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セロジネ属の一覧

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阿南田零
よくほかのセロジネと名前を間違われている セロジネヒュットネリアナ Coelogyne huettneriana Rchb.f. (1872) ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナムに分布。地理的に見て、カンボジアや半島マレーシアにも分布しててもおかしくないけど、正式な記録はないみたい。 フラクシダやラクテア、ニチダ(ニティダ、オクラセア)として売られてることも多いみたいだけど、フラクシダ、ラクテアはいわゆる牧場系の“強烈な”臭いがするし、ニチダは蘭の中でも有数の素晴らしい芳香を持つのに対し、ヒュットネリアナはほぼ無臭だからね。花の形で区別できない業者さんでも匂いで簡単に分かるから、ちゃんとしたラベル付けて売ってね。 セロジネ ヒュットネリアナはインターメディアやクリスタータのように花芽と新芽が別々に出るタイプではなく、スペシオサのように花が咲いたあとの花茎の基部がそのまま膨らみバルブになる、花芽-新芽一体型のセロジネ。なんだけど、どうも、花芽を付けるかどうかは冬場の温度管理次第だというのがここ数年の試行錯誤で分かってきた。 今シーズンは最低気温が10℃を切る頃にちゃんと室内に取り込んだので、年明けには5本の新芽が出て、うち4本に花芽が付いた。今はその内2本が開花中。 寒さには強くて、最低気温5℃くらいまでは全く平気(実際はもう少し低くて2~3℃くらいまで大丈夫そうな気も)なので、ついつい取り込みが遅れたり、気温の低い部屋で冬越しさせたりしてしまうんだけど、そうすると新芽の出が遅れ(2~3月になる)、新芽の伸長開始も遅くなる。伸長開始が遅くなりすぎると、新芽はすでに開花モードから成長モードに変わってて、花芽が育たず葉とバルブの成長が始まる。どうも、そんな感じらしい。 そして、開花モードと成長モードの切り替わり時期は(春の気温上昇が早いか遅いか等で多少ズレはあるだろうけど)、5月末~6月上旬あたりじゃないかってのがここ数年の観察からの見立て。その頃までに花芽が出てこないようだとその年は咲けないみたい。
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阿南田零
セロジネ インターメディアの ⬅️'マグニフィカム' と ➡️無銘(普及タイプ) 花色もほぼ同じで花の大きさも'マグニフィカム'の方が5割増し程度なので、鉢を並べて比べて見ても角度によってはそんなに違いがないように見える(上段)。 だけど真正面同士(中段)とか、側面同士(下段)みたいに同じ方向から1輪ずつ見比べると、やはり'マグニフィカム'の方が明らかに一回り大きい。特にリップの大きさ、ボリューム感の差はハンパない。'マグニフィカム'の方はクリスタータッポイ印象すらある。両者は香りも違うしバルブの形も違うのでホントに別個体なんだなと言うのがよく分かる。 そうなると気になるのが'マグニフィカム'の出自。以前も書いたことがあるけど、 セロジネ インターメディア Coelogyne Intermedia, Cypher 1913年登録 はクリスタータとトメントサの一次交配種として登録されてはいるけれど、実際はクリスタータとトメントサは交配不能で、ホントはクリスタータとフラクシダの一次交配種(=セロジネ アンチェイン メロディー、Coelogyne Unchained Melody, David Banks 1995年登録)、と海外のセロジネオタの間では認識されているらしい。 とすると、登録にしたがって、新規交配でインターメディアを作ろうと思っても出来ないはずで、'マグニフィカム'も生まれ得ないはず。 'マグニフィカム'をいつ頃誰が作り、誰が名付けたのか、いろいろ情報を探してみたけど、結局分からない。少なくとも2004年頃には日本に存在し、日本以外では情報が見当たらないので、日本で付けられた個体名ではあるのだろうけど……。 個人的には、セロジネ アンチェイン メロディーの一つが日本に持ち込まれたときにインターメディア 'マグニフィカム'という名に変えられたんじゃないかと推測している。根拠としては ①アンチェイン メロディーは主にアメリカで頻繁に新規交配されているらしく、色んな個体が存在し、中に、花色やバルブの形状などが'マグニフィカム'そっくりなものが存在する。 ②アメリカでアンチェイン メロディーの香りは水仙の香りに例えられることが多いが、'マグニフィカム'も水仙やジャスミンに近い香りが(特に咲き始めに)する。ちなみにフラクシダの香りはアメリカでも牛のうん○に例えられる。 などだけど、具体的にこれを裏付ける情報はなにも見つかってない。
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31
阿南田零
