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万葉の藪庭に咲く紫陽花 和堂の一覧

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Kazyan
ガクアジサイ:紫陽花:Hydrangea ブーゲンビリア:筏葛:Bougainvillea ♡わが万葉の藪庭の草木たちが、梅雨のシーズンの雨を浴びて、元気よく育ってくれて、それぞれの季節の花華を咲かせてくれます。 ☆梅雨の間の天気の良い日、朝陽が当たりはじめたばかりのこの写真画像では、ガクアジサイとブーゲンビリアが目立って写っていますが、分かりにくいですが、梅の木、桜の木、さくらんぼの木、藤の花、シュロの木、ツツジ、サルスベリ、クチナシなどが一緒に埋もれています。 春先を告げる梅の花、桃の花、桜の花に始まり、ハゴロモジャスミン、藤の花、桑の花、ツツジやサツキの花、オガタマの花と続き、そしてブーゲンビリア、アジサイの花、クチナシの花、シュロの花、サルスベリの花などが、季節の変わりゆくとともに、花華たちを咲かせて楽しませてくれます。 小さな庭で、ところ狭しとばかりに万葉の藪庭を賑わしてくれ、とても癒されています。 そんな中で、秋になっても最後まで花を観せてくれるのは、ブーゲンビリアだけです。 日当たりがよく暖かいせいか、気候温暖化の影響か⁈ 昨年から今年にかけての冬場でも、一度も花のついていない日は有りませんでした。 by Kazyan’s Green Box Artistic flowers:Hydrangea& Bougainvillea 2020/6/10//past am 07:00' shooting 2020/6/10//past pm 07:25' upload
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Kazyan
アジサイ:紫陽花//八仙花:Hydrangea 左側画像:ガクアジサイ:額紫陽花 右側画像: ハイドランジア:Hydrangea 手毬咲の完全八重花で、花弁の中心に近づくほど色合いが濃くなる。 ♡梅雨の間に、アジサイたちが満開になって咲き、我が万葉の藪庭も彩り美しく賑やかしくして、暫時、梅雨の湿気を忘るるかな⁈ 雨が上がると、眩しい初夏の陽の光があじさいたちを照らして、ますます美しい彩りを見せてくれます。 梅雨のシーズンでは、あじさいが一番美しい姿を見せてくれ、多くの人びとがアジサイ寺やあじさいの群生する公園に出掛けて、七変化のあじさいの彩りを観て魅せられています。 梅雨のジメジメと初夏の蒸し暑さの繰り返す中で夏本番を迎える前のひと時を、あじさいの色とりどりの七変化の様子に癒されて、心地良い清涼感を覚えます。 そんな中で、あじさいの歌を詠んでみました。 どうぞお楽しみくださいマシ)^o^( 【献呈歌】 『梅雨の中 照るむらさきに 魅せらるる るるんるるるん あじさい気分』 @"In the rainy season, Hydrangea blossoming ! So brightly colored violet fragrance, I felt a very pleasant surprise by so sweet elegant beauty. " 『雨あとに楽しむ光り照るにしも   色香漂うむらさきの花』 @"After the rain, in the bright summer light, Violet(Hydrangea) flowers that have a beautiful sex appeal." 『走り梅雨 色香繕うあじさい花?』 @"It seems that the hydrangea flowers are becoming more than noticeable after the rainy season." ;走り梅雨になって、アジサイの花が益々色気づいているようだ。 *詠人:藪中和堂//@訳:Kazyan @GSの皆さん❣️ 梅雨の間の楽しみに、彩りの美しいあじさいを楽しみながら、短歌や俳句などの歌を詠んでみられては如何でしょう? 【ご紹介】 宮崎県自慢のあじさいの見所をご紹介❣️ 桃源郷は、宮崎県門川町遠見半島に位置し、東京ドーム4つ分 の広さを持ち、7色にも色を変えると言われる多くのアジサイが 楽しめる雄大絶景の自然園です。 