまぁ、何となくわかった気分に        ( ̄▽ ̄;) 種はエライオソームがあり、蟻が運ぶのだそうで、この子も始めは蟻が運んで来たのでしょうか???  ●︎🐜💦 ちょっと夢があるかもしれません。 しかし、茎を切るとオレンジ色の汁が出てきて、 アルカロイドが含まれ有毒です。 小心者なので、次回からソーシャルディスタンスです。   ☀️ *・゜゚・*:.。..。.:*・''・🏝* ✨:.。.🐬 .。.:*・゜゚・* ⌘ メモ ⌘ 🔸科名・属名   ケシ科 タケニグサ属 🔸学名   Macleaya cordata 🔸英名   plume poppy   five-seeded plume-poppy 🔸別名   チャンパギク (占城菊)   ささやきぐさ 🔸由来  ❇︎タケニグサ(竹似草)   茎が中空で竹に似ている草なのでついた名。  ❇︎チャンパギク(占城菊)   エキゾチックな印象でインドシナのチャンパ   (メコン川下流にあった国の名)辺りから渡来した   ものと考えらたことに因む。  ❇︎ ササヤキグサ(囁き草)   果実が風に揺れるとさやさやと音を立て、風が竹林   を渡るときの音に似ていることに因む。 🔸原産地   本州  四国  九州   中国  台湾 🔸花期   6月〜8月 🔸花色   白 🔸結実   8月〜10月 🔸特徴   多年草。草丈1~2m。日当たりのよい荒れ地などの   やせた土地に多くはえる。   パイオニア植物(先駆植物)。   茎は円柱状の中空で太く、切るとオレンジ色の汁   が出る。この液体は猛毒のアルカロイド成分で、   かつてはウジ虫の駆除に使われた。   葉は互生する単葉で広卵形で羽状に中裂する分裂葉。   裏面は白色で、細かい毛が密にはえる。   茎先に大きな円錐花序を出し、萼片は2個で白色、   長さ約1cmの倒披針形で開花直前に散り落ちる。   花弁はない。雄しべは多数あり、花糸は糸状、葯は   黄白色で長さ3-4mmの線形。花柱は短く、柱頭は   太くなって2裂する。   果実は長さ2cm、幅0.5cmの扁平な蒴果。種子は   黒色で少数、エライオソームがついておりアリに   よって運ばれる。
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luna
🌳木の花たち  その241    ポリガラ・ミルティフォリア 珍しいお花に出会えました。 紅紫色が一際鮮やかです。 花弁の形に特徴がありますが、花弁のようなものは萼片で、筒状のものが花弁で「竜骨弁」というそうです。 また新しい言葉を知りましたa( ̄▽ ̄)✨ 🏷金曜キラキラ 🏷ピンクワールドへようこそ(yukoさん主宰)   🌤 *・゜゚・*:.。..。.:*・'🌳🚲'・✨* :.。. .。.:*・゜゚・* ⌘ メモ ⌘ 🔸科名・属名   ヒメハギ科 ヒメハギ属 🔸学名   Polygala myrtifolia 🔸英名   myrtle-leaf milkwort 🔸別名   一般的に「ポリガラ」と呼ばれる 🔸由来  ❇︎「Polygala」   ギリシャ語の polys(=多)とgala(=乳)の合成語。  ❇︎「myrtifolia」 「myrtus(=ギンバイカ)のような葉の」の意味。 🔸原産地   南アフリカ 🔸花期   3月〜5月 🔸花色   紫  桃 🔸特徴   常緑低木。広葉樹。樹高2~4m。   原産地では砂丘や岩の多い場所、草原などで   みられる。   茎はよく分枝する。   葉は互生する単葉、卵状楕円形~広披針形で全縁。   上部の葉腋や茎先に総状花序を出し、花を2~3個   つける。花弁は3個で筒状に合着し(竜骨弁)、下側   の先端に房状の付属体があり、萼片は5個あり   2個が花弁状に大きくなって目立つ。   果実は蒴果。種子にはアリが好む附属体(エライオ   ソーム)があり、アリによって運ばれて散布される。
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158
醜男
片栗(カタクリ) ユリ科カタクリ属の多年草。落葉樹林の林下に群生する。葉は淡緑色で紫褐色の斑紋をもつことが多く、はじめ1枚で、開花するときは2枚になる。花期は3~5月。花は花茎の先に1個つき下向きに開く。花弁の付け根にはW字形の蜜標識(ネクターガイド)がある。花は日が当たると開いて反り返り、夕方に閉じる。雨の日や陽射しがない日は花を開かない。果実は朔果。中に20~30個の種子がある。果実は成熟すると先端が3裂して種子を落とす。種子にはエライオソームがついていて蟻が運ぶ。木々に葉が茂り林内が暗くなる新緑の季節を迎える頃には地上部は枯れ、地下貯蔵器官と種子を残して休眠する。 カタクリがまだ寒い早春に花を咲かせるのは次のような理由が考えられる。カタクリの花が咲く時期は林の樹木にまだ葉がないため、地上まで光が到達し光合成ができる。樹木の葉が展開する5月頃までに1年間に必要な栄養分を蓄積し、6月頃から長い休眠に入る。他の植物が生育を始める前のまだ寒い時期から花を咲かせることで競争を避けるという生き残り戦略である。 カタクリは種が発芽して花が咲くまで8年以上かかる。8年間は毎年葉を広げるだけで、ひたすら栄養を蓄積する。他の花と比べると光合成できる期間がわずかなため、花を咲かせるだけの栄養分を蓄えるのに8年かかる。開花するようになってからは10年以上に渡って毎年花を咲かせる。 地中深くに長楕円形の小さな鱗茎(りんけい💬俗にいう球根)があり、かつては片栗粉の原料とされた。現在の片栗粉はジャガイモのでんぷん。 名前は、花が咲かない片葉に鹿の子模様がはっきりと現れることから、片葉の鹿の子で『片葉鹿の子』が『カタカゴ』になり、転訛してカタクリになった説など諸説ある。 出典『春の野草』『都会の草花図鑑』『人が学ぶ 植物の知恵』
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