今年は2本くらいかな~と思っていたら、あとから2本追加で、計4本の花茎が立ってる。っていうか花にシリアゲアリがたかりまくっている😰 きっと鉢の中に巣を持ってこられてる。花が終わったら植え替えよ。 セロジネ フラクシダ (ラクテア タイプ) (異名:セロジネ ラクテア) Coelogyne flaccida Lindl. (1830) (Synonym:Coelogyne lactea Rchb.f. (1885)) ラクテアというのは花色が純白ではなく、やや黄色(or 褐色)がかっているのを乳(lacto-)色に例えて。 フラクシダの有名個体'ラッキーボーイ'のように花茎が長く下垂せず直立する。1花茎あたりの輪数も少ない。花も小さい(というか花被片が短い)。バルブも'ラッキーボーイ'のように細い円錐形じゃなく、ずんぐりとしてやや扁平な栗の実型。香りは'ラッキーボーイ'と同系の牧場系だがさらに濃い!(ちなみにフラクシダの香りは海外でも牛のうん○、犬のう○こ、と表現されているらしい😅) 元々ラクテアは花茎の直立するものをフラクシダと区別し、別種として記載・命名されていたが、花茎の長さや形には個体差があって、やや立ち上がって下垂するものや、逆にほぼ直立で先端だけ垂れるもの、アーチ状のものなど、直立~下垂まで様々なタイプが存在するのが知られるようになって、現在は同種と見なされている。 ちなみに、'ラッキーボーイ'とこの個体(ラクテア型)だけ比べると、形だけじゃなく性質もけっこう異なっていて、同じ環境で育てても、 'ラッキーボーイ'→強光嫌い。葉焼けし易い。 ラクテア型→比較的強光に強く葉焼けしにくい。光が弱いと花芽が出来ない。 'ラッキーボーイ'→花芽は年末~年明け頃に出る。 ラクテア型→花芽は9月末~10月上旬には出てる。 あと、新芽が出始めるのもラクテア型の方がかなり早くて、'ラッキーボーイ'は花後、新芽が出始めるまでしばらく間が空くけど、ラクテア型は花後、比較的すぐ新芽が伸び始めるみたい。 まあ、今年は'ラッキーボーイ'の方は花芽すら出なかったんだけどね。 あ、あと、ちょっと追記。 セロジネ ヒュットネリアナがほぼ別のセロジネの学名で売られてるって話は何度か書いてるんだけど、このラクテア型のフラクシダは、逆に時々ヒュットネリアナとして売られている。ラクテアはヒュットネリアナの変種(Coelogyne huettneriana var. lactea)として記載された事もあるので、この名残なのか、バルブの形が似てることによる誤同定なのかよく分からないけど、少なくともヒュットネリアナは牧場臭はしないからね。
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阿南田零
セロジネ インターメディアのノーマルタイプに続いて'マグニフィカム'も咲き始めた。実に5年ぶり。しかも7本。'マグニフィカム'ってホントに咲き辛かったからこんなに花芽がついたのも初めて。 完全に開花してから、もう一度載せようと思うので、詳細もその時に記すつもりだけど、とりあえず花の大きさと香りについて。 先日、ノーマルインターメディアとクリスタータの大きさ比較写真も載せているので、それと見比べてもらえば分かるのだけど、'マグニフィカム'はクリスタータに見劣りしないくらい花がデカイ❗ 特に、リップがノーマルに比べて大きいので存在感が半端ない‼️ 花弁や萼片の長さはノーマルとそんなに変わらないのだけど、幅や厚みがあるので、肉眼(3D)で見たときのボリューム感は写真(2D)では分かりにくい。 香りについては、これまで意識したことがなく、ノーマルと同じ牧場系だと思っていたのだけれど、GS ユーザーさんが“水仙のような”と仰せなので確認してみたらノーマルとは全く違ういい香り。確かに、水仙と言われれば水仙だし、もうちょっと青っぽいマツリカとか、もっと言えば青リンゴ🍏と言われればそのような、とにかく爽やか系。ただ、ノーマルインターメディアほど香りの拡散力は強くなく、部屋においておけば部屋中香るってほどではない。 ⬆️↘️セロジネ インターメディア 'マグニフィカム' Coelogyne Intermedia, Cypher 1913年登録 個体名'Magnificum' ↙️セロジネ クリスタータ Coelogyne cristata Lindley (1824)
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阿南田零
⬅️セロジネ クリスタータ Coelogyne cristata Lindley (1824) 開花第一陣 と、 ➡️比較用の セロジネ インターメディア Coelogyne Intermedia, Cypher 1913年登録 クリスタータはもう一株咲いてるんだけど、それ以外はまだ花芽がほとんど膨らんでない。花芽が膨らんでない株は冬の間ちょっと日当たりの悪い、暗い場所に置いてあったんだけど、そのせいかな。 インターメディアは越冬中、結構暗い場所に置いてても花芽は伸びてくるけど、クリスタータは越冬中も明るい方がいいのかな? うちのクリスタータについては、購入時のラベルが『セロジネ クリスタータ 'スワダ'』だったので、昨年、初めて載せたときもセロジネ クリスタータ 'スワダ'として載せたんだけど、やっぱり違うと思う。 ネットで検索していろいろ花を見比べても、'スワダ'となってるのはリップのくびれの部分の端から端まで黄色い帯が横断してるものが大部分だし、そもそも本家の須和田農園のカタログを見ても黄帯が横断してるように見えるけど、うちのはリップ上のヒラヒラ以外は黄色くないもんね。 'スワダ'は超有名個体だから、『クリスタータと言えば'スワダ'だろ!?』って勝手に個体名付けて売ってる輩がいるんだろうね。 なので、以後、うちの個体は無銘とします。
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