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so ・ ra の不思議な物語の一覧

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so.ra
【やまぶきの物語】最終話 刈っても刈っても終わりが見えず、草の葉やシノ棒やらで手足が切れ、虫に刺されて体はあっちもこっちも痛いやら痒いやら。鎌を持つ手はまめが割れて皮がむけたが休まずに働くもんで、それは痛くって、夜になると娘は泣いてばかりおったんじゃ。鎌の使い方も知らずに育ったからの。 だかな、嫌で嫌でしかなかった草刈りじゃたが、野良に出て小鳥や花や木々も生きてとることに気づいていったんじゃよ。小さな虫たちも踏ん張って生きとることに気づいてな。そしての、小さな花を見つけて喜んだりするようになっていったんじゃ。 だいぶ時が経ったがなぁ、お日様にあたって緑の中にいるうちに、誰も一人ぼっちじゃないことに気がついていったんじゃ。そうして、だんだんに仕事も楽しくなっていったそうな。 一日の山仕事、畑仕事が終わると、娘は村外れのお堂にいって手を合わせるのが日課じゃった。 『おらぁ、いいも悪いも何にも知らなかったなぁ。いつの間にか、自分の事しか見えなくなってたんだ。許してくれろ。 狐の母さんにゃ、取り返しのつかないことをしちまった。痛かったべなぁ、辛かったべなぁ。 おらぁ、謝っても謝りきれねぇ。狐さんさぁ、たくさん子宝に恵まれるよう、神様狐さんを守ってくれろ。 神様、おらを可愛がってくれたばっさまは、今も元気でおられるかのう?。大切なばっさまに、最後の別れすら言えず、おらは心配かけて悲しませて、何も恩返しできなんだ。 だからよ、神様。 おらが山をさらうときは、ばっさまの体を洗うと思ってやるべぇ。田畑の畔の草を刈るときゃ、ばっさまの足を洗ってやると思ってやるべぇ。ばっさまを大切にするように、心を込めてさせていただくべぇ。 今は、どこにおいでか知らんけど、どうぞばっさまが達者で暮らしてくれるよう、神様守ってくれろ。』 いつも機嫌悪そうに下を向いて歩いてた娘は、5年経ち10年経つうちに、真っ黒に日焼けして頑丈な体になった。手も足もヒビ割れてガサガサになったけど、それは幸せそうににこにこと笑顔を見せるようになっていったそうじゃ。 そうしていつの間にか、娘の体からポロポロとキノコがとれていったが、娘はそんなことは気づかぬ風で、変わらずに、朝から晩まで草苅を続けたんじゃと。 それから、長い月日が経って、村の山も畦道も、それはそれは綺麗になった。 最初は娘を避けていた村人たちも、いつも黙々と仕事をしてくれる娘に、すれ違うと1人2人と頭を下げるようになっていったそうじゃ。 そうして、村では、誰からともなく、意地悪娘の事を白やまぶきさんと呼ぶようになったんだと。畦道を帰る娘の後ろを、子供らが草を運んで手伝うと、娘はみんなの頭を撫でて、めんこいのうと言うんだと。 聞こえるかのう、村の田んぼの畦道を娘と子供らが、手を繋いで歌っとるやまぶきの歌。その歌を聞いたなら、誰もがにっこりするそうな。 2人の不思議なやまぶきの娘がなくなったあと、村外れに小さなお堂ができたそうじゃ。 やまぶき様と呼ばれてな、黄色のやまぶきと、白のやまぶきを備えてみんなの幸せを祈るそうな。 (完) 🌱やまぶきの物語 これで終わりです。 やまぶきの花を見たときに、この小さな物語も、思い出してもらえたら嬉しいです。最後まで、見ていただき、有り難うございました❣️
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so.ra