当園を訪れた方にとって、ゆったりとした時間を過ごせる癒し の空間、文字どおり理想郷=桃源郷に なるよう、日本一のあじさ い園づくりをめざしています。 @「ご挨拶」記事より *ネットで検索【宮崎県 あじさいの名所】 @ガクアジサイ:額紫陽花について❣️ ガクアジサイ(額紫陽花)の名前は、「ガク」は周辺の大きな装飾花が、中央の細かな両性花を取り囲んだ平たい花形を、額縁に見立てて江戸時代から付けられた和名である。 ガクアジサイ(額紫陽花)は別名をハマアジサイ(浜紫陽花)ともいう。 ゆきのした科アジサイ属の落葉低木である。 学名は「Hydrangea macrophylla」であるが、属名の「Hydrangea 」は「水の容器」にちなみ、種名の「macrophylla」は「大きな葉」の意味している。 ☆アジサイ(紫陽花)の原種とされており、本州の房総半島海岸部、三浦半島湘南海岸、伊豆半島東部海岸、伊豆諸島、和歌山県神島、四国の足摺岬などに自生している、大型で葉は厚く光沢がある海浜性アジサイ(紫陽花)である。 従って、ヤマアジサイ(山紫陽花)、エゾアジサイ(蝦夷紫陽花)などと比べると、格段に乾燥に強く、性質は丈夫で、全国何処ででも栽培されている。 ☆樹高は1.5~2mくらい。葉は長さ15cmほどで大きく、長い卵形で光沢があり、葉の身内を通る維管束の葉脈が目立っている。 枝先きにつく大きな花序の中心部には小さな両性花がたくさん咲き、その周辺を5~6個の大形の装飾花が取り巻いて、ちょうど額縁のように見える。 花の色は淡紅色、淡青紫色、紫色、稀に白色があり多種にわたっている。 庭園や鉢植えにすると風情も豊かになる。 ガクアジサイ(額紫陽花)の花は、中央部の「両性花」と、外周部の「中性花」で構成されている。 「両性花」とは雄蕊と雌蕊が揃っている花で、「中性花」は両方とも無い花である。「中性花」は当然、果実を結ばない。 ガクアジサイ(額紫陽花)ではない一般のアジサイ(紫陽花)は、全ての花が「中性花」である。 ガクアジサイ(額紫陽花)の「中性花」の数が自然交配で次第に増えて、普通のアジサイ(紫陽花)になったと考えられている。 余り目立たないが、写真の中央にあるのが本当の花で、その周辺にある大きな花は偽花あるいは装飾花と呼ばれて、花粉を運ぶ昆虫を誘い込むために変化したものある ☆中国のジョウザンアジサイ(常山紫陽花)にまつわる民話。 昔、常山という山の古寺に貧しい僧侶が住んでいた。 僧侶には収入が全くなかったので、毎日山里へ下りて托鉢にまわっていた。 或る時、僧侶はマラリアにかかり、骨と皮ばかりに痩せてしまった。 僧侶が、或る貧しい家で野草のお粥を食べさせて貰うと、暫くは調子がよくなったが、1ヶ月ほどするとまたマラリアの発作が起きた。 僧侶は、野草のお粥を食べさせてくれた家へ行き、その野草を教えてもらった。 青い花が咲いており、楕円系の葉の縁はぎざぎざしていた。 僧侶は、その野草を掘って古寺へ持ち帰り、煮て食べた。 やはり発作は起きなくなった。 併し、健康な人が食べると吐いてしまうようだった。 僧侶は古寺の空き地にその野草を植え、毎日食べ続けてマラリアを治した。 そして、托鉢の途中でマラリアにかかった人を見つけると、その薬草を与えて治してあげた。 マラリアを治す薬草は常山で見つけたので、僧侶は「常山」と名づけたという。 ☆梅雨空の下で美しい大輪の花をさかせるアジサイ(紫陽花)は、このガクアジサイ(額紫陽花)が品種改良され、殆んど装飾花だけになったものである。 背が低く、装飾花が大きく、しかも白、青、紅、ピンクなど様々な花の色を持つセイヨウアジサイ(西洋紫陽花)は、日本のアジサイ(紫陽花)が中国を経て1789年頃に英国の王立キューガーデンに渡り、その後、各国で改良されたもので、昭和初期に「ハイドランジャー」の名前で逆輸入されたもの。 今でも、アジサイ(紫陽花)の仲間は西洋人には人気で、ベルギー、ドイツ、オランダ、フランスなどでは400〜500もの品種があるそうである。 アジサイ(紫陽花)は、低木であることから材の利用はないが、かっては爪楊枝や木釘などに用いられ、煎じて解熱薬としても利用されたそうである。 ☆花言葉は花の色を反映して 「心変わり」「高慢」である。 by Kazyan’s Green Box Artistic flowers:Hydrangea 2020/6/03//past am 07:00' shooting 2020/6/05//past am 07:20' upload
