豆盆栽の植え替えをリポートしてほしいとのご依頼にお応えします。
植え替えに必要な道具類です。
さぁ、どの鉢を合わせよう…
みなさん、ご一緒にお考えください。
先ずは、ビニールポットから出して、根のチェック。
根腐れなど無く、状態が良いので、続行します。
このようにピンセットで丁寧に土をほぐします。
春先のこの時期なので、全ての土は落とさず、軽めにほぐす程度にしておきます。
鉢底ネットを抑える針金をつくります。
輪っかを作って…
このように、固定。
コガネムシなどの侵入を防ぎます。
樹を固定する針金を鉢裏から通します。
なんと、元の土は鹿沼土で作られていました。
菌根菌がうっすらと確認できたので、捨てずにゴロに使用。
松と菌根菌は互いに養分をやり取りし、バランスを保ち生活をしていると言われています。
植え付けたら固定用の針金で簡単に締め上げます。
ヤットコで更に引っ張り上げながらねじります
土をピンセットでツンツン突き刺す感じで、隙間を無くします。
つけては上げるを繰り返し、微塵(みじん)を流し、土の隙間を無くします。
この水には規定量より薄めのメネデールが入っています。
事前に赤玉土を米研ぎのように洗っていますので、微塵はあまり出ません。
更にヤットコで裏から樹を固定している針金を引っ張り、ねじります。
植え替えの成功のコツは、樹をしっかりと固定することです。
作家さん(不明)、鉢の裏も丁寧なお仕事ですね。
悩んだ末に、選んだ鉢は、変わった根上がり樹形に合う、丹頂鶴が羽ばたくこの鉢に決めました。
樹を引っ張ったり、土を入れたり、植え付け角度を調整しました。
植え替えで既に樹に負担がかかっているので、針金掛けはしません。
この樹形ですと掛けるところがあまり無いですが…
そして、乾きと表土の流出を抑える為、苔張りです。
ピンセットで小さい固まりを沢山張ると、違和感が無くなります。
本当は複数種、様々な色を組み合わせたいのですが、今回は1種で。
最後に、飾ってみました。
如何でしょうか?
まだまだ寒い時期なので、霜をよけるため、発泡スチロールに入れて保護します。
鶴の器可愛い👍🏻💥