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ゆっち
2022/07/27
オミナエシ(女郎花)
ある有名な俳人が紀州の高野山に登った。たまたま道ばたに咲いているオミナエシに目をとめ、この山が女人禁制であるのを考え、筆をとって、
「外に咲け 高野の奥の 女郎花」
と一句したためた。
自分でもよい句ができたとうれしくなり、誰かに見せたくなった。そこへ、十三、四才の小坊主がきたので、まあ、子供でも小坊主なら俳句がわかるだろう、その句を“どうだ”とばかり、ちょっと自慢気に見せた。 すると、その小坊主は「この山にこんなに美しく咲いているオミナエシに、外に咲けなどもってのほかです」といい、俳人の手から筆をとり“外に咲け”という字を黒く消し、
「名をかへよ 高野の奥の 女郎花」
となおして、今後もあまり自分の才をひけらかさないようにとさとして、どこかへ立ち去ってしまった。そんな話を昔父からか
国語の先生からか聞いたことがあるけれど印象に残っています。
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ゆっち
2018・4・10がスタートです。
キーワード
オミナエシ♪
多様性を愛する会
ある有名な俳人が紀州の高野山に登った。たまたま道ばたに咲いているオミナエシに目をとめ、この山が女人禁制であるのを考え、筆をとって、
「外に咲け 高野の奥の 女郎花」
と一句したためた。
自分でもよい句ができたとうれしくなり、誰かに見せたくなった。そこへ、十三、四才の小坊主がきたので、まあ、子供でも小坊主なら俳句がわかるだろう、その句を“どうだ”とばかり、ちょっと自慢気に見せた。 すると、その小坊主は「この山にこんなに美しく咲いているオミナエシに、外に咲けなどもってのほかです」といい、俳人の手から筆をとり“外に咲け”という字を黒く消し、
「名をかへよ 高野の奥の 女郎花」
となおして、今後もあまり自分の才をひけらかさないようにとさとして、どこかへ立ち去ってしまった。そんな話を昔父からか
国語の先生からか聞いたことがあるけれど印象に残っています。