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Kazyan
アジサイ:紫陽花/八仙花:Hydrangea @画像のアジサイの品種は「ガクアジサイ:額紫陽花」デス。 我が万葉の藪庭に咲くアジサイの花たちデス。 【献呈歌】 『梅雨の間の 輝く陽にも 艶やかに 青あじさいの いざなう色香』 @"During the rainy season, the flowers of the blue-purple hydrangeas are illuminated by the sunlight of the morning and it is dazzling. I seem invited to its fascinating color and scent." ;梅雨の間に、青あじさいの花が朝の陽の光に照らされて眩しい、その艶やかな色香にいざなわれそうである。 『露浴びて 楽しむ朝陽 艶やかに   むらさきの花 色香の魅力』 @"So sweet hydrangea enjoyed bathing in the morning dew; And so sweet glow of the sky at sunrise. So brightly colored reddy violet flower. Also more fascinatingly elegant." 【献呈句】 『夏の陽に *あえかに萎れ あじさい花』 "Hydrangea flowers blooming beautifully in weak sunlight in summer." @「夏の強い陽射しに美しく か弱げに咲くあじさいの花」 *あえか: 美しくか弱いげなさま/儚げなさま (詠人:藪中和堂/@訳:Kazyan) 早くも、入梅の季節6月になりました。 日本全国にわたり、梅雨の季節で、ジメジメして過ごしにくくもありますが、雨に濡れた美しい彩りのアジサイを見て、6月なのだと季節を感じたりして、俳句や和歌を詠んでみましたが……後ほど驚くこともありますょ⁈ ☆和歌:万葉集には二首みられる。 「言問はぬ木すら味狭藍諸弟(もろと)らが練の村戸(むらと)にあざむかえけり」 (大伴家持 巻4 773) 「紫陽花の八重咲く如やつ代にをいませわが背子見つつ思はむ(しのはむ)」 (橘諸兄 巻20 4448) 平安後期になるとしばしば詠まれるようになっている。 「あぢさゐの花のよひらにもる月を影もさながら折る身ともがな」 (源俊頼『散木奇歌集』) 「あぢさゐの下葉にすだく蛍をば四ひらの数の添ふかとぞ見る」 (藤原定家) 現代では多くの作品が詠まれており、例をあげることは必ずしも容易ではない。 『夏もなほ心はつきぬあぢさゐのよひらの露に月もすみけり 』 (藤原定家の父藤原俊成『千五百番歌合』) この和歌にも、俊成らしい幽玄の美が感じられて、なかなかしみじみとさせられてしまいます。 和歌に詠まれるほど、日本の梅雨に彩りを与える風物詩として、アジサイは昔から親しまれてきました。 カタツムリがアジサイを食べる姿もよく描かれており、また実際に目にすることも少なくないでしょう。 おりしも、サイエンスの世界だけではなくアジサイの成分に注目が集まっている様子です。 梅雨の季節を彩るとても可憐な美しい身近な植物ですが、アジサイには人間に対して毒があります‼️ 実は、アジサイには毒がある‼️ ☆アジサイの毒は青酸カリと同じ‼️ アジサイ(Hydrangea sp.)には毒があるため、わたしたちは食べることができません。例えば、国内で2008年6月に、飾りとして料理に添えられていたアジサイの葉を口にしたことで2件の食中毒が発生し、厚生労働省は注意を喚起しいくつか文書を出しています。 間違ってもアジサイは食べないように‼️ アジサイで起こるこのような食中毒は、何か有毒成分が含まれているためだと考えられています。 一説には、青酸配糖体によるものだと考えられていました。 決め手になる動物実験がなく、またアジサイに含まれる量がいくぶん少ないため、本当かどうか疑わしいところですけれども、青酸配糖体が含まれていることは確かです。 