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燕子花の一覧

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醜男
杜若/燕子花(カキツバタ) アヤメ科アヤメ属の多年草。北海道から九州の水湿地に生える。アヤメの仲間では最も水湿地を好み、水辺に群生することが多い。葉は剣形で中脈はない。花期は5~6月。花茎は高さ40~80㎝になり、紫色の花を2~3個つける。6枚の花被片のうち外花被片は3枚、内花被片は3枚。外花被片は大きく下に垂れて中央部には白斑があり、爪部はやや黄色い。中央部の白斑は昆虫に花粉や蜜のありかを教える蜜標(ネクターガイド)。内花被片は細長く直立する。果実は蒴果。長さ4㎝ほどの長楕円形で、成熟すると3裂して種子を落とす。乾燥した根茎を水で煎じて去痰の薬に用いた。 カキツバタの名前は『書き付け花』の意味で、この花の汁を衣にこすりつけて染める昔の儀式に由来する。天平の世には、大宮人たちが5月5日にこの衣で着飾って鹿の角や薬草を採取する薬狩りをする習わしがあった。豪華な花は昔から人々の目にとまり、歌、謡曲、絵画に登場した。日本画、漆器などに描かれるなど日本の伝統文化に深く根差している。 よく似たアヤメの仲間との違いは次の通り。 カキツバタ ・池や沼など水辺に多い ・外花被片の基部に白い模様がある ・葉は広く中脈はない 文目/菖蒲(アヤメ) ・乾燥した所に生える ・外花被片に網目模様がある ・葉は細く中脈はない 檜扇菖蒲(ヒオウギアヤメ) ・高原や北地の湿原などに生える ・外花被片はアヤメに似るが、内花被片は小型で目立たない 野花菖蒲(ノハナショウブ) ・やや湿った場所に生える ・花色は赤紫色で外花被片の基部は黄色 ・葉は細く中脈がある ・葉は花より上には出ない 花菖蒲(ハナショウブ) ・江戸時代中期にノハナショウブから改良された園芸品種 ・外花被片の付け根に黄色の模様が入る ・三英咲き、六英咲き、八重咲き、玉咲きなどの変化咲きもある 一八/鳶尾(イチハツ) ・中国原産で室町時代に渡来した園芸品種 黄菖蒲(キショウブ) ・ヨーロッパ、西アジア原産で明治時代に渡来し野生化もしている ・水辺や湿った場所に生える ジャーマンアイリス/ドイツアヤメ ・地中海沿岸地方の原種をもとにヨーロッパ各地で改良された園芸品種 ・フリルのように外花被片が波打つ ・多くの園芸品種があり色は様々 💬菖蒲湯に使われる菖蒲(ショウブ)はショウブ科(旧サトイモ科)ショウブ属の別の植物。古代から江戸時代の途中までショウブ科(旧サトイモ科)のショウブをアヤメと呼んでいた。端午の節句には、宮中ではアヤメと称するショウブを儀式に使い、庶民はこれを軒にさして邪気払いとした。その後、アヤメ科のハナアヤメが登場する。そして、ハナアヤメが『アヤメ』の名前になり、ショウブ科(旧サトイモ科)のアヤメ(菖蒲)は漢字を音読みにしてショウブになった。ところが、『ショウブ』と『アヤメ』の和名が分かれたものの、『菖蒲』の漢字はそれぞれに残ってしまった。また、花菖蒲(ハナショウブ)のことをショウブということもあるので、混同することのないよう注意が必要。 出典『野に咲く花』『都会の草花図鑑』『色と形で見わけ散歩を楽しむ花図鑑』『野草 見分けのポイント図鑑』『薬草の呟き』
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醜男
杜若/燕子花(カキツバタ) アヤメ科アヤメ属の多年草。万葉集にも詠まれ古くから知られた。アヤメの仲間では最も水湿地を好み、水辺に群生することが多い。葉は剣形で中脈はない。花期は5~7月、11~12月。花茎は高さ40~80㎝になり、紫色の花を2~3個つける。6枚の花被片のうち外花被片は3枚、内花被片は3枚。外花被片は大きく下に垂れて中央部には白斑があり、爪部はやや黄色い。中央部の白斑は昆虫に花粉や蜜のありかを教える蜜標(ネクターガイド)。内花被片は細長く直立する。果実は蒴果。長さ4㎝ほどの長楕円形で、成熟すると3裂して種子を落とす。乾燥した根茎を水で煎じて去痰の薬に用いた。 カキツバタの名前は『書き付け花』の意味で、この花の汁を布にこすりつけて染める昔の儀式に由来する。古代の大宮人はこの儀式の後、薬にする材料を集めに出掛けたという。豪華な花は昔から人々の目にとまり、歌、謡曲、絵画に登場した。日本画、漆器などに描かれるなど日本の伝統文化に深く根差している。 よく似たアヤメの仲間との違いは次の通り。 カキツバタ ・池や沼など水辺に多い ・外花被片の基部に白い模様がある ・葉は広く中脈はない 文目/菖蒲(アヤメ) ・乾燥した所に生える ・外花被片に網目模様がある ・葉は細く中脈はない 檜扇菖蒲(ヒオウギアヤメ) ・高原や北地の湿原などに生える ・外花被片はアヤメに似るが、内花被片は小型で目立たない 野花菖蒲(ノハナショウブ) ・やや湿った場所に生える ・花色は赤紫色で外花被片の基部は黄色 ・葉は細く中脈がある ・葉は花より上には出ない 花菖蒲(ハナショウブ) ・江戸時代中期にノハナショウブから改良された園芸品種 ・外花被片の付け根に黄色の模様が入る ・三英咲き、六英咲き、八重咲き、玉咲きなどの変化咲きもある 一八/鳶尾(イチハツ) ・中国原産で室町時代に渡来した園芸品種 黄菖蒲(キショウブ) ・ヨーロッパ、西アジア原産で明治時代に渡来し野生化もしている ・水辺や湿った場所に生える ジャーマンアイリス/ドイツアヤメ ・地中海沿岸地方の原種をもとにヨーロッパ各地で改良された園芸品種 ・フリルのように外花被片が波打つ ・多くの園芸品種があり色は様々 💬菖蒲湯に使われる菖蒲(ショウブ)はショウブ科(旧サトイモ科)ショウブ属の別の植物。古代から江戸時代の途中までショウブ科(旧サトイモ科)のショウブをアヤメと呼んでいた。端午の節句には、宮中ではアヤメと称するショウブを儀式に使い、庶民はこれを軒にさして邪気払いとした。その後、アヤメ科のハナアヤメが登場する。そして、ハナアヤメが『アヤメ』の名前になり、ショウブ科(旧サトイモ科)のアヤメ(菖蒲)は漢字を音読みにしてショウブになった。ところが、『ショウブ』と『アヤメ』の和名が分かれたものの、『菖蒲』の漢字はそれぞれに残ってしまった。また、花菖蒲(ハナショウブ)のことをショウブということもあるので、混同することのないよう注意が必要。 出典『野に咲く花』『都会の草花図鑑』『色と形で見わけ散歩を楽しむ花図鑑』『野草 見分けのポイント図鑑』
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