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春になるとあちこちで見かける雑草の一つ「マツバウンラン(松葉海蘭)」は、見た目がきれいな花です。ここでは、マツバウンランの特徴や花言葉があるのか、似た花には何があるのかなどをまとめました。
マツバウンランとは、ゴマノハグサ科の植物です。国立環境研究所の「侵入生物データベース」にも載っています。海外から日本に入ってきて、その後日本の環境になじんだとされています。
マツバウンランの最大の特徴は、繁殖力が強いということ。あっという間に広がるので、花の見た目はかわいいものの、雑草として扱われることが多いです。庭に入り込むと、駆除が面倒になることがあります。
マツバウンランの繁殖力が強い原因には、花が咲いてから果実ができるまでの期間が短いということがあげられます。
花が咲いている間に美しいからと見とれていると、すぐに種がまかれてしまい、気がつくと広がるので、注意が必要です。
マツバウンランの花は、4月から6月で頃に開花します。
花は紫色で、ウンランに似ています。このことが名前の由来にもなっています。
花をよく見ると、中心部分の色は抜けていて、唇のような形の花弁を持ちます。花はとても小さく1センチほどで、草丈は30センチから50センチほどと、すらっとしていて風でユラユラとする姿が印象的です。
葉は松の葉に似ています。そのため、名前に「マツバ(松葉)」とつけられています。細い葉をしていますが、松の葉のよくなチクチクとした印象はありません。
マツバウンランの花言葉は、「輝き」、「喜び」です。春のおだやかな風に揺られる姿からこのような花言葉になったと考えられます。
マツバウンランの葉には、下剤としての効果があるそうです。毒があるわけではないのですが、食べることはおすすめしません。
マツバウンランと同じゴマノハグサ科の仲間で、「リナリア」という植物があります。こちらは、食用花として人気があります。
マツバウンランに似た花に「ホソバウンラン」があります。
ホソバウンランは、マツバウンランと同じくゴマノハグサ科の植物で形が似ています。わかりやすい違いは、花の色です。
マツバウンランが紫の花を咲かせるのに対し、ホソバウンランは黄色い花を咲かせるため、簡単に区別することができます。
マツバウンランは根は強くないので、駆除する際は、手で簡単に引っこ抜くことができます。
きれいな花を咲かせるので、花を見てから駆除したいという方もいらっしゃるかと思います。しかし、前述でも述べた通り、マツバウンランは花から果実ができるまでがとても短いため、花を観賞しているとあっという間に広がります。
できれば花が咲く前に、マツバウンランを見つけ次第引き抜いて駆除しておきましょう。
自宅のお庭にマツバウンランが繁殖しているとやっかいですが、空き地にたくさん咲いていると、可愛らしくてつい見とれてしまいますよね。ぜひマツバウンランを見つけたら、鑑賞してみませんか。ランのような美しい花弁がきれいですよ。
GreenSnap編集部