実際に、ハイドラシアノシドと呼ばれるいくつかの青酸配糖体が、アジサイから単離されています。 グルコースの部分が他の糖になった配糖体も報告されています。 梅のまだ緑色をした若い実に含まれるアミグダリンと同じく、アジサイに含まれるハイドラシアノシドは青酸配糖体の仲間なのです。 ハイドラシアノシドのような青酸配糖体は、グリコシド結合が加水分解されたときに、シアン化水素HCNが発生します。 たいていこの分解反応は、胃酸が仲介して起こります。 シアン化水素HCNが水に溶けて青酸となり、水中で電離したものがシアン化物イオンCN-です。 推理小説で大人気な青酸カリKCNが、水に溶けてカリウムイオンK+とシアン化物イオンCN-になるように、青酸配糖体からできたシアン化物イオンCN-も猛毒です。 このシアン化物イオンCN-が、ヘモグロビンや、ミトコンドリアで好気呼吸を行う酵素など、主に金属元素の鉄を含むタンパク質と強く結合して、機能を阻害し、毒性を発揮します。 ハイドラシアノシドが毒である理由は、アミグダリンや青酸カリと同じなのです。 このような経緯から「アジサイの毒はこの青酸配糖体だ!」と考えられていました。 現段階で手に入る情報だけから推測せざるを得ないならば、この仮説はだいたい合っているように思えます。 ☆よみがえるアジサイの魅力 青酸配糖体は確かに毒ですが、これがアジサイ中毒の主たる原因成分だとは言い切れません。 アジサイに含まれる有毒の成分は、青酸配糖体だけというわけではないという理由がひとつです。 アジサイにはいくつか生物活性成分が他にも含まれ、わずかながらも細胞の代謝に影響を与える作用が報告されています。 構造式を見ると、植物の代謝産物では定番のフラボノイドに似たかたちをしている成分も単離されており、これらはシトクロムP450のどれかに効いているのではないかと推測されます。 もちろん、ここにあげたものだけではなく、何か重要な未知の化合物が別に含まれている可能性もあります。 まだまだ特徴づけが不十分なアジサイ成分 中毒の原因成分が何であれ、食べなければいいわけで、それほど追及されていません。 日常で起きたささいな出来事の犯人探しや、政治の場での責任者追及が、不毛に見えることと、事情はちょっぴり似ています。 つまり、分野の基礎をかため広げる、応用して役に立つといった目的意識なくして、科学的事実の証明は進まない、ということだと思います。 こんな状況ではある一方で、原因追求とはまったく離れたところで、アジサイ由来成分の研究は最近また注目を集めています。 漢方薬として使われていたアジサイのなかまから、フェブリフジンが単離。 吐き気を引き起こす嘔吐の副作用を克服した誘導体としてハロフジノンがマラリア治療薬として認可されている。 近年、自己免疫疾患などさらに他の治療薬としても効く可能性が示唆され、生体内の標的タンパク質も判明して、研究が進展中、といったところです。 新薬開発に役立ちそうな雰囲気がたちこめています。 天然化合物フェブリフジンと人工化合物ハロフジノンが注目を集めて研究がなされています。 *アジサイの毒には、取り扱い要注意デス‼️ @アジサイについての基本情報などは、前回投稿して記載したものを、どうぞご参照くださいマセ)^o^( by Kazyan’s Green Box Artistic flowers:Hydrangea;紫陽花 2020/6/03//past am 07:00' shooting 2020/6/04//past am 04:30' upload
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434
Kazyan
アジサイ:紫陽花:Hydrangea @画像のアジサイの品種は「ガクアジサイ:額紫陽花」デス。 ♡万葉の藪庭のアジサイが入梅の雨の中で、満開になりつつ咲いています。 この画像のガクアジサイは10年前に植栽したもので約2mの高さ、横幅は3m余りに育っています。 元は30cmほどの鉢植えをDIYで購入したものを、花後に地植えしました。 この子孫も挿し木で毎年増やして、万葉の藪庭の隅々10本ばかり植え、その他には近くの小学校や友人知人などに寄贈したりして嫁がせています。 ☆アジサイ:紫陽花、八仙花 学名 Hydrangea macrophylla アジサイ科アジサイ属の落葉低木 広義には「アジサイ」の名はアジサイ属植物の一部の総称でもある。 