フォロワー様より子持ち蓮華の花芽について質問コメントを頂いたので、シェアします
子持ち蓮華の花芽について質問コメント
今年も子持ち蓮華に花芽が出たので投稿した所、フォロワー様より質問コメントをいただきました
①冬越しすると、翌年に花がさくのでしょうか?
②大きくなると花が咲くのでしょうか?
③子株がついたまま、花が咲くと子株はどうなりますか?
④花芽についた子株は、咲く前に切り離せば生き残りますか?
1つずつ、お答えしていきます
①冬越し後に花が咲くのか?
秋は多肉植物にとって成長期なので、子持ち蓮華も成長を再開させます。
気温が下がって冬が始まると外側の葉っぱを枯らしながら、中心にぎゅっと縮こまって、休眠気に入ります
一瞬枯れてしまった?と感じるほどにカリカリの状態になりますが、それが正しい姿です。
そのカリカリのまま、冬越しをし、春に気温が上がってくると自然に目覚め、活動を始めます。
冬越しをした株が全て花芽をつける訳では無いので、冬越しは花芽分化には関係ないと感じています
②株が大きくなると花が咲くのか?
株が大きくなるというより、子持ち蓮華はランナーで増える品種の為、年数を経過して子株を出し続けた成熟株が花芽をつけると感じています
③子株がついたまま花が咲くと、どうなるか?
子株がついたまま花が咲くと、枯れるのは花が咲いた親株だけで子株は生き残ります
もし、子株にも花芽が出ていた場合、子株も枯れてしまいます
この花芽が分化するタイミングについては、後で解説します
④子株は、花が咲く前に切り離せば生き残るか?
③の答えと重複しますが、花芽が出たタイミングで、ランナーを切り離せば基本的に子株は生き残ります。
ただ、色々な方の投稿を拝見すると例外があるようです
植物の栄養成長と生殖成長について
植物が成長する際によく聞く「栄養成長」と「生殖成長」
花が咲くということは「生殖成長」に当たります
ここで、調べて得た情報をまとめてみたいと思います
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✿「栄養成長」
葉、茎、根など、植物の体をつくる器官(=栄養器官)か形成されること
✿「生殖成長」
花芽や果実など、子孫を残すためにつくられる器官(=生殖器官)が形成されること
植物は発芽してから一定の期間は栄養成長で体を大きくし、その後さまざまな条件が揃ったタイミングで、生殖成長を始めるようになります
★では、そのタイミングはどこにあるのか?いつなのか?
カギとなるのは、温度や日長、植物体内の窒素や炭素の割合などです
例えば、窒素の施用や灌水が十分過ぎる場合は栄養成長に向かい、逆に窒素や灌水が不足しているばは生殖成長に傾きやすくなるのが一般的です
↑↑↑↑↑日本在住の農学博士さんのHPから引用しています
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花芽を分化させるタイミングやスイッチは、栽培される環境や水やりの頻度、肥料の量や成分などによって、様々に個体差があるという事かなと推測します
親株に花芽がついた際に、子株にも花芽が出る事があるそうなのですが、その際の見解は、花芽を分化させる様々な条件が揃って、子株にも花芽分化がされたということになりますね
元々多肉植物の育成は、肥料も少なめ、水も少なめで管理するので、花芽の分化しやすい条件が揃っています
色々調べると「なるほど〜👍🏻」というコトがわかってとてもスッキリしました
★余談🎶多肉植物の栄養繁殖について
多肉植物の育成で楽しいのが「増やすこと」ですね🌱
この多肉を増やす事って、「栄養繁殖」というそうです
もう少し詳しくご紹介します
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「栄養繁殖」
栄養繁殖とは、種子を経由せず、根や茎、葉などの栄養器官から、次の世代を殖やす無性生殖です。
種子繁殖よりも手軽に殖やせるほか、親株と同じ性質を持ったクローンが得られる、種子で採れにくい植物を殖やせるといったメリットがあります。
多肉植物の栄養繁殖に、用いられる代表的な方法は以下の5種類です。
葉挿し
挿し木(挿し芽)
胴切り
株分け
根挿し
植物の種類によって成功率が異なり、、出来る方法と、出来ない方法があるため、植物の性質に応じて色々な方法に挑戦してみましょう
✿子持ち蓮華は株分けに分類されます
株分けとは、親株の茎や枝と根をいっしょに切り離し、新しい個体を作る繁殖方法です。
葉のふちにむかご(芽が栄養を貯めて球状になったもの)が出来るカランコエ(子宝草など)やランナー(地上に伸びる地下茎の一種)を伸ばすセンベルビウム、その他子株が吹くものは株分けで殖やすのが、1番簡単です
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この文献を見つけた時、ランナーって「地下茎」だったんだ!と新しい発見でした
ヾ(喜*・ω・*)ノ
確かにセンベルビウムも、花が咲いたら親株は枯れてしまいますね
ランナーで増える品種はそう言った性質を持っているんですね
多肉博士🎓ですね