【やまぶきの物語】第6話 山は物音一つせず、しんと静まり返っておった。時々バタバタと鳥が飛び立つ音がしては、またすぐに静かになった。 ふん!なにさ! あんな娘にいい思いさせて、私には何もないなんて不公平よ! 私だって、狸の手伝いくらい朝飯前よ! 娘は、鎌で山道の草をばったばったとなぎ払うと、ずんずんと山奥へと入っていった。 さて、狸の洞穴でも見つけようと、娘が周りを見回すと、大きな木の幹に隠れるように、小さな洞穴が見つかった。 しめしめと娘が中に入ってみると、そこには一匹の狐が丸まって、こちらを睨んでおった。 その狐も、どうやら子を産んでる最中で、娘には驚いたが、今はそれどころじゃないとばかりに、再びいきみ始めたんじゃ。 見つけたぞ! これじゃこれじゃ!! 手伝いすれば金の花 意地悪娘はそういうと、なんと狐が産みかかっていた子供を、無理矢理ひっ掴むと、乱暴に腹から引きずり出したんじゃと。 狐は可愛そうに痛さのあまりに泡を吹いて気絶してしまったんじゃ。引きずり出された子狐は、動くこともできなくなっておった。 なんとも可愛そうなことよ。そんなことすらわからずに、娘は大喜びでこう言った。 さぁさぁ、これで良し! おらぁ、手伝いしたんだ。 あとは狐が花をもって、お礼に来るのを待つばかりじゃ。 そういうと、もう用事はすんだとばかり、穴から外に這い出ると、一目散に家へと帰ったそうじゃ。 (続く)
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so.ra
【やまぶきの物語】第5話 ところがな、村にはそんな話を聞いていた、同じ年頃の意地悪娘がおったんじゃ。 意地悪娘は、やはり両親を早くに失くして、遠い親戚のばっさまに育てられておったんじゃ。 ばっさまは、親のいない娘を不憫に思って野良の仕事はさせずに、綺麗な着物を着せて大切に育ててな、自分は朝から晩まで泥だらけになって働いておったんじゃと。 『なぁ、ちいとばかり、畑仕事を手伝ってくれんかの?』 ばっさまが頼んでも、 『嫌じゃ、綺麗なべべが汚れるからの。綺麗な手が荒れるからの』と、娘は手まりをついて遊んでおった。 ばっさまが具合が悪くて寝込んだときも、娘は腹がすいた、いつになったら飯くれるのかと、ばっさまに催促するばかり、看病もしないでわがまま放題じゃったと。 そんな娘でも、少しばかり器量が良かったもんだから、外に出れば村の若者たちからにチヤホヤされて、いずれ立派な金持ちな婿どのに見初められ、玉の輿に乗るんじゃと夢を見ては、有頂天になっておったんじゃ。 そんなある日、娘は久しぶりに町に出たそうな。一張羅の晴着を着て紅をさして出かけたのに、今日は誰も声をかけない。 不思議なこともあるもんだと思いながら、村外れまで来ると、若者たちが一人の娘を囲んで楽しそうに話をしておった。 娘はボロボロの野良義を着て、化粧ひとつしてないのに、なんとも可愛い顔をしておった。そんな娘の周りを囲んだ若者たちは、意地悪娘には目もくれず、娘の話を聞いては幸せそうに、何度も笑い声が上がっておったんじや。 娘は、その輪の中にそっと入り込むと、みんなの話に耳を澄ませた。そこで、娘と狸との不思議な話の一部始終を聞いた後、一目散に家まで帰ると、鎌とざるをもって家を飛び出したんじや。 (続く)
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so.ra
【やまぶきの物語】第4話 狸はくわえていた花の枝を、そっと地面に下ろすと、二度ほど振り返りながら帰っていった。 狸さん、綺麗なやまぶきだなぁ。 有り難う、大事に飾っておくからな。 娘は、じっさまにことの顛末を話すと、神棚にやまぶきの花を飾って、その日もせっせと働いたんじゃ。 さあて、その日から不思議なことがはじまったんじゃ。娘がいく先々で、まるで花が咲くように次々に幸せが広がっていったんじゃよ。 田畑の仕事をすれば、たちまち実りは2倍に、近所の手伝いをすれば、仕事がふしぎなほどはかどった。病人の家にいけば、病人はみるまに元気になった。 そんな嬉しいことが続くもんだから、村人は、そらぁ娘に感謝して大事にするようになっていった。 うちに来てくれろ! いんや、うちこそ先に来てくれろ! あちこちに引っ張りだこになるほどじゃった。 やがて噂が広がって、殿様にも娘の話が伝わった。娘に会いに来た殿様は、日頃からの娘の優しさと心がけに感心して、娘に広い農地と立派な家を与えたんじゃと。 娘はやがて気立ての良い婿どのを迎え、じっさまと3人、 仲良く暮らしていったんじゃと。そして、村の親たちは、あの娘のように、優しく親切にするんだと、子供らにいって聞かせたそうな。 (続く)
