イングリッシュブルーベルが分球ばかりして咲かない、もしくは咲くけど全然増えないという話を聞きます。我が家でもやたら分球するもの、そうでないものがあり不思議なので調べてみました。すると水仙の球根を浅植えすると細かく分球して咲きにくくなるという記述をタキイさんのページで見つけました。スイセンだけなのか?ブルーベルでも同じなのか?それを知りたくて観察してみました。
※今回の観察に使った球根はどれも昨年から植えっぱなしのものです。
【 球根を掘りあげて観察 】2024.3.7
①比較的浅植え
分球していて
それぞれの球根から芽が複数出ている
②こちらは深植え
分球しているけど芽は1本ずつ
③浅植え
分球していないけど芽が複数出ている
④比較的浅植え
細かく分球している
【 球根を切って観察⠀】2024.3.8
(A) 4芽出ている球根をカットした断面です。
球根のなかで茎からつながって4つそれぞれの球根がすでにあります。
球根の中の様子をわかりやすいようイラストにしました。たとえば3芽でていたら中はこのように3つの球根の素ができていました。
写真撮り忘れてしまってイラストのみですが芽が1つのものは中が別れていませんでした。
【 水栽培で観察⠀】
(A)のカットした球根を水栽培で観察していました。4/11の様子です。
花が咲きましたが水栽培のせいかシナシナに。大元の球根の養分を使い果たしたのか萎んでブヨブヨになっていたので洗い流しました。中の球根が育ち、芽(茎)の数だけ分球しました。
(B) こちらは球根をカットせず水栽培で観察しました。わかりますでしょうか?
中から分球した球根がみえてきています。
(B)の球根をもう少しアップで。
大元の球根の養分を使い果たし萎んできました。中で分球した球根が膨らんできて外へ出てきました。こちらも芽(茎)の数だけ分球しました。
【 考察⠀】
観察の結果から分球は芽の数だけすると思われます。深植えのものは芽が1つ、浅植えのものは芽が複数の傾向があり、やはり分球と植える深さには関連があるように感じます。
恐らくですが前年に深植えしたか浅植えしたかにより、芽の出る数が決まるのではと予想しています。つまり今年浅植えしたのなら来年は球根から複数の芽がでて分球する傾向がある。逆に深植えしたものは来年は芽が1つで分球しにくい傾向であると考えました。
〇ずっと深植え
ずっと深植えしていた場合、イラストのように分球せずに球根が太るのではと思います。
〇ずっと浅植え
ずっと浅植えしていたものは毎年分球を、くりかえし細かくなっていくと思われます。
〇2年目から深植え
では前年浅植えしたものを2年目以降深植えにしたらどうなるか?2年目に芽が複数でてその数だけ分球します。そして3年目は分球した球根から芽は1つだけとなり分球はしにくくなる。そして4年目は2年目に分球した球根が太って大きくなる、このように予想しています。
【 まとめに⠀】
ということは分球させて増やしたかったら浅植えにして、球根を肥らせたかったら深植えにする。年単位の管理になりますが、こういう風にすれば、上手くコントロールしながら育てられるのではと思っています。
実際にこの方法で育ててみてまた来年も観察を続けたいと思います。
イングリッシュブルーベルを育てる皆さんの参考になれば嬉しいです。
有難うございました😊