木材に絵や写真を転写します。今回はガーデニング用のものではないけど、植木鉢や小物にも使いやすい方法なので作り方をまとめ。
準備するものは
ベースと図案をコピーしたもの。
木工用ボンドかデコパージュ液(百均の物で大丈夫)
紙を湿らせるスポンジ。
ノリを均一に広げるハケ。
仕上げ用の耐水ニス(UVカットだと印刷面が長持ちする)
絵はレーザープリンターはOKだけどインクジェットはNG。
細かい粉を紙の上に乗せて印刷するタイプのもので。
インクジェットでやる場合は前にまとめた植木鉢3のやり方で。
これと同じでもいいけど残したくない部分を綺麗に切り取らないと
紙をある程度残さなくてはいけないから3でやる場合は全面が絵柄になってるものの方がいい。
まず転写したい木材にデコパージュ液か木工用ボンドを塗り広げる。
均一にしっかり付くように塗る。
あまり厚塗りしすぎると乾かすのに時間がかかるけど
薄すぎると早く乾きすぎて紙を貼るのに苦労する。
もし木材に色をつけたい場合はこの作業の前につけておかないと
ボンドや液でコートされ同じように色がつかなくなるので注意。
しっかり液が塗れたらコピーした紙を乗せ
空気が入らないよう板と密着させる。
絵柄に関しては、コピーなどの印刷の特性で白い部分は塗料が付いていない。
この方法では塗料のみ接着剤で粉を貼り付けて板に残すので白を出したい場合は白の部分のみベースに先に塗っておかないと色は出ない。
白い部分が木目などの土台の色でも綺麗な絵柄の方が見栄えが良くなる。
ボンドなりデコパージュ液なりの転写液が乾いたら水を吸わせたスポンジで紙を湿らせながら緩くこする。
ちゃんと乾いていなかったり、部分的に浮いていたりすると
この時点でその部分が板に塗料が残らず剥がれてしまう。
少しずつ擦っていくと水でふやけた紙がボロボロと取れてくる。
あまり湿らせ過ぎると紙ごと絵柄を剥がしてしまったりするので
適度に湿らせて大きな紙の破片を取り除きながら擦っていく。
紙の破片が残ってると摩擦が増えて思ったより削れてしまう。
紙が取れてくるとうっすら下の絵柄が見えてくる。
その分印刷の粉や転写液の面に近づいているということ
絵柄が見え始めたら擦る力を緩めたり水分などで調整し慎重に擦る。
おおよそ図案が現れた。
これで一度水を乾かしてみて紙が残ってる部分を見る。
乾くと紙の白い部分がはっきり見えるようになって
どこにどの程度、紙の厚みが残っているかわかる。
湿ってる間は目立たなかったけどまだ案外残っていた。
この辺りからスポンジではなく手でやるのをお勧め。
小さな紙のカスに塗料が持っていかれる事があるのと
微妙な紙の感覚を手で確認しながら取った方が綺麗に取れる。
乾かしたり湿らせたりを繰り返して紙の残りを全てとったら
細かい紙のカスを取り除いて水分を完全に乾かす。
若干はこの後にニスを塗ったら目立たなくなるけど
ちゃんと取っておかないと綺麗にできないので確認する。
今回木材用の茶色っぽいニスを塗って古びた感じにする。
明るい木目を出したい場合やベースが透明だったり白などにした時は
クリアのニスを塗って仕上げる。
筆でもいいけど結構紙を頑張って取った人はスプレータイプのニスが安全かも。
文字が入ってるのを見落としていた。
文字を転写する場合は、コピーする時に反転して印刷すること。
絵柄は反転させてもそこまで気にならないけど
文字は読めなくなってしまうからね。
細かい文字でも転写できるんでスタンプやステンシルでは面倒な新聞や古本はこっちが向いてるかな。
ニスが茶色なので図案がぼんやり古い感じに。
少し図案からはみ出した転写液の部分はニスの色合いが違うのがよくわかる。
ベースに色をつけ最後はクリアでって方が綺麗に図案が見えるかな。
写真もカラーコピーして転写できるので子供やペット、風景の写真を転写する人も多い。
何種類かの写真を一枚の板に転写してフレームのように使ってもいいし
いろんな使い道がありそう。
植物用にも面白い物思いついたら何か作ろうかな。