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キャベツの病害虫|虫の原因や対策、葉っぱに発生する黒い斑点はなに?

キャベツは、アブラナ科の代表的な野菜です。キャベツは、春まき、夏まき、秋まきができ、一年を通して収穫することができます。

キャベツは害虫がつきやすいため、畑で栽培する場合は予防や対策を行いましょう。今回は、キャベツにつきやすい害虫と病気について紹介していきます。

キャベツにつきやすい害虫は?

モンシロチョウ(アオムシ)

モンシロチョウの幼虫であるアオムシは、キャベツの害虫として有名です。キャベツなどアブラナ科の野菜には辛み成分が含まれ、虫や動物にとっては有毒成分です。アオムシは他の虫や動物が近づかないアブラナ科の野菜をあえて選び、キャベツなどを食害します。

モンシロチョウ(アオムシ)の予防方法

モンシロチョウが発生するのは、4月~6月頃と9月~11月頃です。寒冷紗(かんれいしゃ)や防虫ネットで覆ったり、人参や春菊などのコンパニオンプランツを植えて、害虫を寄せつけないようにしましょう。

ヨトウムシ(夜盗虫)

ヨトウムシとは、ハスモンヨトウやヨトウガなどの種類を総称して呼ぶ名前です。ヨトウムシの幼虫は夜に活動することから、「夜盗虫」と呼ばれています。ヨトウガがキャベツの葉に卵を産み付け、孵化した幼虫が集団で葉脈を食い尽くすので早急に駆除する必要があります。

ヨトウムシ(夜盗虫)の予防方法

ヨトウムシを予防するには、成虫に卵を産み付けられないように対策することが重要です。飛来を防ぐために防虫ネットや寒冷紗をかけてガードしましょう。

また、ヨトウムシには殺虫スプレーや農薬が効果的です。薬剤を散布する時は、卵が産み付けられやすい葉の裏側に散布しましょう。また、もしも虫の卵が産み付けられていたら、見つけ次第葉ごと取り除くことが大切です。

コナガ(小菜蛾)の予防方法

コナガの幼虫は1cm程度の大きさで、1度に約100~200個の卵をキャベツの葉などに産みつけます。幼虫は葉の裏側から食害していき、葉はレースのように透けて穴が開きます。

コナガ(小菜蛾)

コナガの幼虫が発生する主な時期は、5月~6月頃、8月~9月頃です。コナガの幼虫を防ぐためには、寒冷紗や防虫ネットで覆って卵を産み付けられるのを防ぎましょう。また、産み付けられた卵を見つけ次第すりつぶしましょう。コナガは薬剤耐性が強いため、幼虫を見つけた場合は捕殺すると確実です。

アブラムシ

アブラムシは1mm〜3mmほどの小さい害虫です。アブラムシは繁殖力が高いため大量発生しやすく、葉の裏から吸汁して株を弱らせます。アブラムシは病気を媒介するため、付着すると病気になることもあり、さらにアブラムシが多いとアリまで寄ってくる可能性もでてきます。

アブラムシの予防方法

アブラムシには薬剤散布が効果的なので大量発生する前に薬剤を撒きましょう。周辺の雑草から飛来することが多いので、除草を心がけましょう。

オオタバコガ

オオタバコガの幼虫は毛が生えているのが特徴です。オオタバコガは食欲旺盛のため、野菜に大きな被害を与える危険な害虫です。幼虫は新芽の内部に侵入し、内部から食害をして葉を食べるようになります。

オオタバコガは繁殖力が高く、1匹から2000個の卵が生まれるため、繁殖する前に駆除をすることが肝心です。

オオタバコガを予防方法

オオタバコガを予防するには、防虫ネットを設置して成虫の飛来を防ぐことが大切です。また、こまめにキャベツをチェックして虫がついていないか確認しましょう。

アザミウマ

アザミウマは、幼虫、成虫ともに葉や果実を吸汁して被害をもたらします。様々な植物に発生するので、同じ場所で複数の作物を育てている場合は、雑草が多い場所では注意が必要です。

