「フォー・スタッド・ローズ・オブ・チャイナ」と呼ばれる4種類のバラが浜寺公園バラ園に咲いている。(2024.4.25). 4種類あるとは‼️
18世紀末〜19世紀初頭に中国からヨーロッパに渡った『ロサ・キネンシス』と『ロサ・ギガンティア』のそれぞれ2種の4種類のバラが、バラの品種改良に画期的な貢献を果たしたことにより、その様に呼ばれている。
浜寺公園バラ園にはその4種類のバラが脈々と今日まで引き継がれ咲いている。バラの系統管理には驚く。
OLD系・原種系はモダンローズより早咲きなので見逃してしまう。今年は早めに出かけたのでゲットできた。
浜寺公園バラ園に、当該4品種がある事を知らなかったです💦💦
その4種類とは?
◉ロサ・キネンシス系統の2種類(四川省原産)
❶ロサ・キネンシス・センパフローレンス
❷ロサ・キネンシス・オールドブラッシュ
◉ロサ・ギガンティア系統の2種類(雲南省原産)
❸ヒュームズブラッシュティーセンテッドチャイナ
❹パークスイエロー・ティーセンテッド
❶〜❹の4種類です〜
❶ロサ・キネンシス・センパフローレンス
(スレイターズ・クリムソン・チャイナ)
系統→チャイナ(Ch)
作出→1798年以前 中国
樹形→立木性
咲き方→完全四季咲き
花形→半八重咲き
最も赤いチャイナローズといわれ、ダマスクローズなどと交配されてさまざまな系統の確立に貢献した品種です〜
原種に近いとは思えない顔立ちです
⚫︎表示プレート
ロサ・キネンシス・センパフローレンス
Ch
R. chinensis semaphores
中国〜欧州
⬇️
❷ロサ・キネンシス・オールドブラッシュ
❷ロサ・キネンシス・オールドブラッシュ
(パーソンズ・ピンク・チャイナ)
※庚申バラ
※オールドブラッシュ
系統→チャイナ Ch
作出→1793年以前
⚫︎庚申バラと呼ばれた
中国からヨーロッパへ伝えられ、四季咲きの現代バラの誕生に大きく貢献した
その中のは一つなバラで、ノアゼット系の親になったとされる
上記のキネンシスの2種類
❶❷の2種が、『四季咲き性』と『立木性(ブッシュ)樹形』という性質がヨーロッパのバラ進化に革命を起こした。
→四季咲きバラの誕生
→立木性へバラの誕生
品種改良に大きく影響を与える事になった
⚫︎表示プレートは
パーソンズ・ピンク・チャイナ
Ch
Parsons Pink China
中国〜欧州
→オールド・ブラッシュ
Rosa Chinensis ‘Old Blush’
と呼ばれる
(ロサ・キネンシス・オールドブラッシュ)
※四季咲きバラの誕生に貢献した品種です〜60日に1度咲く「庚申バラ」の名の由来となった。実際は60日より早いペースで咲き続ける。
バラの歴史に多大な影響を与えた重要なバラだそうです
※チャイナ系のバラです最も有名な品種です〜
⬇️
ギガンティア系❸❹の2種類です〜
❸ヒュームズ.ブラッシュ・ティーセンッテドチャイナ
❸ヒュームズ・ブラッシュ・ティーセンッテドチャイナ
系統→Tea. ティー系統
咲き方→四季咲き
成長形態→立木性
香り→紅茶の甘い香り「ティー香」
※四季咲きバラの祖の一つです〜
⚫︎作出は→1808年以前
※ロサ・キネンシスの四季咲きとロサ・ギガンティアの自然交雑種と考えられている
ギガンティア由来の紅茶の様な甘い香りが「ティーローズ」という系統名となった
⚫︎プレート表示
ヒュームズ・ブラッシュ・ティーセンッテドチャイナ
中国〜欧州
系統→T
✳︎交配
Rosa Chinese’s Bush✖️Rosa gigantea
⬇️
❹パークス・イエロー・ティーセンッテドチャイナ
❹パークスイエロー・ティー・センッテドチャイナ
系統→つるティー (CIT)
成長形態→つる性
咲き方→一季咲き 八重咲き
作出→1824年以前 中国
※早咲きのつるバラ
⚫︎黄色系のティーローズの親となった品種といわれ、クリーム色から白日本移ろい新緑日の葉と調和が美しい
ヨーロッパへ伝えられた品種で唯一「一季性」の「つる性」品種で、この品種から淡黄色の色素が持ち込まれ、『剣弁咲き』という性質が受け継がれたといわれています
上記❸ ❹により
→「ティー香」誕生
→「剣弁咲き」誕生
と品種改良に大きく影響、貢献した
また
「黄色味を帯びたバラ」が作り出された
⚫︎プレート表示
パークス・イエロー・ティーセンッテドチャイナ
系統→T
以上 浜寺公園バラ園にて咲く”フォー・スタッド・ローズ・オブ・チャイナ”4種でしたー
『フォー・スタッド・ローズ・オブ・チャイナ』について補足と余談
⚫︎バラ系統図
⚫︎中国 四川省と雲南省の位置
ロサ・キネンシス→四川省原産
ロサ・ギガンティア→雲南省原産