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【やまぶきの物語】第2話 娘は山にはいると、ひとまず大きな樫の木の 根本で雨宿りしておった。 小一時間たった頃、グヌゥ~グヌゥ~と唸り声が聞こえてきたんじゃ。 こら~困ったことになった。 山の獣の縄張りに入ってしまったにちげえねぇ。 娘は恐ろしさに震えながら、どこから声がするのかと耳を澄ませたんじゃ。 娘が座った樫の木 の脇には、山肌に小さな穴が空いておって、どうやらその中から聞こえてくるようじゃった。 声は威嚇すると言うよりも、何だか苦しくて呻いているようじゃったので、娘は恐る恐る穴を覗き込んでみた。 すると、その中に一匹の狸がうずくまっておったんじゃ。 どうやら狸は子供を産んでるようで、子供がうまく腹から出ないもんだから、苦しがって呻いておったんじゃ。 娘はしばらく見守っておったが、あんまり苦しそうなもんで、このままじゃあ死んじまうかもしんないなぁと、だんだん心配になったんだと。 噛まれるかもしんねぇが、その時は仕方なぇ。殺される訳じゃぁなかろう。どれ、手伝ってやるべぇ。 覚悟して狸に近づくと、娘はやさしく狸の腹を撫でたんじゃ。そして、狸が再び呻いた頃合いで、狸の腹から出かかった子狸の頭を息を合わせて引っ張った。 そらぁ、引っ張るぞー。 狸さぁ、頑張れよー。 娘は、里で飼ってる山羊の出産も手伝だった事があったから、少しは慣れておったんじゃ。声をかけ息をあわせて引っ張っることを繰り返し、一際、狸の唸り声が大きくなったかと思うと、するするっと赤んぼが産まれたんじゃ。親狸は安心するように力を抜いて、産まれたばかりの子狸をなめ始めたそうな。 良かったなぁ、狸さん。 娘はにっこり微笑むと、穴から外に出た。外は雨も上がって、うっすら日もさしてきた。 続く 東京 晴れ 14℃ 今日も良い日に💕 これは去年お出かけした山で撮った写真です😊。 山葡萄と思ったのだけど、野ぶどうなのかなぁ?どなたか、ご存じのかたがいましたら、教えてください🙏➡️この実は『ノブドウ』と教えていただきました💖有り難うございました🤗💕
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so.ra
崖から張り出た枝に ぶら下がって一心に ホトトギスの鳴き声を奏でる瑠璃に 気づいた若者が瑠璃を見つけ 蔦をおろして瑠璃を助けた もう大丈夫だよ 怖かったろう 一時は死を覚悟した瑠璃は さめざめと泣きながら 若者に礼を言ったのだった 月の光に家路につくと 瑠璃を呼び続けて 声をからした父さまが 庭で一心に祈っていた 山から戻った娘を抱いて おんおんと泣きながら 何度も何度も 若者に礼を言うのだった 若者は こんな夜に山に出ていたことを 不思議に思い 瑠璃に理由を聞いたのたった 瑠璃の話を聞いて 感心した若者は 瑠璃に自分の畑で働き、 父親も近くに住まえるように そして、使わなくなっていた 屋敷の隅の小屋も二人のために 手配してくれたのだった 働き者で心優しい瑠璃は みんなから愛されて やがて若者の嫁になり かわいい子にも恵まれて 幸せに暮らしたと 聞こえるだろう ホトトギス 月夜の晩には実りを備え ホトトギスの声を真似 月の神様と山鳥に 感謝を祈る瑠璃の声 山の紅葉が色づく頃も 山でホトトギスを聞いたなら いのちの終わったあとも 瑠璃が奏でる鳥の声 🍁【瑠璃の秋の物語】その10 so ra の不思議な物語 読んで下さった皆様、心から 有難うございました😆💕✨ 物語は大変でした😁 多分、これでおしまいです❤️ たくさん投稿してすみません😣💦