狭義には品種の一つ H. macrophylla f. macrophylla の和名であり、他との区別のためこれがホンアジサイと呼ばれることもある。 原種は日本に自生するガクアジサイ H. macrophylla f. normalis である。 ♡花言葉: 「辛抱強い愛情」「一家団欒」 「家族の結びつき」など。 ☆名前の由来 アジサイの語源ははっきりしないが、最古の和歌集『万葉集』では「味狭藍」「安治佐為」、平安時代の辞典『和名類聚抄』では「阿豆佐為」の字をあてて書かれている。 もっとも有力とされているのは、「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」がなまったものとする説である。 そのほか、「味」は評価を「狭藍」は花の色を示すという谷川士清の説、「集まって咲くもの」とする山本章夫の説(『万葉古今動植物正名』)、「厚咲き」が転じたものであるという貝原益軒の説がある。 花の色がよく変わることから、「七変化」「八仙花」とも呼ばれる。 日本語で漢字表記に用いられる「紫陽花」は、唐の詩人白居易が別の花、おそらくライラックに付けた名で、平安時代の学者源順がこの漢字をあてたことから誤って広まったといわれている。 草冠の下に「便」を置いた字が『新撰字鏡』にはみられ、「安知佐井」のほか「止毛久佐」の字があてられている。 アジサイ研究家の山本武臣は、アジサイの葉が便所で使われる地域のあることから、止毛久佐は普通トモクサと読むが、シモクサとも読むことができると指摘している。 また『言塵集』にはアジサイの別名として「またぶりぐさ」が挙げられている。 シーボルトはアジサイ属の新種に自分の妻「おタキさん」の名をとって Hydrangea otaksa と命名し、物議をかもした。 これは Hydrangea macrophylla と同種であった。 ☆特徴:青色と紫色の花、落葉低木で、樹高は1 – 2メートルになり、葉は対生し、葉身は厚く光沢があり、淡緑色で葉脈のはっきりした卵形で、周囲は鋸歯状。 花序は大型で、5月から7月に紫(赤紫から青紫)の花を咲かせる。 一般に花といわれている部分は装飾花で、大部分が中性花からなり、萼が大きく花弁状で目立つち、中央にある両性花は極小で目立たず、退化した雄蕊10本と雌蕊3 - 4本がある。数え方は「◯朶(だ)」という。 母種のガクアジサイでは、花序の頂部がたいらで両性花が多数あり、密集した両性花の周囲だけに装飾花(中性花)がみられるが、アジサイ(ホンアジサイ)やセイヨウアジサイではほとんどが装飾花となっている。 また、装飾花の欠如した変種も知られているガクアジサイ「三河千鳥」などがある。 ☆花の色: 花(萼)の色はアントシアニンという色素によるもので、アジサイにはその一種のデルフィニジンが含まれている。 これに補助色素(助色素)とアルミニウムのイオンが加わると、青色の花となる。 従来は理論の域に留まっていたが、最近、実際にアジサイの花で直接確認された。 アジサイは土壌のpH(酸性度)によって花の色が変わり、一般に「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」になると言われているが、リトマス試験紙と逆なので注意されたい。 これは、アルミニウムが根から吸収されやすいイオンの形になるかどうかに、pHが影響するためである。 即ち、土壌が酸性だとアルミニウムがイオンとなって土中に溶け出し、アジサイに吸収されて花のアントシアニンと結合し青色を呈する。 逆に土壌が中性やアルカリ性であればアルミニウムは溶け出さずアジサイに吸収されないため、花は赤色となる。 従って、花を青色にしたい場合は、酸性の肥料や、アルミニウムを含むミョウバンを与えればよい。 同じ株でも部分によって花の色が違うのは、根から送られてくるアルミニウムの量に差があるためである。 花色は花(萼)1グラムあたりに含まれるアルミニウムの量がおよそ40マイクログラム以上の場合に青色になると見積もられている。 但し、品種によっては遺伝的な要素で花が青色にならないものもある。 これは補助色素が原因であり、もともとその量が少ない品種や、効果を阻害する成分を持つ品種は、アルミニウムを吸収しても青色にはなりにくいものである。 