アザミウマの予防方法

アザミウマは成虫になっても地面の近くにいることが多く、農薬が効きにくく、天敵もいないので駆除が難しい害虫です。畑の周囲の雑草を取り除いて発生を防ぎ、マルチを張って成虫の被害を防ぎましょう。

アザミウマが大量に発生すると、薬剤も効きづらくなるため、初期に被害を抑えることが大切です。

ナメクジ

ナメクジは新芽をはじめ、株の柔らかい部分を好んで食害します。苗が幼い時期にナメクジの被害を受けると、株の生長が止まってしまいます。

ナメクジの予防方法

ナメクジはプランターやブロックの下に隠れていることが多いので、ナメクジの被害かもしれないと思った時はブロックなどを動かして駆除しましょう。ナメクジは夜行性のため、夜間に株を観察していると見つけることができます。

キャベツにできる黒い斑点はなに?

キャベツの葉の表面や内側の葉に発生する黒い斑点は、寒さやポリフェノールの酸化が原因で発生します。カビではないので食べても問題ありません。ただし、切り口にぬめりがある場合や、葉が茶色く変色し始めているときは腐っているで食べないようにしましょう。

キャベツがかかりやすい病気は?

キャベツは、酸性に傾いた土壌、水はけの悪い多湿の環境、日照不足の畑で育てると病気になりやすくなります。また、アブラナ科の野菜を連作した畑で育てると病気が発生しやすくなります。

黒腐病

キャベツの外側の葉から発生し、黄褐色でV字型の病斑が拡大していきます。黒腐病は主に春と秋の時期に発生し、低温で雨が多い時に発生する確率が高いです。発病しているキャベツを見つけた場合は、早期に処分しましょう。

また、同じアブラナ科の野菜の連作は避けるようにしましょう。

黒斑病

キャベツの葉に発生する黒い斑点は黒斑病です。降雨量が多い秋~冬の時期にかけて発生することが多く、空気だけでなく種子伝染もします。キャベツを栽培中の肥料切れは黒斑病を招く原因の一つでもあるため、肥料切れは避けるようにしましょう。

黒斑病の発生初期には、薬剤で予防することもできます。

黒斑細菌病

黒斑細菌病は、水が浸みたような小さな斑点が現れ、次第に拡大して黒褐色になって凹み、葉の周りが黒く縁取られたように灰色〜褐色の病斑になります。

進行すると、べと病や炭疽病の病斑との区別が難しくなります。

べと病

約10~15℃の気温で、雨が続く場合に発生する傾向にあります。伝染する条件が整った場合は、胞子を形成して空気伝染します。べと病にかかると、キャベツの外側や下の葉が淡黄褐色から黒褐色に変化します。

べと病の対策として、排水や風通しを良くして栽培します。その他、発病した株を見つけた場合は早い段階で処分しましょう。

軟腐病

軟腐病はカビが原因の病気で、地面に近い葉が黒く変色して腐り、急激に進んでキャベツの実が腐ります。顔を近づけると、独特の鼻をつくような悪臭がし、匂いで気が付くことが多いのが特徴です。

菌核病

菌核病はかびの一種である菌核病に感染することで発病します。キャベツの下葉の軸に近い部分に淡褐色もしくは灰褐色の病斑ができ、徐々に腐っていきます。菌核病はキャベツが結球したあとに発病することが多く、球の外側から白い綿毛状のカビが広がっていきます。腐っても悪臭を放つことはありません。

症状が進むとキャベツの球全体が完全に腐敗し、表面にネズミのフンのような黒い塊がたくさん発生します。

キャベツを病気や害虫から守って、元気に栽培しよう

今回はキャベツにつきやすい害虫と病気について紹介しました。害虫や病気の種類によって予防や対策も異なるため、キャベツを栽培する場合は予め知識として取り入れておきましょう。

病気や害虫の予防や対策方法を知って、美味しいキャベツを栽培してくださいね!

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