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so.ra
ある日空から一羽の小鳥が 岩場に落ちてきた 鷹に追われ 何とか逃げ延びたけれど 引きちぎれた羽 折れた翼 空を見上げて 帰れぬ故郷を思い うずくまって震えていた 岩場に咲いてたツワブキが そんな小鳥に葉を広げ 風か当たらぬように 雨が当たらぬように そっと優しく包んであげた 大丈夫だよ ここにいれば安心だから 黄色の太陽のような花に 小鳥は空の陽を思い 花が優しく揺れる姿に 空を飛んでる夢を見た 空から見てきた風景や 小鳥の仲間のようすなど 花に聞かせているうちに 二人は親しくなっていった けれど翼の折れた小鳥は 次第に弱っていき 冷たい雨の降った日に 静かに瞳を閉じた 動かなくなった小鳥を見て 花びらから小鳥の胸に 何粒も何粒も 滴がこぼれて落ちた 再び春が巡り 小鳥のいた場所に 小さな葉っぱが芽を出した 可愛いうす桃色の 花を咲かせたその時に それは小鳥の生まれ変わりと 気づいた花が言葉をかけた ずっと ずっと想っていた 懐かしいあなたが 花になって私の隣に戻ってくれた これからはずっと一緒だね そうだよ 懐かしい君のそばに 花になって戻ってきたよ ずっと 君の隣にいたいから 永遠にあなたのものだから 🌸小鳥の名前はホトトギス 今日のお花ツワブキとホトトギスの物語を♥️作ってみました🎵 ホトトギス 花言葉 『永遠にあなたのもの』 ホトトギスの花の開花期間は長く、夏から晩秋まで咲き続けます。 その花が長く咲いている姿にちなんで、「永遠にあなたのもの」「秘めた意思」という花言葉がつけられたそうです。  ホトトギスは日本原産の花だそうです。世界には、約20万種類の花があるといわれています。その数多ある花の名前の中で、鳥と同じ名がついているのは、わずかにひとつ、ホトトギスだけです。素敵ですね❣️  花びらの斑点模様が、鳥のホトトギスの胸から腹の羽毛の模様に似ていることから、命名されたそうですが、わびさびを感じる日本の情緒にぴったりの花ですね。
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so.ra
🌶️🌶️🌶️🌶️🌶️ コスモス畑を 群れ飛ぶ赤トンボ 風の乗って 気持ち良さそう そんなトンボを 羨ましげに 見ていたバッタ そこにふっと現れた 白髭のおじいさん ため息をつきながら 空を見上げる バッタに聞いた 赤トンボになってみたいか 夕日に染まって 飛んでみたいか お前の羽ではすぐ落ちる 高い空に憧れもしよう ここにある 赤い薬をしんぜよう 舌から火を吹くほど辛いがの 本物の 赤トンボを体験できる薬じゃ だかな1つだけ 注意があるぞ もしもトンボでいる時は 必ず楽しみ続けることじゃ もしも一瞬でも トンボなんかになりたくないと 思ったら たちまちそなたは 消えてしまうぞ 夢や憧れとはそんなものじゃ それでも飲みたいか あの空を飛んでみたいか そなたが ワクワクと楽しんで 飛び続けることができたなら いつか本物の 赤トンボになることじゃろう 試すがいい この薬は本物じゃ きっと素敵な夢を 見られよう そうしてバッタはトンボになった 憧れの空を高く高く 夕日に染まって飛ぶ赤トンボ その中に あのバッタが いるかもしれないよ 🌶️🌶️🌶️🌶️🌶️ 真っ赤な艶々唐辛子の 赤トンボ体験薬 so ・ ra の不思議な物語 第一話 楽しんで作ってみました😊 いかがでしたか? いつも、いいね👍を有り難うございます🎵
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