また、花色は開花から日を経るに従って徐々に変化する。 最初は花に含まれる葉緑素のため薄い黄緑色を帯びており、それが分解されていくとともにアントシアニンや補助色素が生合成され、赤や青に色づいていく、さらに日が経つと有機酸が蓄積されてゆくため、青色の花も赤味を帯びるようになる。 これは花の老化によるものであり、土壌の変化とは関係なく起こる。 他に花が緑色の品種(ヤマアジサイ「土佐緑風」など)も知られており、観賞用として緑の花が販売されることもある。 しかし日本ではファイトプラズマ感染による「アジサイ葉化病」にかかったものも稀にみられる。 この病気の治療法は知られておらず、感染拡大を避けるため発病株は処分したほうがよいとされる。 ☆ガクアジサイの分類 目 :ミズキ目 Cornales 科 :アジサイ科 Hydrangeaceae 属 :アジサイ属 Hydrangea 節 :アジサイ節 Hydrangea 亜節:アジサイ亜節 Macrophyllae 種 :アジサイ H. macrophylla 学名:Hydrangea macrophylla 和名:アジサイ、ガクアジサイ 品種: ・ガクアジサイ H. m. f. normalis ・アジサイ:ホンアジサイ:H. m. f. macrophylla ・セイヨウアジサイ:H. m. f. hortensia 狭義のアジサイ(ホンアジサイ)は、日本で原種ガクアジサイから改良した園芸品種で、ガクアジサイに近い落葉低木。 6月から7月にかけて開花し、白、青、紫または赤色の萼(がく)が大きく発達した装飾花をもつ。 ガクアジサイではこれが花序の周辺部を縁取るように並び、園芸では「額咲き」と呼ばれる。 ガクアジサイから変化し、花序が球形ですべて装飾花となったアジサイは、「手まり咲き」と呼ばれる。 栽培は、梅雨期に主に挿し木によって繁殖させている。 日本、ヨーロッパ、アメリカなどで観賞用に広く栽培され、多くの品種が作り出されている。 原産地は日本で、ヨーロッパで品種改良されたものはセイヨウアジサイと呼ばれる。 変種のアマチャは稀に山地に自生するが、多くは寺院などで栽培されている。 また、漢方で用いないが、民間では薬用植物として利用されている。 なお、本種は有毒植物であるため、園芸や切り花として利用する際には取り扱いに注意が必要である‼️ *尚、詳細については、次回の投稿にて記載します。 ☆ガクアジサイ:この種は、装飾花の分布から、ガクアジサイと、狭義のアジサイ(ホンアジサイ)に分かれる。 またこれらとは別に、ヤマアジサイ Hydrangea serrata やハイドランゲア・スティロサ Hydrangea stylosa を同種とする説もある。 分子系統では、栽培種にヤマアジサイに近縁なものとH. stylosaに近縁なものとがあり、交配による多系統かもしれないものである。 @ガクアジサイ 原種 H. macrophylla f. normalis 房総半島、三浦半島、伊豆半島、伊豆諸島、足摺岬、南硫黄島、北硫黄島で海岸に自生する。 足摺岬のものは人為的植栽起源であり、このため、ハマアジサイとも呼ばれる。 高さは2 m程度だが、4 mに達することもある。 花序は多数の両性花を中心として、装飾花が周りを縁取る。 名称の「ガク」はこのさまを額縁になぞらえたものである。 花序は直径12–18 cm、装飾花は直径3–6 cmで色は白色・青色・淡青緑色・または淡赤紫色、両性花は濃紫色である。 葉は厚く、大きく(長さ10–18 cm、種小名 macro (大きい) phyllus (葉)の由来となっている。 葉の表面は濃緑色で光沢があり、栽培品種に ‘花火’、‘城ヶ崎’ などがある。 @アジサイ(ホンアジサイ) 変種 H. macrophylla var. macrophylla 日本原産のガクアジサイの品種だが、自生しているという説もあり、起源ははっきりしていない。 他のアジサイとの区別のためホンアジサイとも呼ばれる。 花序はほとんど装飾花のみからなり、種子ができるのはまれであるため、挿し木や株分けで増やす。 花序の大きさは20–25 cm程度である。 古く日本から中国へ伝わったものが、18世紀にさらにヨーロッパへと持ち込まれ、多くの園芸品種が作られた。 日本では輸入したものがセイヨウアジサイとも呼ばれる。 かつて、シーボルトはこの品種を H. otaksa と命名したが、学名としては現在では使われていない。 ちなみに学名上は、ガクアジサイより先に命名されたこちらがHydrangea macrophylla種の基亜種という扱いである。 @ヤマアジサイ 別種 Hydrangea serrata だが、亜種 Hydrangea macrophylla subsp. serrata 等とする説もある。 ☆シーボルトとあじさいと牧野富太郎 鎖国時代に長崎にオランダ商館員の一員として日本に渡来し、オランダ人と偽って出島に滞在し医療と博物学的研究に従事したドイツ人医師にして博物学者シーボルトは、オランダに帰還してから植物学者のツッカリニと共著で『日本植物誌』を著した際にアジサイ属 14 種を新種記載している。 その中で花序全体が装飾花になる園芸品種のアジサイを Hydrangea otaksa Siebold et Zuccarini と命名している。 しかしこれはすでにカール・ツンベルクによって記載されていた H. macrophylla (Thunberg) Seringe var. macrophylla のシノニム(同一種)とみなされ、植物学上有効名ではない。 にもかかわらず、牧野富太郎が自著の各種植物図鑑において Hydrangea macrophylla Seringe var. otaksa Makino の学名を用い種の記載者が Seringe で変種の記載者が牧野自身であるとする事実と異なる処置を行っていることから、一部の植物学書であたかも H. otaksa が植物学的な有効名であるかのような誤解が広まってしまっている。 牧野は上記の植物学的に不可解な処置と矛盾する言動をまた、著書の中で行っている。 シーボルトは自著の中で otaksa をアジサイが日本で「オタクサ」と呼ばれていると命名の由来を説明しているが、牧野は日本国内でこの呼称が確認できなかったことからシーボルトの愛妾の楠本滝(お滝さん)の名を潜ませたと推測し、美しい花に花柳界の女性の名をつけたとして強く非難している。 そして自らも新種の笹に自らの妻の名から「スエコザサ」と名付けた。 牧野のこの推測によって「オタクサ」の名はシーボルトとお滝さんのロマンスをイメージさせて文人作家の創作意欲を刺激し、詩歌にこの名を詠み込むことなどが盛んに行われている。 ☆鑑賞:低木で、5月から7月頃、青、紫、ピンクなどの花(装飾花)を密につけ、手毬状をなす。 初夏あるいは梅雨時期の風物詩として広く親しまれ、鑑賞用に庭園や公園に植栽されてきた。 また、咲き始めの頃は白っぽく、次第に色が変ってくることから「七変化」とも呼ばれる園芸種も多い。 日本全国各地にアジサイを境内に多く植えたアジサイ寺と呼ばれるような観光名所がある。 公共の施設では大阪府民の森ぬかた園地、神戸市立森林植物園、舞鶴自然文化園に約5万株のアジサイが植えられている。 三重県津市にある「伊勢温泉ゴルフクラブ内の福祉と環境を融合したあじさい園」には 2万5000平方メートルに 56 種類・7万5000株のあじさい園が2008年6月より新設された。 また神戸市の裏六甲ドライブウェイおよび奥摩耶ドライブウェイ沿いには延々とアジサイが自生している。 箱根登山鉄道では開花時期に合わせ夜間ライトアップされたアジサイを楽しめる特別列車が運行されている。 岩手県一関市にある「みちのくあじさい園」は、15万平方メートルの杉山に300種・3万株のアジサイと、元日本アジサイ協会会長 故・山本武臣氏の収集・栽培品が「山本コレクションコーナー」として保存されている。 ☆薬用:漢方では用いられないが、民間薬として葉、花が利用される。 初夏に花や葉を採って天日乾燥して生薬にする。 解熱に、乾燥させた花または葉10グラムを煎じて服用する用法が知られ、特に瘧:おこり、一定時間おいて起こる熱病に効果があるといわれている。 ☆毒性については、次回の投稿で記載しますので、どうぞご参照くださいマセ)^o^ by Kazyan’s Green Box Artistic flowers:Hydrangea;紫陽花 2020/6/03//past am 07:00' shooting 2020/6/03//past am 10:30' upload
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